日本で大活躍!中国生まれの技術とビジネスを徹底紹介!中国市場シェアナンバーワンのAI音声会社の最先端技術!駅前の「傘シェアサービス」が実は中国生まれ!?
今回のがっちりマンデーは…
「儲かる!中国生まれ・日本育ち!」
中国と言えば、今や世界的経済大国。
そして…ただでっかいだけじゃない!
新たな技術が、そしてビジネスが、
次から次へと生まれている儲かりの発信源なんです。
そんな中国の技術やビジネスが、
知らないうちに日本にやってきて…
いつのまにか日本で、グイグイ成長しているらしい!
今回はそんな、身近にあるけれど、
みんなが気付いていないかもしれない、
中国生まれ・日本育ちのビジネスを特集します!
※以下、10月3日放送の書き起こしです。
駅前の「傘シェアサービス」が実は中国生まれ!?日本では◯◯を変えていた!
まず初めに「儲かる中国生まれ・日本育ち」を求め、
スタッフがやってきたのは…新宿駅。
こちらの丸川照司さんが、そのビジネスをやっているらしいのですが…?
丸川社長:私は代表取締役をさせて頂いております。
スタッフ:おいくつですか?
丸川社長:26歳です。
若き経営者、丸川社長が始めた、中国生まれ・日本育ちのビジネスが…
丸川社長:こちらが私たちのビジネスの「傘シェアリングサービス」です。
スタッフ:名前はあるんですか?
丸川社長:「アイカサ」と言います。
そう、駅やお店で急に雨が降ってきた時に、傘が簡単に、そして安く借りられる、傘のシェアリングサービス、その名も「アイカサ」
どうやって使うのかというと…
まずはスマホの専用アプリをダウンロードし…
そのアプリのカメラで、傘が入ったボックスにあるQRコードを読み込ませれば…
傘が1本、借りる事ができるという仕組み。
レンタル料は1日70円から。借りた場所に返さなくてもいいので…
例えば、「アイカサ」の傘を新宿で借りて、横浜で返すなんて事も可能!
この「アイカサ」、すでに駅や、デパートやコンビニ、大学などに設置されていて、その数は首都圏を中心に、850か所!
JR新宿駅東口の「アイカサ」は、多い日に、100回近く借りられるそうです!
スタッフ:中国のビジネスで、傘のシェアリングサービスが多いんですか?
丸川社長:中国で、一時期たくさんの会社が、傘のシェアリングをやっていました。成立するのであれば、日本でもあったほうが良いと思いましたので。
そう、この傘のシェアリングサービス、中国では5年前から大きなビジネスになっていて、深圳や上海を中心に、10社以上の会社が参入していました。
そのことを知った丸川社長、「これ、日本でも当たるはず!」という事で、現地で直接調査、会社を立ち上げました!
しかし、いざ日本で始めるとなった時、丸川社長は、あることで大きく悩みます。それは…「値段」をどうするか。
丸川社長:コンビニで傘が手軽に買えるんですよ。借りてくれるかわからなかったです。
そう、日本ではコンビニで、ビニール傘が500円から600円で買えちゃう。この、ビニール傘文化が根付く中で、一体いくらなら傘を借りてくれるのか…そこで、丸川社長は思い切って決断します!
「ビニール傘よりもグッと安くしよう!」
確かに、「アイカサ」のレンタル料70円は、コンビニのビニール傘を500円で買うより、グッと安くてお得。しかも…
丸川社長:同じ月であれば、MAX420円まで。
スタッフ:上限が決まっているんですか?
丸川社長:はい!ひと月の上限が決まっています。
そう、ひと月のレンタル料の上限を420円に設定。つまり、500円のコンビニの傘よりも、安い!そして、丸川社長のこだわりがもう1つ。
丸川社長:日本は雨や台風が多いので、耐えられる傘を作る必要があったので、それがすごく大変でした。
そう、頑丈な傘を作る事。
確かに、よくあるビニール傘の場合、雨や風が強いと、すぐこんな感じになりがち…
実は、傘のシェアリングの本場・中国では、安いシェアリングの傘が捨てられて、大量のゴミになってしまう社会問題が起きていました。というわけで丸川社長、「アイカサ」ではなんと…
小売価格で4000円相当の傘を採用!
でもそれだと、作るのにも当然、お金がかかる…。そこでひと工夫!
丸川社長:企業さんとコラボする事で、原価をカバーできるような広告のビジネスもやっています。
そう、傘の生地の部分を広告スペースにし、企業や自治体にスポンサーになってもらう。その資金をもとに、丈夫な傘がたくさん用意できる、というわけ。
でもこの「アイカサ」、都心の駅やスーパーなど、設置にかかる「場所代」が、バカにならないのでは…?
丸川社長:設置費用を私たちが頂いて、設置させて頂いてます。
スタッフ:逆に?
