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儲かる「えんの下のロングセラー」①文字が消えるボールペン「フリクションボール」!誕生の影にあったのは、おもちゃのメルちゃん!?②明治で一番売れてる「R-1」とブルガリアヨーグルトには、ただならぬ関係が…!?③今話題のスニーカー!元は…数億足売れた上書き!?
今回のがっちりマンデー!!は…
儲かる「えんの下のロングセラー」!
次々と生まれるヒット商品…
でも、あなたは知っているだろうか?
そんなヒット商品には、ヒットを支えた
別のロングセラーがあることを…
そう、それが「えんの下のロングセラー」!
なぜロングセラーから、ヒット商品が生まれたのか!?
そこには何か、儲かりのヒミツがあるはずだ!
ということで、徹底調査!
あの大ヒット!ボールペン
その誕生と深いつながりがあったのは…
カワイイ〜お人形!?
大人気!大人のオシャレスニーカー
その裏にあったのは…
あのロングセラーシューズ!?
今回のがっちりマンデー!!は、「えんの下のロングセラー」!
バカ売れ商品の、知られざる驚きのルーツに迫ります!
※以下、12月25日放送の書き起こしです。
累計37億本売れた文字が消えるボールペン「フリクションボール」!誕生の影にあったのは、おもちゃのメルちゃん!?
「儲かる!えんの下のロングセラー」
やって来たのは、東京都京橋にある…
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文具メーカーの「パイロット」
迎えてくれたのはマーケティング部の長谷川淳部長。「パイロット」の儲かりヒット商品とは、何でしたっけ?
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長谷川さん:こちらになるんですけれども、2006年に発売のフリクションシリーズが、一番の儲け頭になります。
はい、そうそう!
皆さんも一度は使った事がありますよね?
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ペンのこの部分で擦ると、文字が消えるボールペン、「フリクションボール」!
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発売当時は、ボールペンの常識を変える!と大きな話題になりましたが、あれから16年…その売上げは?
長谷川さん:累計で37億本を売っております。
37億本!?
しかもなぜか、ちょっと意外な「ある人たち」にメチャメチャ売れているそうで…
長谷川さん:ヨーロッパで非常に多く売れておりまして、学生の需要が一番多くて、よく売れています。
長谷川さんによると、ヨーロッパの子どもたちは、学校でもボールペンを使ってる。となると、「消せる」のはとっても嬉しい!ということで、バカ売れ!売上げの7割以上は海外なんだとか。
さらに今年10月には、こんな新商品も。
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スタッフ:えー!色が変わりました?
長谷川さん:フリクションと同じタイプのインクになるんですけど、こちらは色が変わるタイプのインクになります。
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書いた文字を擦ると、なぜか色が変わる「ILMILY Color two color」
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手帳のページに、やりたい事リストなどを書いて、終わったものから色を変えたい、というかなりマニアックな、女性に人気の新作!
長谷川さん:手帳が汚れずにキレイな形で、TODOリストが書けるというような用途で考えました。非常に好評を得ています。
まさに、「パイロット」にとって、なくてはならない大ヒット商品「フリクション」。
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しかし、そんな儲かり大黒柱商品、誕生の影には、ボールペンとは、えんもゆかりもなさそうな、意外なえんの下の力持ち、いや、「えんの下のロングセラー」がいたというのです。
その商品とは…
「パイロット」さんによると、同じフロアの一角…
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先ほどまでとはうってかわって、メルヘンな雰囲気ですが…一体ここは?土井菜摘子課長に話を伺いました。
土井さん:「パイロット」では、おもちゃの商品も沢山あります。
スタッフ:おもちゃ?文具じゃなくて?
土井さん:おもちゃです。
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土井さん:おもちゃの主力商品のメルちゃん、今年30周年を迎えました。
スタッフ:30周年!
メルちゃん!?30周年!?
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実は、文具メーカーの「パイロット」さん、なぜかおもちゃ・人形も作っているんです!しかもこのメルちゃん、超ロングセラー!
土井さん:年に30万体ほどで、累計850万体以上出荷されています。
一見普通の人形に見えるメルちゃんですが、30年間売れ続けている、一番の売りは…
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スタッフ:おお~!
お湯をかけると、髪の色が変わる!
土井さん:温かいお風呂のお湯くらいのお湯をかけたので、温度で色がピンクになりました。
スタッフ:濡れて変わっているわけじゃないんですね!
この特徴をいかしたメルちゃんは、お風呂で遊べるお人形として、日本中の子供たちに大ヒット!
