月刊食堂編集長・通山茂之が教える…「坪月商30万円超えの大繁盛店」立ち飲み寿司がカウンター男子禁制にしたら大成功!1店舗で年商なんと4億円超えの行列パン屋!ヒミツは「物足りない味」!?
今回のがっちりマンデー!!は…
飲食店の裏側を丸裸に!
アノ男がお届けする禁断の企画。
当番組1年ぶりの登場!
「月刊食堂編集長 通山茂之」
これまで3000店以上の飲食店を現地取材。
飲食店の秘密を知り尽くした男が教える!
「坪月商30万円超えの大繁盛店」!
でも、そもそも「坪月商」とは、何でしたっけ?
通山編集長:その店が1坪当たり月に、いくら売ったかという指標ですね。坪月商で30万を超えたら大繁盛店。50万円を超えると怪物店です。
そこで!
通山編集長だけが知る、
全国各地の坪月商30万円超えの
儲かり店に取材を敢行!
飲食店にとどまらない!儲かるビジネスモデルが続々登場します!
※以下、5月29日放送の書き起こしです。
今までありそうでなかった「立ち飲み寿司」!?「カウンター男子禁制」にして大成功!
月刊食堂 通山編集長が教える!坪月商30万円超えの大繁盛店!
通山編集長:大阪の梅田に、ある商品で、既成概念を壊すことに、ものすごくチャレンジしているお店。一発で面白いと思いました。
「ある商品」とはなんなのでしょうか?とにかく、お店があるという…
大阪梅田の駅前第3ビルへ。
こちらの地下1階は、「飲み屋さん」が集まるエリア。
「昼間」の、しかも「雨」ってことで、人影もなく…と、思ったら!
スタッフ:ここですね。
1軒だけ異様に盛り上がってる店を発見!
こちらがナニワの怪物店「謹賀」
確かにお客さんはいっぱいですが、まあ、よくある普通の立ち飲み屋さん。
「既成概念を破壊する」という感じはしませんが…
すると…
奥田社長:お願いします。僕2メートル近くあるんですよ。
でかい!
「社長」の既成概念を覆す、身長2メートルの奥田一樹社長が登場!
早速なんですが、坪月商はおいくらですか?
奥田社長:坪数が15坪、月の売上げが1100万円。坪月商で言うと73万円くらいになります。
普通の立ち飲み屋さんなら、12万円もいけばいいとこ、だそうなので、これはまさに、ありえない数字!なんでこんなに儲かるのでしょうか?そのヒミツは、「謹賀」が出している「あるツマミ」にあるという。
その「つまみ」とは…
ん!?お寿司
お客さん:酒のアテは…寿司ですね。
そう、こちらのお店…
看板に「酒のあて鮨」とあるように…
大間のマグロを使った赤身や、トロの握り…
芽ネギなど…
お寿司をアテに飲める、立ち飲み屋さん!
でもこれって…
スタッフ:立ち食い寿司じゃないんですか?
奥田社長:いや、違います。こちらは、「立ち飲み寿司」で、やらせてもらっています。
スタッフ:立ち飲み寿司?
奥田社長:はい。
確かに「立ち食い」の寿司屋さんも、最近増えてるスタイル!
でも、奥田社長によると、そんな「立ち食い寿司」と、「立ち飲み寿司」では、儲け方が全然違うんだという。
奥田社長:普通の立ち食いのお寿司屋さんであれば、大体8割ぐらい、売上げのお寿司がメインになってくるんですけども…
奥田社長:うちで言うと、お寿司の比率が、全体の50%残りの35%くらいが、お酒になっていまして、物凄くお酒が出るお店になっています。
確かに、これだけ飲んでもらえれば、客単価もどんどんあがって、相当儲かる!と、いうわけで…
立ち飲み寿司「謹賀」には、お酒をたくさん飲んでもらう、2大工夫があるという!
奥田社長:まず決定的に違うんですけど、お客さんの前のカウンターは男子禁制で、女性のみで営業しています。
本当だ!カウンターには、看板娘4名のみ!
お寿司屋さんのカウンターといえば、おじさんの板前ってイメージですが?
奥田社長:「謹賀」は、完全に2重厨房になっていまして…
奥田社長:職人さんがホールの方の後ろで、調理をしています。
そう、この立ち飲み寿司、お客さんに近い1段目には女性スタッフが。そして、その奥の2段目に、寿司職人が!
お客さん:甘えびキャビアのせ1貫。
女性スタッフ:甘えび はーい。
お客さん:芽ネギ2貫。
女性スタッフ:芽ネギを2貫で、はーい!ありがとうございます。
1段目の女性スタッフが注文を受けたら…
スマホで2段目の職人にオーダーを入れます。
女性スタッフ:オーダー行きます!
