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僕たち上場しました2024!①お店の前でよく見る「のぼり旗」の会社が上場!知られざる業界の進化とは!?②ベルトコンベアのローラーを作る会社が上場!壊れにくい!?儲かる秘密に迫る!③高齢者ホームを運営する会社が上場!超ハイテクな最新高齢者ホームとは!?

今回のがっちりマンデー!!は…
「僕たち上場しました!2024」
会社が株を上場する…
これは、会社が儲かってるという証。

ということで、当番組では毎年、
株を証券取引所に上場した儲かり会社を直撃!

この一年で、上場した会社は100社以上!
すると、そこには…

「旗だけで31億円」
「売上げ95億円です」
「174億円で過去最高!」

驚きの儲かりの仕組みが!

なぜか今、ベルトコンベヤのローラーの会社が上場!
超こわれないコンベヤを支える、ウラ側の秘密パーツが!

なぜか今、お店の前の「のぼり」を作る会社が上場!?
知らないうちに進んでいた、のぼりテクノロジーの進化とは!?

ノリにノった上場会社の儲かるヒントが詰まった
「僕たち上場しました!2024」特集です!

※以下、6月23日放送の書き起こしです。

お店の前でよく見る「のぼり旗」の会社が上場!知られざる「のぼり旗」業界の(秘)進化とは!?

「僕たち上場しました!2024」

やってきたのは、岡山県岡山市にある…

「イタミアート」という会社。

伊丹社長:僕たち上場しました!

今年4月、東証グロース市場に上場!

スタッフ:おめでとうございます。
伊丹社長:ありがとうございます。

伊丹一晃社長、一体どんなビジネスをやってるんですか?

伊丹社長:のぼり旗や横断幕を製造し、インターネットで販売している会社になります。

そう!「イタミアート」は、飲食店などでよく見る、あの「のぼり」を作ってる会社。それで社長、どれくらい儲かってるんですか??

スタッフ:売上げは?
伊丹社長:のぼり旗だけで31億で、がっちり!です。

25年前の創業以来、売上げをぐんぐん伸ばし続けて、今や31億円と日本一!でも失礼ながら、のぼりって…

昔からある、あの「大売り出し」とか「ラーメン」とか…正直、どんどん儲かるイメージないんですけど…。社長、なんで「イタミアート」ののぼりはそんなに売れるんですか??

伊丹社長:他社と比べて印刷の方式が違うんです。
スタッフ:印刷の方式?
伊丹社長:はい!

そう!「イタミアート」ののぼりは、これまでのものとは全然違う。それがコチラ!

色使いも鮮やか!デザインも細かく、おいしそうなメニューの写真まで載ってる!

そういえばこういうのぼり、言われてみれば、あちこちに増えてたような気も…。でも、なんで「イタミアート」には、こんなキレイなものがつくれるんですか?

伊丹社長:従来の印刷方式は、「シルクスクリーン印刷」という方式になりまして、1枚1枚色ごとに版を作っていく、非常に手間のかかる印刷方式だったんですね。

そう!これまでののぼりは、シルクスクリーン印刷という、版を作って、色ごとにインクを流し込む方法で作ってたんですが、これだと、いちいち版を作るのが大変だし…

色が増えると、その分版を作るのでさらに大変!では、「イタミアート」の印刷方法は?

伊丹社長:「インクジェット印刷」という機械を使っています。

そう!「イタミアート」は、パソコンのプリンタにも似たインクジェット方式!

確かにこれなら、いちいち版を作らなくていいからラクで早い!しかも、写真にもできる!

伊丹社長は2011年、のぼりのような大きな布にもプリントできる大型のインクジェットプリンタを導入し、この最新のぼりビジネスを始めたというワケ。

実は、これまでののぼりはシルクスクリーンで作るため、最低でも100枚以上の大口注文が原則。このため、小さい個人経営のお店は自分だけののぼりは作れず…

有りものの「大売り出し」とか、「ラーメン」とかにするしかなかった。

でも、インクジェットの「イタミアート」なら、1枚1296円から、自分のお店だけの自由なデザインで作れる!

お店の名前はもちろん、期間限定メニューやフェアののぼりなんてものも作れるということで、日本中のお店から注文が殺到!今や、1日600万円も売れてるんです!

