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全国大手チェーンが攻めあぐむ「難攻不落」の地元ビジネス!飛騨高山地域だけで使われてる大手よりもシェアが高いQRコード決済!北海道帯広市の最強カレー!人気の鍋お持ち帰りシステムとは?
今回のがっちりマンデーは!
大手全国チェーンが攻めあぐむ、
「難攻不落の地元ビジネス」
全国津々浦々、どこにでもある
大手チェーン店やサービス。
業界トップのチェーン店なら、
お店やお客さんの数は日本のどこでもナンバーワン…
というのは大間違い!
実は、日本各地に…
業界トップのチェーンでも「その地域だけ」は、
なぜかどうしても勝てない。
難攻不落のスゴい地元企業がある!
なぜ負けないのか?
どうして儲かるのか?
今回は、大手に負けない、
「地元ビジネス」の秘策に迫ります!
※以下、12月19日放送の書き起こしです。
北海道帯広市の最強カレー!鍋お持ち帰りシステムとは?
難攻不落の地元ビジネス!
まずやって来たのは、北海道、帯広市。
この地に、どんな地元ビジネスがあるのでしょうか?
訪れたのは「藤森商会」という会社。
出迎えてくれたのは、藤森裕康社長。
スタッフ:全国チェーンのお店も勝てないスゴいお店をやっていると聞いたんですけど?
藤森社長:あんまりそんな風には思ったことなんですけど、うちでやってるカレーショップ「インデアン」でしょうかね。
藤森社長がやってるお店は…
カレーショップ「インデアン」。
年間280万食を売り上げる、かなりの人気店!お店の看板メニューは、普通のカレーに比べて…
ドロっと濃厚なルーと牛肉がゴロゴロ入ったビーフカレー「インデアン」。
これが大人気で…
お客さん:週に1回くらい来てます。
お客さん:週に1回か2回。
スタッフ:今週、もう3回目です。
熱烈なリピーターが、たくさん!
スタッフ:年商はどのくらいですか?
藤森社長:だいたい、14億5000万円です。
スタッフ:がっちり!?
藤森社長:いやいや、儲かってないですよ。
社長は、かなり謙遜されていますが、北海道のカレーチェーンの店舗数を調べてみると…
帯広がある道東エリア以外には、カレー国内最大手チェーンの「ココ壱番屋」が20店舗以上出店しているのに、なぜか道東エリアには、「ココイチ」は2店舗だけ。一方、「インデアン」は、12店舗もあるんです!まさに、帯広の、難攻不落カレーチェーン!
スタッフ:ココイチさんが今まで帯広に進出してきたことはありますか?
藤森社長:あります。2回ありますね。
スタッフ:今は?
藤森社長:今は無いですね。
スタッフ:どちらも撤退?
藤森社長:わからないですけど、「やめられた」ということですね。
でも何で「インデアン」が帯広でだけは 圧倒的に強いのでしょうか?
お客さんに聞いてみると…
お客さん:安いです。食べやすいです。
お客さん:安いですよね。週3で来てます。
みなさん口々に「安い」の声。
そう、インデアンのカレーは、具材もたっぷり、ひと皿このボリュームで462円!でも社長、なんでこんなに安くできるんですか?
藤森社長:ひとつは地場のものですね。お肉は、地元の取引業者さんから、野菜は大手の農協から大量に仕入れてます。
そう、帯広がある十勝エリアは、国内有数の農業が盛んな地域。
カレーの材料であるじゃがいもも、お肉も、お米も、地元の生産者さんたちが、たくさん作っているので、まとめて買えば、結構リーズナブルに仕入れができちゃう!そして、カレーのルーは…
藤森社長:工場で生産を行っています。カレーの生産は、朝9時から午後3時まで、そのカレーを作ったものを数日間寝かせて、出荷する時は、早朝の3時くらいからスパイスや調味料、具材を加えて、出来上がったものを毎日各店舗に配送してます。
そう、お手頃価格のもう一つの秘訣は、カレーをお店ではなく、自社工場でまとめて製造するという方法。 ランチタイムには、近所のビジネスマンや学生さん、さらにテイクアウトのお客さもひっきりなしに訪れ、飛ぶように売れていきます。
さらに!「インデアン」が強い秘訣は、コレだけじゃないんです!
こちらのお客さんが、お鍋を店員さんに渡しています。
しばらくすると…
店員さん:お鍋に5人前ですね。
なんとルーだけ、お鍋ごと持って帰っちゃった!
