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東京都を儲けさせるお役所「東京都庁」①財務局には「宝くじ担当」!?生活安全課には「公衆浴場担当」ってどんな仕事?②東京都のハカリを全部計る!謎の部署に密着!③パスポート作りの裏側に潜入!!④東京都の電柱を無くす?建設局の長期にわたる大計画とは!?

今回のがっちりマンデー!!は…

日本を儲けさせるお役所シリーズ第7弾!
経産省、文科省、国交省などなどと来て今回は…
「東京都庁」!

「国」じゃなくて「都」ではありますが、
その規模はとんでもない!
職員数は16万人以上!
今年度の予算は、なんと16兆円超え!
…ってこれ、「スウェーデン」の国家予算より多い!

首都・東京ががっちり儲かるために、
1400万人の都民を縁の下で支える「東京都庁」の
知られざるお仕事に密着!

東京中のハカリを計って計って計りまくる!
計量のプロ集団「ハカリGメン」とは、一体何だ?

環七道路の掘削工事中に現れた
巨大コンクリートの正体は!?

東京ががっちり!なワケがわかっちゃう、
「東京都庁」特集です。

※以下、11月26日放送の書き起こしです。

財務局には「宝くじ担当」生活安全課には「公衆浴場担当」が!?

東京・西新宿にそびえ立つ…

「東京都庁」!

一体その中では誰が、どんなお仕事をしているのでしょうか?お出迎え頂いたのは、広報の西口彩乃さん。

西口さん:こちらが第一本庁舎で、第二本庁舎とつながっていて、前に議会棟があって、3つの建物で構成されています。

都庁というと、こちらの建物をイメージされると思いますが…

実は、その隣にあるこれも…

手前のこれも、都庁なんです!

そんな都庁の組織図を並べてみると…

こんなにあるんです!これは相当デカい!

早速、職員のみなさんが働くオフィス棟へ!まず番組スタッフが儲かりの匂いを嗅ぎつけたのが…

スタッフ:財務局!

こちらの「財務局」は、東京都の予算16兆円を取り仕切る、いわば都庁の金庫番…なんですが…何やら発見!

スタッフ:宝くじ券がありますよ。

財務局に宝くじ!?とは、どういうことでしょうか?

山本さん:宝くじ担当です。

財務局公債課宝くじ担当の山本裕志さん、岡賢一さん、嵯峨和道さん!

そして山本さんによると、宝くじといえば、なんとかジャンボというのが有名ですが、実はもうひとつ、都にとって大事なくじがあるんです!

山本さん:こっちは東京都宝くじ。東京都だけで売っている宝くじです。

ジャンボは全国一斉に売りますが、「東京都宝くじ」は東京だけでしか売ってない!
  
スタッフ:東京都のくじってどんなものがあるんですか?
山本さん:100円くじ、200円くじ、スクラッチがあります。

これらの「都くじ」をどう売るのかも、山本さんたちの大事なお仕事!

スタッフ:当たる確率とかも決めてるんですか?
山本さん:そうですね。宝くじの当たりの本数を何本にするか。あとは、1等の賞金をいくらにするかなどを決めています。
スタッフ:大変なことってありますか?
山本さん:宝くじの売っている数も多いので、次どういった都くじを売ればいいのか、というのを分析していくのは難しい部分だと思っております。

ところで、宝くじでどのくらい東京都にお金が入るのでしょうか?

嵯峨さん:都内の宝くじの売上げが年間1000億円くらい。その内の400億円弱が、東京都に入ってくるお金になります。

宝くじの売上げの半分が「当せん金」の支払いに充てられ、4割が東京都の収益になるのは、結構デカい!

スタッフ:宝くじ、皆さん買われますか?
山本さん:買っております。
スタッフ:当たったことありますか?
山本さん:がっちり!

続いて向かった局は…

スタッフ:生活文化スポーツ局!

デスクのまわりをウロウロしていると…

スタッフ:「ゆ」って書いてありますよ!

