その土地だけで、やたら有名な儲かる地元アイス!新潟県だけで300万本売れる「もも太郎」!年間1000万本売る「551蓬莱」のアイスキャンデー!その製造現場にテレビ初潜入!
今回のがっちりマンデー!!は…
「儲かる地元アイス!2021」
今、アイスが儲かってる!
その市場規模は右肩上がりで、
去年は過去最高の5197億円を記録するなど、
とにかく、ぐいぐい伸びている!
そして、儲かってそうなアイスといえば、
森永製菓の「チョコモナカジャンボ」や、
明治の「エッセルスーパーカップ」などのイメージですよね?
ところが、全国各地を調べてみると、
全然見たことないけど、
その土地だけではやたら有名な
謎の「地元アイス」が結構ある!
しかも、それががっちり儲かっているんです!
うちの地元では超メジャー!!
地元限定!儲かりアイスの秘密を大公開しちゃいます!
※以下、8月29日放送の書き起こしです。
北海道のコンビニでしか買えない!?ミルクとメロンの絶妙な味「北海道メロンソフト」!
儲かる地元アイスを求めて
まずやってきたのは、北海道札幌市。
早速、北海道のみなさんに
「好きなアイス」は何か?聞いてみると…
「板チョコアイスが好きです。あっ、メロンソフト好きです」
「メロンソフト好き!」
「ガリガリ君とメロンソフト」
「ピノ。メロンソフト美味しい!」
おなじみの有名アイスの名前に混じって
みなさん、なぜか「メロンソフト」なるアイスを口にする。
東京のスタッフは聞いたことないんですが…
スタッフ:メロンソフトってどこで売ってるんですか?
道民:セイコーマート
どうやら「メロンソフト」は、「セイコーマート」というコンビニで売ってるらしい。
セイコーマートとは、大手コンビニを抑え、北海道で圧倒的No.1のコンビニエンスストア。
すると…なんと!
セイコーマートの丸谷智保会長じきじきにお出迎え!早速ですが、メロンソフトの売上げ、教えてください!
丸谷会長:年間で260万個くらい。
スタッフ:260万個!?
北海道のおよそ2人に1人が毎年食べてるとは、これはまさに、儲かり地元アイス!アイス売り場を覗いてみると、有名アイスに混じって…
なにやらオレンジのソフトクリームが、たくさん置いてあります!
これこそ、2006年の発売以来15年、今やダントツ人気のアイス。
「北海道メロンソフト」1本199円。
丸谷会長:1番人気ですね。1番売れる商品です。
セイコーマートの冷凍製品の中で、1番売れてる商品だという。しかしこのメロンソフト、他のアイスと何が違うのでしょうか?道民の皆さんに聞いてみると…
道民:メロン感強いですよね、メロン!って感じです
そう!メロンがめちゃくちゃ濃厚!
丸谷会長:これを開発するにあたっては、どうやってメロンの味をうまく出すか、商品にするのに非常に苦労しました。
スタッフ:他社では?
丸谷会長:ん〜なかなかできないと思いますね。
会長曰く、このメロンの濃さは、セイコーマートにしかできないらしい!
では、「北海道メロンソフト」はどうやって作っているのでしょうか?
札幌から車でおよそ3時間…
メロンソフトを作っている苫前工場へ
工場長の寺崎寿哉さんによると…
寺崎さん:夏場がピークになりますけども、6万本から7万本作っています。
スタッフ:1日で?
寺崎さん:はい、それぐらい作らないと間に合わないです。
でも、メロンソフトの「濃さ」の秘密は、工場の外側にあるという。
寺崎さん:ご案内します。
車を走らせること20分…やってきたのは、近所にある畑。
寺崎さん:こちらについてきてください。
ビニールハウスに入り…何やら探しはじめましたが…
寺崎さん:あっこれ!これ。
出てきたのは、メロン!?
農家さん:これは規格外ですね。
ん!?規格外?
実は、主に贈答用として売られている北海道メロンは、網目が整ってないものや、ヒビ割れ、そして冠がないと、商品にならない。そこで…
寺崎さん:北海道メロンソフトに関しては、規格外のメロン果汁を使って、ソフトクリームを作っています。
セイコーマートさんは、美味しいけど売り物にならないメロンを安く手に入れ、アイスに使っているんです!しかし…
スタッフ:規格外はどのくらい出るもんなんですか?
