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儲かる地味チェンジ!身近なあの商品が地味〜に変わっただけでバカ売れ⁉ ①突っ張り棒のアレを変えただけで売上げ1億円アップ⁉②本が倒れないブックスタンドが累計12万台販売!③ガソリンスタンドから給油機を無くして売上げ倍増⁉

今回のがっちりマンデー‼‼は…
「儲かる!地味チェンジ」

皆さんも、よく知ってる会社やお店が、
気づかないうちに、
「あれ?地味〜に変わってるな」ということ、
ちょくちょくありますよね?

でも、ちょこっと変わっただけで儲かるの?
と、思ってるあなた!
地味なものほど、がっちり!儲かっちゃうんです!

そんな「地味チェンジ」で、
儲かってる会社を大公開!

便利アイテム「突っ張り棒」を、
ちょっとしならせるだけで…
ぶら下げる重さがちょっとアップ!
でも売上げは劇的にアップ!
…の、そのわけは!?

地味だけど実はスゴいチェンジ!!
地味だからってバカにできない
「儲かる!地味チェンジ」特集です。

※以下、12月8日放送の書き起こしです。

突っ張り棒のアレを変えただけで売上げ1億円アップ!?最強の突っ張り棒が登場!

まずやってきたのは
大阪府大阪市にある…

「平安伸銅工業」という会社。

若干、カタめの社名ですが、実はこちら、とっても身近なアレを
作りまくってる会社らしい…

早速、三代目の竹内香予子社長に聞いてみると…

竹内社長:私たち、これを作っている会社です。伸縮自在で簡単に収納を作れるつっぱり棒です。

そう、ちょっとしたスペースに棒をつっぱらせて、洋服とかをかけたりできる「つっぱり棒」。

「平安伸銅」は、50年にわたってつっぱり棒をつくり続けている、業界最大手メーカーなんです。

スタッフ:年間売上げは?
竹内社長:年商は31億円です!

まさにつっぱり棒ひと筋でがっちり!な会社。そんな「平安伸銅」が、新たなる、儲かりつっぱり棒を作ったそうなんですが…

横山さん:こちらになります。地味チェンジした商品になります。

ん?パッと見は、これまでの突っ張り棒とあまり変わらないような…。横山さん、どのへんを地味に変えたんですか?

横山さん:従来のものより10kg耐荷重をアップさせて80kgにしました。
スタッフ:10kgだけ?
横山さん:10kgだけ。
スタッフ:地味ですね。
横山さん:地味かもしれないですね。

そう、これまで耐えられる重さが70kgだったこちらのつっぱり棒が、10kgパワーアップ!!80kgまで支えられるように地味チェンジした!

んー、そりゃ、強いにこしたことはないですけど、10キロ増えたくらいで、そんなに売上げ変わるんですか??

横山さん:直近10年で5億円売れた商品になります!

これ、最大70kgまでだった時は、10年間で4億円の売上げだったのが、10kg増やしただけで、売上げが1億円アップ!地味だけど、結構デカイ!

でも、ちょっと増やしただけなのに、なんでそんなに売り上げがアップしたんでしょう?

横山さん:80kgのつっぱり棒だと、重いコートやスーツをかけることができます。
スタッフ:10kgってそんな変わらなくないですか?
横山さん:いや、全然違います。80kgじゃないとだめです。

そう、このつっぱり棒の端から端まで、冬物の重たい服をぎっしりかけると、70キロだとちょうど危ないギリギリのライン。

これが、80キロなら、まったく問題ない!耐荷重がプラス10キロするだけで、つっぱり棒に抜群の安定感が備わるというわけなんです!

横山さん:つっぱり棒の業界だと最強だと自負しております。

業界史上最強のつっぱり棒!1本3399円。でも、いかにしてそのプラス10キロを実現したのか?そこには、地味〜だけど、スゴいチェンジがあるとのことで、そのヒミツを知る人物にお伺いすることに。

上田さん:上田です。よろしくお願いします。
スタッフ:この会社、長いんですか?
上田さん:38年かな。
スタッフ:ずっとつっぱり棒?
上田さん:そうですね。

つっぱり棒ひと筋38年のベテラン職人!上田隆久さん!

まず、従来のつっぱり棒が重いものをのせた時に、なぜ落ちてしまうのか教えていただこう!

