インドネシア語検定D級に1年で一発合格した話
こんにちは。がーとです。
先日インドネシア語検定D級に合格しました。祝ってくれたみなさんありがとうございます。Terima kasih semuanya!
私のようにインドネシア語を勉強したいと思っているホロIDファンをかなりお見かけしますが、インドネシア語学習についての情報はインターネット上でなかなか見ないので、私が書いてみようと思います。
はじめに
私の勉強法はかなり我流です。すべての人が私と同じようにできるとは思っていません。また、私は本で学んだわけではないので文法的な説明はイメージで話す部分があります。あくまでも参考にしつつ自分のやり方を見つけてみてください。
また、私の認知特性はかなり尖った聴覚優位です。この認知特性はかなり勉強法を考える上で重要だと思っているので、ぜひ皆さんも意識してみてください。
なお、私のインドネシア語学習のモチベーションの大部分はホロライブですが、勉強法自体はそこまでホロライブに特化していないため、一般的なインドネシア語学習者の方でもある程度参考になるかもしれません。
インドネシア語を勉強する理由
私が言語学習において最も大事だと思うのは「モチベーション」です。そこで、本題に入る前に私がインドネシア語を勉強する理由をお話します。
前提として、私は言語そのものが好きで、なんでもいいから他の言語を話せるようになりたいと思っていました。
大学で第二外国語は必修ではありませんでしたが、ドイツ語の授業を履修しました。(ちなみにこれはキアラに出会う前です笑)しかし、ドイツ語の文法は複雑で、授業の大半は延々と文法を学ぶだけで、結局まともに文を作れるようになる前に履修をやめてしまいました。
ホロIDに興味を持ち度々配信を見ていたある時、hololive Indonesia 3rd Anniversary Cafe というイベントが開催されました。
この動画を見ていただければ分かると思うのですが、めちゃめちゃ楽しそうですよね。この時私は、いつかこのようなイベントに参加したいと思いました。これが私のインドネシア語学習を始めたきっかけです。
これを機にインドネシア語学習を始めた訳ですが、当然インドネシア語を学んでいればその言語を話すタレントにより興味が湧くので、徐々に私のメインの推しになっていきました。つまり、私がインドネシア語を学ぶ理由はホロIDが好きだからであり、同時にホロIDが好きな理由(の一つ)がインドネシア語を学んでいるからと言えます。
更にインドネシア語を学んでいるうちにインドネシアという国にも興味が湧き、ナシゴレンやミーゴレンといったインドネシア料理を作ったりもしています。インドネシア人の知り合いもたくさんできて、たくさん話すようになりました。これもインドネシア語学習のモチベーションになっています。早くインドネシア行きたい!
インドネシア語の文法的な特徴
インドネシア語の文法は英語とも日本語ともかなり違うと思っています。そもそも文の作り方が全然違うので、勉強法も少し変わってきます。
まず英語は厳密な文型が決まっていて、SVOCそれぞれに単語を当てはめていって文を作るというイメージを持っていますが、インドネシア語ではそのようなものは(多少はありますが)あまり意識していません。(この点は日本語に似ているかも)
語順については、大体 (S)VO なイメージで、名詞は後ろから修飾するとだけ覚えていれば良いです。
さらに、インドネシア語には時制も活用もありません。英語のような「三人称単数の動詞には -s をつける」「a/an/the の使い分け」「現在完了形」といった文法は一切ありません。
つまり基本的にただ単語を並べれば文になるのですが、ここで重要なのは「単語の作り方」です。インドネシア語にはたくさんの接頭辞と接尾辞があり、核となる単語にこれらを付け加えることによって単語の意味を色々変えることができます。この「単語の作り方」こそがインドネシア語の文法とされています。
したがって、インドネシア語学習の柱は、「語彙を増やすこと」「単語の作り方のルールを覚えること」の2点になると思っています。
勉強法その1:Duolingo
皆さん Duolingo に印象を持っているでしょうか。今では変な広告のイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、私がインドネシア語学習に使う前までは、「Duolingo なんてやっても話せるようにはならない」といったどちらかと言うと悪いイメージを持っていました。
Duolingo の特徴として、文法的な解説がほとんどなく、ただひたすら問題を解いて慣れて覚えろというスタイルをとっています。それまで主に英語とドイツ語を学ぶために使っていたのですが、特にドイツ語の場合は先に述べたとおり文法が複雑なため、慣れで覚えろというのはかなり無茶だと思っています。
ここまで読んだ方は察するかもしれませんが、私は Duolingo とインドネシア語の相性は抜群だと思っています。
例えばこの画像の Unit は pe-an 型の名詞(核となる単語の前に pe- をつけ、後ろに -an を付けることでその単語を名詞にすることができる)についての Unit です。
beli(買う)に pe-an を付けると pembelian(購入)になるといった感じです。
こういった pe-an 型の名詞を使った例文を使った問題をひたすら解くだけの Unit なのですが、Unit が終わる頃には自然に pe-an がどういう役割なのか覚えているといった具合に、どんどん文法を覚えることができます。
