製図の鬼門! 空調計画マスターへの道② #製図クリニック0421 #mz004
おはようございます。
あみくみです。
今日の記事では、 #製図クリニック0421 の空調計画の続きの記事を書いていこうと思います。
前回の記事では熱源についてを解説してきました。
中央熱源には温熱源と冷熱源があって、 一般的に温熱はボイラー、冷熱源は冷凍機を指すということでした。
冷熱源の仕組みは物理の法則が使われてなかなか感覚的に理解するのが難しいので、
どんな 物理現象を利用して空気中から熱を奪い空気の温度を冷やすか、また、インターネットから拾ってきた具体的な実験事例の動画や水の状態変化を図化しながら説明しました。
仕組みが難解ですが、とかく頭に置いといてほしいことは、「水の状態変化を促して圧縮と膨張のサイクルを回し続ける」ということでした。
これができれば連続的に空気を冷やす機能を供給することができるので、冷凍機の仕組み図を見たときにはそこを思い出してみてください。
知識の定着が促進するはずです。
さて、 #製図クリニック0421 では、熱源を理解した上で「その熱源の仕組みを使って実際にどんなシステムで空調がなされているか」という話を進めていきました。
製図試験対策のテキストでは、空調方式の解説ではまず「熱源」について「中央熱源方式」と「個別分散方式」といった分類で説明がなされていることが多いかと思います。
この熱供給の仕組みによる分類によって空調が解説されるので、
やれパッケージ方式やダクト接続型やら床置型やら天井隠蔽型やら、
空調の仕組み自体は違うのに同じような名前が羅列されていて、各空調の違いが見えにくくてコンガラがってしまうので、果てしなくややこしい。
でも実はこのあたりって、「熱源」という視点で整理をしていくと結構するっと入ってきます。
最近では、省エネという観点から様々な技術開発も進んでいますので、空調計画においては「空冷ヒートポンプ方式」を利用した空調を計画するように指導されるし、プランで採用していることが多いと思います。
ただこの「空冷ヒートポンプ方式」と言うのは、ボイラーや冷凍機による「中央熱源」ではなく「個別分散熱源」に分類される熱源方式になります。
室内機に対して室外機が 直接的に接続していて、その間をヒートポンプの原理を使って熱を運び空気に伝えるということになるわけです。
ボイラーや冷凍機による熱源供給方式においては、水をあったかくしたり冷たくしたりして空気の温度調整をしていましたよね。覚えてますか?
そう、そこが違うところ。
ということで、次は具体的な空調方式の仕組みを解説しながらその違いについて整理していこうと思います。
#製図クリニック0421 のなかでは、
エアハンドリングユニット(AHU)→ファンコイルユニット(FCU)→空冷ヒートポンプパッケージ方式
という順番で解説しましたが、この順番にも解説意図があるので参加した方はぜひ思い出しながら読んでいってください。
中央熱源方式で熱源をまかなうもの
エアハンドリングユニット(AHU)の仕組みってそうなってるんだ!
さて、 まずはこの写真を見てください。
ダイキンさんのホームページからキャプチャーして取り込んでいます。
リンクも貼っておきますのでぜひリンクにもとんでみてください。
貼り付けた 写真からもわかるように、エアハンドリングユニットと言うのはかなり大きな機器ですね。
もちろん、建物の 規模や用途に合わせてコンパクトタイプやユニットタイプもあるので、この大きさだけが全てではありませんが、その仕組み自体は、製図クリニックで見ていただいた下の図のようになっています。
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