儲かる一芸家電メーカー!①10万台売れた!テレビの音が超聞きやすくなるスピーカー…ヒミツはカーブした板!?②扇風機のプロが作る…足で消せる扇風機!?③ぬいぐるみの口に指を入れると甘噛みしてくれるロボットが2万匹の大ヒット!
今回のがっちりマンデー!!は…
「儲かる、一芸家電メーカー」
毎年続々と儲かり新製品が登場する、家電業界。
この業界、かつては大手メーカーばかりが並んでたけど、
最近は…
この会社、聞いた事ない!というメーカーの製品が
バカ売れしてる!
そう、実は、あるジャンルに特化して、
この分野だけなら大手家電メーカーに絶対負けない!
そんな「一芸家電メーカー」が今、ぐいぐい来てるんです!
スピーカーだけ作る会社で、
超ベテランエンジニアおじさんが考えた、
やたら聞こえるスピーカー!
ヒミツは、カーブした板?
社員がみんな、ロボットを作れる!?
ロボット愛好家集団が生み出す、
何が良いのかわからない面白家電って!?
儲かる一芸家電メーカー
大手には、絶対に負けられない戦いが、そこにはある!
※以下、10月2日放送の書き起こしです。
超ベテランエンジニアが作ったのは、テレビの音が格段に聞こえやすくなるスピーカー!
大手には絶対に負けない!
儲かる一芸家電メーカー!
やってきたのは東京・浅草にある…
「サウンドファン」という会社!
家電メーカーにしては、けっこう小さいオフィスですが、マーケティングの金子一貴さん、こちらは、どんな「一芸」が得意なメーカーなんですか?
金子さん:我が社の自慢の家電はこちらの「スピーカー」です!
そう、こちらの会社、なんと「スピーカー」だけを作る会社。しかも、ちょっと変わってて…
金子さん:聴こえにくい方でも、言葉がはっきり聞こえる「ミライスピーカー」です!
テレビなどの、人の声が聴こえにくい!という人でも、くっきり聞こえるという、その名も…
「ミライスピーカー」
お値段は2万9700円!…とちょっとお高めですが…
金子さん:10万台販売しております。
ということは、売上30億円近くとは、かなり売れている!なんでも、特にシニアの方への売上が、スゴいそうなんですが…一体、どれほどはっきり聞こえるのでしょうか??
スタッフ:加藤さんと進藤さんの面白オープニング?
金子さん:はい、面白オープニングを用意させていただきました。今からテレビの音を流します。
スタッフ:普通に聞こえてますけど?
金子さん:「ミライスピーカー」をつけて聞いていただくと、よりくっきりと聞こえます。
金子さん:非常に簡単で、イヤホンジャックをさすだけです。
それではもう一度、普通のテレビスピーカーの音、そして「ミライスピーカー」の音を比較…
確かに、「ミライスピーカー」の方が、くっきり聞こえます!
と、ここで、なぜか番組の山本カメラマンが…
山本カメラマン:スゴい分かりますよ。なんか、こもってる感じから、カラッとした感じがしたんですよ。音が乾燥するというか。
スタッフ:山本さんおいくつでしたっけ?
山本カメラマン:64才です。
スタッフ:ターゲットしては、ちょうど?
金子さん:はい。60代の方に、たくさん使って頂いてます。
でも、ここで素朴なギモン。これって、ただ音を大きくしてるだけじゃないの?
ところが、開発担当の、田中宏さんによると、元の音の大きさを変えずに、聞こえやすくしてるという。と、いうのも…?
田中さん:曲面から出る音がですね、なぜか遠くまでよく届く。
ヒミツは、スピーカーのこの部分!
田中さん:スピーカーが振動すると、白い振動板も振動する。この曲面にした振動板の音が、普通のスピーカーよりも音が遠くまで届いて、聞きやすい音になるんです。
スタッフ:普通のスピーカーは、どうなってるんですか?
スタッフ:ここで終わりってことですか?
田中さん:普通のスピーカーは、振動板がないですね。
スタッフ:あえてこれをつけてる?
