3月11日好決算銘柄 米株

JD.com {JD}
- 中国EC企業最大手の一角。GMVではアリババに次ぐ規模を誇る。
- 20/12期4Q売上高YoY+31%、CNY224.3bil(予想CNY219.8bil)コンセンサス上振れ、上限予想CNY224.98bilとほぼインライン。
- 粗利はYoY+29.8%、CNY31.1bil。
- チャネル別では直販売上がYoY+28%のCNY192.2bil、サービス売上YoY+53.2%のCNY32.1bil、マーケットプレイス&広告がYoY+30%。
- JD Logistics事業の売上はYoY+95%。JD.comにエルメスグループが出店。
- 20/12期通期のGMVはYoY+25%、CNY2.6tril。2021年はサードパーティGMVの成長がファーストパーティを上回ろう。
- 経営陣は21/12期1Qの売上高見通しについても強気見通しを継続しており、飲食料・ヘルスケア製品の旺盛な需要が成長を支えよう。
- 家電・アパレル売上も回復が期待できる一方で、マスクなど感染予防製品の売上は軟化する見込み。
- 利益率の改善は21/12期にも継続する見込みだが、共同購入プラットフォームへの投資に伴った短期的には利益が下振れるリスクあり。


Nano Dimension {NNDM}
- 3Dプリンターおよびファブリケーションサービスを提供するイスラエル企業。高精度3Dプリンターを使用したAdditive Manufacturing(AME)分野でグローバルリーダー。
- 主な製造分野は高性能電子デバイス(Hi-PED)、マルチレイヤーPCBであり、3Dプリンターを使った電子部品の製造・試作などに強みを持つ。
- 20/12期4Q売上高$2.0mil、通期ベースでは$3.4mil(予想$2.43mil)コンセンサス上振れ。
- 2/9に暫定決算を発表しているが、通期ベースで売上がほぼゼロになると見込まれていた中で売上を確保したことはポジティブな印象。
- EPS $▼0.02(予想$▼0.04)コンセンサス上振れ。
- 2020年5月から総計8回の新株発行を通じて$1bilを調達。
- COVID-19の影響によってフラグシップ製品(DragonFly LDM)の販売は滞っていたが、2020下半期からの売上は予想よりも好調。


Option Care Health {OPCH}
- 米国最大の独立系点滴サービスを提要する企業。米国にて総数45州、総人口の96%をカバーしており、在宅および病院外で点滴を行うソリューションを提供。
- 点滴サービス市場は小規模なプレイヤーが多く存在している中で、OCPHなど圧倒的シェアを持つ大手企業が強いプレゼンスを誇っている。
- 同社の在宅点滴ソリューションを活用すると、病院で点滴を受けるよりもコストが50% - 77%ほど低減される。
- 20/12期4Q YoY+11.6%、売上高$804.7mil(予想$793mil)コンセンサス上振れ、上限予想$800.8milを上振れ。
- 調整済みEBITDA YoY+27.7%、$67.7mil(予想$63.4mil)コンセンサス上振れ、上限予想$64.5milを上振れ。
- EPS $0.10(予想$0.08)コンセンサス上振れ、上限予想$0.12は未達。
- 21/12期ガイダンスは、売上高$3.2bil - $3.25bil(予想$3.22bil)コンセンサスとインライン、上限予想$3.26bil。
- 調整済みEBITDA $245mil - $258mil(予想$245mil)コンセンサス上振れ、上限予想$254mil。

Docusign {DOCU}
- Docusignは電子署名に関連するソリューションプロバイダーとして世界No.1企業(世界シェア7割)。
- 単純な電子署名のみならず、企業間の契約ライフサイクル(契約書の準備、作成、署名、管理)を全て管理するソリューションを提供している。
- 従来は電子署名が主であったが、2018年に買収したSpringCM(契約ライフサイクル管理のプラットフォーム)、2020年5月に買収したSeal(AI・アナリティクス分野に強み)を通じて契約ライフサイクル管理(CLM)の分野にも手を広げるに至った。
- 売上高に占めるサブスクリプション収入の割合は95%前後。
- 21/1期4Q決算発表では、売上高$430.9mil(予想$408mil)コンセンサス上振れ、上限予想$419.5milを上振れ。
- 調整済みEPS $0.37(予想$0.22)コンセンサス上振れ、上限予想$0.29を上振れ。
- 地域別売上高では米国が80%、海外が20%。日本では2021年1月より値下げを通じてシェア拡大に注力。
- 22/1期1Qガイダンスは、売上高$432mil - $436mil(予想$418mil)コンセンサス上振れ、上限予想$441.1milは未達。
- サブスクリプション収入 $415mil - $419mil(予想$398.3mil)コンセンサス上振れ。
- ビリング成長率 $457mil - $467mil(予想$453.5mil)コンセンサス上振れ。
- 22/1期通気ガイダンスは、売上高$1.963bil - $1.973bil(予想$1.89bil)コンセンサス上振れ、上限予想$2.00bilは未達。
- アフターマーケットでは下落。来期以降の期待感が強かった中で22/1期ガイダンスがコンセンサス上限とやや乖離したことが売りを誘った様相。
- 21/1期通気のサブスクリプション収入はYoY+50%と19/1期のYoY+37%、20/1期のYoY+38%と比較しても爆発的な伸びを記録しているが、売上成長率の持続性がやや不安視されている。
- 他方、電子署名分野でプレゼンスを確立することができたので、次のフェーズは契約ライフサイクルマネジメント(CLM)の成長に期待。
- 1顧客当たり契約額(ACV)を伸ばす上では、引き続きそれぞれの顧客において幅広い部署への導入・浸透と、CLMソリューションの販売余地が高く、中長期的な目線では心配ない印象。
- 尚、過去20ヵ月にCLMに関する社内教育を行っており、ようやく営業社員の中でも顧客への販売に対する手応えを感じ始めている模様。
- 弁護士ドットコム(6027)などと比較しても電子署名関連では頭一つ抜けている印象。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?