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今では、冷たい水で、メイクとかもできるみたいですよ。
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土井さん:冷水をお化粧のようにつけますとメルちゃんにアイシャドウが出てきたりですとか。
スタッフ:ええ~
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土井さん:チークが濃くなったり…
スタッフ:すごいですね!本当にメイクしている?と言いますか
土井さん:そうですね!メイクごっこができる人形になっています。
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しかし!この、文房具とは何の関係もないお人形が、なんであの、「フリクション」誕生を支えた、「えんの下のロングセラー」なのでしょうか??
実はそこには、「パイロット」さんの、長い歴史がありました…。
今から47年前、「パイロット」の研究チームは、すごいものを生み出します。
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それは「温度で色が変わるインク」!「これをボールペンに使えれば、画期的かも!」ただ、このインクには、大きな問題がありました。
長谷川さん:北海道とか沖縄の方に行くと、随分、温度が違いますよね?そうすると、普通に生活しているときに色が変わってしまうようなインクでした。
そう、色が変わる温度が不安定。これだと、特に、温度差の大きい日本では、ボールペンに使えない…。ということで、この技術はボツに。しかし…
長谷川さん:この技術で商品ができるだろうと、何かできる商品を先に探そうと
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そこで、考えたのが、「このインクを、おもちゃ、人形に使ってみよう」
というアイデア。おもちゃづくりは会社として初めてでしたが、こうして1992年、メルちゃん誕生!「パイロット」の「色の変わるインク」研究は、続いていくことになるのです。
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そして、メルちゃん誕生から14年後の2006年、消せるボールペン、「フリクションボール」が誕生したというわけ。なるほど!
長谷川さん:やっと開発をしていて、世間に評価されるものができたんだなぁと。自分たちの研究・開発が無駄になっていない!という事は、研究者が皆、思っていたんじゃないかと。「メルちゃん」を間に挟んで「フリクション」まで、技術がつながっていった。
技術を捨てず、まわり道をしてメルちゃんを作ったことが、「フリクション」開発の原動力になったんですね!
「パイロットコーポレーション」は、色が変わるインクで…がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:パイロットっていう会社は、実は百年企業なんです。ずっと、インクの研究っていうのを続けてきた。
加藤さん:メルちゃんの中継ぎがあったから。
森永さん:だから色んな所に行ったり来たりしながら常に進化を続けてきたんです。
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進藤さん:擦ると色が変わる「ILMILY Color two color」。
進藤さん:TODOリスト風にして、大掃除終わったら…
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加藤さん:色を変えるってことですよね。
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加藤さん:これだと、やったことも見えるわけですよね。大掃除は、したんだっていう、この文字は見えるから、いいかもしれない。
明治で一番売れてる「R-1」。ブルガリアヨーグルトとただならぬ関係があった!?
「儲かる!えんの下のロングセラー」
続いてやってきたのは、東京都八王子にある…
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「明治」
お出迎えしてくれたのは、販売担当の宇都野勇児さん。早速ですが、「明治」の売上げは?
宇都野さん:会社全体としての売上げは、1兆130億円くらいですね。
スタッフ:1兆130億?
宇都野さん:はい。
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そう、「明治」と言えばチョコレートなどのお菓子や、アイス、最近ではプロテインなど数多くのヒット商品がその中でも…
宇都野さん:ヨーグルトが一番のおすすめです。
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そう、業界シェア1位のヨーグルト!特に売れているのが…
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宇都野さん:こちらです。「R-1」になります。
スタッフ:あぁ、「R-1」!
宇都野さん:我が社で一番売れているヨーグルトです。
スタッフ:どれくらい売れてるんですか?
宇都野さん:累計で、もう少しで100億個に!
スタッフ:100億!?
宇都野さん:はい!
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今や「明治」ヨーグルトの代名詞となった「R-1」ですが、実はその誕生の裏には、あるロングセラーの存在があるのだという。それが…
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宇都野さん:こちらになります。「明治ブルガリアヨーグルト」です。
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「R-1」ヨーグルト誕生を支えた、えんの下のロングセラーは…「明治ブルガリアヨーグルト」!そりゃ、同じヨーグルトだから、関係ないことはないでしょうが…「R-1」と「ブルガリア」には、ただならぬ関係が!
宇都野さん:実は、ここには非常につながりがあります。
一体どういうことなのでしょうか?やってきたのは…
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ヨーグルト開発の心臓部「乳酸菌実験室」
そこで待っていたのは…
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木村さん:乳酸菌ハンターの木村勝紀と申します。
乳酸菌ハンター!?とは、なんですか?
木村さん:乳酸菌って私たちの身の回りとか自然界にいるんですけれど、その乳酸菌を集めてます。
スタッフ:ハンターってことは採りに行くってことですか?
