儲かる!あやしいフランチャイズを徹底調査!海鮮丼テイクアウト店「丼丸」は全国370店舗!儲かりのヒミツは、ゆるいルール!?超最新!メニュー「だけ」をフランチャイズする会社!
今回のがっちりマンデーは…
「儲かる!あやしいフランチャイズ」
今、日本中にどんどんチェーン店が増えている!
特に激変する飲食店業界では…
新たなフランチャイズチェーンが続々登場中!
そんな中に、
「これはフランチャイズなの!?」
「これはチェーンなの!?」という、
あやしすぎるフランチャイズ店が、
いつの間にか増えてるとの噂!しかも…
結構、儲かってるらしい!
今回はそんな「あやしいフランチャイズ」ばかりを
ドドんと大公開!
儲かる!あやしいフランチャイズのヒミツを徹底調査します!
※以下、10月10日放送の書き起こしです。
海鮮丼テイクアウト店「丼丸」は、ゆるくて自由なフランチャイズ!
まずは東京都葛飾区…
スタッフ:ここですかね?ここ、会社?
どう見てもおウチにしか…早くも、あやしい…
表札には株式会社「ササフネ」と書いてますが、聞いたことない社名…
そこへ現れたのは社長の亀山政典さん。
失礼ながら、あんまり儲かってる感が…ますますあやしい…
ところが!
亀山社長:北海道から沖縄まで店舗がございます。がっちり!なんです。
こちらの会社、こう見えて、全国にフランチャイズチェーンを展開!しかし、一体何のお店なのでしょうか?亀山社長の後をついて行くと…
亀山社長:こちら、海鮮丼の丼丸です。海鮮丼のテイクアウトのお店になります。
そう!ササフネが運営しているのは…
「丼丸」という、海鮮丼のテイクアウトのお店!
現在、全国に370店舗以上と、海鮮丼業界ナンバーワンのフランチャイズ!その年間売上げは…
亀山社長:100億円ちょっとですかね。
あやしいどころか超がっちり!
一体、どんなところが人気なのでしょうか?
スタッフ:結構メニューありますね?
亀山社長:はい。70種類以上はありますね。
ご飯が見えないほどぎっしり詰まった海鮮丼や…
イクラがたっぷり乗っかったイクラ丼!と、ボリューム満点のメニューがたくさん!にもかかわらず…
亀山社長:こちらに映ってるものは、全て500円(税込み540円)です。
ストレートですが、「安くて」「うまい」が、丼丸の海鮮丼、人気のヒミツ!
それにしても、これだけ具が乗っかって540円とは、すごい…。
となると、気になるのは、その「安くて」「うまい」をどうやって実現しているのかということ。
亀山社長:原価はそれなりには高いです。
スタッフ:ぶっちゃけ原価どれくらいなんですか?
亀山社長:平均すると、原価率57%くらい、いっちゃうと思いますね。
スタッフ:それでも儲かるんですか?
亀山社長:はい。儲かりますね。
確かに、原価率57%は、普通の飲食店ではマネのできない数字。しかし、食材にしっかりお金をかける分、徹底してコストカットしているのが…
亀山社長:基本的は1人です。製造者は1人でやってます。
なぜ丼丸の厨房は1人で、できるのか?それは、このお店が、海鮮丼「だけ」しか売らないというのがポイント。海鮮丼「だけ」だから…
亀山社長:ただ乗せるだけです!非常に簡単で誰でも乗せられる。そこが大きな強みです。
調理の手間が、劇的に少ない!海鮮丼「だけ」ということは、火を使って焼くことも、油を使って揚げることもしない!なのでガスコンロもフライヤーも必要なし!
さらに、テイクアウト「だけ」だからイートインのスペースも要らない!
亀山社長:10坪以内でも出店可能です。5坪でも可能です。
お店がコンパクトなら家賃も少なくて済む!
その最たるお店が、「丼丸」春日店。店内をのぞいてみると…
スタッフ:狭っ!
