2021年3月 清走中~Clean for future~開催の軌跡
はじめに
平素より株式会社Gabをご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。
株式会社Gabクリエイティブディレクターの北村優斗です。
この度は、今年3月に長野県内で開催されたゲーム感覚ゴミ拾いイベント「清走中」の成果報告と今後の方針について共有させていただきます。
天候不順により県内3地域での開催となってしましましたが、約1か月半という準備期間で5地域でのイベントを企画し、改めて清走中の重要性や可能性を実感するとともに、今後の改善点を洗い出すことができました。
さらなる活動の発展に向け、最後までお読みいただけると大変幸いです。
なお、清走中の詳細に関しましては以下のnoteをご覧ください。
実施概要
①長野編
日時:3月9日(火)9:00~12:00
参加人数:50名
集合場所:長野市立鍋屋田小学校
ゴミ拾いエリア:
当日の様子
(Photo by Kanta Nakazawa)
コメント
長野編では、私の母校である長野市立鍋屋田小学校の6年生と1ヶ月に渡って総合的な学習の時間を通して、
「清走中をもっと楽しいイベントにするにはどうしたらいいのか?」
というテーマでグループワークを重ね、小学生の斬新なアイデアが詰まった清走中となりました。
例えば、イベント内の演出でスーツとサングラスに身を包んだ「ハンター」が登場するシーンでは、「ライトハンター」と「ダークハンター」という2種類のハンターが放出され、ライトハンターと一緒に写真を撮るとポイントが加算されますが、ダークハンターと写真を撮ってしまうと拾ったタバコがすべて没収になってしまう、というワクワク要素とハラハラ要素を組み合わせたミッションを考案したグループもありました。
参加した小学生は、
「学校の周りにこんなにゴミが落ちてるなんてびっくりした」
「これからもボランティア活動に参加してみたい」
など今回の清走中が身近なゴミ問題を発見するきっかけとなったと思います。小学校などの授業プログラムの一環として活動を広めていくことの意義を感じさせられました。
②松本編
日時:3月19日(金)9:00~12:00
参加人数:141名
集合場所:松本市花時計公園
ゴミ拾いエリア:
当日の様子
コメント
松本編では、信州の水に親しみながらプラスチックごみの削減を目指す活動をされている「水もっと信州大学」さんにご協力いただき、開催しました。
松本に多く見られる湧水スポットをチェックポイントに指定し、水を飲んでいる写真を撮るとポイントが入るミッションや、エリア内におじいさんを出没させ、おじいさんに湧水を届けると強力なアイテムが獲得できるというミッションを発動させました。
また、地元の松本山雅の元選手の方々にもご参加いただき、元選手の方々と遭遇して一緒に写真を撮るとポイントが入ったり、最後の鬼ごっこの際には鬼役を買って出ていただいたりと様々なご協力賜りました。子供たちも地元のヒーローたちと交流することができ、とても嬉しそうな姿が見受けられました。
③飯田編
日時:3月20日(土)9:00~12:00
参加人数:125名
集合場所:飯田市矢高運動場
ゴミ拾いエリア:
当日の様子
コメント
飯田編では、集合場所である矢高運動場に隣接する矢高神社の神様をモチーフにし、
「ポイ捨てによって飯田市を支配していた神様の力が弱ってしまっている」
という世界観を設定し、飯田市で盛んな人形劇で使われている人形たちを「神の使い」に見立て、人形たちと写真を撮るとポイントが加算されたり、カーブミラーを神の鏡と見立て、集めたカーブミラーの写真の数に応じてアイテムと交換できるというミッションを発動させました。
参加してくれた小学生の中には、イベントが始まる前に
「飯田にゴミなんてあるの?」
と疑っていた子もいましたが、60kgを超えるゴミを目の当たりにし大きな衝撃を受けていた様子でした。
一見、自然豊かできれいに見える飯田市でもこれだけのゴミが落ちていることを知ってもらうとても良いきっかけになったと思います。
※天候不順により、上田編・諏訪湖編は「延期」とさせていただきました。延期日程は諏訪湖編は7月22日(木・祝)、上田編は現在調整中です。詳細が決定次第お知らせいたします。
〇参考
上田編
参加予定人数:155名
諏訪湖編
参加予定人数:103名
広報・メディア掲載実績
イベントの広報は主に、
この3つの手段で実施しました。