農家さん:このハウスで十個くらい。
スタッフ:結構少ないですね。
農家さん:正直、規格外は、ないほうがいいんですよ。
スタッフ:出ちゃったら、ってことですね。
農家さん:出ちゃったらメロンソフトに。
そう、規格外メロンは1つの農家から少ししか出ないので…
寺崎さん:たくさんの農家さんがいらっしゃいますので、そこでの規格外を合わせると、結構多い量になります。
スタッフ:色んなところから集めるってことですか?
寺崎さん:はい。
広い北海道で、ちょっとずつしかでない規格外メロンを集めるのは、とっても大変。でも…、セイコーマートなら、できるんです!!
北海道に1000店舗以上あるセイコーマートは、道内に自前の配送ネットワークがあります!これを使えば、低コストで規格外メロンを集められるというわけ!
こうして集められた規格外メロンを使い、搾りたてのメロン果汁が作られるのですが…美味しいメロンソフト作りには1つ大きなポイントが!
寺崎さん:実はですね、メロン果汁をあんまり入れないほうがいいんです。
そう!メロン果汁を入れ過ぎないことが大事!
寺崎さん:メロンのソフトクリームに関しては、8%の果汁っていうのが
行き着いたところのベストの数字ですね。
スタッフ:メロン果汁100%の方が、本格的な味になるような気がするんですけど。
寺崎さん:いやいや、100%なんてとんでもないです。実は濃すぎるとウリ臭さが食べにくく、美味しくなくなってしまうんです。
そして多くのソフトクリームが、輸送コストを下げるために、粉状にした脱脂粉乳を加えるのですが…
寺崎さん:脱脂粉乳というのは、脂が抜けているから脱脂粉乳なんです。なので、やっぱりちょっとさっぱりする。
そこで、セイコーマートは、濃厚なメロン果汁に、ミルクが負けないよう北海道にある自社牧場から濃厚な牛乳を直送、そのままアイスに使っているんです。だからメロンソフトは…
道民:メロンもミルクもめっちゃ濃厚で美味しいんです。
スタッフ:味、喧嘩しないんですか?。
道民:全然喧嘩しないです。
メロンソフトが好調なセイコーマートは、アイスの売上げが60億円を突破!
北海道メロンソフトは本格アイスでがっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
進藤さん:セイコーマートの「北海道メロンソフト」召し上がりください。
川島明(麒麟)さん:メロ~ン!!めちゃくちゃメロン!
加藤さん:果汁8%なのに。
川島明(麒麟)さん:果汁90%ぐらい使ってるんじゃないかな。
加藤さん:これ、めちゃめちゃ絶妙。メロンとミルクの加減絶妙!これは、全国展開できないのかな?
進藤さん:今、ドラックストアの「ウエルシア」では、店舗によっては、並べてるところもあるそうです。
年間1000万本を売る「551蓬莱」のアイスキャンデー!1番人気「フルーツ味」の製造現場にテレビ初潜入!
続いてやってきたのは、大阪。
食いだおれの町には、どんな地元アイスが?
スタッフ:アイスといえば?
「ジャイアントコーンのチョコレート、青い紙の包みの」
「私はモナ王と、あと551が好きですね」
「チョコモナカジャンボ。あと551のアイスキャンデーが好きです」
「551やったらね、そら1箱10個入り全部いけますよ」
何やら有名なアイスに混じって、「551」という名前が…
でも、大阪の「551」といえば、豚まんだったはず…
よくわからないので、天王寺駅の中にある、551の蓬莱のお店に行ってみると…おなじみ豚まんが並ぶショップの隣に…
ありました!551の「アイス屋」さん!一体どんなアイスなのでしょうか?
店員さん:これが551のアイスキャンデーです!
出てきたのは、「551」のロゴと「シロクマ」が書かれた、なんともレトロなアイス!
スタンダードな「ミルク」や「チョコ」など全6種類。1本130円。
一番人気の「フルーツ」の中身は、みかん、イチゴ、パインが入っています。この素朴な味のアイス、営業担当の八田実紀さんによると、その売上がすごかった!
八田さん:だいたい年間で1000万本。
スタッフ:1000万本!?
八田さん:はい。
なんと、このシンプルなアイスが、年間売上げ1000万本!?でも、豚まん屋さんが作るアイスキャンディーがなぜ1000万本も売れるのでしょうか?どうやら、作り方に秘密があるということで…
アイスを作っている工場へ行ってみることに。すると、柏本政幸工場長から、驚きの言葉が。
柏本工場長:今日はフルーツを作っておりまして、実はフルーツを作っている時に撮影入れるのは今日が初めてなんですよ。
なんと、これまで67年間一度も撮影を許してなかった、1番人気の味、フルーツの撮影がOKに!もしかして「がっちりマンデー!!を特別扱いしてくれて…?
