あやしい?「水」ビジネスの現場に潜入!岡山の山奥で発見!海の魚も川の魚も育つ「第3の水」!空気から飲み水を作る謎のマシン登場!そのカラクリとは?
今回のがっちりマンデーは…
「あやしい?水ビジネス」
みなさん、
どんな汚れでも落とす水!とか…
ただの水なのに美容にいい!とか…
なぜか「水」関係って、
本当だったらすごいけど、
ぶっちゃけ「ちょっとあやしいな〜」ってもの、
多くないですか?
ただ、そんなあやしい水でも、
頑張って探せば、本当にスゴいものがあるはず!
というわけで今回は、あえて!
あやしい雰囲気ただよう、さまざまな「水」ビジネスの現場に潜入…
すると!
ありました!
あやしいけど、結構ちゃんとした「儲かり水」が!
儲かる魚を作る水
それは海水でも淡水でもない「第3の水」と謎の粉!
普通の水なのに除菌ができる?
さすがにこれはあやしそうな感じがしますが…
今回は、そんな、あやしさの中にも儲かるすごい水を徹底調査します!
※以下、3月28日放送の書き起こしです。
海水魚も淡水魚も育つ「第3の水」ヒミツは謎の白い粉!
あやしい?水ビジネス…
「どんな魚でも大きく育つ…海水でも淡水でもない第3の水」
そんな水、まったく聞いたことありませんが、どうやら岡山県岡山市にある…
岡山理科大学で作ってるらしい…
「第3の水」を作ったという山本俊政准教授に話を伺いました。
スタッフ:淡水魚も海水魚も育つ「第3の水」があるって聞いたんですけど、それって本当ですか?
山本准教授:本当です。普通に泳いでますよ。
スタッフ:なんか、その水ってあやしい感じがするんですけど。
山本准教授:全く大丈夫ですね。学内に淡水魚と海水魚が一緒に泳いでいる水槽があります。
妙に自信満々なのが気になりますが、証拠があるということで、その水槽を見に行ってみると…
スタッフ:あの水槽ですか?
山本准教授:これですね。
スタッフ:これって海水魚ですよね。
山本准教授:そうですね、メジナです。
スタッフ:このちっちゃいのって淡水魚?。
山本准教授:そうですね。
確かに!水槽には海水魚のメジナにハタ、その隣に、淡水魚のゴールデングラミーが元気に泳いでいます!さらに別の場所では…
スタッフ:ウナギですね。
山本准教授:ニホンウナギですね。
スタッフ:うわ!でかっ!
山本准教授:今、売り出し中の理大ハタですね。
ここでは海水魚と淡水魚がちゃんと育つのか実際に「第3の水」で養殖をして確かめてるんです!しかし、なんでこんなことができるのでしょうか?
山本先生曰く、普通の水に「あるもの」を混ぜるだけで、「第3の水」はできちゃうんだという。
山本准教授:これなんですよ。実は…
スタッフ:なんですか?それ。
出てきたのは、いかにもあやしい白い粉!
おそるおそるその粉を水に溶かして飲んでみると…
スタッフ:甘くないスポーツドリンク、滑らかなんですけど、塩味があるというか…
山本先生、この「第3の水」の正体は、なんなんですか!?
山本准教授:魚にとって必要な成分の「ナトリウム」、「カリウム」、「カルシウム」だけの配合になってるんです。
「第3の水」に入っているのはごく普通の「ナトリウム」・「カリウム」・「カルシウム」。この3つの成分を、バランス良く海水の4分の1の濃度になる程度に、普通の真水にまぜる。それだけ。
そんなことで、海の魚も川の魚もちゃんと育つんですか?
