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下請け企業の強者! デニム生地つくり分け、バス車内パーツ国内トップ、110年超黒字のホック…知られざるスゴ請け会社

「下請け」じゃなくて…『スゴ請け』」企業!

日本国内には、大手メーカーに、「素材」や「パーツ」を納める、いわゆる「下請け」と呼ばれる企業が、およそ30万社以上ある。

こうした会社、裏方としてどこか地味なイメージが…しかし!

そんな会社の中には、すごくて独自な技術で、あちこちの大企業や大手ブランドからお仕事をお願いされる、もはや「下請け」じゃない、いわば「スゴ請け」な会社があるんです!

今回は、日本が誇る「スゴ請け」会社を徹底取材!

120年ずっと黒字の、小さな小さなスゴ請け商品とは?

揺らして…冷やして…誰もが見たことあるけど、中身は知らないアレの秘密を直撃!

今回は、日本が誇る「スゴ請け」な会社の儲かりのヒミツに迫ります!
※以下、9月20日放送の書き起こしです。

ユニクロ、リーバイスも御用達「カイハラ」デニム生地

まずやってきたのは、広島県福山市にある…

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「カイハラ」という会社。お出迎えしてくれたのは、営業部長の稲垣博章さん。

スタッフ:儲かってるんですか?
稲垣さん:儲かってます。

なにやら景気が良さそう!

スタッフ:カイハラさんにスゴイ発注が来るものがあるって聞いたんですけど…

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稲垣さん:それはこれになります。
スタッフ:ジーパンですか?
稲垣さん:いや、このジーンズの形になる前の「デニムの生地」を作っております。

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スゴ請け企業「カイハラ」が請け負うのは、「デニムの生地」。でも、ジーンズの会社は、自分のところでつくってるんじゃないんですか?

スタッフ:どんな企業さんから発注が来るんですか?
稲垣さん:ユニクロさん、皆さんご存じだと思うんですけど、リーバイスさん、EDWIさん。ほとんど買っていただいております。

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なんとあの、リーバイスの501も、ユニクロの暖パンも、生地はカイハラが作ってるんです!その国内シェアおよそ55%!

スタッフ:売上げってどのくらいあるんですか?
稲垣さん:売上げは、年間でおおよそ150億円あります。

でも、なんでそんなにカイハラに発注が集まるのか?実は…

稲垣さん:デニム生地は、他の素材に比べても、その中でも一番難しいと思います。

そう、「デニム生地」はとにかく、作り方が特殊で難しい!その難しいところを見せていただくべく、工場の中にお邪魔すると…

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この両サイドのロール上のものがデニム生地。スゴい!たくさん作っています!東京ドーム17個分の広さの工場で、カイハラは年間、ジーンズ2100万本分の生地を作っているんです。まず、カイハラのデニム作りの大きな特徴が…

稲垣さん:糸からすべて一貫で生産しております。

普通、洋服などの生地は…

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紡績会社が「糸を作り」、織布会社が「糸から布に織って」、染色会社が「生地を染める」、といった具合に、それぞれ別の会社がやるのが普通。でもカイハラは、この工程をまとめて自社でやっちゃう! 

稲垣さん:生地作りのノウハウをすべて自社でやっておりますので、あらゆるお客さんの要求にも応えられます。

そんな「デニムの生地」作りで、何より大事なのが、あの「青色」の染め方。普通の布は、糸を生地にしてから染めるのですが…

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スタッフ:帯みたいなやつは何ですか?
作業員:これはロープといって、糸をロープ上に束ねたものです。糸を染めていく工程になります。

そう、デニムづくりでは、生地にする前の糸を、束ねて…

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ロープ状にしたものを、青く染めていく!

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でも…あれ? 青じゃない!?

スタッフ:緑色じゃないですか?
作業員:そうですね。染料が還元して酸化することによってインディゴブルーの色に変わっていきます。

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インディゴブルーと呼ばれるジーンズの青色は、「染めて空気に触れさせる」回数によって、色合いが変わっていくんです。

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確かに、奥に進むほど、濃い青に変わっていますね!

