「儲かる法則」を徹底解明!ニッチ商品を集めて儲かる!3年に一回しか売れなくても在庫する「ロングテールの法則」って!?「たまごっち」のブームにはある法則があった!
今回のがっちりマンデー!!は…
儲かる「法則」!
でも、そんなのがあれば
みんな知りたいですよね?
世の中には隠れた
「儲かる法則」がたくさんあって、
知ってる人はうまく使って、
がっちり儲かってるらしい!?
そこで!
スゴい鉄板のモノから、怪しい眉唾モノまで、
「儲かる法則」を、がっちりマンデーが徹底取材!「
この法則を知れば、世の中の見方がちょっと変わるかもしれません。
※以下、2月20日放送の書き起こしです。
一番最後の印象で、リピーター続出!「ピークエンドの法則」
「儲かる法則」を求めてまずやってきたのは…
坂口さん:よろしくお願いします。
経営コンサルタントの坂口孝則さん。
この番組では、セコさでがっちり!!のセコい人でお馴染みですが、本業はビジネスの専門家。
では早速、儲かる法則を教えてください。
坂口さん:「ピークエンドの法則」です。
まず最初の儲かる法則は、「ピーク・エンドの法則」
一体、これは、何なんでしょうか?
坂口さん:「終わり良ければ全てよし」って言葉ありますよね。例えば、あるサービスをお客さんが楽しんでもらう時に、一番最後の印象、一番最後のサービスレベルを向上させる。これによって全体の印象も上がる。「来て良かった!買って良かった!」っていう気持ちにさせることで、再びお客さんをリピーターにさせる。これがピークエンドの法則です。
そう、このピークエンドの法則、海外の大企業でもけっこう使われてる「鉄板の法則」
例えば、あのディズニーランドでは、入場やアトラクションの行列に並ぶのが大変でも…
帰るときに必ず通るお土産コーナーが、豪華で楽しいので、お客さんは、また来たくなる!
家具のIKEAでは…
一方通行に沿って長い距離を歩くのが大変!
でも、レジ終わりに激安のおいしいアイスがあるから、またリピートしたくなるというわけなんです!
坂口さんによると、そんな「ピークエンド」の法則で、がっちり!!な場所が、北海道にあるという。やってきたのは、函館市。
こちらの「ラビスタ函館ベイ」というホテル。
ホテル支配人の阿部直樹さん、「ピーク・エンド」の法則で、スゴいと聞いたんですが…?
阿部さん:大変、お客様に評価いただいている場所がございます。結果的にお客様をがっちりです!
実はこのホテル、「あること」を強化したら、結果的に「ピーク・エンドの法則」が当てハマりお客さんの満足度が急上昇!その結果…
阿部さん:北海道でお客様の満足度1位です。
コレはスゴい!お客さんの満足度が上がったという、その「あること」とは?
阿部さん:こちらが私どもの朝食会場です。
そう!「ラビスタ函館ベイ」が強化したのが、「朝食」!とにかくこの朝ごはんを豪華にしたんです!その会場を見てみると…
まず、お出迎えしてくれるのは、料理人さんが炙り焼きしてくれる「ホタテ」や「鮭」などの海鮮と…
北海道の採れたて野菜の蒸し焼き。
オムレツはシェフがその場で、フワフワに調理し提供!
さらに、北海道名物「三平汁」や、スープカレーなど、バイキングメニューが、およそ70種類!特に人気なのが…
阿部さん:海鮮丼を作っていただくコーナーです。
北海道のいくらを好きなだけかけられる海鮮丼まで!
朝から非日常的な豪華朝食が味わえるんです!
お客さん:贅沢な朝食をいただけると、大満足です!
お客さん:朝食すごいですね!また来たいと思いました。
そんな「ラビスタ函館」の朝食は、口コミで広がり…
阿部さん:朝食の評判がどんどん上がって、その分、お客様が増えて、会場で、おさまらない状態になりました。
でも、こんなに朝食を豪華にして、コストは大丈夫なんですか?
坂口さん: 極端な話、朝食では利益を出さなくてもいいんです。リピート時の利益の方が遥かに大きいんで。それを狙うのは中々、理に叶った戦略です。
そう、同じお金をかけるなら、ラストにかける。ホテルにとって朝食はリピーターを増やす、とっておきの方法なんですね!