山本准教授:海の魚って、過酷な環境なんですよ。海水の塩分濃度は彼らの体液濃度の3.5倍ありますよ。そういう厳しい環境下で、大量の水を飲んで水が抜けるんで、そうするとエネルギー消費するでしょ。これが一番大きいですよね。
そもそもお魚の体内の塩分濃度は1%。水分は、濃度の濃い方にしみ出す性質があるので、濃度3.5%の海水のなかでは、体から水分がどんどん出ていく。
だから、海水魚は、水をどんどん飲むしくみになってるのですが、
そんな海水魚を、真水にいれると、本来なら体から水を出したいのに水が出ていかず水膨れになって、死んじゃう。
逆に、淡水魚は体内の水分を尿などで出す性質。
しかし海水だと水分だけがどんどん出ていって、体内の塩分濃度が高くなって死んじゃう。
そこで山本さん、「第3の水」は、お魚の体内の塩分濃度とほぼ同じにすることを考えました!
そうすることで、海水魚も、淡水魚も、体から水が出入りしないので、どっちも元気に生きられる、というわけ。しかも!この「第3の水」には、思わぬ効果が!
スタッフ:成長とかも全然違うんですか?
山本准教授:違います。早いです、海水で飼うよりも早いです。
なんと、頑張って体から水を出し入れしなくていい、ってことで、お魚さんのストレスが少ない。結果、お魚が、普通の水で育てるよりも早く、しかもどーんと大きくなるんです!
淡水魚のヒメマスはたった1年で淡水で育ったものより倍の40cmに成長。
海水魚のバナメイエビは成長するには普通5ヵ月くらいかかるんですが、「第3の水」ではたった3ヵ月で育っちゃう。
つまり、この「第3の水」は…
山本准教授:儲かる魚ガンガン作るという、これなんです。がっちり!マンデーなんです。
さらに、山本教授によると、この「第3の水」は、日本の過疎を変える可能性があるらしい。これは、どういうことかというと…
海のない、山奥の過疎化した町でお魚を養殖すれば、町全体が儲かる!でも、それだったら、海水をもってくればいい気もしますが…。
山本准教授:1番の問題は、廃棄したときに塩害が起きませんか?
そう!山奥に海水を持ってくると、その水を外に出したときに、土壌にしみこんで、農作物が育たなくなるリスクが。
しかしこの「第3の水」なら、その心配は極めて低い。
それどころか、お魚を育てた「第3の水」を使って、フンなどを肥料にして、トマトなどの野菜も育てる実験もすでに始まってる、というからすごい!
海の魚も、川の魚も、野菜も育つ。ということは…
「第3の水」でがっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:味はどうなんですかね?
森永さん:実際、養殖したのを競りにかけて、地元の飲食店に提供されているんですね。全く味の面でも問題がないです。さらに、水を使って作物もできれば、両方で儲かりますよね。
加藤さん:これは、あやしくないって言っていいですね。
森永さん:大丈夫です。あやしくないです!
99.9%、水!菌があるときだけ、除菌剤になる水!
続いては…
「菌を見つけたときだけ、除菌剤になる水」
これまた相当あやしそうですが、その水があるのはこちらの…
「アース製薬」
れっきとした有名企業。果たして、大丈夫でしょうか?
こちらの水について、アース製薬のトップ、川端克宜社長、自ら教えてくれるという。これはますます大丈夫かも?
社長、菌を見つけた時だけ除菌剤になる水…とは、本当ですかね?
川端社長:これですね、「アクアクリエイト」って言いまして業務用の商品。
その水は、業務用として昨年末に発売された除菌スプレー「アクアクリエイト」。1本1600円とちょっとお高めですが。
でも社長、これ、菌を見つけたときだけ…ということは?
川端社長:普段はですね、99.9%、水です。
スタッフ:水!?
川端社長:ノンアルコールですしね、安全性も非常に高いということで、非常に優れてるんじゃないかなって思っております。
アルコールも入ってないので、引火する危険もなし。もちろんにおいも…
スタッフ:何もしないです。においもしないし、効かないと思うんですけど?