柏本工場長:ちょっとフルーツが足りなくなりそうで、今日どうしてもフルーツをしないと欠品してしまうかもわからないと。来られるのはわかってたんですけど、まあしゃあないなと。
どうしてもフルーツアイスを作らないと行けない日に、たまたまお邪魔した番組スタッフ。このキセキを生かして、フルーツアイス作り初潜入!工場長いわく、551のフルーツアイス作りで最も難しいのが…
柏本工場長:「イチゴ」と「みかん」と「パイン」を均等にしっかり入れる、抜けなく入れるというのに苦労しましたね。ミックスしたフルーツだけを定量入れようっていうのは、多分なんぼでもできると思うんですけど、そうすると「私いちご好きなのに、全然入ってない」とか、そういう風になるのが嫌だったので。
そこで、蓬莱が編み出した作戦があるという。それがこちら!
ん、なんだなんだ!?
なにやらアイスの機械を、なにわのおばちゃん数名が取り囲み…
四角い穴に、手でフルーツを1つずつ入れています!これは一体!?
柏本工場長:たこ焼き器にタコを入れる要領で…
柏本工場長:イチゴを入れる人、みかんを入れる人、パインを入れる人を決めておいて、それを抜けなくしっかり入れている、「たこ焼き戦術」になっております。
これが、大阪名物「たこ焼き」をヒントに生まれた「フルーツポイポイ作戦!」。機械だとフルーツの形が崩れてしまうので、あえて手作業!でも、人の手でやるのはコストもかかるのでは?
柏本工場長:フルーツじゃなければここの人、全くいらないんで、10人くらい余分にいます。例えば、ミルクと比べていただいて、同じ値段なんですけども、人件費がこれだけかかりますんで。人件費的にも大分高くなります。
確かにフルーツは人件費に加え、イチゴやみかん、パインも入っているのにミルクと同じ130円だから…
柏本工場長:6種類あるんですけど、ぶっちぎりで一番人気!いつもです。大阪の皆さん「これ得やな」っていうのは反応しますんで。
さて、まさに手作業で1日およそ8万本の551アイスを作る本社工場ですが、実は普通のアイス工場になら絶対あるはずの「あるモノ」を、あえて置いていないのだという。それは…
柏本工場長:アイスキャンデーの在庫倉庫をもってないんです。
そう、蓬莱には、作ったアイスをストックする、冷凍庫がないんです。なので…
柏本工場長:基本はそのままお店に持っていこうって流れになります。
スタッフ:お店に持っていっちゃうんですか。
柏本工場長:はい。
蓬莱さんは、その日売る分だけのアイスを、毎日計算しながら作っているんだとか。というのも…
柏本工場長:元々、豚まん屋さんですんで、豚まんはできたて、湯気の付いたものを販売しようっていう思いがずっと社員にありますので。アイスキャンデーもなるだけ、できたてに近いものものをお客さんに届けたいなっていう。
豚まんも、おいしいできたてを早く食べてほしいから、大阪でしか売らない!というのが蓬莱の考え方。だからアイスも、できたてをお店に、1日4回も届けちゃう!
551のアイスキャンデーは、できたてアイスで、がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:蓬莱551の豚まんのお店って、本当に一等地にあるんですよ。デパ地下だろうが駅だろうが本当に一番人通りが多いところに立地してるんですよ。そこでアイスを売ると、別にスーパーなんかに流さなくてもいいんです。いつも行列できてるんです。
新潟のソウルアイス「もも太郎」!新潟県だけで300万本売れるヒミツとは…?
続いてやってきたのは新潟県新潟市。ここで大人気なのが…以前放送で、CM2の後に森永さんが紹介した地元アイス!
森永さん:こちら新潟の「もも太郎」です!
この「桃」が描かれたピンク色のアイスが「もも太郎」1本64円
森永さん:「もも味」だと思うでしょ?
加藤さん:そりゃそうでしょう「もも太郎」ですもん。
森永さん:実はこれ、「いちご味」なんですよ。
加藤さん:ダメでしょそれ!