人ひとりがやっと通れる、あやしい狭さ!
スタッフ:これだけですか?スペース…
従業員:そうですね。2坪くらいですね。
しかしこのお店、たった2坪にも関わらず、月商200万円越え!と、半端ない!そして、「丼丸」が大きくなったのにはもうひとつ、あやしい理由が…
亀山社長:非常にゆるい!とにかく自由な経営ができるというのが大きなポイントだと思います。
フランチャイズといえば、本部とオーナーの間には、細かい約束事やルールが、たくさんあるのが普通。一体、どのへんがゆるいのか?「丼丸」汐留店に行ってみると…
スタッフ:丼丸×野菜って書いてあります。オシャレ!
店員さんに聞いてみると…
スタッフ:ここって、何のお店ですか?
店員さん:MAC丼丸です。
なんと店名が「MAC丼丸」
さらに、行列ができてる、「丼丸」東陽町店は…
店員さん:「いただき丼丸」です。
スタッフ:いんですか?
店員さん:はい。大丈夫です。
社長いわく、店名については、お店のどっかに「丼丸」が入っていればOK!というヤバいゆるさ。なので…
「炎の丼丸」とか…
「ここだ!丼丸」とか…
「丼丸 こねこ」なんてものも!
さらに、ゆるいのがメニュー!
定番メニュー「海鮮丼」ひとつ取ってみても…「いただき丼丸」は…
海老とネギトロが入っていたり、
「丼丸プラス」は、ヒラマサが乗ってたりと、てんでバラバラ!
でも、この「ゆるさ」が、海鮮丼のフランチャイズには、ぴったりなんだとか!
亀山社長:メニュー構成を考えて、日替わり丼とか、そういったもので、お客様に早めに早めに提供してしまう。という形でやってますので、うちの場合、ほとんど廃棄ロスはないんです。
メニューや具の種類がキチキチに決められてない丼丸だから、お店の判断で自由に決めちゃうことで、食材のムダが大きく減らせる!結果、儲かるというわけ!でもさすがに、加盟店のロイヤリティとかは、きっちりしてるんですよね?
亀山社長:加盟金が100万円(税込み110万円)。研修費含めて134万円の初期費用がかかります。ロイヤリティは、たったの3万円(税込み3万3000円)だけです。
オーナーにどこまでも、ゆるかった!
丼丸は、ゆるいフランチャイズでがっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:例えば、僕が今から始めるってなったら「仕入れ先、知らないんで、紹介してください!」って丼丸さんに言ったら、紹介してくれるんですか?
亀山社長:します。
加藤さん:それで、まず仕入れる。途中から、いろいろ知り合いとか、ツテができて、お魚屋さんとか色々知り合いになって、こっちから取る食材がいいから、全部こっちにしますよっていうのは?
亀山社長:結構です。OKです。
加藤さん:やってるうちに、牛丼だそうかな~って、それはだめでしょ?
亀山社長:OKです。
加藤さん:すごい自由だな!でも中には、あそこの店では、いくらこんだけ入ってたけど、こっちの店では、いくら少ないよ!みたいな、そういった苦情ないですか?
亀山社長:あります。やはり、そこは経営ですから。お店ごとに努力してもらう。それでお客さんはいい方に行く。これは自然の摂理なので。お互いに切磋琢磨しながら、共存しながら、伸びていければいいかな。と思っています。
「お店を持たないゴーストレストラン」をフランチャイズ!大人気の理由とは?
続いてやってきたのは東京は新大久保にある…
「ウィアーズ」という会社。
社長は、25歳で起業し、現在28歳の盛永哲志さん。
どんなフランチャイズでがっちりなのでしょうか!?
盛永社長:デリバリー専門のゴーストレストランのフランチャイズです。
ゴーストレストランといえば、いろんな飲食店が、別のチェーンと契約して、そのブランドのメニューをデリバリー用として売る、というもの。
でも、ウィアーズがやってるのは、ただのゴーストレストランじゃない!
