タンパク質ビジネスがアツい! 累計3億本のメガヒット明治「ザバス」、ほぼハラミ、コオロギ出汁パック…プロティンヒットの舞台裏
タンパク質がいまアツい! タンパク質といえば肉や魚に含まれる筋肉を作る栄養素ですが、体を鍛えるのにいい! ダイエットにもいい!ということで、様々なタンパク質商品が売上げアップ! コンビニには「タンパク質」ばかりを売る専用コーナーまであります。
今回のがっちりマンデーは… いま大注目のマーケット「儲かるタンパク質」業界を直撃取材!
コンビニのドリンク売り場で面積拡大中!謎のドリンク、ミルクプロテイン!その儲かりのヒミツを研究室で発見!
未来の儲かるタンパク質は「茶色い粉」!?その驚きの正体とは!?
儲かるタンパク質! ビジネスの筋肉を鍛えたい人も大注目です!
※以下、9月6日放送の書き起こしです。
昨年11月から15万本販売! バカ売れ棒プロテインバー
まず初めにやってきたのは…
コンビニ「ナチュラルローソン」
健康志向な女性向けの商品が並ぶ店内に、かなり儲かるタンパク質があるらしい。ナチュラルローソン部の黒葛原恵美さんに話を聞きました。
黒葛原:こちら、タンパク質の関連商品をお客様にわかりやすくするために「アスレチックフード」という事でコーナー化しています。
スタッフ:大ヒットですか?
黒葛原:大ヒットしております!
そう!ナチュラルローソンはタンパク質専用の売り場を作っちゃった!棚には…
食べやすい煮玉子「アスリートのタマゴ」や、
タンパク質が10.3g入った「かつおスティック」など、とにかくタンパク質だらけ!!
黒葛原:コンビニの中でもタンパク質商品を集めてボードを立てた売り場はないので、お店の中でも注目されて売れているものが多いと思います。
この「タンパク質売り場」が健康志向の女性たちにバカ受け。中でも、今一番売れてる儲かりタンパク質があるという。それが…
黒葛原:ストロングバーですね。
こちら、「ストロングバー」!タンパク質20グラムが手軽に取れるプロテインバーで、お値段、1本410円とお高めにもかかわらず相当売れてるらしい!そこで!
ストロングバーを作ってる工場へ。
株式会社ストロングハート鈴木一也社長に話を伺いました。
スタッフ:どれだけ売れてるんですか?
鈴木社長:昨年の11月から15万本くらいですね。
なんと累計販売本数15万本!そんなに売れる理由は、一体なんなのでしょうか?
鈴木社長:味が重要になります。
そう、鈴木社長がこだわったのは「味」。今まで、どうしてもプロテインバーというと味がイマイチだったり、妙に硬かったりして、食べづらいものが。そこで!
鈴木社長:必要なものだけ入れて、余計なものは全て取っ払って厳選した材料だけで作っています。
サボテンから抽出したアカべシロップという天然の甘さで砂糖0を実現!なぜか、食物繊維も10グラム入れちゃった!
さらに、プロテインバーをカチカチにしないために…
成型から袋づめまでの工程を なんと機械を使わず、あえて手作りにする徹底ぶり!おかげで、ふっくらした食感に!材料にこだわり、作り方にもこだわる。でも、そのせいで…
スタッフ:だから値段が高めなんですね?
鈴木社長:めちゃくちゃ高いです!
こだわりすぎて、一本410円という、プロテインバーとしてはかなりお高めな値段に!ところが、このこだわりが女性たちにウケて、累計15万本の大ヒットに!
「ストロングバー」は、手作りと材料を吟味してがっちり!
年間売上げ134億円「ザバス」のカギはトレハロース!
続いてやってきたのは…
「株式会社明治」
明治さんというと、「お菓子」や「ヨーグルト」というイメージですが…。
実は、あるタンパク質商品が国内売り上げNO.1らしい!
マーケティング担当の吉田良さんに話を伺いました。
吉田さん:こちらです。
こちらが、儲かるタンパク質「ザバス ミルクプロテイン」! タンパク質が手軽に摂れるということで、体を鍛えてる人、ダイエットをしてる人などにバカ売れ!なんと、これまでの累計で3億本も売り上げているんだとか!
吉田さん:圧倒的だと思っています。
ちなみにこのザバス、お味は4種類あるんですが…
吉田さん:それではここでザバスクイズ!ミルクプロテイン飲料4つの味のうち一番売れているのは何味でしょうか?