田中さん:そうです。
こちら、「ミライスピーカー」の特徴ともいえる、アーチ型の振動板。
ここから出た音は、なぜか遠くまで、ずっと聞こえやすいんだとか…。音波の広がりを見てみると…
普通のスピーカーの音が遠くにいくと、だんだん弱まってるのに…
「ミライスピーカー」は、なぜかずっと音が強い!なんで…?
田中さん:ちょっと実験をしてみますね。オルゴールの機械ですけど、これが振動をする発生機ですね。
田中さん:そして、これは曲面の振動板になる下敷き。振動を加えることで、音が行ったり来たりします。曲げるとどうなるかをみていただきます。
スタッフ:え〜!うそでしょ!
下敷きを曲げた音は、真っすぐの時より、音が大きくなりました!これはスゴい! でも、なんで、こんな画期的なスピーカーが作れたのでしょうか?そこに登場したのは…
この会社の創業者、宮原信弘さん77歳。実はこの方、元々大手の音響会社のエンジニアで…
宮原さん:「ケンウッド」という会社に…
ケンウッドをやめた宮原さん、あるとき、昔の蓄音機をみて、考えました。
宮原さん:蓄音機の音は、なぜお年寄りにちゃんと聴こえるんだろう…ひょっとして、あのラッパの口が、丸いから??
試しに作ってみたら、聞こえる!
というわけで、68歳で、かつてのケンウッドの仲間たちと一緒に会社を作り、「ミライスピーカー」を作ったというわけ。
でも、何でまたケンウッド時代には、こういうスピーカーを作らなかったんですか?
宮原さん:音響メーカーっていうのは原音通りに聞こえるのが、一番良いんだよねっていうのがオーディオだった。
田中さん:良い音楽をいい音で出すのが、目標でやってた。
宮原さん:真逆をいってるよね。だから、これは、スゴくいい音かっていうと、すごくいい音ってわけではない、その代わり聞こえはいいです。という。
スタッフ:いいとこ取りみたいな。
宮原さん:はい。そうです。
専門的には「良い音」ではないけど、「聞こえやすい音」がでるようになる!業界の常識を破ったスピーカー!
現在は、羽田空港など国内の40箇所の空港や駅で採用されているんです!
田中さん:航空機の定時運行率が「ミライスピーカー」を使ってから、上がったという話を聞いてます。
スタッフ:飛行機が定時で飛ぶ?聴こえるから?
音声さん:へえー
スタッフ:音声さんが、すごい「へえー」「へえー」って。
今後は、世界中で大活躍しそうです!
サウンドファンは、「ミライスピーカー」で…がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:スゴくない?
天野さん:テレビが薄くなったじゃないですか。そうすると、やっぱり高機能のスピーカーって、内蔵させにくくなってるんで、聞こえづらいみたいな感覚は言われてたんですよ。だから、あの喋ってる声が聞きやすいスピーカー、すごく良いポイントですよね。
天野さん:あの湾曲のところは、特許とかはどうなってるんですかね。
金子さん:ベテランの技術者が会社を立ち上げているので、すごく、しっかりしていて、この 曲面から音を出すピーカーっていう構造的な特許を取らせていただいているので、それを回避するってなると、かなり複雑な構造になってしまうので、なかなか難しいというところです。
加藤さん:さすが、ケンウッド出身だけありますね。
森永さん:日本って高齢化のトップランナーなんです。これからマーケットが、どんどん広がりますよね。
扇風機のプロが作る最新扇風機!お客さんのニーズを聞いて作ったのは…足で消せる扇風機!?
大手には絶対負けない!儲かる一芸家電メーカー。
続いてやってきたのは…
「山善」という会社。
スタッフ:養生テープされてる。おはようございます。
米田さん:おはようございます。ちょうど移転の引越し作業中です。フロアも変えて事業の拡大とともに…がっちりです!