さらにパワーアップした、すごいヤツなんです!
その実態を見せてくれる、とのことでやってきたのが…都内某所にある雑居ビル…扉を開けて、さらに奥へ進んでいくと…
盛永社長:こちらがウィアーズのフランチャイズです。
そこには、真新しいキッチンが…
そのキッチンの前には、なにやら飲食店のロゴっぽいものが、5つ…これはどういうことなのでしょうか!?再びキッチンをのぞいてみると…
スタッフ:こちらは、今、何を作ってるんですか?
盛永社長:キーマカレーですね。
すぐに配達員に渡したら…
スタッフ:社長、麺入りましたよ。パスタですか?
盛永社長:こちらは、長崎ちゃんぽんです。
今度は長崎ちゃんぽん。さらに…
スタッフ:これは何ですか?
盛永社長:タコライスです。
1つのキッチンで、なんと5つのブランドをガンガン作ってる!しかもひっきりなしに配達員が取りに来きます!
店員さん:思った以上に大変ですね。
一体これ、どういうことでしょうか!?
盛永社長:複数のブランドを1つの店舗で営業するスタイルです。
実は、ウィアーズは、自分たちで作った飲食店のブランドを「30」持っていて、お店のオーナーに5つ貸し出す。オーナーは、自分でゴーストレストランとなるキッチンを1つ用意。そこで5つのブランドのメニューを作って、デリバリーのお客さんに売るって仕組み!お店のブランドは、30個の中から自由に選べるんです。
例えば、浅草・合羽橋にある、おにぎり屋さんは…
石井さん:「鶏あえずタンパク」と「Hiu Mai」と、「キーマおじさん」というブランドの3つです。
人気上位の3ブランドをお店のキッチンでつくって営業。
さらに新宿・歌舞伎町にある、こちらの居酒屋さんは…
鍛冶田オーナー:「Hiu Mai」と、「薬膳スープ」と「中華粥」ですね。
意外にもヘルシーブランドが2種類…
スタッフ:月々の売上は、どのくらいですか?
鍛冶田オーナー:350万円くらい。
でも、なんで複数のブランドを1つのお店で作るのでしょうか?それは、そっちのほうが儲かるから!
盛永社長:食材の共通化というところで、食材のロスを減らす。
ウィアーズが持つ30ブランドは全て自社で一からレシピを考案。それぞれのブランドで、同じ食材が使えるよう開発しています!例えば…
「タイ料理の茹で鶏」と「若鶏の定食」と「クリスピーチキン」は同じ鶏肉。「カオマンガイに使う出汁」と、「薬膳スープに使う出汁」も同じという具合。こうすることで効率も良くなるし、食材の廃棄ロスも減らせるというわけ。
そしてもうひとつ、複数メニューにした大きな理由が…
盛永社長:昨年の始めた時だと、まだ加盟店舗数が、ウーバーイーツだと、2020年が1万5000店くらいで、今年が、約10万店くらいに数が増えてきています。なので、今、デリバリー戦国時代と言われてるんですけど。
デリバリー業界は、専門店が乱立する飽和状態!なので…
1か所で1ブランドだけだと、スマホ画面に、ちょこっとしか表示されない。
5つのブランドを持てば当然、5個、画面に出る!つまり、見つかりやすく、選ばれやすくなるというわけ!なるほど!
ところで、ウィアーズには、おいくらほど入るのでしょうか?
盛永社長:月々のロイヤリティとして、売上げの10%ほど加盟店の方から頂いています。
現在、全国に100店舗を展開中のウィアーズのゴーストレストラン。
ウィアーズは、ゴーストレストランのフランチャイズでがっちり!
ボロネーゼのメニュー「だけ」をフランチャイズ!1品だけなのに儲かる!?
続いては東京・新橋にある…
「ジェイ・イシカワ」という会社。
こちらは、「ジェイ・イシカワ」の石川潤治社長
一体、どんなあやしいフランチャイズでがっちりなのでしょうか?