スタッフ:メーカーさんによって、回数が決まっているんですか?
作業員:別々です。
スタッフ:リーバイスさんは何回とか?EDWINさんは何回とか?
作業員:はい。
スタッフ:どれくらいで売ってる「青」になるんですか?
作業員:それは企業秘密です。

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カイハラでは、メーカーからの要望に合わせ、染める回数と空気に触れさせる時間の長さを変えながら、

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カイハラブルーと呼ばれる独特の青を出しているんです。

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そしてデニムといえばもう1つ大事なのが、使い込んでいくうちに出てくる「あたり」と呼ばれる、この風合い。

この風合いの出方にも、糸の染め方が大きく関わっています。染めた糸を、切ってみると…

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作業員:このように中が染まっていない糸になります。

確かに糸の真ん中が白い! 

作業員:デニムになった時に生地に「あたり」が出るよう、染めています。

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そう実は、ジーンズを履いていると出てくる「あたり」とは、この染め切らない糸の白い部分が出てきてるもの。なので、普通の生地だと糸を中まで染めるのですがジーンズの糸は、わざと白い部分を残す。この白い部分をどれだけ残すかで、「あたり」の出方も変わるので…

作業員:カイハラには複数台、染色機がありまして、お客さまの要望によってどの機械を使って染めるかとかそういうコントロールをしています。

さらにもう1つ、「カイハラ」のこだわりは…

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「あたり」の出方は「糸の太さ」で決まる!

作業員:ローラーの回転を変化させることによって、糸として太い所と細い所を作っています。

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実は、ジーパンの糸は、他の生地の糸とは違い糸の途中に、わざと「太い所」と「細い所」を作りデコボコに仕上げるという。

作業員:そうすることによって、色が落ちた時に出てくる味、そういうものが出るので。

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そうこの糸のデコボコが、ジーパンが色落ちした時に「模様のような味」になるんです。

だからカイハラでは、各メーカーがイメージするような「味わい」を出すために、糸の「太い所」と「細い所」を、こまかく調整してメーカーごとにデコボコを使い分けて糸を作るんだとか。

稲垣さん:糸からイメージして作らないと、モノづくりは出来ません。

ブランドごとにあらゆるデニムを作り分ける!そのスゴ技はここにしかできない!ということで、カイハラのデニム生地は絶好調!

カイハラはデニム生地でがっちり!!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:独自のジーンズを出そうとは、思わないんですか?
上原さん:我々は、メーカーに対して、素材に徹するということでやっておりますんで。
加藤さん:やっぱりそれはメーカーさんを守るためという意味もあるんですか?作らないっていうのは?
上原さん:そうです。
加藤さん:そこが大事なんでしょうね。


全国シェア60%! バスの運賃箱メーカー「レシップ」

続いてやってきたのは、岐阜県本巣市。のどかな場所にある、下請けならぬスゴ請け企業が…

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「レシップ」という会社。
レシップさん、何を作っている会社なのでしょうか?生産本部の宮澤一次さんに話を伺いました。

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宮澤さん:レシップが作ってるのは、こちらになります。

ん?なにやら細長いこの機械、どこかで見たことがあるような、ないような…。

スタッフ:これは何ですか?
宮澤さん:これはバスの運賃箱になります。
スタッフ:バスの運賃箱?

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そう、スゴ請け企業「レシップ」が請け負うのは「バスの運賃箱」。その全国シェアおよそ60%!

宮澤さん:都内のバスに関しましては、、ほぼほぼレシップの運賃箱が搭載されております。

なんと都内を走るバスに関しては、ほぼほぼレシップ!確かに見たことあります!でも、なぜいろんなバス会社がレシップに発注してるんでしょうか?

宮澤さん:バスの周辺機械って、作るのがめちゃくちゃ難しいんです

そう実は、運賃箱をはじめバスにつける機械は、使う場所が独特なだけに、作るのが結構難しい! 

なので、バスのノウハウを持っているレシップは、バスまわりのいろんなパーツで、国内トップシェアを誇っているんです!

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例えば、「次止まりますボタン」も、レシップ製。「運賃表示パネル」もレシップ!「行き先表示器」もレシップ!ということで、レシップの売上げは右肩上がりで…

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昨年度は過去最高の260億円!中でも、特にがっちりなのが「バスの運賃箱」なんです。
ところが…

宮澤さん:世の中にですね、いろいろ料金を扱う機械があるんですが、バスの運賃箱を作るのが一番難しいです。

何がそんなに難しいんですか?
  
宮澤さん:バスの車内に取り付けなければいけませんので、スペースが非常に限られています。

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確かにバスの運賃箱は、運転手さんの隣、お客さんが通る、この細い出入り口に設置されるのでめちゃくちゃコンパクトにしなければいけない!