川端社長:効くんですよ。
スタッフ:ちょっと、あやしい感じがするんですけど…
川端社長:しますよねえ。そこが大きな秘密なんですけど「MA-Tシステム」ということで。
ん?MA-Tシステム?急に社長からあやしげな言葉が!
しかし、このアクアクリエイト、発売から間もないのにすでに約1万個売れています。アクアクリエイトに使われている「MAーT」とは一体なんなのでしょうか? どうやらその素材は、別の会社が作っている、ということで伺ったのは…
日本MA-T工業会という会社。
これは、またまたあやしくなってきました…
MA-Tシステムについて教えてくれるのは専務理事の安達宏昭さん。
早速ですが、ほぼ水っていう「MA-Tシステム」とは、どういうことですか?
安達さん:99.99%の水と0.01%の除菌消臭成分が入っています。
スタッフ:0.01%しか入ってないんですか!?
安達さん:そうです。
スタッフ:その0.01%は何なんですか?
安達さん:亜塩素酸イオンとなります。
スタッフ:亜塩素酸イオン? それが除菌も消臭もしてくれる?
安達さん:そうです。
この「MA-Tシステム」、99.99%の水に0.01%の亜塩素酸イオン、そのイオンの中に、菌を攻撃する「水性ラジカル」という物質が1%。ということは、水全体に対してでいうと、水性ラジカルは0.0001%…そう!これ、ほぼ水なんです。
確かに、除菌成分が少なければ、安全は安全。でも、それでは、ちゃんと菌を攻撃できないはず。しかし「MA-Tシステム」は、ここからがすごいんです!
安達さん:亜塩素酸イオンが、必要な時に必要な時だけウイルスとか菌を叩く成分に変わるんです。菌がいなくなったら「MA-T」がそこでストップしてじーっと菌が来るまで待ってる。
これは、どういうことかというと…
「MA-Tシステム」の中は、亜塩素酸イオンと、水性ラジカルが、常に一定の、99対1の割合が保たれる、化学平衡という状態になっています。
ここで、水性ラジカルが、菌を攻撃して、消えたら…
バランスを保つために、水性ラジカルが1個増える!つまり、必要なときに必要な分だけ、自動的に除菌する成分が出てくる。まさに、夢のような水なんです!
その除菌効果を確かめてみると…
きっちり菌が消えています!しかも、「MA-Tシステム」は新型コロナウイルスに効果があることも実証済み。これはスゴい!
さらに、アルコールだと、どうしても引火しやすいリスクがあるのに比べて、「MA-Tシステム」はほぼ水だから安全、ということで、絶対に火を出せない飛行機の機内や、ホテルの客室などで利用されてるんです!
このMA-Tシステム、配合を調整することで様々な可能性が広がり、
そうなると…がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:すごい技術ですね。寝癖直すのに、髪の毛に水かけたりするじゃないですか。髪の除菌にもなるってことですか?
安達さん:髪の除菌にもなりますし、例えば、災害でお風呂に入れなかったりした時の皮膚のケアとかにもなります。
加藤さん:森永さん、この除菌スプレー「アクアクリエイト」、あやしいですか、あやしくないですか?
森永さん:あやしくないです!
空気から飲み水を作る謎のマシン「エアリス」スゴ技マシンのカラクリとは!?
続いては…
「空気から、飲み水を作る機械」
もう、聞いただけで早くもあやしそうですが…
品川区にある、「アクアテック」という会社が作ってるらしい。
営業本部の天野鉄也さんに話を伺いました。
スタッフ:空気から飲料水を作る機械があるって、それ本当ですか?
天野さん:はい、今もまさに飲んでましたけど。この空気中から取り出した水です。
スタッフ:ほんとですか?
