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儲かるお茶ビジネス!「抹茶」が世界中で大人気!130億売り上げる老舗会社の職人がスゴい!「お〜いお茶」の伊藤園!茶畑農家が減る中、伊藤園が考えた壮大なプロジェクトとは?
今回のがっちりマンデー!は…
「儲かるお茶ビジネス!」
今、お茶が売れに売れてる!
街を歩けば、
お茶屋さん多くなったなー!って感じ、しません?
ペットボトルのお茶飲料は
年間消費量もグングン右肩あがり!
というわけで今回は、
王者から老舗、個人店まで
お茶ビジネスをがっちり取材!
渋みも深みもあるがっちりな
「お茶ビジネス」を紹介します!
※以下、3月6日放送の書き起こしです。
「お〜いお茶」の伊藤園!茶畑農家が減りピンチに!そんな大ピンチを救うのは土木建設業!?
儲かるお茶ビジネス!
まず訪ねたのは、日本のお茶ビジネスの王様!
東京・渋谷区本町に本社がある…
「伊藤園」!
お出迎え頂いたのは、社(やしろ)専務。
社専務:社と申します。
こちらの社三雄専務、なんとあの「お〜いお茶」を作ったスゴい人!
「お〜いお茶」といえば、1989年発売のペットボトルのお茶の元祖。
累計販売本数370億本の、まさに業界の大エースです!
スタッフ:お〜い!
社専務:お茶!「お〜い」とおっしゃって頂ければ、伊藤園の人なら、大抵は、「お茶」と返ってくると、思います。
今や世界で一番売れてるお茶として、4年連続ギネス認定されている「お〜いお茶」ですが、発売開始当時は「なんでそんなものを売り出すんだ?」と、業界でも驚きの目で見られていたそう。
社専務:発売当初は、誰も売れると信じなかったと思います。その頃は、砂糖の入らない飲料なんて売れると思ってなかったんですね。
今では体脂肪を減らすお茶など、次々と新商品を発売し続け、「お〜いお茶」の勢いは止まりません!
さて、社専務によると、そんな「伊藤園」の「お〜いお茶」には、儲かるお茶であり続けるために守り続けている、ひとつの「絶対的なルール」があるという…
社専務:「お〜いお茶」に限らず、ずっと国産のお茶を使っています。国産のお茶にこだわっています。
そう、お茶葉は、全部「国内産」。日本の、美味しい自然なままのお茶を飲んで欲しい!というポリシーのもと決めたルールだそうで、確かに、よく見ると…
小さく書いてありました!
スタッフ:もっと大きく書いていいんじゃないですか?
社専務:いや、でも、私たちは当たり前と考えていますので。
しかし今!「伊藤園」にとってはとっても大事なこのルールを、大きく揺るがす大問題がおきているという。
社専務: 生産者の方がどんどん減ってるんですよね。高齢化の問題が一番大きいと思うんですけど。お茶の生産量としては、増えるどころか減っているのが今の現実なんです。
そう、お茶農家が減っている問題。
日本国内でのお茶飲料の売上が、ここ数年グイグイ伸びているにも関わらず、国内のお茶農家は、高齢化で、どんどん減っているんです。これは、国内茶葉でお茶を作る「伊藤園」さんにとっては、死活問題!
そこで、この大問題を解決すべく「伊藤園」ではいま、壮大なプロジェクトを立ち上げているという。
というわけで!やってきたのは大分県。
スタッフ:のどかな茶畑
「伊藤園」農業技術部の中込健介さんに話を伺いました。
スタッフ:ここで、どういう事をやってるんですか?
中込さん:茶産地育成事業を行っています。茶産地の方と協力して畑を作っています。
「伊藤園」さんが考えたのは、放ったらかしになっていた耕作放棄地を、新たな茶畑にする、というもの。しかも、ここで実際にお茶を作る人が、独特!
遠嶋幸弘会長と、奥さんの遠嶋ひとみ社長。実はもともとは、お茶とは何の関係もない仕事をしていたという。
遠嶋会長:土木建設業をやってました。
そう、「伊藤園」さんのこのプロジェクト、茶畑になりそうな山あいの耕作放棄地を見つけたら、近所でやってくれそうな人を見つけて、茶畑農家になってもらう!そして、やってもらうにはなぜか、「土木建設業」の方がぴったりなんだとか!
と、いうのも…
遠嶋会長:秋・冬が土木建設業は忙しいんです。ちょうど春・夏に忙しいお茶の仕事は、もってこいだなと。
土木建設業は夏枯れと言って、秋冬が終わったら、春夏が暇なことが多い。
逆に、お茶農家は、新茶の時期になる4〜5月が、超忙しい繁忙期!つまり、お茶づくりと建設業は、掛け持ちしやすいお仕事なんです!
今は、兼業でお茶農家をやっている遠嶋ご夫婦ですが、お茶農家として最初のお仕事は、耕作放棄地から茶畑を作ることだったそう。
スタッフ:一から?
遠嶋会長:はいそうです。
スタッフ:スゴいですね。
遠嶋会長:土木建設会社ということで、造成の方は…
スタッフ:活きるんだ!その力が!