その幅は16cmと極細!しかも、箱は小さいのに機能はやたら多い!

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「支払い口」に「ICカードリーダー」、「両替機」など、色々付いています!小さいスペースにたくさんの機能を盛り込むスゴ請けの技とは、どんなものなのでしょうか?秘密を探るべく、いざ工場の中へ!

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およそ100人の社員さんがバスの運賃箱や表示器をフル稼働で製造中。

スタッフ:運賃箱の中って、見れないんですか?
宮澤さん:中はちょっと、お見せ出来ないんです…がっちりでもがっちりいけないですね。

お金を扱う機械なので、箱の中は撮影NG!そこで、できるだけ細かく「バスの運賃箱」ならではの工夫を、教えてもらいます!まず1つ目は…

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宮澤さん:運賃箱はバスにつけるのでずっと振動してても大丈夫なようになっています。

そう、バスに載っている運賃箱は当然、走ったり、止まったり、と常に揺れています。しかし、振動してもエラーが起きないよう、運賃箱が振動に強い細かい工夫が…

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宮澤さん:この底板が、少し空洞がありまして、接地面に対して面で受けるのではなくて…

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宮澤さん:線で運賃箱の重みを受けています。

えっ!?そんなことでいいんですか?

宮澤さん:面で受ける方が安定するかな?というところはあったんですが、振動を受けるというよりは、振動を受けにくい構造にしております。

なるほど、コレが意外といいらしい。

そして、バスのスゴ請け会社レシップの、運賃箱、一番の得意技が…

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宮澤さん:現金と一緒に、この整理券を一緒に入れなければなりません。
スタッフ:整理券?

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そう、バスと言えば、運賃箱に「お金」と一緒に、「整理券」が入る仕組み。箱の中で、券とお金を分ける技がスゴいんですが…

ここでクイズです!
レシップの運賃箱は、「整理券」と「お金」をどうやって、わけているんでしょうか?

正解は…

宮澤さん:あんまり教えたくはないんですけど、実はですね、この運賃箱の中に、人毛が付いておりまして、それで「整理券」と「硬貨」を仕分けております。
  
えっ!!人毛?

特別に運賃箱の中の、機械を見せてもらうと…

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宮澤さん:ここに、人毛がアクリル板に植えられています。

そう、運賃箱の中には、何やら黒いブラシのようなモノが…。実はコレ、人の毛なんです!この人毛が、運賃箱の中で「お金」と「整理券」を分けているんだとか。

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実際、試してみると…

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宮澤さん:重たい硬貨が毛の下にいきまして、軽い整理券が毛の上で運ばれていくといった形になります。

確かに人毛が、絶妙にお金と、整理券を分けていくのがわかりますね。ちなみにこの仕組み、人の毛以外だと、コシが強すぎて両方落ちなかったり、弱すぎてどっちも落ちたりと、どうにもうまくいかないんだとか。レシップの、バスならではのノウハウ、半端ないです!

レシップは日本のバスを支えて、がっちり!!

▼スタジオでお話を伺いました。
進藤さん:ここで人毛クイズ!あの人毛は人毛でも何人の人毛でしょうか?
加藤さん:インドネシア?
昴生さん:インド人?
進藤さん:大正解です。インド人です!
加藤さん:なんでインド人の毛なの?
進藤さん:コシがちょうどいいんだそうです。柔らかすぎず、硬すぎず。だそうです。

取引先は海外一流メーカー! 112年一度も赤字ナシ「モリト」

続いてやってきたのは…

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浅草にある「モリト」という会社。
どれだけ、儲かっているのか、社長補佐の佐藤誉至夫さんに話を伺いました。

佐藤さん:黒子が大きい声で儲かっているとは言えないんですけども、112年間一度も赤字を出すことなく頑張っております。
スタッフ:売上げってどれぐらいですか?
佐藤さん:昨年度の売上げが459億円になってます。

これはとんでもない「下請け」ならぬ「スゴ請け」企業!では、モリトが「スゴ請け」しているもの教えてください!

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佐藤さん:それはこちらとなります。

ん!?なんですかコレ?

