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学校に入り込んでがっちり!ビジネス①黒板専用のアレを作ってバカ売れ!?②給食の小袋ジャムで60年以上トップシェアの会社!③跳び箱・ハードル…2000種以上の体育器具を販売する会社の現代向け器具がスゴかった!

今回のがっちりマンデ―!!は…
「学校に入り込んでがっちり!ビジネス」

日本にある幼稚園、小中高、大学は、
あわせて5万2千校以上!
およそ1700万人が通ってる!

そこでみんなが使うもの、必ず買うものになれば、
相当デカいマーケット!

つまり、学校にうまく入ることができれば、
相当儲かるに違いない!

というわけで調べてみると…
ありました!

独自の工夫で学校に入り込む、
とんでもないビジネスが!

愛媛県で発見!
学校の教室で1番目立つ黒板を作る会社!

「過去最高の売上げで18億円まで到達しそうです!」

絶好調の黒板メーカー、その理由は白い箱!?

埼玉県で発見!

きっと1度は体育でお世話になったことのある
スポーツ器具メーカーで…

今バカ売れ中のアイテムが…カラフルな跳び箱!

子どもの頃には気づかなかった、
学校でがっちり!なビジネスに迫ります!

※以下、3月10日放送の書き起こしです。

老舗メーカーが黒板専用のアレを作ってバカ売れ!?

やって来たのは、愛媛県東温市にある…

「サカワ」という会社。

こちら、坂和寿忠社長37歳。結構お若いですけど、ベンチャー企業かなんかなんですか?

坂和社長:今年で104周年目なんですね。
スタッフ:あ、長いですね!
坂和社長:そうですね。ひいお爺さんの代からやっていて、私で4代目になります。

では一体、何で学校に入り込んでいるんですか?教えて下さい!

坂和社長:うちで作っているのは、この黒板です!
スタッフ:確かに黒板って、学校の教室で一番デカいですもんね。

こちらの「サカワ」は、大正8年から、教室のマストアイテム「黒板」を作り続けている会社。教室にほぼ必ずあるということは、黒板業界はやっぱり好調なんですか?

坂和社長:好調っていう会社さんは、結構珍しいんじゃないかと思ってます。

坂和社長によりますと、少子化で教室の数そのものが減ったり、チョークの粉が出ない「ホワイトボード」が徐々に普及したりとで…

かつて全国に100社以上あった黒板メーカーが、現在23社まで減少しているらしい。

スタッフ:ということは「サカワ」さんの売上げも、ちょっとヤバいんじゃないですか?
坂和社長:僕が引き継いだ2018年は(売上げが)5億円くらいで結構マズい状況だったんですけども、今期、4月決算なんですけども、ありがたいことに過去最高の売上げで18億まで到達しそうです!
スタッフ:めちゃくちゃスゴくないですか?
坂和社長:ありがとうございます!

では、黒板の老舗「サカワ」は、いかにして奇跡のV字回復をなし遂げたのでしょうか?その秘密は、実は黒板にあるモノを組み合わせたから!

坂和社長:こちらです。

と、出てきたのは白い箱のような物。なにやら、これがスゴいらしいのですが、よく分からない…

社長いわく、実際に使っているところを見たらわかるということで、横浜市の精華小学校へ。

6年生の授業を見させてもらいます!

ん?黒板はとくに何の変哲もない…と、思ったら!

先生:これをまず見て欲しいんですけど…

おっと!いきなり黒板いっぱいに文字や画像が投影されました。

そう!この白い箱は、黒板専用のプロジェクター「ワイード」

普通、プロジェクターは、スクリーンに文字や画像を投影しますが…

「ワイード」は、ボタン1つで直接黒板に投影できるんです。めちゃくちゃスピーディー!先生が見せたい資料とかを、フルカラーの大画面でどんどん見せられる!そしてもちろん!

そう!黒板に映しているので、先生は直接黒板にチョークで書き込める。

算数とかの授業なら、問題文だけを黒板に映して、後から先生や生徒が答えだけ書き込む、なんて使い方も。

さらに、「ガイド線機能」というのがあって、国語ならばマス目、音楽なら五線譜といったように、
授業に合わせた線を1発で映すことも可能。これは便利だ!