それを職人が素早く調理。完成したら…
女性スタッフ:芽ネギ、甘えびキャビアです。どうぞー。
職人は、お寿司に集中。それ以外は全部女性スタッフという完全分業制なんです。その狙いが…
奥田社長:おじさんが一番楽しくて、たまらない空間を作ろう!と思いまして。
寿司をアテに飲みに来るお客さんの多くが、30歳以上のおじさん!ということは…
スタッフ:カウンター女性だけ、じゃないですか?
お客さん:めっちゃ楽しい!ですよ。
お客さん:頼みやすくて、お酒も飲んじゃうかな。色々頼んじゃってます。
ノリの良い女性に接客してもらえると、おじさんは、どんどん頼んじゃう!
お客さん:今日、20貫は超えてます!
さらに!
女性のお客さん:コミュニケーションとってくれるから、すごく良い。気の利いた会話も、いい。
結果、女性のお客さんも楽しめちゃう!
そして立ち飲み寿司では、お寿司にも儲かる仕組みが!
奥田社長:シャリの大きさが、普通のお寿司屋さんの半分の量でさせてもらっています。
「謹賀」のお寿司を見てみると…シャリの量が少ない!?
奥田社長:通常のシャリで14〜15gくらいなんですけど、うちのシャリは、8gでさせてもらっています。
奥田社長曰く、7gでも9gでもダメで、8gじゃなきゃダメ!らしい。
奥田社長:9gのシャリにすると、口に含んでから、噛んで飲んでお酒を飲むまで、ちょっと時間がかかる。7gだと少なすぎて簡単に飲み込めてしまう。味が口の中に広がりにくい、残りにくいので、8gにさせてもらっています。
そう1番お酒が美味しく、どんどん飲めるのが、計算尽くされた8gなんです。
立ち飲み寿司謹賀は、15坪30席で…がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:考えてますね。カウンターを女性にして、シャリを小さくして、立ち飲み寿司にしてるっていうのが、大きいんですか?
通山編集長:これは、物凄く大きくて、お酒を飲ませようとすると、どうしても、一品料理を出さなきゃいけなくなっちゃうと思うんですよね。ところが、お寿司をつまみにしてもらえると、調理技術とか、それから修行があるような、一品料理を出さなくて済む。同時に調理の作業時間が下がるってことは、接客にも力を入れられるんです。居酒屋って、接客が売りなので、すごく理にかなったやり方だな。と、思います。
加藤さん:すごいですね。
大行列のパン屋さん!1店舗で年商なんと4億円超え!人気のヒミツは「物足りない味」!?
続いてやってきたのは…
愛知県安城市。すると…
通山編集長:よろしくお願いします。来ました。
次なる繁盛店は、どうしても自分から紹介したいと、わざわざやってきた通山編集長。
通山編集長:愛知が生んだモンスター店です。ギネス世界記録を持ってる店で、めちゃくちゃ売れてますね。
何やらスゴそうですが、早速、お店があるという国道沿いへ…
通山編集長:着きました。こちらです。「パンのトラ」さんです。
スタッフ:パンのトラ!?
2つ目の怪物店「パンのトラ」
通山編集長:滅多に見ないですよね。このサイズのパン屋さん。
実はこの店の「デカさ」が、坪月商アップのポイントらしい。
通山編集長:お店を大きくすると、大衆性とイベント性が出ると言われてまして、要するに入りやすくなるってことです。客層の幅を広げるためには、店のサイズを大きくするのは外食経営のセオリーなんですよ。
さらに、通山編集長いわく、ただ、でかくするだけではなく、その「かたち」も重要なんだとか。
通山編集長:左右対称じゃないですか。
スタッフ:確かに。
通山編集長:お店が左右対称だと、スゴく安定感と安心感が出て、入りやすいですね。
本当かな。と思ったら、確かに「パンのトラ」の駐車場に…
車がどんどん入って来きます!
そして、あっという間に大行列になっちゃう。なので店内は…
お客さんでいっぱい!
売上げ個数24時間で3941斤は、ギネス世界記録!1本520円の世界一の食パンをはじめ…
菓子パンや…
惣菜パンなど、どれも美味しそう!
早速ですが、坪月商っていかほどなのでしょうか?「パンのトラ」の加藤敦揮社長に話を伺いました。
加藤社長:坪月商が約44万円です。
スタッフ:44万円!?
坪月商は44万円!しかもこちらのお店、80坪の広さなので、月商そのものはなんと、約3500万円!
ということは、年商に換算すると、驚異の4億円超え!これ、1店舗で、ですよ!