スタッフ:よろしくお願いします。推し湯って書いてありますね!こちらは、何の課になるんでしょうか?
高井さん:こちらはですね。生活安全課の公衆浴場担当になります。

都内に440以上ある銭湯を、様々な補助金で支援する公衆浴場担当。実は誰でも利用しやすいよう、昔からある銭湯の料金は各自治体が決めています。なので、行政でバックアップしてるんです。

そして、今一番力を入れてるのが、若い世代を銭湯に呼び込むこと!そこで昨年仕掛けた、大胆な呼び込み作戦が…

高井さん:「東京1010(セントー)」クーポン!
スタッフ:ダジャレですか?
高井さん:ダジャレです。こちらはモバイルで使えるクーポンで、スマートフォンをお持ちの方にプレゼントしております。

クーポンの中身は無料入浴券!人気がありすぎて、わずか半年で終了…しかし、公衆浴場担当の高井さんから耳寄りな情報が!

高井さん:12月2日・3日に味の素スタジアムで、「グランドサイクル東京」という自転車のイベントなんですが、そちらの中で、この「1010」クーポンを配っていこうかなと思っております。

東京都のハカリを全部計る!分銅を持ち歩く謎の部署「計量検定所」に密着!

続いて、公衆浴場担当の隣にあるのは…

スタッフ:こちらは、何の課なんでしょうか?
伊与さん:こちらは消費生活部と言いまして、悪質事業者の取り締まりですとか、あと計量に関することをやってます。
スタッフ:計量?

都庁の中で計量とは、どんなお仕事なんでしょうか?

それを専門にやっている施設がある、とのことでやってきたのは、江東区にあるこちらの建物。その名も「東京都計量検定所」。お出迎え頂いたのは、生活文化スポーツ局検定担当の中村匠さん。

では早速、計量を行っている現場を見せてもらうことに。

スタッフ:分銅?
中村さん:色々なハカリを正確かどうか計る仕事をやってます。

そう!「計量検定所」には、東京中から「お仕事で使うハカリ」が持ち込まれていて、これらが正確かどうかを全部計っているんです!お仕事のハカリは、どんなものでもビジネスの売上げに直結します。

だから、ちゃんと計って正しいハカリであることを各都道府県が認定する、というのが、計量法という法律で決まっているのです。

そして、検査員が使う分銅も…

中村さん:こちらがクリーンルームになりまして…

中村さん:使っている分銅が正しいか、より精密な分銅で検査をしてます。

まさに「ハカリのプロ」!

スタッフ:この仕事、長いですか?
上野さん:24年ですね。
スタッフ:分銅好きですか?
上野さん:好きですね。カワイイなみたいな。

さらに、港区にある検査場では…

福地さん:タクシーメーターの合格不合格を正確に計っています。

タクシーの料金メーターが、正しい距離をきちんと測れて正しく表示されているかも、全部検査してるんです!

タイヤをローラーに乗せ回転させ…

決められた回転数内に、料金メーターが3回上がれば合格!というもの。
そして、合格したメーターには…

このシールが!
  
福地さん:東京都で、約4万5000台でございます。
スタッフ:その中で合格はどれくらいですか?
福地さん:合格は99.9%です。
スタッフ:0.1%は不合格?何台くらいですか?
福地さん:40台です。

さらに「計量検定所」のスタッフは、街にも飛び出す!

分銅を持ち歩く職員がやってきたのは、とあるスーパーのバックヤード。
すると…

清水さん:計量器の検査をさせていただきます。

そう、お店に出向いてハカリを計る「ハカリGメン」!これは、2年に一度行う定期検査で…

お肉の重さをはかるハカリからお惣菜のハカリまで、くまなくチェック!そして…

清水さん:こちらのハカリ、検査終わりまして合格でしたので、緑色のステッカー貼ってあります。

スーパーのあとは、薬局のハカリの検査。

そのあとは保育園の体重計…と、とにかく計って計って計りまくる!

スタッフ:1日何件まわりますか?
清水さん:多い時は、17~18件くらい。夏に小笠原行った時は、熱中症になったんで。
スタッフ:離島も行くんですか?
清水さん:はい。離島も東京都なんで。

お体には気をつけて頑張ってください!