上田さん:つっぱり棒って伸縮しますので、長く伸ばせば伸ばすほどたわみやすくなるんですね。

上田さん:たわんだ時は、棒の端が壁から浮いたようになるんです。壁と密着している面積が減りますよね?ってことは摩擦も少なくなります。
スタッフ:それで落ちちゃうってこと?
上田さん:そう言うことです。

つっぱり棒にかける重さが重くなるほど、両端のキャップ部分が壁から外れて落ちちゃう!そうだったんだ!

では、今回の耐荷重80kgのつっぱり棒は、どこをどう変えたのでしょう
か?

上田さん:80kgの場合、端が稼働式になってるんですね。動く中心は下の部分なんですよ。棒の中心じゃなくて下の部分で動くんです。若干位置をずらしてあるんです。そうすると、たわんだ時に押し付けようとするんですよ。

そうなんです!実は、このつっぱり棒、壁とピタッとくっつくこのパーツが、重いものをかけたときに…

クイッとスライドする。

結果、壁からパーツが浮くこともないし、このスライドで、さらに壁に向かって押すことになるから、より強くつっぱることができる。その結果、耐荷重プラス10キロ、80キロを実現したんです!スゴい!

50年間ひたすら作り続けてきたからこそたどり着いた史上最強つっぱり棒!

「平安伸銅工業」は…つっぱり棒の地味チェンジで…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:こうやって変わってたんだね。
平子祐希(アルコ&:ピース)さん:あのクローゼット内のたわみは、若手芸人あるあるなんですよ。もともと、無いんで和室なんで。つっぱり棒でハンガー掛けをつくるんですよね。若手芸人120%たわんでるんじゃないですかね。今までのつっぱり棒だったら。で、より強くつっぱちゃうと若手の住んでる壁は薄いもんで、そっちの壁がバキッって壊れちゃうんですよ。だから2度とつっぱり棒できなくなるんですよ。
加藤さん:俺も昔使ってたけど、落ちた時って、本当になんともいえない悲しい気持ちになるよね。ガタン!って落ちて…そこって解消できないですか?
横山さん:そもそも取り付け方を誤解されてる方がいらっしゃるので。
加藤さん:えっ?

横山さん:取り付けたい幅までクルクル伸ばして、それで固定OKってする方が結構多いんですけど。

横山さん:実は取り付けたい幅より数センチ長く伸ばして、バネを押し込みながら固定するのが、本来の取り付けの仕方なんです。
加藤さん:それが落ちないコツなんですね。そこ大事だわ。

本が倒れないブックスタンドが累計12万台販売!ヒットの秘密はピアノ!?

続いてやってきたのは…

大阪府大阪市にある「リヒトラブ」という会社。

80年近くにわたってオフィス用品を作りまくっている、事務用品の老舗メーカーなんですが、実は最近、あるアイテムを地味チェンジしたら、爆売れしちゃったらしい…!商品開発部の佐藤邦博さんに聞いてみると…

佐藤さん:こちらです!本を立てているブックスタンドになります。

「リヒトラブ」の地味チェンジは、ブックスタンド。1台990円から。1万台売れたら大ヒットと言われるブックスタンド業界…にもかかわらず…

佐藤さん:12万台、累計で売れてます。

2022年の発売からわずか2年で売上げ1億円超えと、特大ヒット!

でも、ブックスタンドって、こういうL字型のもので、もはや地味にチェンジする隙さえないような気もしますけど…

実は、従来のブックスタンドには、ガマンしてたけど、地味〜にイラっとする弱点があったんです!それが…

佐藤さん:普通のこういうブックスタンド、読もうかなと思って取り出すと…

佐藤さん:倒れますよね?

そうそう、本が倒れちゃったり、

倒れた本を立たせようとしても…

また倒れたり…イライラ!

さらに、たくさん本を入れようとすると…

あちゃ〜!本が雪崩式に倒れて〜もうイライラ!このイライラを地味チェンジで一発解決したのがこのブックスタンドなんだとか。

佐藤さん:うちのブックスタンドは、読もうかなと思って取り出しても、倒れない。倒れないブックスタンドになります。
スタッフ:全然倒れないですね。

なんと真ん中の本をごっそり取り出しても、倒れない!さらに、本をたくさん並べても、雪崩も、起きない!なんででしょうか?

佐藤さん:横にするとわかるんですけど。ストッパーがたくさんついていて、本を抜いたところだけストッパーがおりるんです!