みなさんアイデアを凝らしていて…

こちらの「えっ!」ってのぼりは、補聴器を売っているお店。菅野補聴器の菅野雅文社長に話を伺いました。

菅野社長:以前はメーカーさんから支給されたものを立ててやってたけど、インパクトが弱い。これだったら自分で作ろうと。「変わったのぼりだね!」、「目立つね!」って言葉は頂いた。

のぼりの作り方はとっても簡単。試しに「がっちりマンデー!!」ののぼりを作るとすると…

背景の色を決めたり、好きな文字を入力したり…さらに…

画像データも読み込める。

あとはカートに入れれば…

「イタミアート」の工場にデータが送られ…

伊丹社長:出来上がりました!
スタッフ:もうできたんですか?スゴい!

伊丹社長:デザインいいじゃないですか。
スタッフ:こんなにすぐ出来るんですね。

「イタミアート」は…インクジェットでのぼりを作って…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
田北浩章(東洋経済新報社 社長)さん:やはりインターネットっていうのが大きいと思います。インターネットで注文を集める。大型の設備とか、土地などを考えると、地方でやっていけますよね。むしろ地方の方がいい。
加藤さん:東京でやる意味があまりないってことですよね。
田北浩章(東洋経済新報社 社長)さん:全国から注文を集められるというのは、やはりインターネットの力ですね。
加藤さん:そうか。

ベルトコンベアのローラーを作る会社が上場!壊れにくい!?儲かる秘密のパーツってなに?

続いてやってきたのは、大阪市にある…

「JRC」という会社。

浜口社長:僕たち上場しました!

2023年8月に東証グロース市場に上場!

スタッフ:変わったことはありますか?
社員さん:上場パーティーしました。
スタッフ:上場パーティーってなんですか?
社員さん:上場記念パーティー。
スタッフ:景品とかあったんですか?
社員さん:旅行券、結構な。北陸の方に妻と行きまして、使わせていただきました!上場したおかげです!

浜口稔社長、「JRC」さんは何をしてる会社なんですか?

浜口社長:屋外用のベルトコンベヤのローラーを作っている会社になります!

そう!「JRC」は、ベルトコンベヤのローラー…

中でも、製鉄所や採掘場、工事現場などで使われる「屋外用」のものを作ってるという、かなりマニアックな会社!しかし、その売上げは…?

浜口社長:売上げは95億円です!
スタッフ:95億円!?

浜口社長:屋外用のベルトコンベヤのローラーでシェア日本一の52%を持っております。絶好調です!

でも一体、なんでこんなに日本中で「JRC」さんのベルトコンベヤローラーが使われているのでしょうか?その秘密は、現場を見ればわかるとのことで、伺ったのは…

山梨県大月市にある採石場。

こちらの採石場、100本のベルトコンベヤがあって、毎日約5000トンの石を掘っては運び出す!

早速、トンネルの中に。初狩鉱業所長の宮咲憲峰さんにご案内いただくと…

スタッフ:これ、何mくらい続いているんですか?
宮咲さん:ここから先500mくらいの長さになっております。
スタッフ:めちゃくちゃ長いですね!

宮咲さん:この奥にですね、石を砕く機械が入っておりますので、砕いた石をこのベルトコンベヤで運んでおります。

こちらの採石場では全部で2.5kmのベルトコンベヤがあり、「JRC」のローラーの合計数はなんと1万本!でも宮咲さん、「JRC」のローラーは何がいいんですか?

宮咲さん:ローラー自体の寿命が、前使っていたものよりも長くなったのかなという気はしております。1.2倍くらいは伸びたのかなという気はしております。

そう、「JRC」のベルトコンベヤローラーの特徴は…とにかく長持ち!屋外用のベルトコンベヤは、採石場などの砂やホコリや粉塵がたくさん舞う場所で使われるから、そもそもローラーが壊れやすい!

このローラーを長持ちにする秘策は、淡路島にある工場に!製造担当の佐藤嘉宰本部長、教えてください!

佐藤さん:ローラーは毎日数十万回転、現場で回っておりますので、ローラーの回転振れというのは寿命に大きく影響が出ております。

ローラーの中のシャフトと呼ばれる軸が…

真っ直ぐじゃなかったり曲がっていたりすると、ローラーの回転がゆがんじゃう。すると、どうしても寿命が短くなってしまう。

だから、「JRC」のローラーの軸は0.001mm単位で検査!