佐藤さん:こちらはパチっと外して止める「ホック」になります。
スタッフ:服とかについてる?
佐藤さん:そうです。

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スゴ請け企業「モリト」が、作っているのは「ホック」

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ダウンジャケットなどに付いているアレで、傘や財布など、確かにあちこちに使われていますが、「モリト」は、ホックの国内シェア、およそ55%!しかも、その発注元がスゴイ!

佐藤さん:アメリカですとGAPさん、POLOラルフローレンさん、COACHさん。ザ・ノースフェイスさん。ヨーロッパですと、Diorさんとか、ZARAさん、アディダスさん。日本ですと、ユニクロさんとか無印良品さん、ほぼほぼのブランドさんにご採用頂いております。

世界の一流メーカーから、仕事を請けまくっている「モリト」。一体、何がそんなにスゴいのでしょうか?

佐藤さん:お客様のご要望に応じた特注を作るような仕様のホックを生産しております。

佐藤さんいわく、ホックは、一見どれも同じなようで、メーカーごと、商品ごとに細かく違う!

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「モリト」が、それぞれに合わせて作ったホックは、およそ6万種類!!

一体、どのへんが違うのでしょうか?ホックのスゴ請け会社、「モリト」が1番こだわっているのが…

佐藤さん:ホックを止めるときの強さにこだわっております。

ホックの命、それは「とめた時の強さ」!

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例えば、こちらの3つのホック「全く同じにホック」に見えますが…スタッフが確認すると…

Aのホックは…スタッフ:だいたいこんな感じですよね?
Bのホックは…スタッフ:全然、力いらないですね。
Cのホックは…スタッフ:結構、強いです。

それぞれ、外す時にかかる強さが違う!実際に、測定器で測ると…

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見た目は同じなのに、外すのにかかる強さは、2キロも違う!この違いが、使うメーカーさんにとっては大事で… 

佐藤さん:例えば上質なダウンですとか、そういった薄手の生地には弱いホックを使用して頂いております

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逆に、とめる強さが強いホックは、スポーツウエアなどに使われる、とのこと。でも、見た目が同じホックの強さを、どう調節しているのでしょうか?

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その秘密は、ホックの、凹んでいるの中にある「リング」と呼ばれる「輪っか」と、「ゲンコ」と呼ばれる突起部分に。

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そもそもホックは、「ゲンコ」が、凹みの部分に押し込まれ、「リング」に引っかかることで、とまる仕組み。

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なので、「引っかかり具合」を、職人さんが「リング」の太さで、大まかに決め、「ゲンコ」の形を、細かく削り微調整。そうやってホックが「とまる強さ」を、調節してるんです。

先ほどの3つのホックの場合は…

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佐藤さん:並口は1.4mm。甘口も1.4mm。固口が1.5mmとなっています。で、並口と甘口の差なんですけどゲンコの形状が甘口は、100分の5mm小さくなっています。固口側は100分の5mm大きくなっています。この100分の5で脱着強度が大きく変わってきます。

実に細かい!そしてもうひとつ、モリトのホックで、細かく調整されているのが… 

佐藤さん:ホックの音を絶妙に変えることができます。

そう、ホックが出す音!

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こちらの見た目は全く同じようなホックですが、比べてみると…音の鳴り具合が、微妙に違う!

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実はこれも、先ほどの「リング」と「ゲンコ」の形の微妙な調整で、特に音を出したいときには、「ゲンコ」にくびれを入れるらしい。
 
佐藤さん:例えばですけども、狩猟の服を作っているブランドさんがあるんですけれども、乾いた音がすると鳥が逃げたりとか、あとは釣りをするときに魚が逃げたりとか、そういったブランドさんからは極力、音のしないホックを要望されることがございます。

他にも、ベビー用のオムツや、警察や自衛隊の装備品にも、音のしにくいホックが欠かせないんだとか!

モリトはホックでがっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
進藤さん:ここでホッククイズ!

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進藤さん:これは、どういうところで使われているのでしょうか?ヒントは、開く方向が決まってるんです。OPENって書いてある矢印の方向にしか開かないんです。
加藤さん:矢印の方向なら開くけど、逆方向だと絶対、開かない!
昴生さん:バンジージャンプとか…
進藤さん:違います。
加藤さん:飛行機とか…
進藤さん:違います。正解は…手りゅう弾の留め金だそうです。
加藤さん:なるほど。とれる方向を一ヵ所にして、投げたい時に投げて、でも、着いてるときは絶対取れないんだ。すごいな!

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