ちなみに、肝心の「ワイード」、どこにあるのかというと…

黒板の上の部分。

特殊なレンズを使い、黒板の上から投影しているので…

先生が黒板の前に立っても、その影がほとんど出ない。なるほど!

この黒板用プロジェクター、子どもたちにも大好評!

生徒さん:先生が書くだけの時は寝ちゃう時が多いです。
スタッフ:そうなんだ!それなんで?飽きちゃうの?
生徒さん:飽きちゃう。
スタッフ:このスクリーンだと?
生徒さん:スクリーンはなんか面白いから!
生徒さん:なんか興味を惹く…
生徒さん:そう!興味惹かれる!

確かに、先生が長い文章を板書してる間は、生徒たちは基本待ち。テンポも遅くなるし、集中力も切れる…でも、黒板用プロジェクターなら、先生は板書する手間がないし、生徒も見やすい!居眠りすることなく、授業に臨めるというわけ。

このデジタルとアナログが融合した黒板専用のプロジェクター、1台およそ50万円なんですが、売れに売れているらしく…

坂和社長:2017年くらいからスタートして、約5年経ってようやく累計1万台突破することになりました。

さらに、今年の春からある都道府県の高校の全教室、3300教室に導入予定って言うからますます儲かりそう!
でも、社長!なんで黒板メーカーなのにプロジェクターを作ろうと思ったんですか?

坂和社長:東京駅のプロジェクションマッピングに遭遇しまして。

東京駅のレトロな駅舎の壁に映った最新のプロジェクションマッピングを見て、サカワ社長はひらめいた!「そうだ!黒板もレトロだけど、最新のモノを映せる仕組みをつくればいいんだ!」
…と、坂和社長は9年前に開発プロジェクトスタート。プロジェクターの技術は持っていなかったため…

台湾の大手プロジェクターメーカーに頼み込んで、オリジナルのプロジェクターを共同で開発!このプロジェクター「ワイード」、もちろん今までの緑色の黒板にも使えるんですが…

せっかくなので、色味をちょっとだけ青っぽくした「ワイード」専用の黒板も開発。

こちら、白がキレイに映り文章が読みやすい、と大好評。結果、プロジェクターだけでなく黒板自体もセットで売れるようになり、社長就任当時の5億円から18億円と大幅な売上げアップにつながっているんです!

「サカワ」は…電子黒板で…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
テツさん:プロジェクターって聞いた時に「影どうするんだろう?」って思いましたけど…上っていう発想はスゴいなと思いました。
加藤さん:これはちょっとした気づきですよね?
森永さん:黒板のメーカーって黒板だけ開発してたんです。プロジェクターのメーカーもプロジェクターだけやってたんです。その2つを融合させたっていうことがスゴいアイデアなんですよね。
加藤さん:先生が書く時間が無くなって、パンって映ったのに説明しだすから、自分の教科書と黒板が同時に進行していくっていうか、そこスゴく大きいんだろうな。先生によっては、3学期になって教科書半分くらい残ってるのに、一気にやる先生いたでしょ!「1年間計算してやれよ!」って思うんだけど、そういうのもなくなるんじゃないですか?
坂和社長:そうですね。先生がゼロから板書しなくていいっていうはありますね。今まで書いてた板書の時間を生徒さんに向けて使っていく、生徒さんの進捗をみていく時間になったのは効率的かなと思いますね。

誰もが食べた!給食の小袋ジャムで60年以上トップシェアの会社!

やって来たのは、福岡県みやま市にある…

「タカ食品工業」という会社。

お出迎え頂いたのは、「タカ食品」の大塚直社長。

スタッフ:会社の売上げってどのくらいなんですか?
大塚社長:いま売上げは、40億円くらいということで発表させていただいてます。

売上げ40億円!

でも失礼ながら、学校で「タカ食品」というお名前、聞き覚えが無いんですけど…社長!一体、何で学校に入り込んで儲かってるんですか?

大塚社長:この商品はご存知ですか?小袋のジャムなんですが。
スタッフ:給食で出るやつですね!
大塚社長:そうなんですよ!

そう!「タカ食品」は学校給食ではおなじみの、あの小袋ジャムを作る会社。

こちらの「いちごジャム」…

そして、りんごをミックスした「イチゴミックス」を全国の学校に提供しているんです!皆さん、見たことありますよね?