「ラビスタ函館ベイ」は「ピークエンドの法則」で、がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:ありますね「ピークエンドの法則」。最後に食べたのが、うまい!ってなったら、その記憶で帰っていくわけですから、それは、大きいですよ。
森永さん:「ラビスタ」っていうのは、「dormy inn」っていうホテルをやってる共立メンテナンスで、もともと寮の管理みたいなことをやってる会社だったんで、朝食を作るノウハウとか、仕入れとか、全部わかってるんです。
加藤さん:なるほど。大事ですねピークエンド。
うまく在庫コストを下げられれば儲かる「ロングテールの法則」
続いての「儲かる法則」は…
坂口さん:ロングテールの法則です。
ロングテールの法則!?
ひとつのお店で、売れ筋商品から順に、売上げを棒グラフにすると、その形がまるで、しっぽの長い生き物のようになるってのが「ロングテールの法則」で…
この尻尾の方は、ちょっとしか売れないから、売上の儲けよりも、倉庫に置いとくコストの方が大きくなって、赤字になっちゃう。だから、普通の会社は仕入れない!のですが…
うまく在庫コストを下げられれば、他がやらない分、お客を独占できて、逆にめちゃ儲かるぞ!というのが、「ロングテールの法則」を利用した儲かり戦略。
坂口さんによると、この法則を世界で一番うまく使っているのが…
坂口さん:Amazonでしょうね!Amazonは色んなところが売っている商品も当然置いています。でも、ありとあらゆる、1日何個しか売れないものまで揃えることで、なんでも手に入るよということを喧伝したんですね。
でも、日本にも「ロングテールの法則」で、がっちりな会社があるらしい!
それが東京新橋のこちらの会社…
中山社長:ご無沙汰しております。
実はこちらの方…
中山社長:在庫が好きで好きで仕方ない、在庫まみれの会社なんですよ。
以前、番組で紹介した「在庫だらけ」なのに儲かってる「トラスコ中山」の、中山哲也社長。「トラスコ中山」と言えば…
工場や建設現場など物づくりの現場に、色んな工具を売る会社。
手袋だけで8000種類!
カラーコーンも2mサイズまで選べ、工具なら何でも買えちゃう「ものづくり業界のAmazon」。年商は、なんと2293億円!でも、置いているのは、人気商品だけじゃない。
バニラの香りがするドライバーや…
一斗缶を畳むカッターなど、マイナーな商品もたくさん!とにかくなんでも置いちゃうので、「トラスコ中山」の倉庫は在庫だらけ!
中山社長:趣味、在庫でございます。
でも社長、こんなに色々置いてたら、場所代もかかって儲からないのでは?
中山社長:大きい声で申し上げられませんけど、ロングテールはテールスープと一緒で、テール部分に旨味が染み込んでいる。
なんと在庫コストがかかりそうな、テール商品の方が儲かるウマ味がでかい、と笑う中山社長。
実際、年商2000億円を支えているのも…売上げの40%以上を占めるマイナー商品!
ニッチな商品をどんどん投入しはじめた15年前から、会社は急成長!売上げも約1.8倍に!これだけ儲かるから、色んなニッチ商品を置いちゃうんです!トラスコ中山の小島朋子さんに話を伺いました。
小島さん:こちらの倉庫で2年に1度しか出てない商品です。
そのニッチ商品が…
小島さん:こちらになります。
スタッフ:なんですか、これ?
小島さん:こちらはスパナです。
こちらは2年に1個売れるという、巨大スパナ!造船所の油圧機や、発電所のタービンを締めるのに使われているという。
では、なぜ、他にはない儲かるニッチ商品が揃えられるのでしょうか?そのヒミツは、「トラスコ中山」の独特な商談にあるという。
この日、新商品の売り込みがあるということで、商品担当の田部友里さんに同行すると…
メーカーさん:本日5つの商品を持ってきました。
メーカーさんが持ってきたのが、茶カテキンの効果を見込んだ5つの新商品。
「茶カテキンの段ボール」に、「茶カテキン効果の袋」
中には「カテキンカッター」なる珍しいアイテムもさすがにコレは買いませんよね、田部さん?