丸川社長:はい。
そう、実は丸川さんの会社が支払う場所代は、ゼロ円!お客さんが傘を持ち歩かずに、身軽に駅を使ったり、ショッピングを楽しんだりできる、という事で、是非「アイカサ」を導入したい!という施設が多く、逆にレンタル代を頂いているんです。
その額、ひと箱で月々4000円。全国850か所に設置され、そこに傘の利用料、さらにスポンサー料…ということは…がっちりですね!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:うまく考えたと思うのは、MAX420円っていうこと。忘れてた!ってなっても、返しに行くって気持ちの動機付けになりますよね。
丸川社長:借りる方は99、5%の返却率を誇っています。
加藤さん:全国展開を目指してるんですか?
丸川社長:私たちの目的としては、使い捨て傘をなくすことなので、傘の使い捨てが多いエリアは、しっかり展開してきたいと思ってます。
「スマホの充電器」で日本売上げ210憶円!日本の「欲しい」に答えられるワケとは?
続いての、「儲かる中国生まれ・日本育ち」は…
「アンカー」という会社。
この会社、主にスマホやパソコンの周辺機器などを作っている会社で、アマゾン・パソコン周辺機器部門の売れ筋ランキングでは…
スマホ用のケーブルや…充電関連機器など、地味ではありますが、トップ20に、4つのアンカー製品が!結構スゴい。でも、ケーブルや充電器って、正直どのメーカーでも同じのような…
よくわからないので、アンカーは何が違うのか、まずはユーザーさんに聞いてみる事に。
ユーザーで、担当ディレクターの後輩AD・井渕くん。井渕君は…
AD井渕:めちゃくちゃ、アンカー大好きなんですよ。
そう、アンカーの製品が、大好き!
AD井渕:アンカー製のモバイルバッテリーや、アンカー製PCハブも持ってます。
パソコンを他の機材とつなぐためのパーツや、ケーブルなど…
小さなアンカーの製品がいっぱい!井渕くん、この会社、何がいいのでしょうか?
AD井渕:こういうのあったらいいな!というのをネットで調べたら、アンカーさん作ってくれてる。かゆいところに手が届く。
そう、アンカーの製品は、かゆいところに手が届くらしい。例えば…
AD井渕:ケーブルの付け根の部分に、マグネットがついている部品をつけるんです。
AD井渕:で、プレートにパチっと。
そう、長いケーブルが、よく机の上で散らばったり、落ちたり…そんなケーブルの先っちょを、磁石でパチッとホールドしてくれる、マグネット式ケーブルホルダー。
そして、かゆい所に手が届く電源タップも!
進藤さん:これ、間隔が近かったり、離れたりしてますよね。
進藤さん:(通常だと)ものによっては、ささらないことってありますよね。
進藤さん:そういうものに対応してるんです。
加藤さん:そういう細かいところも考えられてるってことですね。
では、アンカーはどうやって、かゆいところに手が届く製品を作っているのでしょうか…?
東京の千代田区にある…
日本のオフィス「アンカー・ジャパン株式会社」さんに伺いました。
こちらは、社長の猿渡さん。
スタッフ:日本は儲かるんですか?
猿渡社長:日本全体で、210億円くらいです。
ケーブルやバッテリーがメインでその金額は、かなりすごい!
猿渡さんによると、社内に、かゆいところに手が届く製品を作れる秘密があるらしい。そのヒミツを見せて頂こうかと思ったのですが…
猿渡社長:あまり映らない方がいいです。
スタッフ:これ以上はダメですか?
猿渡社長:ん~~~。
なぜか、渋り始めた猿渡さん。実はこの場所…
猿渡社長:カスタマーサポートに力を入れておりまして、外部には出さずに、すべて内製化してやってます。
そう、アンカーは、一般的には委託する事の多いカスタマーセンターが、自社の中にあって、多い日、およそ700件の電話に対応!受けたお客さんからの要望は、中国の本社に早く、そして細かく連絡され、新商品の開発や改良に活かされるんです。
充電する時、「絡まらないコードがあるといいなぁ」というお客さんの声を受けて…
ケーブルの内部に特殊な素材を使い、さらに外側にシリコンを使った…
絡まない、ケーブルを開発したり…
「充電しながらスマホでゲームをする時、指にケーブルが当たって、やりづらい…!」という声を受けて…
先端を曲げて、指にひっかからないケーブルを開発したりと、これは、助かる!というもの作ってくれるんです!
早いモノで、お客さんの声を受け、2か月から3か月で製品になることがあるそうです。でも、ただ早いだけでは当然ダメ。機能的で壊れないといった、製品のクオリティも大事!
中国、深圳市にあるアンカー本社のロックさんに聞いてみると…
ロックさん:実は、アンカーの全社員の半数以上は、研究開発に携わる社員なんです。詳しい事は企業秘密で言えないけど、研究に投資する費用もかなり大きな額なんですよ。
さらに、商品の開発・製造を行う場所もポイント!