実はこちらの「山善」さん、メインのビジネスは、工場用の工作機械や、住宅設備を売る、年商5000億円越えの大きな会社。その一部門で、なぜか「一芸家電」も作っているという。
米田さん:こちらになります。扇風機です。
そう、「山善」さんは30年以上前から「扇風機」を作り続けているんです!元々は、「扇風機」や家具を海外から輸入して、ホームセンターに卸していたんですが、だったら自分らで作っても売れるのでは?と家電作りを開始!当時は、家電などをそれほど売っていなかったホームセンターなどで地道にコツコツ、「扇風機」を売っていたんだそう。
と、そこへ現れたのは、扇風機開発担当の村上幸雄さん。
「山善」さんの家電作りのポイントは、とにかくお客さんの声を聞いて、かっこいいものよりも、本当にほしいものを考えるというところ!だから、こんな面白扇風機が!
村上さん:手でなく、どうしても足で押してしまう方もいらっしゃるので。
スタッフ:売れたんですか?
村上さん:ぼちぼちです。
最近では、部屋全体に風を循環させたい!という事で360度、ヘッドが回転できるものや…
「扇風機」は、しまうのに場所を取る!という事で、コンパクトに片付けられるものなど、確かにほしいかも。そして最近、最も売れてるというのが…
村上さん:こちらの商品なんですけども、見た目は至って普通なんですけど、実は全てを簡単に分解することができて、お手入れを簡単にしたという特徴があります。
「洗えるサーキュレーター」9980円
床の近くに置くことが多いサーキュレーターは、普通の扇風機より、ほこりを吸い込んで汚れやすい。でも、あらえないのは困る!という声を解決して、シリーズ累計80万台の大ヒット!!!
一体どうやってアイデアを…?
村上さん:いろんなお客様のところに商談に行って、そこでこういう機能があったらいいのにとか、そういうところでヒントをいただいたりとかしてます。
スタッフ:開発担当なのに商談に行く?
村上さん:営業担当と一緒に、商談の場に行くことが多いです。
お客さんの声を直に聞いて開発に活かすため、開発担当者が営業部と一緒に、家電量販店や通販会社などのお得意さんに営業へ行くんです!営業部の松原広治さんに話を伺いました。
松原さん:大手メーカーさんとかはあんまりないと思います。事業部が完全別で。建物が全然別とか多いと思うんですよ。彼らも元々営業にいて、開発に行って、ということも頻繁にありますし、私みたいに開発やってて、営業にっていう人間もいっぱいいますので。
営業から開発、開発から営業と二つを歴任する事が多いので、だからよりお客さんが欲しい商品を開発できる!そして、お客さんの声を活かした商品は夏だけじゃなかった!
村上さん:こちら、「こたつ」で、ございます。
そう!「こたつ」。こちらも、かっこよりも実用性重視ということで、今すごく売れてるのがデスク型の「こたつ」。最近の自宅でのリモートワークの増加にあわせ、開発。
商品企画部の松島康智課長に、この「こたつ」について、詳しく聞くと…
松島さん:布団をめくるとわかるんですけど、継ぎ足が、2つ付いています。
スタッフ:高さ変えられる?
松島さん:そうなんです。継ぎ足を組み合わせることによって、4タイプの高さで調整することができます。
他にも!布団を使わずに温められるヒーターのついた「こたつ」など種類もたくさん!
1人で仕事をする時に使いたい!という事で、電源やネットケーブルが繋げる1人用の「こたつ」は、1万5000台の大ヒット!お客さんの声を活かした商品開発は、とにかく数が大事って事で…
村上さん:大体、一人当たり年間で、20〜30アイテムくらいの開発を平均すると、やってるかなと思います。
スタッフ:大変じゃないですか?
村上さん:そうですね。しんどいです。
しんどいけど、ヒットを出せば出すほど涼しい風が…
「山善」は、「扇風機」を作って…がっちり!
不思議なロボットを作る会社!ぬいぐるみの口に指を入れると◯◯してくれるロボットが大ヒット!
続いてやってきたのは、新宿区にある…
「ユカイ工学」という会社。
スタッフ:おはようございます。
冨永さん:がっちりマンデーさんようこそ、こちらへどうぞ!