超真っすぐにすることで、回転振れを極限まで小さくしてるんです!そして、屋外のベルトコンベヤローラーで一番大切なのが…

とにかくローラーのベアリング部分に、絶対に絶対ゴミが入らないこと!その秘密が…

佐藤さん:これが「ラビリンスシール」と言いまして、ローラーの中にゴミが入らないようにカバーするものになります。迷路のような複雑な構造になっているので、「ラビリンスシール」という名称になってます。

これが「JRC」の秘密兵器、「ラビリンスシール」。

これは、3つのパーツでできていて…

プレス機でピッタリ組み合わせて固定すると…

回転するローラーと動かないフレーム側のすきまに、ずっと長くグネグネした「ラビリンス」…

つまり、迷路のようなスキマが出来上がる!

こうすれば、ローラーとフレームはひっついていないけど、細長すぎてゴミがなかなか入ってこれない!

佐藤さん:これ作るのに、3億円くらいかかっています。

そして、そんな「JRC」さんには、なにやらとっておきのローラーがあるという…それがコチラ!

こちら一見、何がスゴいのか分かりませんが…

佐藤さん:これが「ダンゴレスローラー」になります。

普通のローラーだと、土などを運んでいると固まってしまって、バームクーヘンみたいにローラーにどんどんくっついていっちゃうってことが…

そこで、この「ダンゴレスローラー」は、ローラー表面にゴムをくっつけた!

そうすると、ゴムの反発する力で、ベルトとゴムが当たる時にゴムが反発するから、ゴミがローラーにつかないというワケ!

スタッフ:これは誰が考えられた?
佐藤さん:これは僕…山形工場長と一緒にやりました!自信あります!

「JRC」のベルトコンベヤローラーは、年間100万本以上販売!

「JRC」は…ベルトコンベヤ用のローラーで…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:ローラーってそんなに深く考えたことなかったけど、スゴいですね。
田北浩章(東洋経済新報社 社長)さん:このビジネスがいいのは、常に部品交換があるってことです。寿命が1.2倍くらい伸びたって話がありましたけど、1.2倍に伸びたとしてもそこで寿命があるので、売上げの9割くらいは部品交換の売上だと思います。
加藤さん:頻繁に取り替えてもらった方が利益上がるじゃないですか?でもそこを「ラビリンスシール」などを作って、寿命をのばして使ってもらうという。
田北浩章(東洋経済新報社 社長)さん:結局、トータル長くなればいいワケなので、結果的には儲かるんじゃないですか。
加藤さん:世界にも進出っていうのは考えてますか?
浜口社長:北米であったりインドネシアだったりというところから、ご注文も頂いてます。
加藤さん:海外の採石場なんて、日本のレベルじゃないからね。本当に愚直に何かをやり続けるって大事かもね。

高齢者ホームを運営する会社が上場!超ハイテクな最新高齢者ホームが登場!

続いてやってきたのは、東京都千代田区にある…

「アズパートナーズ」という会社。

植村社長:僕たち上場しました!

2024年4月東証スタンダード市場に上場!植村健志社長、こちらの会社はどんなビジネスで上場したんですか?

植村社長:介護付きのホームとデイサービスを中心とした高齢者のビジネスをやってる会社です。

「アズパートナーズ」は、関東の27ヵ所で高齢者ホームを運営してる会社。その売上げは?

植村社長:前期174億円ぐらいで、過去最高で絶好調です!

20年前に創業してから売上げは右肩上がり。ずっと伸び続けてるというから、これはかなり儲かってる!でも、高齢者ホームのビジネスは人手不足とかでいろいろ大変!という話も聞きますけど、なんでこんなに好調なのでしょうか?そのヒミツがわかる、とのことで…

東京・三鷹にあるアズパートナーズの施設へ。

中にはお年寄りの方がたくさんいて…

あちこちに働いてるスタッフさんの姿が。一見、ごく普通のホームに見えますが、入居者の方達に聞いてみると…

スタッフ:ここのスタッフさんはどうですか?
入居者さん:どうですかって、ケチつけるはずないじゃない?
入居者さん:皆さん、優しくて若い方ばっかりなんです。何かパワーをもらおうと思ってますけどね。

みなさんから口々に「若い」という言葉が。

そりゃ、お年寄りの方からしたら若い…

いや確かに、本当に若い!

