コンビニでだけ見るよく知らない会社!コンビニだけで1000万本売れた細長い豆腐!人気のヒミツは「固さ」?年間5000億円売れる謎のカード!陳列の段階では、ただの紙きれ!?驚きのカラクリを紹介!
今回のがっちりマンデーは…
「コンビニでだけ見る、よく知らない会社」
食べ物から日用品まで、何でも揃う
コンビニエンスストア。
そのお店の中をよく見てみると…
あまり、スーパーやモールとかじゃ見かけないのに、
なぜか最近、コンビニでだけよく見かけるようになった、
ちょっと不思議な商品が、ちょくちょくある!
売れるモノしか置いてもらえない、
商品の激戦区・コンビニで、
こんなに置いてるということは、結構、儲かってるはず!
と、いうわけで調べてみると…
その裏側には、驚きのヒミツが!
これを見れば買いに行きたくなる!
そんなコンビニでだけ見る、よく知らない会社を徹底取材します!
※以下、4月3日放送の書き起こしです。
コンビニだけで1000万本売れた細長い豆腐!メガヒットのヒントになったのは…?
コンビニでだけ見る、よく知らない会社。
まずやってきたのは…
都内のセブンイレブン。
お惣菜などが並ぶ棚に、ちょっと気になるものが…
スタッフ:あ!これ、豆腐バーと書いてありますけど、確かに、見ますよね。
そう、これ!最近、流行りのサラダチキンが置いてある棚の近くで、結構みかける、パックの食べ物。
「TOUFU BAR」と書いてますが…
セブンの子出藤さんに話を伺いました。
スタッフ:売れるんですか?
子出藤さん:めちゃくちゃ売れます。
スタッフ:笑顔になるくらい。
子出藤さん:はい。
「豆腐バー」!1本138円から!味は、「和風だし」、「柚子こしょう」、「枝豆ひじき」、の3種類。とりあえず食べてみると…
スタッフ:あ、開けやすいし持ちやすいですね。食感も面白いし美味しい。
そう、低カロリー、高タンパクのお豆腐を、手軽に、どこでも手持ちスタイルで食べられるんです!お客さんに聞いてみても…
女性のお客さん:持ちやすいです。サイズ的にもカバンに入れたりできるんで。
男性のお客さん:手軽に食べられる。
まさに、今までにありそうでなかった商品ということで、今、どんどん売上げを伸ばしているんです。
その「豆腐バー」、どうやって作ることができたのでしょうか?そのヒミツを探るべく、埼玉にある…
「アサヒコ」という会社へ。
池田さん:アサヒコの池田と申します。
実は、この池田未央さんこそ、「豆腐バー」を開発したご本人!早速ですがどれくらい売れてるんですか?
池田さん:2020年の11月からなんですけれども、約1年ちょっとで1000万本突破しました。
スタッフ:1000万本!?
池田さん:はい!がっちり!です!
2020年11月の発売開始以来、たった1年半で1000万本とは、まさにメガヒット!でも、これは、どうやって思い付いたんですか?
池田さん:実は、お豆腐は毎年売上げが下がってまして、なんとかお豆腐を食べてもらう新商品を考えたい!と思っておりました。そんな時に、コンビニでサラダチキンバーを見つけまして、これは豆腐でできるんじゃないかなと思いました。
スタッフ:パクった?
池田さん:リスペクトさせて頂きました。
もともとは普通の豆腐メーカーだった「アサヒコ」
ところが近年、その売上は右肩下がりに。そこで、新商品開発に乗り出したのが、元お菓子メーカーの社員だった、池田さん。
ここ最近のタンパク質ブームも踏まえて、スティックタイプのサラダチキンのように、豆腐も、持ちやすくしたら売れるはず!
ところが、「豆腐バー」作りにはいくつも難題が…
まず1番の問題は…
豆腐は柔らかいので、細長くすると、折れちゃう!崩れちゃう!うまく持てない!ということ。そのへんを、一体どうやって解決したのでしょうか?
ヒミツを探るべく、工場へ!
スタッフ:おお、すごい!
池田さん:こちらが豆腐バーの工場になります。
「豆腐バー」作りはまず、
大豆を水につけ、絞って豆乳にする。
これに「にがり」という成分をまぜることで、固まるので、
それをカットして味をつければ、豆腐バーの完成…
と、めっちゃ簡単そうだけど、池田さんいわく、最初は大変だったらしい!