①学校へのチラシ配布
長野編:なし
上田編:市内小学校4校に計1500部
松本編:市内小学校5校に計2000部
飯田編:市内小学校3校に計2500部
諏訪湖編:市内全小学校に計4000部
②各報道機関へのプレスリリース
今回はPRTIMESとnoteでのプレスリリースに加え、各地域現地メディアに対してもプレスリリースを実施しました。
4月12日現在、PRTIMESは10893pv、noteは1704pvを記録し、多数のメディアに掲載されました。詳細は以下の通りです。
2月13日:長野市民新聞 1面
2月19日:長野ケーブルテレビ、市民活動センターレポート
2月20日:FMぜんこうじ 「みどりとみずと」
2月24日:長野日報 最終面
3月1日:信濃毎日新聞
3月3日:ソーシャルイノベーションニュース
2月27日:FMぜんこうじ 「みどりとみずと」
3月1日:LCV(http://vod.lcv.ne.jp/home/VidDetail?owner=user&id=10005304&channelname=LCV)
3月2日:長野市民新聞
3月2日:長野日報
3月3日:読売新聞
3月5日:時事通信
3月6日:中日新聞
3月9日:長野放送 みんなの信州
3月9日:長野ケーブルテレビ
3月9日:上田市号外Net
3月10日:松本山雅Official Webサイト
3月14日:ナガクル(https://nagacle.net/special_topics/topics-4062/)
3月16日:NHK長野 イブニング信州
3月23日:みんなの社会活動広場 ソシャティ
3月24日 SBCラジオ「モーニングワイド・ラジオJ」
4月19日:おはよう日本(関東甲信越版)
5月9日:薬師丸ひろ子のハートデリバリー
6月29日:FM長野「MAGIC HOUR」(予定)
その他多数のメディアにもプレスリリース等を掲載していただきました。誠にありがとうございました。
表彰実績
環境省、独立行政法人環境再生保全機構、国連大学サステイナビリティ高等研究所主催の「全国ユース環境活動発表大会」にて参加校の先生方の投票によって選出される「先生が選ぶ特別賞」を受賞させていただきました。
長年学校を挙げて取り組んできた素晴らしい活動が多い中、活動開始1年目にして長野県勢初の全国大会出場・上位入賞を果たすことができました。
総括・改善点・展望
総括として今回の清走中を振り返ると、イベント開催に向けてご尽力くださった本当にたくさんの方々の顔が思い浮かびます。
私の地元・長野市以外の地域では人脈と土地勘がほぼゼロに等しく、右も左もわからない状態で、
「美しい信州を守るために、1ヶ月半後に清走中を開催します!」
と何度も現地を訪れ、全力のプレゼンを繰り返していくうちに、次第に協力してくれる方々や「参加したい!」と仰ってくださる方々が増えていきました。多くのメディアにも取り上げていただき、申込み定員も数日で埋まってしまったり、20を超える企業様、団体様にパートナーになっていただけたりと、清走中の持つ大きな可能性にワクワクが止まらない1か月半でした。
しかし、その一方で多くの課題も感じました。
開催にあたってどんなタスクがあり、誰の協力が必要で、いつまでにそれらをこなさなければならないのか。草創期であるがゆえに仕方のないことではありますが、タスクが溜まりすぎてご迷惑をおかけしたり、ついマルチタスクになってしまって一つ一つのコンテンツのクオリティが下がってしまったりと至らぬ点が多々ありました。
今回の清走中を通して得た成果と課題を整理して仕組みに落とし込み、より多くの地域でより多くの方々に清走中にご参加いただき、ゴミ問題の解決に向けて一人でも多くの方の意識・行動変容を促すきっかけを提供していけるよう、邁進して参ります。
最後に
最後までお読みいただいた皆様、誠にありがとうございました。
私たちは「誰もが楽しくゴミ問題の解決に取り組める社会を実現する」というミッションを掲げ、ポイ捨て報告サービス「MyGOMI.(マイゴミ)」、ゲーム感覚ゴミ拾いイベント「清走中」、Instagram「エシカルな暮らし」、ゴミをゼロにする広告ゴミ箱「UPCYCLE BOX」を運営しております。
人類共通の課題であり、至上命題であるゴミ問題の解決に向け、今までにはない斬新かつワクワクに満ちたアプローチで未来を開拓していきます。
今後とも株式会社Gabと清走中をよろしくお願いいたします。
いただいたサポートは地球を守るために使わせていただきます。