一般的な高齢者ホームのスタッフの平均年齢が46歳なのに対し、「アズパートナーズ」のホームは28歳!しかも!

植村社長:新卒がここ3年間170人を超える。毎年、入社していただいています。

結果、ホームを増やしたり、大きいホームを作ったりと規模が拡大して、入居者のお年寄りも集まってきます。でも、そうなると今度気になるのは、なんで「アズパートナーズ」には、しっかり若いスタッフが集まるのか?社長曰く、その秘密は何やらホームの夜にあるとのことで…

夜9時、そっと施設へお伺いすると…

4階建ての施設内は、やっぱり静かな感じ。

この日、2階フロアの夜勤担当、藤田匡さんの様子を見てみると…

あれ?何やらスマホいじっちゃって、大丈夫??

と思ったら、今度はパソコンを見たり…

と、突然立ち上がって…

入居者さんのお部屋へ。

これは今、何をやってるんですか?

藤田さん:ベッド上にみなさん過ごされているかの確認をしています。

藤田さんの大事な夜勤のお仕事のひとつは、3時間に1回、入居者のみなさんがちゃんと眠れているかのチェックをすること。

そして、それに欠かせないのが、この「眠りコネクト」というアプリ。

これ、全室のベッドに埋め込まれたセンサーと連動していて…

リアルタイムで入居者さんが寝ているか起きているか、心拍数、呼吸数までわかっちゃうという優れもの!
実は、今までの高齢者ホームで一番大変なお仕事とされていたのが「夜勤の定時巡回」。

例えば東京都の条例だと、高齢者ホームでは安否などの確認のために、一晩の間に全室3回以上回らないといけないと決まっていました。

この巡回がとんでもなく大変で、スタッフさんもヘトヘト…。結果、これが原因で辞めちゃうって人が多かったんだとか。そこで「アズパートナー」さんが考えたのが、この「眠りコネクト」を使ったシステム!

これなら、寝ているかどうかはスマホを見ればわかるので、問題がなさそうなら部屋には行かない!寝てるのに起こしちゃうなんてこともない!

こうすれば、今まで6人くらいで合計で約5時間かかっていた夜勤の定時巡回が、なんと3人で20分くらいで終わる!

さらに植村社長、東京都などの自治体に直談判!粘り強く説明して、直接巡回しなくても、スマホでのチェックでもオッケー、と認めてもらうことに成功!夜勤の藤田さんも…。

藤田さん:タイパはいいと思います、とっても。全員で見に行かなきゃいけない施設もあるので、自分で考えても大変だと思います。

大変だったお仕事がぐっと効率良くなることで、負担が減り、お昼の普段のケアも丁寧にしっかりやることができる。結果、やりがいも感じられるということで、若いスタッフさんも辞めることなく増え続けてるんだそう!

しかも、植村社長によるとこのスゴいシステム、
作ろうというキッカケは、なんと現場の若手スタッフからだったとか!

植村社長:やはりこの業界で10年やっていますみたいな人たちっていうのは、なかなか自分たちのやってたケアを変えられない。特にうちの新卒のスタッフなんかは、やっぱり当社でケアを初めてやるわけですよね。そうすると、「なんでこんなことをやってるんだろう?」とか「これってなんか大変じゃないの?」というのに気付くんですよね。

結果、入居者の皆さんも喜んでくれる!若い人たちも楽しく働ける!会社も儲かる!ということで社長、Win-Win-Winですね!

「アズパートナーズ」は…高齢者ホームをDXして…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:DX化っていうのは、随分大きいんだね。
田北浩章(東洋経済新報社 社長)さん:システムを外販するってことが、今後あるかもしれません。
加藤さん:このシステムの外販考えてますか?
植村社長:「こういう風に導入したら効率化できますよ」みたいなコンサルティングを、すでに始めています。
加藤さん:さすがだわ!社長!
田北浩章さん:利益率高いですよね。
加藤さん:ですよね。社長やり手だわ!

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