栃木市にある大平西小学校で給食の時間にお邪魔してみると…

この日は「イチゴミックス」をラインナップ!

先生:ジャムおかわりしたい人?

余ったジャムをかけ、クラスでじゃんけんするほど大人気!これ、やりましたよね?

みんな美味しそうに食べています。中には、ダイレクトに舐める子も!

生徒さん:好きです!ジャム最強です!

大平学校給食センターの中田智子さんによると…

中田さん:パンにジャムついてないと、「今日はジャムないの?」って結構言われます!

ジャムがあることで、パンを残す生徒がかなり減るらしい!

さらに、「タカ食品」では小袋に入った「マーガリン」や「りんごジャム」

小学生に大人気!小袋に入れた「チョコレート」や「ピーナッツ」といったクリームを…

タカベビーシリーズとしてラインナップ。確かに見たことあるようなモノばかり!しかも大塚社長によると、その歴史はかなり古いそうで…

大塚社長:日本で最初にお届けしたってのが、実は私ども「タカ食品」なんです。

そう!昭和30年代に日本ではじめて、給食用の小袋入りジャムを作ったのが「タカ食品」!

なんでも、この小袋ジャムができる以前は、クラスの給食当番が大きな容器から1人1人に分けていたんですが…手間はかかって大変だし、配分を間違えると後半でなくなる…なんて悲劇も!

当時から給食用のジャムを作っていた「タカ食品」。

大塚社長のお父様である先代が…

大塚社長:アメリカ製の小袋に入った液体性のモノを東京で見たようで。
スタッフ:それは何を見たんですか?
大塚社長:それがね〜よく聞いてなかったんですが…

とまぁ、具体的な中身はわからないんですが…先代社長、アメリカから輸入された小袋入りの液体を見て「あ!この袋、給食のジャムに使えるバイ!」と、ひらめいた!

こうしてジャムを小袋に充填するマシンを先代自ら設計して製作。すると、小袋ジャムは衛生的で、手間いらずで、均等に配ることができる!とたちまち全国に普及。以来、給食のジャムにおいて、「タカ食品」は、ずっとトップクラスのシェアを誇っているんだそう!

そして実は、この小袋自体も細かく改良を加えて、あの部分が大きく変わっていたんです!それは…

大塚社長:実は、切り口にポイントがありまして!形が少し飛び出てますね?私たち瓶口と呼んでます。この切り口の印から切り離した時に、切りやすく、ジャムが飛び出さないんです!

開けるときの切れ込みが見づらい、ということで、分かりやすい「矢印」も追加!

そして、昔の小袋と小袋を見比べてみると…確かに、今の包装は切り口が出っ張っています!

そう!小袋ジャム1番の敵は、開けた時に勢いよくジャムが飛び出してしまうこと。子どもがやるとどうしても、こうなっちゃう!

これを何とかしようと平成初期に袋にでっぱりをつけたことで、劇的にジャムが開けやすくなり、ジャムが飛び出るなんてことはなくなった!

「タカ食品」は…学校給食で…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
イチゴミックスジャムを試食…
加藤さん:懐かしいけど、甘みが抑えられてて洗練された味になってる。うまい!
森永さん:学校給食って、先生とか生徒が選ぶんじゃなくて栄養士さんが選ぶんです。栄養士さんのニーズをくまないと、ビジネスが続けられない。
進藤さん:栄養士さんが食育にスゴく関心があったりすると、地元特産のフルーツを使ったジャムを作れないか?ということで、色んなジャムがあるそうで…

進藤さん:栃木県の「とちおとめジャム」ですとか、福岡県の「あまおうジャム」とか。
加藤さん:めっちゃいいじゃないですか!
トモさん:開発進んだら、たらことか明太子とかできるものなんですか?
大塚社長:そういう系ももうすぐラインナップ出来るかと思っております。

跳び箱・ハードル…2000種以上の体育器具を販売する会社の現代向け器具がスゴい!

やって来たのは、埼玉県草加市にある…

「トーエイライト」という会社。営業部長の杉戸義文さんに話を伺いました。

早速ですが、「トーエイライト」さんは、何で学校に入り込んでいるんですか?