メーカーさん:「茶葉」を入れることによって、抗菌防臭、コロナ禍でウイルスとか注目されていると思いますので。多少コストが高くても、選択肢には…。
売り込む男性も、さすがにちょっと自信なさげ…。こうして、商談すること30分。田部さんの出した結論は?
田部さん:基本的に全て採用する方向で、進めていきたいと思います。
メーカーさん:よかった。
なんと、提案された5つを採用!
田部さん:基本的にうちは全部採用しようという考えです。
えっ!?全部買っちゃうの?
メーカーさん:助かります。普通は、5つやっても1つ採用してくれるか、してくれないかの世界なので。
むしろ売り込んだ側が驚いちゃってる!大丈夫ですか?社長…
中山社長:メーカーさんは、必ず世の中に必要とする人がいることを前提に作るので、売れ行きが少なくても、必要な方はいますので。
なので、とりあえず新商品は全部置いちゃえ!というのがトラスコ流。でも、欲しいニッチ商品が必ずあるわけではない!そこでトラスコ中山のもう一つの作戦が…
小島さん:トラスコ中山のPB商品です。
そう「ないモノ」はトラスコ中山が作っちゃう!?こちらのキューブ型扇風機、これ何がいいのかというと…
積み上げたり…
ひっくり返して使えるんです!
だから工場で「360度、換気したい」時に超便利!
こちらにあったのは…
スタッフ:おおっ!?
折りたたみ式のカラーコーン
小島さん:このカラーコーンでしたら、カバンにも入ります!
でも、こうやってニッチな商品をどんどん増やしていくと、倉庫があふれてどんどん場所代のコストがかかっちゃうような…。どうやって在庫のコストを下げるのでしょうか?そのヒミツは、トラスコ中山の本社にある部屋に。冨士谷美貴さんに話を伺いました。
冨士谷さん:よろしくお願いします。
電気を消しました!
冨士谷さん:こちらです。これはサーバールームです。目がちょっとチカチカしますけど。
これ、およそ150億円かけて作ったという「トラスコ中山」のサーバールーム!
このマシン、たくさんの種類のニッチな商品が、それぞれ年に、何個くらい売れるかを超正確にはじき出す、すごいマシンなんです。確かに売れる数だけ仕入れれば、ムダなコストはない、ということになりますよね。
例えば、こちらの「ナイフで切れない特殊な手袋」9020円を、去年、サーバーがいくつ売れるか予想したところ…
冨士谷さん:こちら290双売れると予想して…285双、去年売れました。
確かにほぼぴったり!スゴい
他にも、こちらの「消防とびぐち」は、去年490個 売れると予想、結果は…487個売れました!
通常は担当者の経験と勘に基づいて在庫数を決めるので、正確な数値を出すには1年はかかるという。ところで、どうしても気になるのが、このチカチカした照明の演出。なんでこんなことを?
冨士谷さん:社長の趣味でやってると聞きました。
「うちの主役はコイツだからキラキラにする!」ということらしい…
「トラスコ中山」は「ロングテールの法則」で、がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:あのサーバーがしっかり出した答えが、誤差5とか誤差3って、その数もすごいんだけど、超えてないよね。物がないと思う人がいないってことが、すごい大きいと思うんですよ。だから、誤差5個でも、足りなかったじゃダメなんですよ。やはり社風として、お客様が注文したものがないって言うのは、社員の方は、悔しがるんですか?
伴野(トラスコ中山)さん:悔しいですね。
加藤さん:その気持ちですよね。
8年で再び大ヒット!「たまごっち8年周期の法則」
続いての「儲かる法則」は…
坂口さん:次に紹介したいのがこれなんです。法則って言うと、あれなんですけど、「たまごっち8年周期の法則」です。
25年前に発売され、日本中で大ブームとなったのが、おもちゃメーカー・バンダイが作った「たまごっち」
たまごの中のキャラクターに、エサをあげたり、うんちの世話をしたりと、育てるおもちゃとして、メガヒット!でも、「8年周期の法則」とは一体…?
坂口さん:たまごっちは、周期8年でヒットを生んでるんじゃないかと言われています。
「たまごっち8年周期の法則」とは、ホントにそんなのあるのでしょうか!?