そう、このブックスタンド、奥のところになにやら三角の突起が。

しかもそれがズラッと並んでるんです。

実はこれがストッパーの役割になっていて、本を差し込むと…

本の厚み分だけストッパーが、グイッと上がる。

そして、上がらなかった両どなりのストッパーが本を支えるから、本が倒れないというわけ!

ほら、1冊だけでも…倒れない!イライラもスッキリ解消!

でも、このストッパー付きブックスタンド、この形になるまでには、かなり大変だったらしい。開発担当の岩上優樹さんに伺うと…

岩上さん:どうやって立たせるかが問題で…

岩上さん:昔、私自身がピアノを習ってまして、ピアノって鍵盤を押すと隣の鍵盤と壁ができるな〜となんとなく思ってたところから、ふと思いついたって感じですね。

なんと、ピアノの鍵盤を押したときの形からストッパー付きブックスタンドを思いついたという岩上さん。しかし一番難関だったのが…

岩上さん:パタパタするストッパーの角度です。下すぎると、本が突っかかって入れにくい。上すぎるとうまく止まらない。本を入れた時に、しっかり立つように、角度が140度になってます。

岩上さん曰く、角度がほんの数度変わるだけで、うまく本が立てられないんだそう!

他にも、どんな本にでも対応できるようストッパーの高さや幅をミリ単位で試作を繰り返すこと1年…

ようやくストッパー付きブックスタンドが完成したというわけ!

地味だけど、スゴいチェンジを遂げた、ストッパー付きブックスタンド!これは、もう…

「リヒトラブ」は…ブックスタンドを地味チェンジして…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:後ろにもゴムついて滑り止めになってるんだ。適当にやっても入るね。
平子祐希(アルコ&:ピース)さん:CDにも対応してますね。
加藤さん:ノーストレスだな。もっと入れるときにひっかかったりするのかな。と思ったんだけど、全然引っかからない。
平子祐希(アルコ&:ピース)さん:横幅も絶妙なんでしょうね。1個1個が。
加藤さん:そうだね。これもっと鍵盤になる部分をもっと増やした方が、もっと対応できる気がしたんですけど、この太さにしたのはなんでなんですか?
岩上さん:あまり細すぎてしまうと、プラスチック製品なので、本の荷重に耐えられない。
加藤さん:なるほど。

平子祐希(アルコ&:ピース)さん:角度が本当絶妙で、入れるときも出すときも、後ろの壁面になにも干渉しないようにするって難しいですよね。
岩上さん:本を入れるだけで、スッと本の背面、側面に、沿うような形になるようにしてます。

加藤さん:だから垂直になるってことですよね。めちゃくちゃ計算されてるな。

ガソリンスタンドから給油機を無くして売上げ倍増!…って一体どういうこと!?

続いてやってきたのは、東京大手町に本社を構える…

「出光興産」…といえば…このマークでおなじみ…

全国にガソリンスタンドを展開する石油でがっちりの会社!販売部の伊勢仁美さん!そんな出光さんに、地味なチェンジとか、あります??

伊勢さん:実は、あります!
スタッフ:地味ですか?
伊勢さん:地味です…

伊勢さんによると、地味チェンジしたのは、「ガソリンスタンド」とのことらしい…ん?なんかチェンジしてましたっけ?

とにかく、地味チェンジを遂げたという出光のガソリンスタンドへ向かうと…

伊勢さん:あちらです。
スタッフ:普通のガソリンスタンドぽいですよね…

やっぱり何も変わってな…あれ!?

よくみると、ガソリンを入れる、給油機がないような…

伊勢さん:ガソリンを入れる機械はとっぱらってて、元々上から垂れ下がるようにあったものを撤去してます。

確かに、ひとつも、ない!これでは、ガソリン入れられないじゃないですか!一体どうするんですか!?

伊勢さん:元々ガソリンスタンドだった設備を洗車とコーティングの専門店に地味にチェンジしました。

そう、出光が仕掛けた地味チェンジは、ガソリンスタンドの設備はそのまま、給油機だけなくして…

車の洗車専門店にしちゃったということ!

その名も「アポロワン」

確かにみなさん、やっているのは洗車!洗車オンリー!

でも、これ、見た目は地味なチェンジだけど、かなり思い切った業態チェンジですよね?

