3月5日好決算銘柄
AHCO
一般消費者に対して在宅介護向けの医療機器および付随製品の提供に従事。主な製品は睡眠時無呼吸症候群(CPAP)、 閉塞性睡眠時無呼吸 (OSA) 治療、在宅治療用機器、糖尿病治療用機器など。
2020年初における患者総数は約140万人。
20/12期4Q決算発表では、売上高$348.4mil(予想$323.1mil)コンセンサス上振れ、上限予想$331.9milを上振れ。
調整済みEBITDA $79.4mil(予想$63.3mil)コンセンサス上振れ、上限予想$65.7milを上振れ。
21/12期ガイダンスを上方修正。売上高は$2.05bil - $2.20bil(予想$2.15bil)→ $2.18bil - $2.35bil。コンセンサス上振れ。
調整済みEBITDAは$480mil - $515mil(予想$499.8mil)→ $510mil - $550mil。コンセンサス上振れ。
ATC
仏Total (FP.FP)がカーライルグループに売却し、2021年2月に新規上場した化学メーカー。
主に表面処理化学薬品を提供しており、プリント基板、ICパッケージ基板、半導体向け表面処理化学品などが主。それ以外では自動車、建設、家電家具向けにも製品を提供。
主な競合他社は日本では上村工業(4966)、JCU・荏原ユージライト(4975)など。
20/12期4Q売上高$365.4mil(予想$358.7mil)コンセンサス上振れ、上限予想$365milを上振れ。
調整済みEBITDA $405mil - $425mil(予想$401.5mil)コンセンサス上振れ、上限予想$111milを上振れ。
EPS $-0.12(予想$0.05)コンセンサス下振れ・赤字、赤字を見込んでいたブローカーはゼロ。
21/12期ガイダンスはEBITDA $405mil - $425mil(予想$401.5mil)コンセンサス上振れ、上限予想$407mil。
オーガニックグロースはYoY+10-12%。
BJ
会員制の大型小売店舗やガソリンスタンドを運営。特に東海岸で強みを持っており運営している大型小売店舗数は2020年12月時点で約219店舗、ガソリンスタンド数は149ヵ所。
競合他社はCostCo (COST)やウォルマート傘下のSam’s Clubなどが競合。会員数は約600万人、定着率は87%。
売上原価に対するSG&A比率は19%と同業の中でトップクラスのコスト効率を誇ることも強み。
21/1期4Q決算発表では、売上高$3.95bil(予想$3.93bil)コンセンサス上振れ、上限予想$4.12bilは未達。
調整済みEBITDA $204.5mil(予想$191.8mil)コンセンサス上振れ、上限予想$215milは未達。
EPS $0.70(予想$0.67)コンセンサス上振れ上限予想$0.93は未達。
既存店売上高(ガソリンスタンド除く) YoY+15.9%(予想YoY+15.5%)コンセンサス上振れ。
22/1期ガイダンスはCOVID-19による不透明感や、政府による補助金支払い、消費者の動向などについて予測が難しいため現時点では未設定。
BURL
型落ちしたブランド衣服の販売を主に営むディスカウント小売り。店舗数は米国45州で約700店舗。
売上高構成比率では女性向けのReady to Wearブランドが20%、女性向けの靴が20%、男性向け衣服が20%、子供向け衣服が15%、家具が15%、コートが5%。
21/1期4Q売上高 $2.28bil(予想$2.06bil)コンセンサス上振れ、上限予想$2.13bilを上振れ。
調整済みEBITDA $280.2mil(予想$258.4mil)コンセンサス上振れ、上限予想$315.3milは未達。
既存店売上高はYoY横ばい(予想YoY-10%)コンセンサスを大幅に上振れ。
11月の既存店売上高はYoY-10%、12月はYoY横ばい、1月はYoY+17%と毎月改善基調。
22/1期通期ガイダンスはコロナウイルスの影響によって未設定。
KR
米国最大のスーパーマーケットチェーン。米国全土で約2800ヵ所でてんっぽを運営しており、多くの店舗には薬局やガソリンスタンドが併設。
21/1期4Q売上高$30.74bil(予想$30.82bil)コンセンサス下振れ、上限予想$31.75bil。
既存店売上高(ID Sales、ガソリンスタンド除く)はYoY+10.6%(予想YoY+10.2%)コンセンサス上振れ。
22/1期ガイダンスは既存店売上高YoY▼3.0% ~ ▼5.1%(予想▼5.1%)コンセンサス上振れ。
調整済み営業利益 $3.3bil – 3.5bil(予想$3.20bil)コンセンサス上振れ。
今後2年間に予定している株主還元は従来予想を大幅に上振れる見込み。従来はTSR (Total Shareholder Return) 8-11%を想定していたが、これを上振れる見込み。
AVGO
通信用途の半導体メーカー世界最大手。積極的なM&Aを通じた事業拡大路線を邁進しており、全てのセグメントで業界No.1の地位を確立している事が強みとして挙げられる。
売上高構成比率では、半導体ソリューションが74%、インフラソフトウェアが26%。
主な事業はネットワーキング、ブロードバンド、サーバーストレージ・コネクティビティ、ワイヤレス、ファイバチャネル(Brocade)事業など。2018年からはソフトウェア企業の買収を行い、製品ポートフォリオの拡充を目指している。
インフラソフトウェアにおいては主にフォーチュン500に入るような大企業が日々の業務を遂行するために必要とするミッションクリティカルなソフトウェアを提供。
M&Aに設けているクライテリアは、①. 各事業セグメントで市場シェアNo.1の地位を確立しており、競合環境を跳ね除ける程の付加価値を持っているか否か、②. CCR(Cash-on-Cash Return)が最低10%であること。
21/10期1Q売上高YoY+14%、$6.66bil(予想$6.62bil)コンセンサス上振れ、上限予想$6.70bilは未達。
調整済みEBITDA YoY+20.7%、$3.94bil(予想$3.87bil)コンセンサス上振れ、上限予想$3.92bilを上振れ。
半導体ソリューション売上は$4.91bil(予想$4.92bil)コンセンサス下振れ。
インフラソフトウェア売上は$1.75bil(予想$1.67bil)コンセンサス上振れ。
21/10期2Qガイダンスは売上高$6.5bil(予想$6.33bil)コンセンサス上振れ、上限予想$6.48bilを上振れ。
調整済みEBITDAは$3.84bil(予想$3.66bil)コンセンサス上振れ、上限予想$3.73bilを上振れ。
ガイダンスはコンセンサスを上回るなど良好な印象だが、足元で半導体事業の売上がコンセンサスを下振れたことが嫌気されアフターマーケットでは下落。
AVGOの半導体製造プロセスにおけるリードタイムは約3-4ヵ月。カンファレンスコールでは車載半導体不足による影響についても注目が集まろう。
AVGO単体に起因し、留意すべき悪影響としては、マレーシアにおける工場の稼働停止による影響。AVGOは集中型物流倉庫をマレーシア・ペナンに有しており、AVGOの倉庫では従業員が業務を営んでいる一方で、2020年上半期は物流網における混乱が大きく影響を与えている。
半導体の製造における最終工程である検査の多くについて、AVGOはペナンの下請け業者(Inari Amertronなど)に依頼しており、これら下請け業者の工場が停止 or 稼働率が大幅に低下したことが悪影響を与えている。
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