3月27日は「さくら」の日

桜開花の頃ということで財団法人日本さくらの会が制定というが、なかなかどうして当たっているではないか。満開とは言えないが、ちょうど咲きはじめた頃。この、街全体が、日本人全体が、ルンとするような空気がぼくは好きだ。こればかりは太古からのDNAに刻まれているにちがいない。

いつも歩いていた道を、「そうだ、この道は桜並木だったんだ」と改めて気付いたり、入学式を思い出したり、桜ソングを口ずさんだり、モチーフは人それぞれかもしれないが、これまでの嫌なことも全部リセットしてまた新しい一歩を踏み出そうという気持ちになれるのは皆おなじ。日本人にとって、本当の新年とは桜の開花と同時にはじまるのではないかという気すらしてくる。

ふいに、さくらドロップならぬ、うさぎドロップを思い出す。桜に始まり、桜に終わるアニメーション。宇仁田ゆみによる漫画が原作だが、アニメがぼくは大好きだ。五周は見たと思う。おじいちゃんの隠し子である「りん」ちゃんを引き取ることになった30歳の独身男「ダイキチ」の子育て物語なのだが、実に泣ける。とくに、このセリフ。アニメで伝えたいメッセージのすべてがこの一言に詰まっている。

子供との時間も自分の時間なので。大事な。

詳しくは、昔書いたコチラの記事を読んでほしい。サントラの「訪れた変化」を聞く度に、りんとダイキチが出会う桜のシーンが目に浮かんで涙が浮かぶ。

3月27日は「さくら」の日

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