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KYOTO

一段と暑い。
日中の外気はエネルギーを削ぎ取りにくる。
それでも思い腰を上げ3つの目的に向けて京都に向かった。

電車の空調が驚くほど弱く、乗客皆が汗をかいているため、そこには部室のような懐かしいフレイバーがどんよりと立ち込めていた。

汗かきの僕ももちろん、人一倍の汗とスメルを放っていたと思う。同じ車両の皆様すみません。

京都駅につき、まず向かうは伊勢丹美術館「えき」KYOTO

一つ目の目的はこいつだ!

みうらじゅんFES〜マイブームの全貌展〜

先日の記事にも行こう!と書きましたが、みうらじゅんフェスなる展覧会に行ってきました。

みうらじゅんといえばその異常なまでの収集癖でよく知られているが、収集の賜物を拝見できるのがこのFESでした。

みうらじゅんをご存知ないヤングガンたちも、彼の生み出した言葉を聞けば足を向けては眠れないのではないか?

「ゆるキャラ」
「マイブーム」
「クソゲー」

どう?使ったことあるでしょ?
気になった人は調べてみて欲しい。
おそらくは、「んで、結局は何者」という問いへの簡単な回答は見つからないでしょう。

個々の展示物に関する感想は省略するが、圧巻でござんした。

みうらさんは子供の頃から息をするように多方面に熱中していた。

やりたいことが見つからない、趣味が無い人も多いし、それについて悩んでいる人もいる。

"気になる"が溢れるのも才能か。

大満足で展示場を後にする。

京都駅から30分ほど歩いて次の目的地に向かう。

僕は徒歩移動が好きで可能な限り徒歩で移動したい派です。
この日の気温は38°
辛い。それでも信条に従い歩く。

エアコン室外機の前を通ると
ブウォンと暖かい空気が不快に体にまとわりつく。

この季節、どの店に入っても、ありがたいことにエアコンをガンガンにして冷やしてくれていてる。

一方で外には室外機を通して生暖かい風を噴き出している。
室内にいるとその快適さに絆され、外のことなど考えにも及ばない。
あーギルティ

そんなこんな考えていると

次の二つ目の目的地に到着

ミスター・ギョーザ

京都のギョーザ名店である。

およそ半年振りの訪問となるので、お昼ご飯も抜いてベストな状態をメイクしてきた。
看板が見えたところでヨダレがジュワリ。

夕飯前の時間ということで並ぶことなく入店。

早速瓶ビールが到着

可愛いグラス。欲しいな。


一気に流し込むと
汗で流れ出したエネルギーが
炭酸と共に湧き上がるように
回復するのを感じた。

すぐにきゅうりの一本漬けも到着。
ちなみに僕の嫌いな食べ物の殿堂入りはキュウリがぶっちぎりです。
が、ここで食べるきゅうりは別物だ。
何がそうさせるのか、シャキシャキといけてしまう。

普段はコオロギの食べ物として蔑視させていただいてますが、シチュエーション、味付けでこうも変わるもんなんですな。

続いてはお待ちかねのコイツだ!

ギョーザ

うまい。
見たらわかるよね?カリッとジューシー。
以上、多くを語るのは野暮ってことよ!

あとは醤油ラーメン
ギョーザが本体だと思われがちだが、600円そこそこのラーメンを侮るなかれ。飛ぶぞ?

今日日、1000円近くのラーメンも多い中、旨みとコクに溢れた醤油ラーメンはチープラーメン系の至高。

こちらも大満足で店を出る。

芸術を楽しみ、アルコールと絶品メシを堪能して、汗だくになるほど歩いた後の楽しみといったらコレしかないでしょう!

さすがに1時間以上かけて歩くのは時間的に厳しいということで再度電車に揺られ向かった

最後の目的地がココ

廃れゆく日本の銭湯文化を守るために活動されているゆとなみ社が昨年継業された鴨川湯

僕はかれこれ15年ほど色々と銭湯に通っています。
銭湯に救われたことが本当に何度もある。

ここ数年はサウナブームもあり銭湯にも若者が増えてきたことを嬉しく思います。

それでも通っていたお気に入りの銭湯が廃業される経験も何度かある。

ゆとなみ社のような大きなパワーは無いが、こうやって各地の銭湯を利用し続けることで微力ながら活気の一助になれたらいいな。

肝心のお風呂ですが、最高でした。
古い銭湯ならではの脱衣所の空気はそのままだが清潔感も共存している。

小ぶりな浴場も同じように、カランやタイルの継ぎ目まできれいだ。やっぱり体を清潔にしにいく場所なので清潔感は基本だ。

銭湯において最も大事なポイントは利用客(常連さん)だと思っている。

立地によって例外はあるが、地域のコミュニティとしての役割もあるのが銭湯です。
なので、「常連さんが作るその銭湯の空気、文化が自分に合うかどうか」これは超重要ポイントです。
特別なにか話をするとか無くても、
同じ浴槽のおじさんたちの所作や顔つき、聞こえる会話がなんとなく落ち着く。
それがあなたにとっての合う銭湯ということです。

そしてそんな銭湯に出会うと、その街には銭湯以外にも好きだと思えるお店がある確率がグッと上がります。
銭湯を好きになるということは、
その街を好きになるということに似ています。

ゆとなみ社の銭湯はサウナも含んだ料金でシャンプーやボディソープも無料、ドライヤーもフリー。
有料でも金額は大したものではないかもしれないが、このサービス精神、心遣いにハートを掴まれちゃうんだよな。

1時間ほどサウナや温冷浴を繰り返し、
究極完全体グレートポラマルになり、銭湯を後にする。

あ、あと帰りに鴨川湯Tシャツを購入した。

僕は銭湯のグッズでTシャツがあれば極力購入するようにしてます。
〇〇湯とか〇〇温泉とプリントされたTシャツをバリバリ外着として着用します。

鴨川湯様
ありがとうございました
必ずまたお邪魔します。

帰り鴨川を渡る

日の沈む鴨川

銭湯で脳に幸福成分が満たされている状態でのこの景色である。
あー、この街好きだわ。となった。

ドラマや小説みたいに感動して涙したり叫んだりしてみたかったが、
小さな声で「すげー」とつぶやいて
自分らしく帰路につきました。

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