杉戸さん:体育の授業であったりですとか、あとは部活動、そういうところで使う器具を扱っております。
スタッフ:会社としての売上げってどのくらいなんですか?
杉戸さん:現在、約40億円くらいです。

学校の体育の道具で「トーエイライト」…?そんなのあったかな??

というわけで、実際に使っているという…

茨城県守谷市、つくば国際大学東風小学校へ。

体育の授業で使っている器具を見てみると…

跳び箱で使う踏切台に…アルファベットで「トーエイライト」の文字。

そして、跳び箱自体にも「トーエイライト」。

さらには、マットにも…やっぱりありました!「トーエイライト」。

他にも「トーエイライト」さんによりますと、グランドで使うサッカーゴールやハードル、ライン引きに、トンボ等…

とにかく、学校の体育、運動関係のものを…

全部作ってるのが「トーエイライト」なんです。しかし、なんでこんなに「トーエイライト」が学校に入り込んでいるのでしょうか?そのヒミツが…

こちらの一冊の冊子に!こちらが、「トーエイライト」で買える商品のカタログ!

見てみると、普通のボールから…

珍しい輪投げ…

握力計などの体力測定器から…

綱引きロープまで、本当に色々とあります!

スタッフ:アイテム数ってどれくらいやってるんですか?
杉戸さん:現在2000アイテム以上ございます。
スタッフ:2000!?

そんなスポーツ器具で学校を支える「トーエイライト」ですが、最近、売れに売れているヒット商品があるらしい!

その商品を使っている…

さいたま市の春岡小学校。

また体育の授業にお邪魔。すると…生徒たちが持ってきたのは…

ん??妙にカラフルな、器具。これは…もしかして?

やっぱり跳び箱だ!

実はこれが、「トーエイライト」のヒット商品!

その名も「ソフト跳び箱」!年間500個も売れてるというからスゴい!

しかし、なんでこれが売れているかというと…
生徒たちの様子を見てみるとわかるらしいんですが…

スタッフ:どうだった?痛かった?
生徒さん:全然!

そう!跳び箱といえば、土台が木製で上の部分が頑丈な布製、というのがお決まりの形。

これだと、飛ぶ前にひっかかって、ガンッ!飛んでも届かなくて、ドスン!ギリギリおしりがカドに当たって、グキッ!イタタタっ!結構、痛い!

ところがこのカラフルな跳び箱、触ってみると…

スタッフ:あ!ちょっと柔らかいんですね!これ。

こちらの「ソフトとび箱」1段目はウレタン、他の段は合成スポンジ。これをビニール素材で覆い、マジックテープでくっつけています。
子どもはぶつかっても痛くない、ということで、怖がらずに跳び箱にチャレンジできる!なので…

スタッフ:跳び箱楽しかった人?
全員:はーい!

苦手意識がなくなるから、飛べる子も増えるそう!一方、先生たちにとっても…

先生:やっぱりぶつかった時の衝撃が柔らかくなってるんで、そこまですごく大きな怪我には繋がりにくいかなと。

そんな柔らか器具シリーズは他にもあって…

こちら、日大藤沢高校陸上部の練習では…

ハードルのバーが見慣れない黄色いバーで…

触ってみると、これもめちゃくちゃ柔らかい!

こちら、ビート板などに使うEVAという素材を使っているため、ぶつかっても痛くないしケガをにしくい!

スタッフ:やっぱ痛くないですか?
生徒さん:痛くないですね!
生徒さん:痛くないから怖くない!

日々の練習でハードルにあたって、痛い思いをしてては大変ですもんね!

「トーエイライト」は…体育器具で…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:色んなモノあるもんだね。

加藤さん:土俵もあるよ。屋内用の土俵だって。
森永さん:(カタログを)4万部作って4万校に配ってるわけですよ。そうすると「やっぱりここから選ぼう」っていう習慣が先生についちゃって、学校の先生って人事異動で転校していくので、新しい赴任校でも「やっぱり、このカタログから」ってなっていくんですよね。
トモさん:僕らもあります。前の校長先生が異動で他の学校に行ったら、そこでもまた呼んでもらうっていうの。
加藤さん:テツandトモは、トーエイライト方式じゃない!!でも、繋がりは大きいよね。

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