池田さん:最初は、普通の豆腐を上から押したら絞れるのではないかとか、色々な試験をしていたんですけど、なかなかうまくいかなくて半年くらい…苦労のスタートでした。
豆腐を固くするには、水分を減らすしかない。でも最初から水分が少ないと、バラバラになっちゃう。池田さん、どうすれば水分が少なく、でも弾力のある、豆腐が作れるのか、ひたすら試行錯誤の日々…
当時の池田さんの様子を見ていた、「アサヒコ」の齋藤直人工場長は…
齋藤工場長:こんなのできないよ!と思いました。
スタッフ:できちゃいましたね。
齋藤工場長:できました。衝撃でした。
開発開始から1年、ようやく豆腐を固くする方法に、たどり着いた池田さん!そのポイントは!?
池田さん:詳しくは言えないんですけど、豆乳の濃度がポイントになっています。
スタッフ:濃度?
池田さん:はい。
どうやら秘密は豆乳の「濃度」。
豆腐はタンパク質が、にがりの成分でくっつき、
その中に水分を閉じ込めることでできるのですが、この豆乳の濃度を「ある特定の濃さ」にすることで、タンパク質のくっつきが少し、ユルくなります。
ここで、少し、かき混ぜると…
タンパク質の中から水が出ていきます。これを何度も繰り返すことで、水分がいい感じで抜け、固くて持ちやすい豆腐になるんだそう!
池田さん、「豆腐バー」ができて、ほんとよかったですね!
池田さん:よかったです!
スタッフ:これで失敗してたら…
池田さん:もういません、私はここに。
「アサヒコ」は「豆腐バー」で…がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
進藤さん:では、今日はぜひ食べてみてください。
加藤さん:噛めば豆腐ですね。しっかり濃度が濃い。濃度が濃いから、豆腐が薄まってないというか、凝縮した感じですね。新食感ですね。今は、セブンイレブンさんと一緒にやられてるということですね?
池田さん:はい。今後はそれ以外の方とも、仲良くしたいなと思っております。
加藤さん:すき焼き味みたいにできないですかね?
池田さん:実は、すき焼き味も、作ってるんですよ。
年間5000億円売れる謎のカード!ヒミツはレジに!
続いて、やってきたのは…
都内のファミリーマート。
お店の真ん中あたりに、ちょっと気になるものが。
スタッフ:あ、これよく見ますよね?最近。
Appleやら…amazonやら、会社のロゴの入ったカードが、いっぱいぶら下がってるこれ、よく見るようになりましたよね。
高橋暁仁さんに話を伺いました。
スタッフ:結構売れてるんですか?
高橋さん:おかげさまで売上げも順調に推移しています。
スタッフ:このカードは?
高橋さん:「POSAカード」といいます。
そう、このカード、正式名称は「POSAカード」。
お店で買ったら、カードの裏面に隠れているコードを削り、その番号をパソコンやスマホで入力すれば、カードの金額分のサービスや商品がゲットできる、というもの。これの何がいいかというと…
男性:クレジットカード代わりに使ってる。
そう、最近のネットのサービスはどれも、クレジットカードでの支払いが必要なものが多い。でも、「POSAカード」があれば、クレジットカードなしでも、こうしたサービスが使えるんです!
さらに手軽なプレゼント用としても人気。
最近、「POSAカード」を導入したUberの織井賢さんに話を伺いました。
織井さん:実際に使ってみて、そこで気に入っていただけると、そのお客様が継続して使っていただける。
一回使ってみれば、また次も!と、最初のいいきっかけにもなるんだそう。
しかし、この「POSAカード」、なぜこんなに急にお店で増えてきたのでしょうか?ヒミツを探るため向かったのは…
新宿にある「インコム・ジャパン」という会社。
担当の天賀谷通明さんに、話を伺いました。
早速ですが、儲かってますか?
天賀谷さん:弊社が、お取引しているコンビニエンスストアで、年間約5000億円ほどの売上げがございます。
スタッフ:5000億円!?
な、なんと!この「POSAカード」
コンビニに導入してから10年、どんどん売上を伸ばし、昨年1年間の売上げはなんと、5000億円というから、すごい!
扱ってるカードは、なんと1000種類!
「Apple」「amazon」「Google」は、もちろん…
「任天堂」や…
「NETFLIX」まで
あらゆる有名企業の「POSAカード」を、「インコム」さんが一手に引受けて、作ってるんです!
でもなんで、みんな「インコム」にカードを作ってもらうのでしょうか?
それは、このカードに、とっておきの仕掛けが入ってるから。
天賀谷さん:この状態では、まだ価値のないカードになります。
スタッフ:そうなんですか?
天賀谷さん:はい。あることをして、初めて使えるようになります。
ん?この状態では価値がないカード?一体どういうことなのでしょうか?
