2月22日は「2枚目の名刺」の日

2枚目の名刺を持っていますか?

僕の場合は「裏表」の名刺を作っていた。というか、名刺自体は会社からもらえたわけだが、表面は会社名が書かれた普通の名刺。裏面は真っ白だったので、僕は自分のキャッチコピーや個人アドレスをスタンプして、プライベートで会う人には「裏向き」で名刺交換をしていた。

そのとき、「コピーライターの志賀です」と言いながら名刺を渡すわけですが、「何者なんだコイツは?」と、どこの馬の骨とも分からないと不審で不信に思われているのが、相手の反応から見て取れるのだ。

そこで、ズルいけど「表の顔も裏の顔もコピーライターなんです」と言ってみる。

すると、相手はピラッと裏面をめくり、「ああ、博報堂の人か」という反応に変わる。それらが、ぜんぶ顔に出ているのだ。厳密にいえば、「博報堂プロダクツ」という博報堂の子会社に属していて名刺にもそう書かれているのだが、「博報堂の人」と認識されることが多く、裏をめくった瞬間に、相手の態度が豹変する。豹変というのは言い過ぎで、相手にも悪気はないのだけど。

相手は、自分ではなく、会社をみている。会社の名前があるから仕事を発注してくれる。その状況が心底悔しくて、自分の名前で勝負したい、そう強く思った。そして、裏の顔で活動し続けた。すると、30歳になったとき、時が満ちた。会社を辞めても食っていける算段がついたわけではない。2枚目の活動のほうが自分自身が楽しめてるな、という感覚と、会社ではなく自分の名前を見てくれている、その感触を掴めたからだ。

以前、お世話になっているAimiさんが、こうして紹介してくださったことも嬉しかった。《お片づけ・ホームパーティーが好きなAimiのblog》

自分のやりたいことを仕事にすること、それは、自分の名前で勝負すること。それをはじめるには、いきなり会社を辞めるのではなく、まずは2枚目の名刺でテストランしはじめること。それが、必ず役に立つと僕は思う。

2という数字が重なることから、社会人が本業以外に社会活動を行う2枚目の名刺を持つことを記念する日。

2月22日は「2枚目の名刺」の日

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