遠嶋会長:そうですね。ありがたいことに作業員はいますので。
そう、茶畑は主に山の斜面にあるので、土地の造成が大変!
斜面が崩れないように補強したり、排水路を作ったり…。でもこうした作業、土木建設業の人なら、大得意というわけ!
そして、お茶の栽培に関しては、土の作り方、茶葉の育て方、天気による収穫のタイミングまで一つ一つ「伊藤園」の社員さんがサポート!遠嶋会長の会社のスケジュールを見てみると…
今では茶畑のスケジュールの方がぎっしり!
スタッフ:これはなんですか?
遠嶋会長:これが、お茶の作業。
スタッフ:こんなにあるんですか?
遠嶋会長:そうですね、忘れないように書いてます。
スタッフ:なんですか、「カツオ」って?
遠嶋会長:液体のような肥料です。
スタッフ:魚のカツオですか?
遠嶋会長:そうです。栄養たっぷりですね!
スタッフ:リッパーってなんです?
遠嶋会長:土をほぐして、お茶の根っこを切っていくんです。そういった時に、このリッパー作業というのやっていくわけです。
こうして、今では立派な茶畑農家になってる遠嶋会長。さらに「伊藤園」に感謝している事が…
遠嶋会長:全部、買い取りという安心感。
そう…茶葉は全部、買取を約束してくれるから、安心して茶畑農家を始められるんです!今では後継者の息子さんも…
遠嶋会長の息子さん:お茶の仕事の方が僕は、好きですね。
こうした新産地事業の茶畑は、今や全国に2207ヘクタールで、東京ドーム470個分!がっちりと…美味しいお茶を作っています!
「伊藤園」は、茶畑作って、がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:最大のポイントは、個人じゃなくて会社に頼んでるんです。個人に頼むと、その人も高齢化して、辞めちゃって、せっかくの努力が、駄目になっちゃったりするんですけど、会社だったら、ずっと続けて行ってもらえるんですね。しかも、「伊藤園」がバックについてると安定するので、若い人が入ってくるんです。
勝俣さん:都会から移住する形で、ちゃんと仕事も収入もあれば、やってみようと思いますもんね。
加藤さん:相当、安定してますよ。
「抹茶」が世界中で大人気!130億売り上げる老舗会社「あいや」職人技がスゴい!
続いてやってきたのは、愛知県西尾市。
こちらの会社が、お茶ビジネスで儲かっているらしいのですが…
何だか、すごい建物。コレは期待できそう…
お出迎え頂いたのは、「あいや」の杉田武男社長。
スタッフ:どんなお茶ビジネスで儲かってるんですか?
杉田社長:うちは、このお抹茶です。
そう、「あいや」は1888年に創業し、今年で134年目になる「抹茶メーカー」
スタッフ:年商は?
杉田社長:グループ全体で130億円。売上の90%がお抹茶になります。
抹茶で年商130億円というから、でかい!
でもなぜか、大きな売上げのわりには、「あいや」という社名を聞いたことがないような…
杉田社長:茶道用のお点前で飲む抹茶もあるんですけど、主に食品加工用の抹茶、ドリンクやスイーツの原料としての抹茶を製造・販売しています。
そう、「あいや」さんは、茶道用の「飲む抹茶」は、もちろん…
抹茶アイスや抹茶カステラなど抹茶味のお菓子を作るとき用の「食べる用の抹茶」も作っていて、この売上げが、結構でかい!さらに…
杉田社長:日本国内だけじゃなくて輸出にも力を入れていて、国内の出荷量と、海外の輸出量が半分半分の量になってます。
スタッフ:海外でも抹茶が人気?
杉田社長:そうですね。日本と同じように、食品加工の素材として、注目されています。
今、世界では、お茶全般がブームになっていて…
その輸出額は、「10年で4倍近く」と右肩あがり。しかも、輸出額全体の6割以上が、抹茶など「粉末状のもの」。
「あいや」さんは、その、クオリティの高い抹茶づくりが、世界的にも評価されて、年130億円も売れているんです。
こちらの抹茶の多くは現在、抹茶粉砕設備という機械で作っているそうなんですが、社長によると社内には、そんな抹茶づくりの原点とも言えるところがあるという。
杉田社長:社内に5人の職人がいまして…。
5人の職人?
本社の隣に、その職人さんがいるとのことで伺ってみると…
スタッフ:職人さんですか?
戸狩さん:茶臼職人の戸狩と申します。
そう、実は「あいや」は、抹茶生産量の5%、茶道用などに使う高級な抹茶を作る時は、今でも臼を使って挽いています。
この臼の性能が、抹茶の味を大きく左右する!ということで…
自社で臼の職人を育てて、作っているんです。
スタッフ:何が難しいですか?
戸狩さん:上臼と下臼がピッタリ合わさらないと、摩擦力が生まれないので、面だし、ヘリの部分を均一にとるっていうのが難しいです。
臼の表面は、こんな風に溝が掘ってあり、
上臼がまわることで、
茶葉が溝を通って、外に挽かれていきます。
そして、この臼の表面、一見きれいな平面に見えるのですが、
実は、中央部分が、微妙にへこんでいるんです!