天野さん:はい。
一見普通のウォーターサーバに見えますが、こちらが、空気から飲み水を作る謎のマシン、その名も「エアリス」。
まずは、空気から作った水をいただいてみると…
スタッフ:普通に美味しいです。
天野さん:ありがとうございます。本当、電源がつながっていれば、水は作れますので。
天野さんいわく、空気と電気さえあえば、どんどん水が作れるという。そのスピードは…
天野さん:四季があるので、目安というのが中々難しいんですが、平均して1時間あたり500ミリくらいと考えていただいて問題ないかと思います。
なんと、1時間で約500ミリの水を作れるらしい。しかし、にわかには信じられないので、実際に確認することに…。
スタッフ:開けてもらったんですけど、あ、水貯まってますよね。
まずは、上のタンクにすでに貯まっている水を全部抜いて…
スタッフ:空になりました、ちなみに今、午後3時です。
検証スタート!見たところ、機械には電気ケーブル以外、ホースなどはつながってない模様…。果たして、水はできるのでしょうか!?
30分後、中が気になるディレクター…
スタッフ:あ!ちょっと貯まってる!ちょっと貯まってきた。
早くも水が出てきた!そこからさらに30分…トータル1時間で、どのくらいの水ができているのでしょうか?
スタッフ:ああ〜できてる!!
なんと、実際にペットボトル1本分の水ができています!
これは確かに、空気から飲み水が作れる機械!
しかし天野さん、どうやって、水を作ってるんですか!?
天野さん:コップについている水滴に着目しまして、これが水という資源を生み出せるんじゃないかと。
天野さんいわく、エアリスの基本的な原理は「結露」。コップに冷たい水を入れて置いておくと、まわりの空気が冷やされて、空気中の水分がコップにひっつく…
というやつが、機械のこのへんに入ってるらしい。でも、結露くらいじゃ、あんなにお水、できませんよね?
天野さん:そこの速さというところ、温度差を利用して、結露する部分。その水をスピーディに取り出すというところで飲料水を大量に作り出していると。
スタッフ:具体的にいうとどんな感じなんですか?
天野さん:詳しくはちょっと言えないんですけど。
詳しくは企業秘密とのことですが、なんとか聞き出せたポイントは「温度差を保つ」ということ。
結露させ続けるには温度が変わっちゃうとダメ。空気を取り込んでも温度差を常に一定にさせる。その技術開発で、早く、たくさんの水を作れる。ということみたい…
気になる電気代は、月に24リットル作って、約900円。ということは1リットル約30円で水が飲めちゃう、安い!
この空気から水を作る「エアリス」、おととしの6月に発売して以来、約300台を集荷。これを作り出したきっかけは、10年前のあの出来事…
天野さん:東日本大震災の時に、食料の問題、電気の問題、水の問題というのがあってですね、水にフォーカスしました。
そう、災害時に起きるのが、現地の停電や断水。このうち、停電の方は比較的復旧が早いのに比べて、断水のほうは、水道管の復旧等にどうしても時間がかかり、住民にとっては大きな悩みに。だったら、復旧の早い電気を使って水を作れないか、ということで思いついたのが「エアリス」なんです。
この機械、汚れた水を濾過するのではなく、空気中の水分をとりだしているので、水自体がもともとキレイ。フィルターも汚れにくいので、交換は年に1回程度でOK、というから便利!
アクアテックはこの他にも、エアリスのさらに10倍のスピードで水をつくる、大型マシンも開発。
こちらは、シャワーや洗い物などにも使えるってことで、災害時の避難所や工事現場での手洗い用に売れてるんです!
今後は、これらのマシンを海外にも売っていきたいというアクアテック。
これはますます…
アクアテックは空気から水を作るエアリスで、がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:ちょっと気になったのは、空気中のウィルスとか、それはほとんど除去できるんですか?
天野さん:高性能なフィルターを搭載してますので、微細なものまで取り除きます。
加藤さん:家に置いといたら、空気清浄機いらないってことですよね?
天野さん:同等の機能を有するっていう考え方にはなります。
森永さん:世界の水事情を 変えるぐらいの力を持つんじゃないですか。
加藤さん:森永さん、これは、あやしいですか?
森永さん:あやしくないです!
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