石川社長:ボロネーゼ専門のビゴリです。
石川社長が始めたフランチャイズは、イタリア北部、ボローニャ地方発祥のパスタ、ボロネーゼの専門店!
メニューは、パターン違いのボロネーゼ11種類。
食べ終えたお客さんに聞いてみると…
お客さん:今まで食べてたボロネーゼとちょっと違って、お肉がゴロゴロしてて、美味しかったです。
本場のボロネーゼが味わえるとあって、人気急上昇中!
スタッフ:今、何店舗あるんですか?
石川社長:14店舗あります。
実はこのビゴリ、今までにない「あやしい方法」でじわじわとフランチャイズを広げているらしい…。
そこで、神田にあるビゴリのフランチャイズ店へ行ってみると…
石川社長:こちらですね。コマツ神田西口商店街です。
スタッフ:名前、全然違うじゃないですか?
石川社長:でも、ビゴリのフランチャイズ店です。
う〜ん…言ってることがあやしい…
メニューを見てもお酒のつまみがほとんど…
スタッフ:どこがフランチャイズなんですか?
相垣店長(コマツ神田西口商店街):フランチャイズはこれです!
居酒屋のメニューの中に、「ビゴリのボロネーゼ」と書いてあります!
石川社長:ビゴリはメニュー「だけ」をお店にライセンスしてるんです。メニューの切り売りと言いますか。
ビゴリのあやしいフランチャイズは、「ボロネーゼのメニューだけ」をフランチャイズする、という、前代未聞のかたち!
福岡の天神にある居酒屋さんのメニュー表には、こんなに大きく、ビゴリのボロネーゼが載っています!加盟店のメニュー表に違うお店のボロネーゼが入ってるんです!
しかし、なんでわざわざメニュー1種類だけをフランチャイズするのでしょうか?そこには、「ボロネーゼ」そのものに関わる大きな問題が!
相垣店長(コマツ神田西口商店街):ボロネーゼは仕込みが大変ですね。
本場のボロネーゼをそれぞれのお店で作るのは、時間やコストがかかりすぎてかなり大変!では、どれくらい大変なのでしょうか?今回特別に製造工程の映像を、見せてもらえることに!
まずは肉を炒める工程。巨大なフライパンを使って、直火で焼きムラが出ないよう3人がかりでしっかり焼いていきます。
石川社長:焦げすぎたお肉を一つ一つ手で取って、手間ひまをかけています。
お店で作るとなると、ずっと見てないといけない。その上、2〜30分もかかるので効率が悪い。工場でまとめて大量に作ったほうが効率がいいんです!しかも、全ての工程が終わるまでの10時間、プロのシェフが付きっきりで品質をチェック。
さて、肉をしっかり焼いてカリカリにしたら…
トマト、赤ワインなどを入れて、じっくり煮込むこと6時間、でようやく完成。お店でやるとなると、すごく大変!
ビゴリのソースとパスタを使えば…
ボールに湯煎したソースと、茹でたパスタを入れて、かき混ぜるだけ!と、超簡単!
わずか5分で完成しちゃうんです!
さて、ビゴリのボロネーゼを使うには、どのくらいお金がかかるのでしょうか?
石川社長:加盟金は35万円~150万円まで幅があります。食材を卸すことで、少しだけ利益が、乗かってますから、それが我々のがっちりポイントです。1食、約50円の利益をもらってます。
お店側は、簡単に看板メニューが手に入る。ビゴリは出店するリスクがないという新しい形のフランチャイズ!これは、まだまだ儲かりそうです!
ビゴリはメニューだけのフランチャイズで、がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:すごいこと、考えましたね。
森永さん:ボロネーゼっていうのが、キーポイントなんですよね。これが、ナポリタンだったら、別に店で作っちゃったほうが早いわけですよ。だから、ものすごい手間と時間がかかるボロネーゼ。で、お店の方から言えば、それを持ってきて、仕入れれば、もうブランドまで手に入ってしまう。
加藤さん:すごい商売ですね。面白い。
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