さらに Duolingo の良いところは、すべての例文の音声を再生してくれるところです。幸いインドネシア語の発音のルールはシンプルなので、聞きながら問題を解いていれば発音も自然に分かるようになります。自分でも真似して読んでみるとなお良いです。
課金ですが、しなくてもハートがなくなった時練習モードでハートを増やすことができるので、別にしなくても良いと思っています。私はしていますが多分この年課金が終わったらやめます。練習モードは同じ問題ばかり出てくるので、例文まで覚えちゃって自然と単語も覚えられたみたいなのもあります。
とはいえ、自分で調べたほうが早いこともあるのでそのときは調べましょう。私は大体検索上位に引っかかるジャパネシアか、東京外国語大学言語モジュールを参考にしています。あとは後述する ChatGPT に聞くと割となんでも解決します。
注意(日本語に対応していない件)
インドネシア語のコースは英語でのみ利用可能です。つまり、基本的に「英語↔インドネシア語」の翻訳問題を解くことになります。
英語に抵抗がある方は、インドネシア語学習と同時か、その前に英語に慣れることを強くお勧めします。
簡単な英語ならインターネット上のインドネシア人には大抵通じますし、中学英語レベルでも少なからず英語を知っているのであれば、文法はテキトーでもすぐにインターネット上で話せるレベルになります。
とはいえちゃんと英語を勉強しろと言っているわけではなく、とにかく使うことに抵抗を持たないようにしましょう。Duolingo で英語の方の単語が分からないといったことは私でもありますが、そのたびに自分で調べています。それでも全く問題ありません。
勉強法その2:ChatGPT
今の時代に語学をする人は恵まれています。文法も、語彙も、翻訳も適当に ChatGPT に聞くだけでなんでも教えてくれます。課金すると頭の良いモデルが使えますが、今は無料で使えるモデルでも普通に使えるレベルになったと思います。
特にインドネシア語はフォーマルな時とカジュアルな時で単語が結構変わったり、略語などのスラングが多かったりするので、辞書だけではかなり辛いのですが、ChatGPT はそれも解説してくれるし、自分で作ってみた文を添削してもらうこともできます。
最近は ChatGPT と声で会話できるようになったので、実際の会話の練習も ChatGPT でできるかもしれないです。
例1:辞書として
インドネシア語ー日本語やインドネシア語ー英語の辞書は以前探したのですが良いものが見つからなかったため、正確な単語の意味を調べたいときは KBBI というインドネシア語公式の辞書を参考にしています。
ある程度インドネシア語が分かってくると「あーこれはこの単語の派生ね」みたいな感じで便利なのですが、すべてインドネシア語で書かれているため初心者には厳しいです。(一応ブラウザの翻訳を使えば多少は参考になりますが…)
これを ChatGPT に聞いてみるとこんな感じで日本語で教えてくれます。先に述べた通りインドネシア語では単語の作り方が大事なので、単語を分解してもらうように頼むとためになります。
例2:全部投げる
画像を渡すこともできるので、コピペするのが面倒な時にスクショを渡して読んでもらうこともできます。この例ではスラングが多く使われていて辞書が全然役に立たないような文なのですが、このように解説してくれます。
注意
ChatGPT は普通に間違えることがあります。それでも私は知識を得るハードルの低さから使っていますが、「ChatGPT が言ってたからこれが正しい!」などと主張するのはやめましょう。また、少し不自然な点があればさらに聞き返すと解説してくれたり修正してくれたりするので積極的に対話しましょう。(まあ ChatGPT なので)
勉強法その3:ひたすら使う
インドネシア語に限らず英語もですが、私はひたすらその言語に浸ることで上達してきました。
とは言っても私は生まれてこの方 22 年日本から一度も出たことがありません。(余談ですが今年の 11 月にインドネシアへ初の海外旅行をします。)
その代わりに現実で人と話す時以外はできるだけ日本語を使わないようにしてきました。インターネットで使う言語もそうですし、一人でいる時に頭に残っていたインドネシア語をぼそっと言うときもあります。
あとははじめに述べたように私は聴覚優位の認知特性を持っているため、見かけたインドネシア語は積極的に発音してみています。そうすると結構頭に残ります。
これに関してはとにかく「できるだけ日本語を使わないぞ」という意識の問題なので、やり方とかは特にないです。私はいつからか食べ物などもインドネシアかぶれになってきました。
最後に
もしかしたら読者の中には「なーんだ、大したこと書いてないじゃん」と思う方もいるかもしれませんが、私も大したことをした自覚はありません。とにかくインドネシア語への「情熱」とずっとこの生活を続けている「継続」があれば、なんだかんだできるようになると思います。
私もまだまだ実際に会話をするとなると不自由があるのですが、これからも続けていきます。
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VTuber ファンのための言語交流 Discord サーバーがあります。今は英語学習者と日本語学習者がメインですが、インドネシア語のチャンネルも盛り上げたいので、ぜひインドネシア語を学ばれている方は参加してみてください。あとインドネシア語話者の知り合いがいたら誘ってくれると嬉しいです。
インドネシア語についての質問をしたりインドネシア語で会話をしたりするチャンネルもあります。人が増えたらここでインドネシア語の VC でのイベントを企画するのも考えようかなと思っているので是非!