木村さん:採りに行く場合もありますし、送っていただいてこちらで調べる場合もあります。
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そう、ヨーグルト作りで1番大事なのが、そのもとになる、「乳酸菌」探し!これが、自然界にしかないので、世界中から探してくるのが乳酸菌ハンターのお仕事なんです。
そんな「明治」の研究室の奥の方には…
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木村さん:こちらがですね、乳酸菌ライブラリー室といって、乳酸菌が保管されてます。
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木村さん:これが全部乳酸菌なんですけど…
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木村さん:この中に乳酸菌が入ってます。6500種類くらいあります。
スタッフ:6500!?その中で商品になるのってどのくらいなんですか?
木村さん:実際に今、商品になっているのが、20もないくらいですかね。
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そう、「明治」が持つ乳酸菌6500種類のうち、商品になっているのはわずか10数種類!
でもなぜ、そんなに種類が必要なんですか?
木村さん:ヨーグルトを作ったときの味とか物性とか、乳酸菌の種類で商品の特性が変わってきます。
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例えば、こんな感じ
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こちらのヨーグルトは、粘りが少なく、口溶けが良い。
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一方、こちらのヨーグルトは、粘りが強く、食感が滑らかと言った具合。
どんなヨーグルトができるかは、乳酸菌次第ということで、6500種類ある中からめちゃくちゃこだわって選び、作るんだとか。
そして、あの「「R-1」の乳酸菌」発見のヒントが、「ブルガリアヨーグルト」にあるそうなんですが…
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木村さん:実は「R-1」ヨーグルトに使っている乳酸菌は「ラクトバチルス デルブルッキー サブスピーシーズ ブルガリクス 1073R-1」。ブルガリアヨーグルトに使われている乳酸菌は、「ラクトバチルス デルブルッキー サブスピーシーズ ブルガリクス2038」。兄弟みたいな菌といってもいいかと思います。
スタッフ:あっなるほど…
何を言ってるのかさっぱりわかりませんが、乳酸菌の世界では、「R-1」と「ブルガリアヨーグルト」、この2つの菌は、兄弟みたいな近い関係って意味らしい。
というのも…
木村さん:どちらの菌も「ブルガリア」でとれた菌ですね。
スタッフ:「R-1」もブルガリア生まれ?
木村さん:元をたどれば、ブルガリア生まれですね。
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実は、もともと「ブルガリアヨーグルト」誕生のきっかけは、「明治」の研究者が、ブルガリアの人たちは、食べてるヨーグルトの乳酸菌がいいのが、元気の源になっているのでは?と、目をつけたところから。
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本場のヨーグルトを作りたい!と、今もブルガリアから定期的に乳酸菌をもらっているんです。
木村さん:基本的にブルガリアから、乳酸菌をもらえるメーカーは、1カ国1社のみと決まってるみたいです。
スタッフ:じゃあ、日本だと「明治」さん?
木村さん:そうですね。
こうしてブルガリアから乳酸菌を取り寄せていた、乳酸菌ハンターたち。この取り寄せていたものから「ブルガリアヨーグルト」が生まれたんだからココをもっと探せば、より良い乳酸菌が見つかるはず!
こうして誕生した「R-1」を、乳酸菌の家系図的なもので見てみると…
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木村さん:どちらも「ラクトバチルス デルブルッキー サブスピーシーズ ブルガリクス」という菌株で、「R-1」乳酸菌の方が「ラクトバチルス デルブルッキー サブスピーシーズ ブルガリクス1073 R-1」。ブルガリアヨーグルトの菌は「ラクトバチルス デルブルッキー サブスピーシーズ ブルガリクス2038」という菌で、これらは兄弟みたいなものなんです。
数ある乳酸菌製品のなかでも「R-1」とブルガリアヨーグルトは、兄弟のように「近い」!
なので、ブルガリアヨーグルトがあったからこそ、無数にある乳酸菌の中でも、優れたものとして、弟分の「R-1」乳酸菌が見つけられたんです!
「明治」はヨーグルトで…がっちり!
今、話題のスニーカー「810sEDU」。えんの下のロングセラーになっていたのは…上書き!?
続いてやってきたのは福岡県久留米市にある…
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「ムーンスター」という会社。お出迎えしてくれたのは、商品開発部の吉原正之課長。それでは、「ムーンスター」の新ヒット商品、教えてください!
吉原さん:今年の春に発売したばかりなんですけど、「EDU」です!
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皆さん、こちらのスニーカーご存知ですか?
今、話題の「810sEDU」。1足およそ5500円。これが今、売れているんです!
ショップ店員さん:人気です!とっても人気!