お迎え頂いたのは、マーケティング総括の冨永翼さん。
スタッフ:なんかパソコンとか、おもちゃがいっぱいあるけど?
一体、どんな一芸家電メーカーなんですか?
冨永さん:それはこちらです。
スタッフ:ぬいぐるみ?家電ですよね?
冨永さん:ただのぬいぐるみでは、ないです。こちらは、「甘噛みハムハム」と言いまして、甘噛みしてくれるロボットです!
スタッフ:甘噛み?
冨永さん:指を入れますと…ちょうどいい具合で甘噛みしてくれるんです。
スタッフ:ちょっと、やってみていいですか?
冨永さん:もちろんです。
スタッフ:うわっ!スゴい!
そう!こちら、軽く指をかんで、人の心を癒やしてくれる、ロボット家電、
「甘噛みハムハム」一匹4620円!
こんなの、誰が買うんだろうと思ったら、なんと累計2万匹販売の大ヒット!しかも…
スタッフ:あれ?さっきより噛み方が違う?
冨永さん:そうなんです。指を入れるたびに違った噛み方をしてくれる「ハムゴリズム」と呼ばれるハムハムするバリエーションがたくさん入っているので、入れるたびに違った噛み方をしてくれるんです。
口の中に「静電センサー」が入っていて、指を入れると検知。「ハムゴリズム」という数十種類の甘噛みのしぐさがあって、指を入れるたびに違う甘噛みが。それにしても冨永さん、何でこんなモノを作ったんですか?
冨永さん:子供の甘噛みが痛気持ちよくて、でもこのまま許してしまうとお友達を傷つけたりするので、その葛藤をこの世から無くすためにずっと甘噛みできるものがあるといいんじゃないか?と思いまして、「甘噛みハムハム」を作りました。
実は「ユカイ工学」さん、こうしたちょっと変わったロボット家電ばかりを作ってる会社!他にも売れてるロボットがたくさんあって…
例えばこちら…
「ボッコエモ」というロボットは、遠くの家族に携帯からメッセージが送れちゃう。シリーズ1万5000台以上販売!
こちら、クッションのような癒しロボット「クーボ」!
触ると尻尾を振ってくれる…だけですが、なんと3万4000台以上販売!
なぜか次々と儲かりロボットを生み出す、「ユカイ工学」さん。なんでこんなに続々ヒットを飛ばせるのでしょうか?その、ヒミツだという、会議をみせてもらうことに。
山田さん:男性ベッドサイドの癒しランプです。
ハードウェアエンジニアの山田康太さんが考えたのは…
音声認識で明かりをつけたり消したりしてくれるロボット。ベッドサイドにかわいいロボットがいたら癒やされるはず?ということで開発。
女性:おはよう!
青木社長:音声認識の速さがすごいね。
他にも…
巽さんが考えた、形状記憶の針金をつかった…
形状記憶のロボットに…
宮﨑さん:スタート!
宮﨑裕輔さん考案!チンアナゴ的な謎のロボット!ひょっこり出てきたり、引っ込んだり!上下に動かすためにわざわざモーターを2つ使ってる力作!
この会議、他のメーカーと何が違うか、わかりますか?
青木俊介社長に話を伺いました。
青木社長:アイデアの段階じゃなくて試作品で検討するというところが一番大きな違いかなと思います。
作ってから考える。だから、ホントに面白いものが作れるんだそう!
それができるのはなぜかというと…「ユカイ工学」社員の半分が、自分でロボットを作れるエンジニアだから。ロボットのアイディア開発はめちゃくちゃたくさん!今後もヒットが生まれる予感です!
「ユカイ工学」は、「甘噛みハムハム」で…がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:こういうことができるようになった要因の一つが3Dプリンターが進化したっていうことなんですね。今までは何か作ろうと思っても、金型を作んないといけないですよ。3D プリンターだと、すぐできるし、試作品のコストもすごく低いんですよ。
加藤さん:確かにそうですね。
天野さん:それで、そのものがあって、会議すると、より会議が弾むってことですよね。
加藤さん:みんながイメージしやすいもんね。
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