スタッフ:お鍋でよく買いに来るんですか?
お客さん:そうですね。容器があっても、家に帰って捨てるだけなので、鍋だとそのまま温められるので。
そう、これこそが、帯広インデアン独自のスタイル…
「鍋お持ち帰りシステム」!
帯広のみなさんは、ほぼ全員が カレーは、「インデアン」のを持って帰って食べてる!お客さんとして、来店していた学生さんたちも…
スタッフ:おうちでお母さんが持って帰ってくるんですか?
学生さん:よくあります。
他のお客さんも…
お客さん:鍋だけ持ってきて、ルーだけ持ち帰りします。
お客さん:インデアンのカレー以外、食べられないです。
まさに子供の頃から 「インデアン」のどろっと濃厚、具だくさんのビーフカレーに、がっちり胃袋を掴まれちゃってる帯広市民。これは、他のカレーチェーンが立ち入るのは、かなり難しいかも!
藤森商会は、カレーショップ「インデアン」でがっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:地元で、土地も安くて、帯広ですから。それで、大量に作れる場所を持ってるっていうのは、大きいですか?
森永さん:北海道の底力でしょうね。他の地域だとちょっと無理じゃないですかね。
加藤さん:地元に愛されるというのは、相当強いですか?
森永さん:地元のニーズをきちんと汲み取って、そこに合わせて、地元の人たちが、「カレーは、そういうもんだ」って思っちゃうと、全国平均持ち込んでも、全然、受け入れてもらえなくなっちゃうんですよね。
加藤さん:そういうことか。俺も北海道帰った時に、行ってみようかな。食べたいな!
岐阜県飛騨高山地域だけのQRコード決済!?あの大手よりもシェアが高い!
難攻不落の地元ビジネス!
続いてやって来たのは、岐阜県・高山市。
この山あいの街に、一体どんな大手に負けない地元ビジネスがあるのでしょうか?訪れたのは…
「飛騨信用組合」
迎えてくださったのは、経営企画部長の河瀬善博さん。
スタッフ:大手の企業を圧倒するサービスを展開しているって聞いたんですけど?
河瀬さん:さるぼぼコインというQRコードを使って決算するサービスです。
スタッフ:PayPayみたいなサービスですか?
河瀬さん:そうですね。PayPayがサービス展開するよりも前の2017年からスタートになってます。
そう、「飛騨信用組合」、通称「ひだしん」さんが運営しているのが、「さるぼぼコイン」という、スマホで使えるQRコード決済。
地元ではおなじみの厄除け人形「さるぼぼ」が目印のこのサービス、なんと、この高山市やお隣、飛騨市では、「PayPay」よりも、「楽天Pay」よりも、「d払い」よりも「さるぼぼコイン」! というのは、本当ですか!?
河瀬さん:累積の決算額が45億円。毎月の利用額も2億円前後になります。地域としては定着してきてると思ってます。
実際に、高山市内のスーパーを覗いてみると…
お客さん:さるぼぼコインで!
お客さん:さるぼぼでお願いします。
確かに使われています!
ちなみに、支払う時に鳴る音は…
「あんとー♪」
これは、「ありがとう」という意味の飛騨弁。
さらに、地元の商店街のタバコ屋さんでも…
とんかつ屋さんでも…ダイニングバーでも… 確かに、「さるぼぼコイン」が使えるお店が、あちこちに!
番組スタッフが、この地域のお店200軒に聞いたところ…
QRコード決済最大手の「PayPay」が使えるお店は、66軒だったのに対し、「さるぼぼコイン」が使えるお店はなんと92軒というからすごい!
河瀬さん:日本円を使わなくても、さるぼぼコインだけで生活できるレベルになります。ユーザーの数も飛騨市の方が40~50代の女性で、だいたい2人に1人使っていらっしゃいますし、全体でも4人に1人、結構な割合のシェアだと思っております。
河瀬さんによると、実は、この「さるぼぼコイン」が使えるのは、高山市と飛騨市に白川村を合わせた…
「飛騨高山地域」だけ。
でも気になるのは、この地域では、なぜ「PayPay」や「LIE Pay」よりも「さるぼぼコイン」が使われているのか?ということ。地元の人に聞いてみると…
お客さん:ポイント還元があるのでいいなと。
お客さん:食品は、毎月何万円もかかるので、少しでもキャッシュバックがあった方がいいかなと思ってます。
そう、「さるぼぼコイン」人気の秘密の一つが…
「ポイント還元が結構ある!」
確かに、「PayPay」や「LINE Pay」とかは、最初のころはたくさんポイント還元があったけど、最近はちょっと控えめ。でも、「さるぼぼコイン」は…
ずっとチャージするたびに、1%ポイント還元。さらに…
電気料金の支払いや、地元商店街のキャンペーンなどで、ポイントがどっさりつく。タイミングが、いろいろと!これは、嬉しい!