正解は!
吉田さん:すっきりフルーティ味になります。
実はこのザバス、5年前に発売開始されて以来、グイグイ売上を伸ばし、今や年間134億円という圧倒的な売上なんですが、ここまで伸びているのには、実はタンパク質の「ある弱点」を克服した、というのがあるらしい。そのヒミツを探るべく、商品開発の現場へ。
こちらの市乳実験室は、牛乳やヨーグルト、ドリンクなど様々な商品を新たに開発する明治の心臓部。
吉田さん:ザバスミルクプロテインの生みの親をご紹介します。大森部長です。
颯爽と現れたのが、「ザバスミルクプロテイン」生みの親、大森部長!実は部長、最初に「タンパク質」で痛い失敗をしたらしい…。
大森部長:実は最初にミルクプロテインをやった時に全然売れなくて、すごい色んな人から怒られて。ヘコんで大変でした。
こちらが大森部長が最初に作ったミルクプロテイン飲料「スポーツミルク」!
大森部長:本当に牛乳にタンパク質を強化したというコンセプトで発売しました。
スタッフ:全然売れなかった?
大森部長:全然は言い過ぎですけど、売れませんでしたね。
新商品としては鳴かず飛ばずに終わった「スポーツミルク」。売れなかったのには、タンパク質の持つ、ある弱点が!
大森部長:牛乳としては飲みやすいんですけども、運動後に牛乳飲むのは辛いなという感じでした。
そう、タンパク質は「飲みづらい」!実は、そもそもミルクプロテインは何も混ぜずそのままの味だと…
開発者さん:ちょっと、もわっとした香りが出てしまいます。
試飲させてもらったスタッフがむせるほど、タンパク質の独特の香りが強い。
「こりゃ、ダメか…」。しかし大森さんは、ある現場でこんな光景を目撃!
大森部長:プロスポーツチーム行った時に、オレンジジュースとかグレープフルーツジュースで割って飲んでたんです。
そうだ!飲みやすくするなら、酸味をつけて、爽やかにすればいいんだ!そこで大森さん、プロテインに果物など、酸性の味付けに改良! ところがここでも大きな問題が!タンパク質は酸性にすると、ヨーグルトのように固まってしまいドリンクにならない!そこで今度は、明治が得意な、あのスイーツの技を応用!
大森部長:プリン作りにヒントがありました。プリンを作る時に「トレハロース」という糖を入れて硬さを調節することがあるんです。それを見て、滑らかにできるんだったらこれは液体にできるなと気づいたんです。
プリンをほどよくトロトロにする成分「トレハロース」を使えば、酸性でも固まらずにドリンクを作れる。どれだけすごいのか比較してみると…
左が普通の牛乳 右がザバス酸性の液体と混ぜてみると…
数分後、牛乳は固まってしまうのに、ザバスはサラサラのまんま!この技術で、ようやくタンパク質なのに飲みやすい「ミルクプロテイン」が完成!今や日本No.1のプロテインドリンクになったんです。
現在、4つの味以外の新しいフレーバーを開発中らしいですが、もちろん…
開発者さん:内緒です。
さらに飲みやすい味の開発で今後もNo.1の座を死守できそう!
明治はタンパク質飲料でがっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:明治って、チーズも作ってるんですよ。チーズを作る時に、ホエイっていう成分が余るんです。それを元にこれ作ってるんです。牛乳メーカーだからできたんです。
加藤さん:そうなんですね。
肉じゃないのに! 大豆でまるで焼肉
続いてやってきたのは…
名古屋。
出迎えてくれたのは、タンパク質でベンチャー企業を立ち上げた佐々木英之社長。
スタッフ:初めてどのくらいですか?
佐々木社長:2カ月です。
スタッフ:売上げ、どのくらいですか?
佐々木社長:今月だけ、200万円は超えています。
まだ始めたばかりですが、早速、売れ始めてがっちり!という佐々木さん。一体どんなタンパク質ビジネスなんでしょうか?何やら食べ物らしいのだが…
佐々木社長:これです、焼肉です。
スタッフ:焼肉!?
そう、佐々木社長が作ったのは、「焼き肉」!しかも、材料に大豆を使った、いわゆる「代替え肉」なんです!
こうした「代替え肉」、普通のお肉よりもコストのかからないタンパク質として、または将来の食糧難にむけた準備として、いま研究がどんどん進んでる分野。しかしどうしても、ひき肉のような、歯ごたえのないお肉になっちゃう…。「やっぱり、あの歯ごたえがないと肉じゃない!」ということで佐々木社長は、本物のような食感を目指し、このネクスト焼肉を開発したのです。
せっかくなんで焼いてみてもらいました。
色はかなり、焼き肉な感じになってます!