ロックさん:製造はすべて技術力のある深圳の工場に委託して、大量に生産しています。
アンカーがある深圳市は、今や、世界ナンバーワンともいえるハイテク都市。アメリカのアップルをはじめとする、世界の名だたるITブランドの工場が集結しているんです。
高度な技術をもつ、320万以上の中小企業が、最先端のものづくりを支えているんだそうです。
そんな場所で作るものだから、商品のレベルも高い、というわけですね。
中国市場シェアNo.1の巨大AI会社が日本に上陸!声を的確に文字にしてくれる!
続いての、「儲かる中国生まれ・日本育ち」を求めてやってきたのは…
「iFLYTEK」という会社。
こちらの会社、残念ながら、全然聞いた事が無い…
こちらは、副社長の孫嘉人さん。
オフィスはというと…
割とこじんまりとしていますが…
実はこの会社、昨年中国から日本に来て、ある分野でかなり最先端な機械を開発し、今年の8月から日本で販売を始めたらしい。
どんなものなのでしょうか?孫さん、教えてください!
孫さん:当社は、こういう製品の開発と販売をしています。
ん?パット見はスマホのようですが、これは一体…?
孫さん:人がしゃべって言葉をテキストに変換できる製品です。
そう、こちらの機械は、人の話した内容をリアルタイムに文字にしてくれる「書き起こし専門のマシン」。その名も「ボイター」。お値段は、5万4780円。
ただ、こういう声を文字にする機能は、最新のスマホによく付いていますよね?ところがこのボイターは、レベルが違うらしい。
早速スタッフが試してみると…
スタッフ:こんにちは。TBSのがっちりマンデーです。私はディレクターです。業界歴は今年で18年目です。今日は中国生まれ、日本育ちという番組で、アイフライテックにやってきました。
スゴい!一語一句間違えずに、確実に文字にしちゃった!しかも、
瞬時に、結構スゴい事が行われているんです!
言葉を認識したにもかかわらず…ちょっと進んだあと…
戻って修正!そして、これがまた、ちゃんと合っているんです!でも、なんで、こんなことができるのでしょうか?
孫さん:文脈の構成上から、文字の修正処理をしています。
そう、ボイターは、日本語の前後の内容を理解して、それにあわせて訂正しちゃう。例えば…
スタッフ:がっちりマンデーは、全国28局ネット
テレビ局の「局」という言葉を、音楽の「曲」と間違えちゃったけど、前後にある「全国」や「ネット」といった言葉の意味を読み取ることで…
やっぱりテレビ局の「局」だ、と修正!
しかし、この小さな会社で、こんな事ができるとは結構スゴいじゃん!と思ったそこのあなた、違うんです!実は、このアイフライテック、日本ではあまり知られていませんが、中国では、かなりビッグでスゴイ会社!
孫さん:AI音声技術の分野では、アイフライテックはNO.1のシェアです。
そう、アイフライテックは中国のAI音声認識市場で、最大のシェアを誇る巨大企業。中国のパソコンや車のカーナビは、ほとんどアイフライテックの音声認識技術。売り上げはなんと、2200億円!
そんな中国のAI王者が、新しい技術や製品に関心の高い日本で勝負をするべく、昨年日本に進出した、というわけ。
さて、そんなアイフライテックのボイターは、こんな事も可能。それが「大人数での会話」。実は、今までの音声認識技術が苦手だったのが、複数の人が一緒に話した時の認識。ボイターは、それが出来るらしい。
という事で今回、4人が話す言葉をどのくらいちゃんと文字にできるのか、一般的なスマホのアプリとボイターで比較してみる事に。
それではスタート!
「ではよろしくお願いします!」
両者とも順調な滑り出しです。
「えっと…」
おっとA社のアプリが、えっと、という言葉、をなぜか「江頭(えとう)」に変換したまま進みません…
女性「豚キムチを久々に作ったんですね」
しかし、ボイターが文字にするスピードの速いこと速いこと!仕上がりはと言うと…
赤い部分はしっかり文字にできなかった部分、ボイターのほうが、正確だし、何といっても起こす文字が圧倒的に多い!一体なぜ、こんな事ができるのでしょうか?
孫さん:ボイターは、2つの指向性あるマイクと6つの360度集音できるマイクと、2つの組み合わせの構成になっています。
複数人の会話を文字にする時に難しいのが、いろんな方向から声がして、しかも混ざってしまう事。
そこでボイターは、高性能マイクを8つ搭載!
普通、大勢の場合、言葉が混ざって、文字にできないって事が多いんですが…
ボイターは、高性能マイクによって、ピンポイントで方向を分析し、文章として読み取る事ができるんです!
本体で動くこちらの波形は、ボイターがどの方向の音声を認識しているか確認する仕組み。
なるほど、声がする方向を感知しているのがわかります!
8月から日本で販売中のボイター、ユーザーからの反応を中国に報告する事も、大事な作業!内容は…
孫さん:「え~」とか、「あの~」とかを自動的に削除してもらえないかと。
確かに「え~」や「あの~」を除去してくれれば便利!アイフライテックは、ロケの後すぐに、中国の本社でその改善に取り掛かったそうです!
▼スタジオでお話を伺いました。
孫さん:当社は音声認識技術の大会で3年連続優勝しております。
加藤さん:すごいな。
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