でも、こんなにお得なポイント還元をして、「ひだしん」さんは儲かるんですか?
河瀬さん:加盟店の方が日本円に払い戻すとき、手数料が1.5%かかるんですね。そこが基本的な財源になってます。
そう、「さるぼぼコイン」を運営する「ひだしん」さんの儲けは、「加盟店」がポイントを現金に換える時に取る「手数料」1.5%。でも、それで1%のポイント還元だと、儲けが少なすぎませんか?
河瀬さん:地域金融機関は、地域と共にやっている金融機関ですので、地域が潤って活性化すれば、飛騨信用組合も発展していきます。
そう、「さるぼぼコイン」は、飛騨高山地域でしか使えない決済サービス。つまり、お金を「さるぼぼコイン」に換え、買い物をする人が増えれば、地域のお店、つまり「ひだしん」さんのお客が儲かる!すると、回りまわって「ひだしん」さんも儲かる。ということで、「さるぼぼコイン」での儲けは、ギリギリで運営しているんです。
スタッフ:地域の経済がどんどん潤うと、飛騨信用組合さんも合わせて潤う?
河瀬さん:そうですね。
さらに!「さるぼぼコイン」には、「地域でしか使えない」という弱点を逆手に取った、独自のシステムが!
地元の不動産屋さんの常務取締役、坂口みずえさんに聞くと…
「さるぼぼコイン」で買えるのが…
坂口さん:山林です。
スタッフ:山ですか?
坂口さん:山です。
そう、「さるぼぼコイン」でしか買えない「土地」!
「PayPay」などは、 一度に支払える額の上限が50万円ですが、「さるぼぼコイン」は、200万円まで!ケタ違いの高額決済ができちゃうのが、「さるぼぼ」の特徴なんです!
実際に、高額決算をした坂本大作さんに話を聞くと…
坂本さん:おじいさんの介護のために、トイレとお風呂をリフォームしましてので160万円ほど支払いました。
実はこの高額決済も、「地域でしか使えない」からこそできる事。大手のQRコード決済は、どこでも使えて便利な反面、もし不正利用などが起きたときに、調べるのが大変。
でも、地域でしか使えない「さるぼぼコイン」は、なにかあったときもユーザーがどこの誰か特定しやすい。ということで、「ひだしん」さんは、あえて、高額決済もオッケーにしてるんだとか。
飛騨信用組合は「さるぼぼコイン」で、がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:これは、めちゃくちゃいいですね。ポイント還元も付くし、地域の活性化にもつながる、地域でお金が回るようになったら、結果、税収も増えることになるってことですもんね。
佐藤(パンクブーブー)さん:だから地元に密着してるからこそ、できることだなあと思いますね。
加藤さん:結構、額でかいのもありますけど、やっぱり地元だと人がすぐ分かるということですか?
河瀬さん:はい。お店の方もお客さんも、顔見知りということもありますし、車を買うことも結構あるんですけども。
加藤さん:さるぼぼコインで、車を買う?それスゴいな!
黒瀬(パンクブーブー)さん:それも100万円を入金すると2万円入ってくるとこですもんね?
河瀬さん:そうです。
黒瀬(パンクブーブー)さん:その2万円で、いいご飯食べようってお店に行って、またさるぼぼコインで使って。
加藤さん:こういう形、電子マネーと言いますか、ポイントのあるべき形じゃないですか?
森永さん:そうですね。ただ、PayPayも黙ってなくて、今、「なんとか市」だけ、20%還元とか、地元の自治体と組んでPayPayを使ってもらいましょう。という取り組みをしてるんです。
加藤さん:地方の活性化の未来、ここにありそうな気がしますよね。
森永さん:一つの重要な手段だと思いますよ。
山口県発祥のうどんにあの最大手も撤退!地元住民に長く愛されるヒミツとは!?
続いてやって来たのは、山口県。
ここに、どんな地元ビジネスがあるのでしょうか?
萩市の「スナダフーヅ」という会社へ。
迎えてくださったのは、大島透社長と、奥さんの亜希さん。
スタッフ:大手が勝てないスゴいチェーン店をやってらっしゃるって聞いたんですけど?
