2月16日は「駒野勉の誕生日」
駒野勉って誰?そう思う人にこそ読んでほしい。
何かを始めようとしたとき、必ずぶつかる壁がある。それが先人たちの才能であり、自分なんて彼らに追いつけるわけがないという「あきらめの壁」である。アニメ「ちはやふる」の登場人物である駒野くんは、競技かるたにおいて、その壁に何度もぶち当たるのだが、そのセリフには奮い立たされる。
もともと勉強が得意だった駒野くん。「勉強が得意」と片付けてしまうのはよくないかもしれない。努力しているのだ。他の人が遊んでいる時間も勉強して努力をしているからこそ「得意」でいられるのだ。かるたを始めたばかりの駒野くんは、持ち前の努力でいち早くすべての札を暗記する。しかし、相手はかるた歴も長く札を暗記していることは当たり前。その先の領域である「音の聞き分け」といった耳の才能が問われる世界。経験者が多い世界で不利に立つ。それでもこうして奮い立つ。
それでも、負ける。自分なんてそんなもんだ、と思考停止してしまう。そうして自分を守ろうとしてしまう。駒野くんは「今やるべきことから目を逸らすのは逃げではないのか」というセリフも残しているが、まさしくそれは「逃げ」である。ちゃんと悔しがること、そして、すぐに次の努力を始めること。これがどれだけ大切なことか。
一年前に負けた相手との再戦。努力し続けること、それは、なんとなく時間を費やすことではない。惰性ではなく、ちゃんと楽しみながら、面白がりながら取り組んでいるだろうか。この言葉を胸を張って言えることは、ちゃんと悔しがることと同じくらい大切なことだと教えてくれる。
戦う相手は、対戦相手だけじゃない。昨日の自分でもある。「昨日の自分に勝ち続けている」と言えること。それが誰に勝つより自信になるし、実力になる。
それでいて個人主義に陥ってはいけない。人生も仕事もチーム戦。個人戦に勝とうとする気持ちは当然として、チームを勝たせるために自分ができることを尽くす。ACミランの本田はこの域に達しているのではないか。個人成績にこだわることは必要不可欠。本田もかつてはそうだった。それが当たり前となってはじめて、このステージへと行けるのだと思う。
毛色は違うが、これも駒野くんのセリフ。「ちはやふる」は何度見ても熱くなって涙が出るし、勇気付けられる。「名字の日」のコラムでも触れたが、「逢坂恵夢だったら『おおこ』『おおえ』『おおけ』『め』はきっと得意」この言葉を発したのも駒野くんだが、僕は太一の次に彼が好きだ。決して天才ではない駒野くん。努力すること、その本質を体現していて、どこの言葉も胸に迫ってくるのだ。
最後の一言コピーは、駒野くんのセリフでいちばん好きなセリフで締めたいと思います。
2月16日は「駒野勉の誕生日」
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