2月20日は「旅券」の日

1978年のこの日、外務省で「旅券」という言葉が初使用されたことから1998年に制定された。

僕は「留年バックパッカー」の旅に出る直前となる2006年にパスポートを取得したので、その有効期限がまもなく切れる。ちょうど10年前の旅だと思うとnoteで書きはじめたのもいいタイミング。使い古したパスポートを開けば、まるで名誉の負傷のように査証(ビザ)が刻まれていて少し誇らしくもある。振り返りながらデザインが好きなビザランキングをまとめます。

1位:イエメン

10年前のイエメンはアルカイダの潜伏先と言われていたが、首都サナアは外務省的にも渡航OKとなる「危険レベル0」の超安全地帯。アライバルビザで入国できた。実際に街を歩いても平和そのものだったのに、いまや全土が「危険レベル4」のレッド。また訪れたい国No.1なので、心から平和を願っている。

2位:イラン

イランとイラクは違う。実際に訪れるとそれがよく分かる。ヨーロッパのような街並みは美しく洗練されていて、交通インフラも快適かつ完璧。ぜひ気軽に行ってみてほしい国。ビザは事前に取得しておく必要があり、1万円ぐらいしたと記憶している。日本で取ると1週間〜2週間かかると言われていたが、バングラデシュで取得したので2日で済んだ(催促したが)。

3位:シリア

10年前のシリアも「危険レベル1」ぐらい。一応スリには気をつけとこうね、ぐらいの渡航情報だった。実際は、スリはおろか、駄菓子屋さんだらけの、のんびりした国。当時、アフガニスタンは「危険レベル4」の入国不可だったが、沢木耕太郎の時代はアフガニスタンものんびりした国だったという。今のシリアもアフガニスタンを追う形で「危険な国」というイメージになってしまった。ビザはトルコで取得した。

4位:パキスタン

パキスタンに行くつもりで、日本でビザを取得して旅に出たが、スローペースな旅のせいで有効期限が切れてしまった。インドで改めて取得したのだが、その後、パキスタンのカラチでテロが起きたりしたので危険と判断して入国はあきらめることにした。

5位:ネパール

ネパールビザは国境で取得した。スタンプを含めて切手のような重ね貼りが気に入っている。チベットからバスで国境を通過したのだが、道路は最悪だった。

結果、ほとんどがイスラム圏。とはいえ、これまで訪れた約20カ国ではビザなしで入国できるケースが多かった。逆に言えば、ビザが必要となる国の多くがイスラム圏だということだ。

ビザなしで入れる国の多さで決まる「パスポート自由度ランキング」も興味深い。日本のパスポートは強い方だが決して一番ではないのだ。

1位:フィンランド、ドイツ、スウェーデン、アメリカ、イギリス
2位:カナダ、デンマーク
3位:ベルギー、フランス、イタリア、日本、韓国、ルクセンブルク、オランダ
4位:オーストリア、アイルランド、ノルウェー
5位:ニュージーランド、シンガポール、スイス

ちなみに、ローマ帝国時代には旅券の元祖が生まれており、「この旅行者に危害を加える者は、ローマ皇帝に宣戦したものとみなす」という一文が書かれていたという。

2月20日は「旅券」の日

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