東京のハカリを正確に計って…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:スゴいな!「東京都計量検定所」。知らなかったね。
フワちゃん:あれが東京都の仕事なんだね。
森永さん: 貴金属なんて、重さがお金そのものみたいなものなので、やっぱり重要なんですよね。
加藤さん:各メーカーから、ハカリってどんどん新しいもの出てくると思うんですけど、その都度 検査もしてるってことですか?
宮内(計量検査所 課長代理)さん:やっております。その都度、新しい計量器は検査しております。
加藤さん:他にやってることってあるんですか?
宮内(計量検査所 課長代理)さん:体温計とか、血圧計とかも計っております。
加藤さん:自宅にあるやつは関係ないってことですね?
千葉(計量検査所 課長)さん:健康にすごく密接に、診断したりとかそういうものに直接関わるので、体温計とか血圧計とか、自宅にあるなしに関わらず、それはすべて検定の対象になってます。
加藤さん:スゴいな!だから基準が守られてるんだ。
フワちゃん:当たり前だと思ってたけど、やってくれてる人がいるんだね。素晴らしい!

パスポート作りの裏側に潜入!!申請後のパスポートを印刷する旅券課の超極秘エリアとは!?

続いて向かったのは、忙しい都庁の中でも、今 特に忙しいとされる部署。
そこは…

パスポートセンター!実は、東京都庁旅券課の管轄。

今年はコロナ明けで海外旅行が復活したことで、パスポートの申請がめちゃめちゃ殺到してとにかく大変!というのがニュースになったほど。そんなパスポートセンターに行ってみると…

あれ、全然並んでない!何があったんですか?旅券課の原田一紀課長。

原田さん:実は8月に発券機を導入しまして、並ばずに発券機で番号を渡してお呼び出しする形に変更致しました。

東京都庁のパスポートセンターの入り口に、時間ごとの整理券を配る発券機を導入。おかげで行列がほぼゼロに!

とはいえ、今もパスポートの申請は1日平均1000件ペース!大変そう…

そんな、パスポートセンターの内部のお仕事を今回、なぜか特別にちょっとだけ見せてもらえることに!

スタッフ:ここは?
原田さん:ここは旅券課のバックヤードです。

それではいよいよ、パスポートセンターの裏側へ

スタッフ:ここは?

原田さん:ここが申請を受付た後に、記載書類に誤りがないかを審査する場所です。

スタッフ:左側の方々が受付の人たち?

原田さん:あそこで受け付けした書類を旅券課の職員が審査しています。

書類審査は全て人の目でチェック!質問項目に記入漏れがないか、戸籍謄本と同じ漢字を使っているか、書き間違えた箇所の訂正が二重線になっているかなど、ほんと細かい。

スタッフ:いつも何人でやってるんですか?
関口さん:4~5人ですかね。

1人1日200件以上とは、本当にお疲れ様です!

書類審査が終わったら、次の作業。そこは超極秘の場所!

原田さん:ここはパスポートを印刷するところです。

では、いざ中へ!

超極秘のためほとんどお見せできませんが、こちらがパスポートの作成室。申請写真をパスポートに入れる作業だそうですが、ただはめこむんじゃなく、いろいろと調整してるんです!例えば…

野本さん:背景が白いところに白い洋服を着てると明暗が出づらいので、明暗が出るようなフィルターをつけて修正します。

他にも顔写真の位置がちゃんと真ん中にくるように、なんて細かい調整も。

加藤さん:パスポートって何日か経って取りに行くじゃないですか?なんでこんな時間かかるのかなって思ってて。あんなに細かくやってくれてるなら、しょうがないですね。
原田さん:そうですね。印刷し終わった後も全部チェックしてますので。
フワちゃん:いついけば空いてるの?時期とか時間とか。
原田さん:おススメは木曜日。なぜかわからないですけど、いらっしゃる方が少ないですね。

今度は、都庁らしからぬ部署がある、とのことで向かったのが…

「局長室」!

デジタルサービス局の山田忠輝局長、53歳!なんと、フリースを羽織ってお仕事中!