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ヒモがなくて脱ぎ履きしやすく…
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伸縮性もあるので足にぴったりフィット!さらにデザインもオシャレと、今、若者を中心にバカ売れ中!なんですが…実は、このヒット商品は、きっと加藤さんや進藤さんも、小さい頃にはいていた、あのお馴染みの靴が、
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えんの下のロングセラーになっていたんです!それが…
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吉原さん:これです。上履きです。
「810sEDU」と、つながってる「えんの下のロングセラー」は「上履き」!というのも…
吉原さん:昔から上履きを作ってます。
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実は、こちらの「ムーンスター」、創業は明治6年。
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かつては「月星化成」と呼ばれていた「ムーンスター」の上履きは、今も、日本中の小中高校生が履いているんです!
スタッフ:吉原さんも子どもの頃は?
吉原さん:はい、もう「ムーンスター」育ちの「ムーンスター」っ子でございます。
では、なぜこの上履きが、大ヒット商品「810sEDU」につながったのでしょうか?そのキッカケはさかのぼること11年前…
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その頃には、少子化の影響で、徐々に上履きの売上げも落ちてきていました。そんな折、「ムーンスター」の営業マンが、ある靴屋さんから気になる一言を耳にします。「うちは上履きの売上げ変わらないよ。子どもは買わないけど、大人が買ってくれるから」子どもは買わないけど、大人が買うって、一体なぜなのでしょうか?
吉原さん:入院される方が病院のほうから、スリッパを禁止されてて、上履きのようなものを持ってきてくださいと言われてまして。
課長によると、実は多くの病院で「スリッパは危ないから!」と、「上履きのようなもの」を推奨されている。でもこの「上履きのようなもの」が意外と、ない。だったらそのまま、上履きを買っちゃえ!というわけで、入院する患者さんなどに、上履きはめちゃくちゃ使われていたんです!だったら…
吉原さん:作ったら売れるんじゃないかなと考えました。
そして出来上がったのが…
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吉原さん:これは大人の上履きです。その名の通り、大人が履く上履きです。
この「大人の上履き」、その履きやすさがウケ!病院などを中心に毎年10万足を売り上げる大ヒット商品に!
ここで「ムーンスター」さん、またまた考えた。「中で履き心地いいなら、外でもよくない?」だったら…、というわけで、満を持して、「810sEDU」が登場したんです!
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もちろんこのオシャレシューズ、「810sEDU」にも上履きの履き心地の良さが、しっかり受け継がれているという。
では、その履き心地のヒミツはどこにあるのでしょうか?
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やってきたのは久留米市にある、上履き工場。
お出迎え頂いたのは、工場長の高原清彰さん。
すると…
高原工場長:今までは撮影禁止ということで、お断りしてることが多かったんですけれども、今回は特別にご覧いただきますけども。
工場長、ありがとうございます!なんでもこの上履き工場にテレビカメラが入るのは、初めてなんだとか。では、工場の中へ潜入!
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高原工場長:こちらが上履きの工場になります。
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高原工場長:ここからはですね、情報としては出したくないところなので、調整をしていただければと思います。
スタッフ:わかりました。
ということで、少しだけ覗かせてもらいます。
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高原工場長:まずはこのアッパーという材料を、ラストという足の形をしたものに被せていきます。
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子ども用の上履きは、まず、靴の型に上側の布っぽい部分をかぶせて…
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最後に、ゴムの靴底をくっつける、というやり方。
高原工場長:1足あたり恐らく2、30秒ぐらいで、あがってきてるようなものですね。
結構、シンプルな作り方に見えますが、これが結構、デリケート。
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なにしろ、靴のこの部分は、履き心地を良くするために、ストレッチ性のある素材を使っています。このため、フニャフニャして、うまく靴の形にならない…ところを、
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靴底を貼り付けて、うまく形にしているんです!
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詳しくはお見せできませんが、このメリーゴーランドなマシンが、何人もの靴職人がいるかのように、バンバン仕上げているんです。
高原工場長:学校でも脱ぎやすい、履きやすい、ただ歩いている時は脱げにくい!
こうして、こちらの工場だけで、多い日には3000足もの上履きを作っているんです!
この上履き作りのノウハウを生かし「810sEDU」も履き心地が良い!ということで、大ヒットしてるというわけなんですね!
「ムーンスター」は、上履きで…がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
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篠原ともえさん:実は、星野リゾートさんの制服をデザインした時に、この「ムーンスター」さんの靴をコーディネートとして指定したんです。色々、検証して、ムーンスターさんの靴が一番楽チンだったので。
加藤さん:上履き履いてた当時は、全然意識してなかったけど、結構な技術だね。
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森永さん:なんで、それができたかって言うと、久留米って、元々ゴムの街だったんです。地下足袋のゴム底とかをずっと作ってる街だったから、その技術というのが、日本独自だからこそなんです。
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森永さん:これ、メイドインジャパンなんです。要するにノウハウを盗まれたら困るから、外に出してないです。だから、がっちりマンデー!!のカメラが入れたって、奇跡なんですよ。
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