通山編集長:パン屋さんとしては桁違いの数字。
でも、そうなると気になるのは、何でそんなに売れるのか?というところ。
加藤社長:これは、もう焼き立て!これが常に食べられる状態のお店だと言うことです。
「できたて」「焼き立て」のパンが…というのは、わりといろんなパン屋さんで聞く言葉ですが、これを、このサイズのお店でやるとなると、とんでもなく大変なんだとか!
加藤社長:120種類以上のパンを焼くようにしてます。
普通のパン屋さんのおよそ3倍!120種類以上のパンが常に焼き立て!でも、一体どうやったらそんなことができるのでしょうか?加藤社長には、そのための虎の巻が!
年商4億円のパンを売る、パンのトラの虎の巻 その1
加藤社長:お店がほぼパン工場!
確かにこのお店、80坪もあるわりには、小ぢんまりしてる…と思ったら、その裏側がスゴい!
広い!実は、店内80坪のうち、厨房がその3分の2を占めるんです!
もちろん、パン職人さんもめちゃくちゃいます!
通山編集長:「パンのトラ」さんは、ピーク時40人ぐらい、従業員さん入ってらっしゃいます。
もはや、パン屋の厨房、というよりは、パン工場に、売り場が、併設されてるというレベル!でもそんなにたくさん作るなら、もう少し売り場を大きくしてもいいいのでは?と思ったら、これも加藤社長の作戦!
加藤社長:売り場をあえて小さくする。
加藤社長によると、売り場をあえて小さくすると1人あたりの売上げが上がる!…というのは、どういうことでしょうか?
店内を見てみると…
皆さん一列に並んでぐるっと回って買っています。
実は、これは、入口からレジまで、一方通行の流れができているんです!というのも…
加藤社長:通路がそんなに広くないんです。あえて、少し狭くしているんです。
その幅、人がギリギリすれ違えない110cm!これによってお店は自然に一方通行になるんです。するとどうなるかというと…
通山編集長:逆戻りできないので、取ろうか取るまいか迷っているものを取ってしまおう!という心理になるんです。
お客さん:コレ美味しそうだな食べてみよう!コレも美味しそうだな食べてみよう!あれ!?いくら使った?というのがここのお店の特徴ですね。
ほぼ一方通行なので、買い逃すまい!と、お客さんがバンバン買ってくれる!結果、客単価が上がるんです!
そして、もちろんパン自体にもこだわりが!
スタジオで人気のアンパンを試食してみると…
はるな愛さん:甘さ控えめ。
パンのトラの虎の巻 その3
加藤社長:物足りない味。
とは、どういうことですか?
加藤社長:一口目で美味しいと思うパンは、やりすぎてるパンなんです。全部一個食べても、まだ足りないパンが、飽きのこないパンだと思います。
例えば、食パンは普通より水分が25%多めで薄味だったり…
クリームパンは、あえて砂糖を5%減らして甘さを抑えているんです。加藤社長いわく、やりすぎないことで、結果、飽きずにずっと買いに来てくれるのだという。
「パンのトラ」は、愛知県内に6店舗出店し、売上げは、なんと21億円!
「パンのトラ」は、80坪の巨大店舗で…がっちり!!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:存在しないですよね。今、日本にこういったパン屋さん。
通山編集長:僕は見たことないですね。
はるな愛さん:だって今、パンは、美味しいものの競い合いじゃないですか。そこを「物足りない」という、シンプルなものになってるから、食べても、どんどん行けるねって、なってるって事ですよね。
通山編集長:パンは、毎日商品なんで、食べ飽きないっていうのが、すごく大事なんだと思います。
加藤さん:too muchだな、みたいに思った時って、記憶に残っちゃうんですよね。それを一切、残させない。だから、気持ちよく食べられたな、美味しいなと、思えるような感覚で終われるようにってことですよね。
通山編集長:そうですね。
坪月商93万円!超モンスター級「無人餃子販売店」!夜お店を煌々と光らせたら餃子がバカ売れ!
通山編集長:愛知県に餃子でスゴいお店があるんですよね。飲食業界の全ての方に見てもらいたい。ここ2年間で見た中では、最強のビジネスモデルなんじゃないかなと思っています。
とにかくスゴい!ということでやってきたのは…
愛知県東海市。市内の国道沿いを歩いていると…
スタッフ:ここですかね?
現れたのは、「加木屋中華」という中華レストラン。一見、郊外によくあるタイプのお店のようですが…
お出迎えしてくれたのは、鈴木隆一社長さん。なんかスゴいのがある!と聞いたんですが…
鈴木社長:こちらではなくて、奥の店舗になるんですけど。
すると現れたのは…
スタッフ:これですか?