デジタルサービス局が現在開発しているのが、東京都の超高精度3Dマップ!そして、この地図に東京都が持つ膨大なデータを集約することで…

建物の詳細な情報を簡単に検索できたり…

地下にあるガス管や下水管なんてものまで、見られるようになるんだとか。しかも!

山田局長:無料で公開していきたいと思います。なので、新しいビジネスに使って頂きたい!

東京都の電柱を無くす?建設局の長期にわたる大計画とは!?

続いて向かった局は…

スタッフ:建設局!道路管理部とか色々ありますね。

早速、ウロウロ…

スタッフ:うわ!いっぱいいらっしゃいますね!

坂上淳平さんに話を聞きました。

スタッフ:今、何のお仕事されてるんですか?
坂上さん:都内で混雑している交差点の渋滞を緩和するために、「交差点すいすいプラン」を進めています。

坂上さんたちが進めている交差点すいすいプランが…

坂上さん:片側1車線の道路において、交差点付近の用地を取得させてもらって…

坂上さん:右折車線を新たに整備して右折待ちによる渋滞を緩和して、交通を円滑にするという事業を進めております。
スタッフ:交差点だけ道を広くするってことですか?
坂上さん:そうです。

八王子市の上川橋交差点は、右折レーン設置後、最大13分も渋滞が解消だそう!

さて続いて、そのお隣は…?

スタッフ:今、何を担当されてるんですか?
尾崎さん:安全施設課の中で、無電柱化事業を担当しております。道路上にある電線類を地中に埋めて電柱を撤去していく。

そう!いま東京都が進めているのが、都内の道路の無電柱化!

電線を地中に埋めて…

電柱が地上から無くなれば、災害時に電柱が倒れて停電なんてこともないし、もちろん街の景観もグッと良くなる!ということで、尾崎さんたちは都道の電柱をどんどん埋めまくってるんです!

そこで、実際の工事現場を見せてもらえることに!やってきたのは…

足立区を走る環状七号線、環七。無電柱化ってどうやるんですか?
吉澤一之さんに話を伺いました。

吉澤さん:特殊部を50~100mおきに設置して、電線を将来的に埋めたときに、ここで接続したり分岐をさせたり、あと維持管理できるよう、人が入れる施設を設けています。

まず電柱の代わりになる箱を地中に設置。それから箱と箱をパイプでつなぎ、最後に電線を通したら…

無電柱化工事が完成!そして、その箱というのが…

吉澤さん:来ましたよ!トラックきた。

これが電柱の代わりになる特殊部と呼ばれる巨大な箱。

これを、50mから100m間隔で一個一個埋めていく…。

吉澤さんによると、この箱、歩道だとすでに水道管やガス管が埋まっていることが多いため、車道に埋めるしかない。このため、交通量の少ない夜に、ちょっとずつちょっとずつ進めるんだそう。そして、箱が全部埋まったら、今度はそれをパイプでつなぐ作業なんですが…

吉澤さん:上から車道を開削していって、管を並べてまた埋めて、また次の日は、またその先を掘って管をつなげて埋めてっていうのを延々繰り返す。

なんとも地道で、気が遠くなる作業。

ちなみに、いまやってるこの環七道路の無電柱化。ひと区間400mを終えるのに、どれくらいかかるんですか?

吉澤さん:設計を始めてから、完全に施工完了まで約7年間かかります。
スタッフ:今、何年目ですか?
吉澤さん:4年目になります。ようやく半分くらいですね。

現在、都道の無電柱化進捗率は46%!吉澤さん、作業員のみなさん、頑張ってください!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:これは大変だわ!
森永さん:今の46%は「都道」の話なんで、東京都には「区道」とか多摩地域だと「市道」とかあって、そっちの方が10倍くらいあるわけですよ。 たぶん100年単位で、まだ時間かかっちゃうんですよね。
加藤さん:計画としては、いつ「都道」完了の予定なんですか?
岡部(無電柱化担当課長):整備対象としては、2040年代に完成目標で今やってます。
加藤さん:スゴいな。
森永さん:東京都だからこんな色んな部署があって、たくさんの仕事してるんですよね。

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