大島社長:「どんどん」といううどん屋さんをやっております。
「スナダフーヅ」さんが経営するのは…
うどん屋「どんどん」。
お店は、地元のファミリーからビジネスマンまで あらゆる世代のお客さんで賑わってます!
人気スタッフNO.1メニューは…
甘辛く煮たお肉を載せた、「肉うどん」で、なんと年間280万食を売ってます。
スタッフ:年商はどのくらいですか?
大島社長:16億円になります。がっちり!です。
山口県に「うどん」のイメージは、あまり無いのですが、店舗数を、大手うどんチェーン「丸亀製麺」と比べてみると…
近隣の岡山・島根・広島では、「丸亀製麺」の数が多いのですが、山口県「だけ」は、「丸亀製麺」は14店舗、 「どんどん」は27店舗とほぼ2倍!圧倒的に「どんどん」が強いんです!山口県萩市の街なかで聞いてみても…
市民:よく行きます。
市民:丸亀製麺も行きますけど、どんどんが食べ慣れている。
市民:どんどん行きますね。
スタッフ:一番好きなメニューは何ですか?
市民:肉天うどんです。ソウルフードです。
市民:かつ丼セットですね。小さい頃から慣れ親しんだ味なので、どんどんが一番おいしいかな。
皆さん、当たり前のように「どんどん」の話が。これはかなりの浸透度。
それにしてもなぜ、山口県だけはこんなに「どんどん」が強いのでしょうか? その理由の一つが…
独特の「麺」
お客さん:麺が全然違いますね。柔らかめで、もちっとしてて、また食べたくなるな。みたいな感じです。大手には出せないでしょうね。
お客さん:コシが強すぎるのは好きじゃないので、程よいコシがいいです。
そう、どんどんの麺には独特のやわらかさが!
大島社長:こちらは、どんどん専用の小麦粉になります。表面がとろっと、中は、もっちりとした食感が特徴なんですけど、その食感が再現できるように、メーカーさんと共同で作っています。
「どんどん」の小麦粉は、特注ブレンドの中力粉。
さらに、小麦粉だけでなく、麺の切り方にも並々ならぬこだわりが!
大島社長:切り刃と言って、ところてんみたいに切る機械もあるんですけど…
大島社長:どんどんは、包丁刃です。包丁刃の方が、断面から出汁が染み込みやすいです。
そう!どんどんが採用している「包丁刃」の方が、麺の断面にザラつきが出て、より出汁が絡みやすいんです! これをゆでると、表面がフワフワで、しかも、なぜか真ん中にコシがある、「どんどん」の麺ができあがるんだとか!確かに、この独特の食感、全国で同じ味を出さなきゃいけない大手チェーンでは、出すのは難しい。
だから、「どんどん」は県内で勝ち続けられるんです! さらに、「どんどん」のもうひとつの特徴は…
クセになる「甘さ」
お客さん:出汁の味がどんどんの方が好き。作りたての出汁は、モーニングが一番美味しくて、だからモーニングを大体、利用することが多いですね。
そう、「どんどん」のうどんは、とにかくダシが「甘い」!
大島社長:初めて食べれられる方は「甘っ!」って思うかもしれないんですけども、それがどんどんの出汁の特徴です。
そのヒミツは、毎朝お店でとる出汁。
利尻産の昆布を、水で戻すところから始め…
企業秘密のブレンドだしを抽出したら、そこに砂糖や塩を加え、さらに、みりんや醤油で味を整えたら完成!
1971年の創業以来、ずっとこの味のうどんを作り続けてきた「どんどん」。 その味は今や、山口県の皆さんのカラダと記憶にすっかり染み込み、大手チェーンのおいしいうどんをもってしても、その牙城を崩すのは至難の業!
11年前には、「どんどん」の450メートル横に大手のライバル店ができる、なんてこともありましたが…
大島社長:今年に入ってから、下関のどんどん近くの最大手さんのお店が退店されました。苦戦されてたんだな…って思いました。ファンの方が多いので、ファンのお客様が支えてくださったのかなと思います。
実際、常連さんに話を聞いてみると…
スタッフ:近くに大手が来た時にどう思いました?
お客さん:行かないですね。
スタッフ:浮気はしない?
お客さん:しないですね。
どんどんの難攻不落は、まだしばらく続きそうです!
スナダフーヅは、うどんの「どんどん」でがっちり!
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