よくわからないので、実際にコンビニで、「POSAカード」を買ってみることに。
スタッフ:お願いします。
店員さん:お会計1万になります。
スタッフ:え?これで使えるようになったんですか?
天賀谷さん:はい。
そう!この「POSAカード」、レジに通した瞬間に使えるようになる仕組み!実はこれが、めちゃめちゃ便利でいいことが多い!
ファミリーマート商品本部の高橋暁仁さんに話を伺いました。
高橋さん:「POSAカード」が、売り場に陳列されてる状態ですと、使えないただのカードなんですね。
わかりますか?この「POSAカード」、レジを通す前は、ただの紙切れなので、結構、高額のカードも、万引とかを気にせず、堂々と店内に置けるんです。お店にとっては管理が楽だし、カードを出す企業も、サービスのロゴがどーんと見えるので、広告効果がでかい!
お客も、お店も、企業もうれしい、ということで、「POSAカード」の売上げは、一気に伸びていったんです。
でも、やっぱり気になるのは、レジを通した瞬間に使えるようになるという仕組み。そのからくりはどうなってるのでしょうか?
それは社長自ら教えていただけるということで…
荒井琢磨社長、よろしくお願いします!
スタッフ:めちゃめちゃ眺めのいいところに…
荒井社長:そうですね。今でこそここなんですけど、まあスタートは私のアパートの一室でスタートで。
なんと、15年前はアパートの1室から。伸びましたよね、社長!
早速ですが、そのからくり、教えてください!
荒井社長:コンビニでカードをレジに持って行って、ピッとやった時に、情報が、瞬間的に、アメリカまで飛んでいきます。そこでそれぞれの会社さんに「販売を完了してください」というのをまた戻してもらって、それでレジがお取り引きを完了する。
例えばコンビニで、「Uber」の「POSAカード」を、レジに持っていき、バーコードをピッとします。
すると、何番の「Uber」のカードがコンビニで買われます。という情報が、瞬時にレジから「インコム」に飛び…
「インコム」から、「Uber」のサーバーに飛ぶ!
そして、「Uber」で、その番号が使えるように登録されたら、今度はその連絡が、また「インコム」経由で日本のコンビニへ。それを受けて初めて、レジからレシートが出て、カードをお渡しとなります。
ここまで、わずか2秒!社長いわく、15年前、このシステムを作るのには、相当苦労されたそうで…
荒井社長:当時、何百回、何千回とアクティベーション作業をやるんですけど、いかに2秒まで持ってくるか、一番大変なとこでした。
まさに「POSAカード」でがっちりの「インコム」さん、ここからさらに進化させようとしてるそうで…
荒井社長:店舗内のポスターに印刷されてるQRコードをスマホで、スキャンするんです。そのままレジに持って行って有効化完了と。
なんと、お店にポスターを貼り、それを読み込んで、お会計するだけで、買い物などができるようになる、カードいらずのシステムを開発中!
そうなると、まだまだ伸びそうですね!
「インコム」は「POSAカード」で…がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:すごいシステム考えましたね。
森永さん:コンビニにとってもメリットが大きいんですよ。今まで普通のギフトカードを売る時って、引き出しの中から、出してきて、渡す。でも、これは、ピッとするだけなんで、作業負担がすごく、少ないんです。
加藤さん:確かに。並べてる時は、ただの紙だしね。インコムさんから、企業に何パーセントくらい利益があるんですか?
荒井社長:業態によって、全然違うんですけれども、販売手数料を提示いただいて、それをコンビニさんと話しして、一社一社全部、調整しながら。
加藤さん:パーセンテージ的には、クレジットカードのパーセンテージぐらいですか?
荒井社長:クレジットカードの手数料よりは、大きいですね。
加藤さん:じゃあ、結構、大きいですね。
コンビニだけの分厚いマンガ!実は明確なターゲットが!
続いて、やってきたのは…
都内のローソン。
入って、すぐある雑誌コーナーに、コンビニでだけのものありますよね?
スタッフ:こういうのよく見ますよね。分厚いやつ。
雑誌コーナーの上にあるマンガの棚。そこには、なぜか分厚い背表紙の「ゴルゴ13」…
「美味しんぼ」に「クッキングパパ」…などなど、ちょっと独特のラインナップ、しかも、いわゆるマンガの単行本とは、ちょっと違う感じもしますが…ローソンのコミック担当、内藤竜介さんに話を伺いました。
内藤さん:コンビニ専用に刊行されている「コンビニコミック」と言われる種類の本になります。
スタッフ:コンビニ専用のコミック?