鈴木社長:はいそうです。
何やら、派手なプレハブ小屋が!?実は、こちらが3つ目の怪物店、その名も「50年餃子」!中を覗いてみると…
スタッフ:無人販売ですね。
畳4枚ほどの店内は、大きな冷蔵庫と、お金をいれる箱のみ!肝心の餃子はというと…
スタッフ:ビニール袋に入っていますね。
40個入り1000円の「元祖肉餃子」と、「野菜増し肉餃子」の2種類があり…
特製タレと、保冷袋・保冷剤も置かれています!
そう「50年餃子」は、「無人販売の餃子屋さん」
実は最近、このタイプのお店が、増えてきてるそうなんですが、通山編集長曰く、なかでもここが、最強モデルだという。
では、気になるこのお店の坪月商は?
鈴木社長:坪数が2.4坪で月商が225万円くらいで、坪月商ですと93万円くらい。
なんと、繁盛店の証30万円の3倍にあたる、坪月商93万円!?これはまさに、超モンスター級!お店の様子を見てみると…
早速、お客さんが!?
さらに続々と、24時間、お客さんが確かにやってきます!
実は「無人販売の50年餃子」さんは…
もともとこちらのお店で…
「お持ち帰り用」に売っていた冷凍餃子を売るために建てたもの。
看板メニューの「元祖肉餃子」をいただいてみると…
スタッフ:うまっ! 肉々しいですね。
この「50年餃子」は…
自社工場で挽いたひき肉を…
大急ぎで野菜と混ぜ、皮で包んで瞬間冷凍!1時間弱の作りたて製法なので超ジューシー!
お客さん:噛んだ時に、肉汁が、ブワーと出るので美味しいです。
でもこの餃子… お店のレジ横でテイクアウト販売していた時は、なぜか全然売れなかったという。
と、ここで、お店のオーナーでもあり、「50年餃子」を作り出した、新美司代表は考えた!
新美代表:ちょうどコロナのこともありまして、「無人販売」でやってみようと。
するとこれが大当たり!
なんでこんなにうまくいったのでしょうか?実は、通山編集長曰く、この「50年餃子」には、飲食店が、テイクアウト販売を始める時に、成功するための知恵が、めちゃくちゃ詰まっているという!
まず、最大のポイントが!
新美代表:無人販売で駐車場に置くということは、1番大切だと思います。
実は、この「ポツンと駐車場に置く」というスタイルがめちゃくちゃ大事!
というのも…
鈴木社長:スゴく目立ちます。
確かに、みはらしのいい駐車場にあるから、「50年餃子」という大きな看板とノボリが、遠くの道路からでもよく目立つ!
お客さん:目立ってる。ポツンとあるから。なんだろう?って思うよね。
さらに、夜になると…
鈴木社長:夜は目立つように、これでもかと言うくらいライトをつけました。
スタッフ:確かにめちゃくちゃついていますね。
鈴木社長:夜は、UFOが来たんじゃないかってくらい、スゴい煌々と光っています。
そして、無人販売所を駐車場に置くことで、道から目立つ以外にもうひとつ、ある儲かるカラクリが!?それは…
新美代表:駐車場に置くということは、パッと止めて、横まで徒歩数歩、でパッと取ってパッとお金払って、パッと出れる。大体早い人だと、1分かからないと思います。
そう、これまで、お店に買いに行くってなると、女性の場合は、メイクしたり、ちゃんとした服を着たり、と結構、大変!ところが駐車場にある「無人販売所」なら…
車で誰にも会わずに店に行け、サクッと買えるので、ぶっちゃけ、身支度なしでもいける!
お客さん:誰にも会わずに来れるし、早いし、主婦には助かる。
この手軽さのおかげで、今まで、お店に行った「ついで」でしか、売れなかった餃子が、そのためだけに買いに行くものになり、売上げが倍増したというワケ!
そんな「50年餃子」は…
1年足らずで24箇所に急拡大中!
「50年餃子」は2.4坪の無人販売で…がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
通山編集長:餃子は、日常食の一部なので、価格が高いと、どうしても価格競争に負けちゃうんですよ。だから、デリバリーだと、手数料がかかりますよね。そうすると、それは餃子を買うっていう選択肢から、ちょっと外れちゃうんですね。
通山編集長:同時に、「テイクアウト」、「デリバリー」ってピークタイムがちょっと違って、デリバリーは、今、食べたいディナー営業と、そのデリバリーの注文が重なっちゃうんですね。その点テイクアウトって、夕方ぐらいになるので、テイクアウトで夕方前に売って、夜はイートインっていう、売り方もできるんです。そういう意味でも、本当に面白い業態ですね。
加藤さん:そういうことか。
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