一番外側は、上臼と下臼がぴったりくっつくようになってるので、
茶葉が外に行けば行くほど、スキマは狭くなり、より細かく挽かれていく、というわけ。
そして、この「スキマ」の作り方が実に微妙で、めちゃくちゃ難しい!
戸狩さん:感覚でこれくらいの石の硬さなら、これくらい削れば良いっていうのはだいたいわかります。
しかも、「あいや」さんでは1000台以上の茶臼を毎日動かしているので、使うほど臼も削れていきます。
その臼をまた調整して…の繰り返しなので、とっても大変。さらに、石の硬さは1つ1つ違うので、機械ではなく、どうしても手作業になってしまうのだとか。
職人の経験と勘でしか作れない茶臼。伝統を引き継ぐために、新人教育にも力を入れていて…
新人さん:2年前まで、抹茶の製造部にいたんですけど、臼の目立て職人の仕事は、「あいや」の中でも憧れ的な部署で会社に入った頃から、やりたかった。
伝統的な茶臼の技術を130年前から受け継ぎ、これを生かした抹茶づくりを機械化することで、「あいや」は、130億円を売り上げる巨大抹茶メーカーになったんですね!
抹茶でがっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:ハーゲンダッツも、抹茶アイスは、石臼で作ってるんですよ。だから、すごくいいものをちゃんと作る、その伝統をきちんと守っておいて、そこの技術があるから、機械で作っても、近いものが作れるんですよ。やっぱり芯になる部分を守らないといけないんですよね。
加藤さん:だから、他が真似できないわけですもんね。
水出し緑茶を飲みたくなる1本300円の「朝ボトル」とは?
続いて、やってきたのは、名古屋市にある…
「深緑茶房」というカフェ。
こちら、お茶はお茶でも、ちょっと変わったアイディアでがっちり!なお店らしい。店主の松本壮真さんに話を伺いました。
松本さん:寒い中来ていただいたのでお茶をどうぞ。
スタッフ:ありがとうございます。このお茶でがっちり!?
松本さん:お茶で、がっちり!やらせてもらってます。
松本さんの実家がお茶農家という事で、1年前にこちらのカフェをオープン!
美味しいお茶とお茶菓子を出すのが売り…でも、ここまではわりと普通な感じですが…実はこのお店が、がっちり!なのは、朝8時から10時。
松本さんが店先に何やら並べ出したのは…
ボトル?コレって一体?
あれ、お客さんが…買ってます…
スタッフ:これなんですか?
松本さん:「朝ボトル」と言いまして茶葉と水が入ったボトルなんですけど、こちらをご購入頂いて、オフィスなどで飲んでいただくものになっております。
「新緑茶房」のがっちりアイテムは…その名も「朝ボトル」
300ml のガラス製のボトルに水出しのお茶が入ってるんです。
松本さん:1本300円です。
スタッフ:いいボトルですよね。
松本さん:ハリオの…。お仕事が終わってお帰りの際に、ボトルだけ返して頂く形になります。牛乳瓶みたいに、飲み終わったら返してもらって、洗うのは、うちで洗います。
会社にお茶ボトルを持っていって飲み、空になったらまた水を入れれば、3回ほどお茶が出せるんです。
そして、帰りがけに店頭のカウンターにある穴に刺して返却!というシステム。
実際に利用してるお客さんは…
お客さん:だいたい週に2〜3回は使ってます。
お客さん:おいしい味を何回も楽しめる。
お客さん:洗わなくて良いから助かります。
通勤の途中に受け取って、帰りに返すだけだから楽ちん。盗まれる事も全くないのだとか!
コロナ禍で人が少なくなってしまったそうですが1日10本くらいのボトルが売れるらしい。そして、この「朝ボトル」には、こんな効果も。
松本さん:オフィスで「朝ボトル」を置いてもらって、それで知ってもらって、ご来店いただく方もいますし、夕方、返しに来る時に、茶葉を買ってもらったりすることもあります。
ペットボトルのお茶もいいけれど、やっぱりお茶は、茶葉から濾して飲むのが美味しい!この「朝ボトル」の水出しお茶で、そのことに気づいてもらうことで、お店のお茶っ葉も売れ始めてるんだとか。近所の飲食店からも、茶葉の仕入れをお願いされるようになったんだそう。
松本さん:今後、コラボさせていただく予定なのが、ホテルに「朝ボトル」を。
待っていてもダメなら、お茶だけ持ってってもらえばいい!!
これは見事な新しいお茶のテイクアウト!
深緑茶房は、「朝ボトル」で…がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
勝俣さん:駅の近くにあんな店があったら、嬉しいですよね。
加藤さん:いいですよね。返却ボトルでエコだしね。
進藤さん:実際に、深緑茶房さんの朝ボトル、飲んでみてください。
森永さん:水出しのお茶は美味しいんですよ。
加藤さん:雑味が全然ないもんな。
勝俣さん:これがお茶ですよ。
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