名前は「もも太郎」なのに、「イチゴ味」という、ちょっとよくわからないこのアイス。ところが、新潟市内のスーパーを覗いてみると…
大手メーカーの有名アイスがずらりと並ぶ中、「もも太郎」は…
スタッフ:めちゃくちゃ置いてますね。
ドーンと置いてある、しかも箱で大量に!
店員さん:「もも太郎」は特によく売れます。バラで買うよりも箱買いがとても多いです。
そんな、「もも太郎」の年間販売数は…およそ300万本!
県民:家にはストックされています!いつも。
県民:新潟県民なら100%食べるんじゃない?
まさに押しも押されもせぬ、大メジャー地元アイス!ということで…
試しに実験!
新潟の子どもたちに、「もも太郎」の絵を描いて!とお願いしたら、どっちの桃太郎を描くのでしょうか!?
いや、これはさすがに難しいでしょ…
園児:これ桃太郎で刀持ってて。
やっぱり…みんな、鬼退治の「桃太郎」を描いてる…と思いきや!
園児:アイスの「もも太郎」
まさに、老若男女に幅広く浸透してました!!でもなぜ、こんなに売れてるのでしょうか?そのヒミツを探るべく、新潟市内にある…
「もも太郎」製造メーカー「セイヒョー」の本社へ。
広報の阿部千晶さんは、「もも太郎」が好きすぎてセイヒョーに入社した、根っからの「もも太郎」フリーク。地元アイスで儲かってますか?
阿部さん:今年の2月末の決算で35億円となっております。
早速ですが、どうして「もも太郎」は「イチゴ味」なんですか?
阿部さん:「もも太郎」が元々、お祭りなどの屋台で売られていた、氷菓子が由来になっているんです。桃の形をした木型に砕いた氷を詰めて、いちごシロップかけて割り箸をさして食べていたものですね。
そう、「もも太郎」の始まりは、新潟のお祭りで売られていた、桃型の氷バー。その後、新潟全土でアイスとして売られるようになり…
昭和20年には、新潟県内で10社が「もも太郎」を製造するという、群雄割拠状態に!そんな「もも太郎」アイスの中で、No.1シェアを誇るのが、セイヒョーの「もも太郎」!実は、他のもも太郎とは一線を画す、ある「強み」があったんです。それは…
阿部さん:ズバリ「氷」です!
スタッフ:氷!?
阿部さん:「セイヒョー」という社名の通り「製氷」の会社なんです。
実はこちらの会社、創業105年の製氷メーカー。まさに、氷のプロ!だから、氷の食感が違う!
県民:サクサクですよね、美味しいです。
県民:「もも太郎」のしゃりしゃり感がすごく美味しいんですよ。
一体、桃太郎の氷は、他の氷アイスと何が違うのでしょうか?
阿部さん:通常のかき氷バーですと、アイスの周辺に溶けにくくなるような
コーティングを施していることが多いんですけれども、当社の「もも太郎」はコーティングをしないんです。
スタッフ:剥き出しってことですか?
阿部さん:そういうことです。
確かに!コーティングがなく、氷だけだから、一口目からサクサク!これどうやって…
阿部さん:そのために、溶けにくい氷を使っております。
スタッフ:溶けにくい氷?
そう、工場で、他よりも溶けにくい氷を作ってるんです!それはぜひとも見てみたい。ところが…
阿部さん:見れないんです。
なんと、製氷工場は部外者立ち入り絶対禁止。そこで…広報の阿部さんにカメラを渡して、撮ってきていただくことに。
こちらが「もも太郎」の製造現場。すると…
出てきたのは氷の塊!? しかもスゴい透明!
実は、家庭用の冷蔵庫で作った氷などにできる白い部分は、水中の空気の粒。これがあると、氷が溶けやすくなるんです。そこで「もも太郎」の氷は…
阿部さん:中心に集まった不純物を一度取り除いて、また新たな水を継ぎ足しまして、再度凍らせていきます。
「白い部分」を取り除いてるから、溶けにくい!なので、「もも太郎」は外側をコーティングしなくても、氷だけで形が崩れず、ちゃんとアイスバーに!だから、カチカチサクサクの食感で食べられるというわけなんです!
もも太郎は、いちご味でがっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:なんで安く売れるかっていうと、冬に作り溜めしてるんです。夏は何してるかっていうと、超大手、ナショナルブランドのアイスをずっと作ってるんです。そこでお金稼いどいて、地元向けに64円で売れるんです。
加藤さん:そういうことなんですね。アイスの二毛作ですね。
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