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ゴミの処理にかかる費用は?問題点と解決策

大量生産・大量消費・大量破棄の社会の中で、私たちは日々大量のゴミを出しています。

環境省が公表しているデータによると、2018年のゴミ総排出量は4,272万トン。国民1人当たり、1日で938グラムのゴミを排出していることになります。

しかし、意外にもゴミの排出量は2000年の5,483万トンをピークに年々減り続けているのです。

ゴミの量が減った原因としては、以下のようなことが考えられます。

・日本の人口が減ったこと
・市区町村がゴミの分別を細分化したこと
・景気が悪くなって消費が落ち込んだこと
・容器包装リサイクル法が2006年度に一部改正されたこと
・3R(リデュース、リユース、リサイクル)の意識が高まったこと
・企業がゴミを減らし、リサイクル可能な製品を作成するようになったこと

とはいえ日本は1人当たりの容器包装プラスチック発生量が世界第2位のプラスチックゴミ大国であり、まだまだ改善の余地があると言えるでしょう。

毎日発生するゴミの処理にはどれくらい費用がかかっているのか。

以下で解説していきます。

ゴミの処理にかかる費用は?

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先ほど取り上げた環境省のデータには1年間で一般廃棄物(家庭や店舗、事務所から出たゴミ)の処理に要した経費も掲載されていて、2018年はおよそ2兆1000億円もの費用がかかっていいました。

これは国民1人当たり16,800円ものお金がかかっている計算になります。

これらの費用の多くは税金で負担されていますが、一部の自治体では燃えるゴミの袋だけでなく資源ゴミの袋も有料化することで、処理費用の負担を減らす工夫をしている自治体もあります。

ゴミ処理の問題点と解決策

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国内のゴミの排出量が年々減少していることは先ほど書きましたが、ゴミの処理費用は増加傾向にあります。

2012年はおよそ1兆8000億円だったことを考えると、6年間で3000億円ほど負担が大きくなったということになります。

ゴミの排出量は減っているのに、ゴミの処理費用が増えているのはなぜでしょうか。

1つ確実なのは、ダイオキシン類対策を行った焼却施設の更新需要が増えていることが挙げられます。

日本には約1,100ヶ所もの焼却施設があり、割合でみると世界全体の70%にもなるのです。

焼却施設を移転させるには住民の合意が必要となるため新しく外部に建設するケースはほとんどなく、ゴミを放置するわけにもいかないので、できる限り老朽化したところを補修して使用し続けています。

またリサイクルを含め廃棄物処理により厳しい規制がかけられるようになり、ゴミの分別が細分化したことも理由の1つでしょう。

国立環境研究所 循環型社会・廃棄物研究センターの研究によると、びんが9.0万円/トン、プラスチック製容器包装が19.2万円/トン、紙製容器包装が9.0万円/トンの費用がかかっており、一般廃棄物の平均である4.9万円/トンと比較すると非常に高いことが分かります。

リサイクルは環境を守るために必要な取り組みであり、お金がかかるからといって一概にやめるべきとは言えませんが、バランスは考えなければなりません。

以下の記事でも、ゴミの分別に反対する人の「分別・リサイクルするほうが資源もお金もかかるから」という意見を取り上げました。

ゴミの処理にかかる費用の問題点と解決策【まとめ】

今回はゴミの処理にかかる費用と、その問題点・解決策について書きました。

リサイクルと処理費用のバランスは難しい問題ですが、ゴミの排出量が減っているのは非常に良い流れなので、このまま1人1人の意識を高めていきましょう。

ゴミ自体を出さないようにする「ゼロ・ウェイスト」という取り組みについては次の記事にまとめたので、興味のある人はぜひ読んでみてください。




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