内藤さん:コンビニのコミックの中では主力商材になってます。
そう!このマンガ、コンビニでだけ売ってる「コンビニコミック」というもの。コンビニの雑誌コーナーも、じわじわ縮小する中、なぜかこれが売れてるらしい!
そこで、「コンビニコミック」で結構がっちりだという…
日本文芸社へ。
日本文芸社といえば…
おじさんたちが特にご愛読、「漫画ゴラク」の出版社で、
人気連載は、「ミナミの帝王」「酒のほそ道」「白竜」などなど。
日本文芸社 営業部の齋藤浩一郎さんに話を伺いました。
齋藤さん、コンビニコミック、本当に儲かってるんですか?
齋藤さん:当社は年商36億円でして、「コンビニコミック」はコミック全体の売上げの約4割を占めております。
スタッフ:4割?
齋藤さん:儲かってます!
すごい!
その特徴はなんといっても…
ボリューム!!
齋藤さん:通常は、連載している作品は単行本になるんですけど、「コンビニコミック」は単行本の中から話を抜粋して、ボリューム感を出してまとめたものです。
普通、漫画の単行本は、雑誌で連載10話分くらいを、一冊にまとめて発売。
ところが、「コンビニコミック」は、一冊に20話くらい入れちゃう!!
その代わり、その中身は、過去に出した単行本から、オムニバス形式で、話を抜粋するってのが主流。ちなみに、単行本のようにカバーもなく、紙も雑誌と同じようなものを使うから、お安く、だいたいお値段も500円ワンコインくらいということが多い!
その「コンビニコミック」、一体、誰が買ってるのでしょうか?齊藤さんいわく、明確なターゲットがあるらしい!
齋藤さん:「コンビニコミック」は、主に40代以上の男性を中心に、ご愛読いただいています。
スタッフ:40代以上?
齋藤さん:40代以上は、まだ紙のコミックに、親しみを込めている方が多いので、その方を中心にご支持いただいています。
お客さんにも聞いてみると…
男性:行って目に止まったら買います。
男性:友達がコンビニ寄りたいとかで、時間があるときに表紙見て買います。
皆さん、お昼ごはんを買いに来たときなど、ついでに、という人が多いみたい。実は、ある職業の方にも根強い人気で…
男性:ゴルゴ13とかね。
スタッフ:待ち時間に読んだり?
男性:読んでます。
タクシーやトラックの運転手さんは、待ち時間や休憩時間に、車の中で読むのに、ぴったり、なんだそう!
40代以上のおじさんがメインターゲット、ということで、売れるジャンルも独特。ひとつは…
「ゴルゴ13」などの「ハードボイルド系」。
そしてもうひとつは…
「美味しんぼ」などといった「グルメ系」。食べながら読むんでしょうか。
さて、こちらの日本文芸社で、「コンビニコミック」の新刊の会議があるということで…
ちょっとお邪魔してみると…
題材となるマンガは、酒と肴をこよなく愛する主人公、岩間宗達が…
さまざまな形でお酒を楽しむ描写が人気の「酒のほそ道」
そのテーマ決めと何を載せるかの会議のよう
「斎藤と竹股がいたら…」
「友達飲み編だからか!」
「この話を使うとかをチェックして、まずは50話くらい選ぶ」
そう!「酒のほそ道」のコンビニコミックは、飲み相手や、飲む場所など、テーマを決め、そのテーマに合った話を抜粋して出しているんです。
ちなみに酒のほそ道の「コンビニコミック」で一番売れたのは、旅をテーマにまとめた「ほろ酔い旅情編」なんだそう。
テーマが決まったらいよいよ本づくり。ここでも、「コンビニコミック」ならではのこだわりが。
日本文芸社の鈴木洋平さんに話を伺いました。
鈴木さん:普通のコミックは、背表紙にタイトルと巻数を表記するのみになってるんですが…
鈴木さん:「コンビニコミック」は、タイトルとサブタイトルをつけておりまして、背表紙でテーマを知ってもらう形になります。
そう!基本、平積みにならない「コンビニコミック」は、手にとってもらうため、背表紙が大事!!
ここに、この巻のテーマをドーンと入れるのはもちろん、キャラを入れたり…
おいしそうなイラストを入れたりと、頑張って詰め込む!!
今後もお客さんが興味を引くテーマを考え、「コンビニコミック」を出していきたいという日本文芸社さん。
「コンビニコミック」で…がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:出版社にとっては、過去に出したもんだから、それを組み合わせて出せば、コストがあまりかからないんですよ。しかも、コンビニのチェーン多いですから、結構なロットで売れるんですよ。
加藤さん:そうか。コンビニの数って、すごいもんね。
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