やってきたのは台東区にあるバンダイの本社。たまごっち担当の安田江利果さんに、「8年周期の法則」についてお聞きしました。
安田さん:96年にたまごっちが発売されたんですけど、しばらくして在庫だらけになりまして。ただ、8年経って再び売れ出したのがきっかけになります。
確かにあるよう…データを見てみると…
96年に発売された1個1980円の「たまごっち」は、およそ1年で、なんと1000万個を突破!異例の大ヒットを記録!その人気は全世界に拡大し、3年後には年間2000万個の売上げを達成!
ところが、99年にその勢いは、突如ストップし、大量の在庫を抱えることに…
安田さん:会社が傾くほどの大きな赤字を出してしまった経緯があります。
その後も、全く売れなくなった「たまごっち」。ところが!発売から8年を迎えた2004年に…
なぜかグラフが動きます!
安田さん:8年後の2004年に、「かえってきたたまごっちプラス」という商品を出して、1年間で500万個を販売しました。
さらにグラフは伸び続け、「たまごっち」の累計販売数は、7000万個を突破!第2次ブームを迎えたのです!
その後も、細かいマイナーチェンジを繰り返しながら、大体8年ぐらいの周期で、なぜかヒット!でも、どうして8年たつと「たまごっち」は、また売れたのでしょうか?
安田さん:肌感覚にはなるんですけど、大体8年くらいでユーザーが入れ替わって、ブームが生まれるイメージがあります。
そう、8年経つと、おもちゃのユーザーである子どもが、完全に入れ替わる!だから「たまごっち」を逆に新しく感じて使ってくれるのでは、という安田さん。しかも不思議なことに、おもちゃによって売れる周期がいろいろあるらしい…
例えば、こちらの消しゴムを作るおもちゃ「オリケシ」は…
2009年に売れて、8年後の2017年に再びヒットしてるんです!
こちらの缶バッチを作るおもちゃ「Can!バッチgood!」は…2002年に売れて、14年後の2016年に再びヒット!
もはやバンダイさんの中では、おもちゃのヒットに周期があるのは、当たり前。バンダイの菅野友美子さんに話を伺いました。
菅野さん:大体何年周期くらいで波が来るよ、みたいなデータが代々引継ぎされています。例えば5年周期のおもちゃがあったとすると、その2〜3年くらい前から、お子さんに直接聞きに行ったり、ネットを使った大規模な調査をして、兆候を確かめます!
そろそろ売れる兆候が見えたら、そこに向けて商品開発をスタートさせるんです。実は2021年は、たまごっちにとって4回目のブームが来るはずの年!というわけで安田さんたちも、気合を入れて新商品を開発!
それがこちら!
安田さん:最新はスマートウォッチ型になってます。
なんと「たまごっち」がスマートウォッチに!
安田さん:子供がしたいだろうなということで、初めてたまごっちでタッチパネルを搭載しました。
大人みたいにタッチ画面を触りたい!子どもに向けて開発した最新たまごっち。安田さん、肝心の売れ行きの方は、いかがなんですか??
安田さん:ここ10年くらいで、一番の売れ行きとなっています。
これは期待できそう!
そんなバンダイの「売れる周期」を生かした、おもちゃビジネスですが、実はもうひとつ、あるタイミングを狙って売り出しているものが。それは…
バンダイ社員さん:大人用の変身ベルトになります。
そう、仮面ライダーの変身ベルトは、テレビ放映時に子ども用を売りだすのですが…その「18年後」に同じモデルの大人サイズ版を出すのだという。するとこれが、売れるんです!
バンダイ社員さん:自分が働いたお金で買えるようになった頃に、大人向けを出すことで、20代前半中心に買ってもらう。
こちらは初代仮面ライダーの大人用ベルト
カメラマン:おお~!!
カメラマン:おお~すげー!!
大人のハートがっちりキャッチ!!
カメラマン:買っちゃうかも!!
すでに数万本売れてるらしい!
バンダイは「たまごっち8年周期の法則」で、がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:大事ですね。法則って。
森永さん:たまごっちって、デジタルじゃないですか。あのブームが去った後、アナログって言うか、実際に動かす系っていうのが、流行るんですね。
だから、第二次ブームが終わった後、無限プチプチというのが出たんです。これは、260万個の大ヒットしたんです。
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