3月31日 好決算銘柄 AYI WBA MU 〜MU WDCがキオクシア買収!?

Acuity Brands {AYI}

-屋内外用の照明や管理器具を提供。主にLED蛍光、OLED、HIDランプなどを手掛けている。ビル管理のIoTプラットフォームも提供。

-21/8期2Q決算発表では、売上高YoY-5.8%、$777mil(予想$777mil)コンセンサスとインライン。

-EPS $2.12(予想$1.73)コンセンサス上振れ。

-全世界的な物流網の混乱、半導体不足、原材料価格の上昇を見込んでいるが、21/8期通期の粗利益率は42%を据え置き(予想41.8%)。

-粗利益率見通しの引き上げが好感され株価は上昇。

Walgreen Boots Alliance {WBA}
-米最大のドラッグストアの一角。米Walgreenが欧州のAlliance Bootsを買収し設立。
-21/8期2Q決算発表では、売上高$32.78bil、Alliance Healthcare買収による売上剥落分の$4.8bilを含む(予想$32.49bil)コンセンサス上振れ。
-調整済みEPS $1.40(予想$1.10)コンセンサス上振れ、上限予想$1.34を上振れ。
-21/8期ガイダンスを上方修正。調整済みEPS成長見通しをYoY+1-3% → YoY+4-6%に引き上げ。
-ガイダンスの上方修正は上半期の業績が予想より好調であったことに加え、下半期はより良好な事業環境が見込めることが背景。



Micron Technology {MU}

-メモリー半導体(DRAM、NAND)メーカー世界最大手の一角。

-売上高構成比率ではDRAMが71%、NANDが26%、その他が3%。

-21/8期2Q売上高 (QoQ+8%、YoY+30%)$6.24bil(予想$6.19bil)コンセンサス上振れ、上限予想$6.31bilは未達。

-調整済みEPS $0.8(予想$0.95)コンセンサス上振れ、上限予想$1.09は未達。

-設備投資額 $3.00bil(予想$2.61bil)コンセンサス上振れ

-DRAM

-売上高 $4.43bil(予想$4.30bil)コンセンサス上振れ。
-ビット成長率 YoY+7-9%(予想YoY+2.9%)、平均販売単価(ASP)は「小幅に上昇」(予想YoY+4.0%)。

-NAND

-$1.62bil(予想$1.60bil)コンセンサス上振れ。
-ビット成長率YoY+7-9%(予想YoY+8.9%)、ASPはYoY▼1-▼3%(予想▼4.6%)。

-最終需要の動向

-データセンター向けDRAMの出荷がQoQで大幅に増加したが、YoYでは依然としてマイナス。需要は景気回復に伴い回復に向かっている。

-クラウドDRAMの出荷はQoQでプラス。ハイパースケール顧客(AMZN、GOOGLE、MSFTなど)からの引き合いが強く、2021年下半期には更に向上する見込み。

-PC・グラフィックス向けDRAMでは四半期ベースで過去最高の出荷数を記録。1α DDR4のサンプル出荷を今期から開始。

-クライアントSSDでは次世代の176層NANDの採用に向けた顧客承認プロセスに入っており、2021年下半期の出荷を予定している。

-モバイル向け売上高はQoQ+21%、従来の季節性よりも旺盛な需要が押し上げ要因となった。次世代の176層NANDをモバイル顧客向けにサンプルを提供開始。

-自動車向けでは2四半期連続で過去最高の出荷を記録。
-3Q(3-5月期)ガイダンス

-売上高 $6.9bil - $7.3bil(予想$6.83bil)コンセンサス上振れ、上限予想$7.90bilは未達。
-EPS $1.55 - $1.69(予想$1.32)コンセンサス上振れ、上限予想$1.72は未達。

-粗利益率 40.5% - 42.5%(予想35.9%)コンセンサス上振れ。

-業界 & Micronの見通し

-2021年(Calendar Year)のDRAM業界のビット成長見通しは+20%。 需要 > 供給。 足元では深刻な供給不足が継続しておりDRAM単価上昇に繋がっている。

-2021年のNAND業界のビット成長見通しは+30% - 36%。 供給 > 需要。 業界全体でCAPEXが引き下げられないとNAND業界の利益率は低下する見込み。

-中長期的なDRAM業界のビット成長見通しはCAGR+14 – 19%。

-中長期的なNAND業界のビット成長見通しはCAGR+30%前後。

-2021年のMicronのDRAM、NAND業界におけるビット成長見通しは業界平均を下回る見込み。

-足元の業績は好調、エンド需要もサーバーを筆頭に幅広く回復しており、需給逼迫に拍車がかかっているDRAM向けのエキスポージャーが高いMicronにとってポジティブ。

-引け後にWSJにてMicron、Western Digital (WDC) がキオクシアとの取引を検討していると伝わっている。
-ルネサスと同様に日本の半導体産業にとって重要企業として政府に位置づけられているため、買収が成立する可能性は低いと考える。

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