2月26日は「二・二六事件」の日
誰もが名称は覚えているが、その内容は分かっていない事件ではないだろうか。
Wikipediaによると、1936年2月26日から2月29日にかけて日本の陸軍皇道派の影響を受けた青年将校らが1,483名の下士官兵を率いて起こしたクーデター未遂事件である。
こういう習い方をしているから分からないのだと思った。よくよく調べてみると、世界恐慌や関東大震災の影響で極度のデフレに陥っていた時代に、「いつまで経っても市民の生活が苦しいのは、政治家と金持ちのせいだ!天皇陛下を騙して自分たちの利権ばかり守りやがって!」と武装蜂起。永田町を占拠して政治家たちを襲撃した。
中心となったのは、20~30歳代の若者たち。彼らは、天皇のもと新しい政治体制で平等な社会をつくろうと考えていた。その志は純粋に国を思ってのことだったという。
しかし、味方になってくれるはずの天皇が「テロは許すまじ」と軍隊を率いて鎮圧に動いた。混乱の末、武装蜂起は失敗に終わり自決や処刑により事件は収束した。この制圧時に活躍したのが軍隊。事件後も政治に影響力を持つようになり、東條英機が首相になり、太平洋戦争に突入して、と軍国主義に向かうキッカケにもなったとも言われている。
結果が違えば、キューバ革命になっていたかもしれない。若者が旧体制を倒して平等な社会をつくろうとする、という点では似ている。そして、その時代背景は、現代にも似ている。リーマンショックにはじまる世界恐慌と東日本大震災によるデフレ。貧富の格差は広がっていくばかりである。
武装蜂起はないにしても、若者が既得権益を守ろうとする老世代に立ち向かう構造は、永遠に続く円環の理。そう思えば「SEALDs」が真っ当に思えてくる。その実態を分からずしてバカにしているだけの若者にはなりたくない。反対なら反対で意見を戦わせている人のようにならなければ。若者であるかどうかは、それぞれの理想を持って、よりよい社会をつくろうとしているかどうか、なのかもしれない。
僕は、資産家が数字を操作するだけで富を増やしていく資本主義には違和感がある。ひとまずキューバに行って、社会主義の成功例から日本が学ぶべきことを探して来たいと思う。
2月26日は「二・二六事件」の日
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