このスタンドを運営している板橋孝史社長!ガソリンを一切売らずに、洗車だけでほんとに大丈夫なんですか?

板橋社長:ガソリンの場合は税金とかかかってしまうので、中々利益があがらず価格競争も激しいので。洗車専門店にして、利益率はガソリンスタンドよりは、大幅に上がってます。

そう、板橋社長いわく、ぶっちゃけガソリンの給油は、そんなに儲けが大きくない。価格競争も激しいし、誘導や窓拭きまで、意外と人件費もかかってて、結構大変。しかも…販売部の松冨陽一さんによると…

松冨さん:人口減少や若者の自動車離れ、さらには石油需要の減少で、ガソリンスタンドの数はピーク時の6万軒から、いまや3万軒を切るくらいまで減少しています。半分以下になってます。

そう、給油するお客さんの数がそもそも減っちゃってる。確かに、閉めちゃったガソリンスタンドも、最近よく見かけますよね…

ところが!厳しいガソリンビジネスとは正反対に、大都市を中心に、ガンガン伸びてるのが「洗車」。というのも…

お客さん:集合住宅なので洗うスペースがなくて。
お客さん:庭がある家じゃないのでスペースないと厳しい。洗車場は、混んでる時は混んでる、雨降った次の日とか連休の最終日とか、みんな同じこと考えて。1〜2時間待ちみたいな時がある。

そう、洗車場不足!だったら、立地も良くて、スペースもあって、車も入りやすい、元ガソリンスタンドを、給油機を外して、洗車スペースを拡大!!洗車専門店にチェンジしちゃえばいいじゃん!ということで再出発したら…これが大当たり!というわけ。

スタッフ:このお店使って何回目ですか?
お客さん:4〜5回。こっちの方が専門店だけあって対応が丁寧。プロフェッショナル。
お客さん:ガソリンスタンドでも洗車をやってるところあるけど、洗車の専門店でやってもらいたくて。綺麗でした。

と、お客さんも大満足!

しかも、こちらのお店は完全予約制!こうすることで、お客さんは、待つ必要が一切なし!

お店にとっても、事前に予約の数がわかるから、スタッフも少ない人数で効率よく回せる!と、ウィンウィン!

板橋さん:売上げ的にはガソリンスタンドの時は、スタッフの人数が多かったんですけど、洗車専門店だと人数少なくて売上げを上げられるので、一人あたりの生産性でみると2.6倍まで上がってます。がっちり!です。

これは、儲かってそうですが、さらにこのお店には、もう1つ儲かりの種が。それは…

「カーコーティング」

車の表面をコーティングして傷や汚れをつきにくくするのですがこれが結構儲かるらしく…

店長さん:この車サイズで22万円。
スタッフ:10万円以上とかのだと月に何台くらい?
店長さん:多い時だと10台くらい。
スタッフ:1ヶ月で10台、200万円!
店長さん:ですね。

カーコーティングだけで200万円!とは、でかい!
このコーティング場も、洗車専門店にしたから作れたんだそう。

出光の地味チェンジ、2030年までには250店舗まで増やす!とのことで…

「出光興産」は…ガソリンスタンドの地味チェンジで…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:普通だったら、一個ガソリン残しておこうかって思うんですけど、全撤去いったじゃないですか?これは結構勇気いりません?
松冨さん:可能であれば、給油機一個残して、専門店を作っていきたいというのもあるんですが、ただその1機を残すことで、それを監視する従業員が必要になりますので、非効率になってきます。
平子祐希(アルコ&:ピース)さん:EV車も増えてますからね。
佐々木紀彦さん:まさしくEVの充電スタンドになっていくんだと思うんですけど、将来的には自動運転になっていくと思うんですよね。そうしたら自動運転の駐車場って感じで、そこに自動運転の車が集まる場所になってるかもしれませんね。
平子祐希(アルコ&:ピース)さん:最終的にはガソリンスタンドという概念ではなくなっていく?
加藤さん:確かにそうかもね。変わってきますね。出光さんも。
松冨さん:変わっていきます!時代のニーズとともに。EVの普及などもありますが、将来的には低炭素社会の実現ということで、次世代燃料、こういったものもしっかり供給していきたいなと。
加藤さん:そうなっていくのか。
平子祐希(アルコ&:ピース)さん:街中の出光を見たら時代がわかるような。そんな形になりそうですね。
加藤さん:本当そうだね。

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