早速、スタッフがカルビを試食。
スタッフ:あれ?脂っこい!なんで?
佐々木社長:調味液などにつけています。
スタッフ:食感はお肉。柔らかいお肉です。美味しい!
せっかくなんでハラミも試食…
スタッフ:ちょっとしたら、本当のハラミの味がした!
なんでも、食感を似せるため…
カルビは荒削りの大豆を使い、
ハラミは粉末状の大豆を使用。
さらにお肉の繊維食感を出すため、加熱時に膨張してしまう、つなぎの小麦粉をあえて使わずに圧縮加減と熱を微妙にコントロールして成型しているんだとか。
スタッフ:焼肉のタレかけたら…
佐々木社長:まさに焼肉になります。
スタッフ:すごい美味しい!
1袋80グラム 390円の「NEXT YAKINIKU」
この代替え焼肉のセット、ネットで販売したところ、たった2ヵ月あまりで5000セットの大ヒットに!今後はベジタリアンのレストランなど飲食店への販売を手始めに、コンビニやスーパーにも展開予定!
と、ここで、佐々木社長から耳寄りなタンパク質情報が!
佐々木社長:京都に違ったタンパク質を作ってる会社がありまして、面白い会社があります。
なぜか京都に、かなり未来型の儲かるタンパク質ビジネスがあるという!というわけで…
いざ京都へ。
今時のシェアオフィスにいたのは、2年前にタンパクビジネスを始めたばかりという、株式会社バグモの松居佑典社長。一体どんなタンパク質でがっちりなんでしょうか?
松居社長:これです。
出てきたのは、何やら茶色い粉末。試しに味見してみると…。
スタッフ:えびの味がする。
一体これはなんなのでしょうか?
と、社長がカバンから取り出したのは…
松居社長:粉末にする前のコオロギです。
そう、コオロギ!!松居社長の儲かるタンパク質は…
コオロギを乾燥させて作ったコオロギ粉。これでプロテインバーを作って売ったところ、1万本が完売!現在コオロギ粉は、メインの生産をベトナムで行っているというのですが、会社にもある飼育現場を見せていただくと…
スタッフ:いっぱいいる!コオロギ!
でも、松居社長、なんでまたコオロギのビジネスを?
松居社長:小さなスペースでも養殖できるので、コストがかからず導入しやすいんです。
そう!コオロギのタンパク質は、作る効率がとってもグッド!他の動物性タンパク質である牛に比べると、飼育のコストは7分の1。しかも出荷までの飼育時間はわずかひと月半と、スピード面でもかなり優秀!そして、10種類の虫を食べ比べた松居社長によれば、コオロギは他の虫と比べて、ある面でとっても優秀なんだとか。
松居社長:他のタンパク質と比べて、コオロギは動物性のたんぱく質なので、アミノ酸のバランスがいいと言われています。
そう、コオロギの体は、とにかくアミノ酸のバランスがグッド!なかでも、うまみ成分であるグルタミン酸とイノシン酸が豊富に含まれているので、調味料にぴったり。
普通のコンソメより、野菜を引き立たせる優しい味になると食品メーカーや料理人も大注目してるんだとか!
松居社長いわく、おからや大豆など餌を変えることで、コオロギのアミノ酸バランス、つまり「味」が変わるとのことで、今も様々な味のコオロギ作りに挑戦中!松居社長、雑味を強くしたり弱くしたり、味をさっぱりしたりやっております。
現在、販売予定なのが…
プロのシェフと一緒に開発した「コオロギ出汁パック」。出汁が命の和食でも、本格的に使ってもらえる日も近いかもしれませんよ!
株式会社バグモは、コオロギ由来のタンパク質で、がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:虫でタンパク質を摂る時代がきましたね。
森永さん:今、植物性プロテインっていうのが、世界でフードテック革命って言われるものの一つの柱になってんですよ。家畜を育てると、二酸化炭素を出したり土地を余分に使ったり、水いっぱい使っちゃったりするので、エネルギーで言うと普通の肉を食うと、穀物が20倍いるんですよ。人口が増えることよりも、肉食化することの方が、穀物を大量に使用しちゃうんですよ。
加藤さん:餌で飼料として使うからですね。
森永さん:これは、地球を救うかもしれないです。
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