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#1 言葉のお葬式


「自分には無理です。」


令和元年5月4日(土)をもちまして、この言葉とお別れをしました。

お別れって寂しいもの。けれども今は晴れ晴れとした気持ち。あなたがいるから安全で怪我も少ない道を進んできた。しかし、いつもと変わらない無難なルートのままで良いんだろうか。選んでこなかった道の先にはどんな風景が広がっているんだろうか。怖いけど、決めた。今からあなたがいない道を歩みます。それがいずれ私にとって大事な別れだったって振り返られるように。

そう、みなとみらいで強く、強く誓ったのでありました。


「さようなら。お元気で。」




あくる日、友達の家にて。

友達「えー。すがさんだったら◯◯できるんじゃないの??」

私「うーん。私には無理だ…よ…、

うううっわあーーっ(大声)!!

友達「(驚!!)」


はい、早くもばったり再会しました。こんなにも、あっさりと。強く、そう、強く誓ったはず…なのに…。

人間ってちょっとやそっとで簡単に変われないなぁ。

でも、この「うううっわあーーっ(大声)!!」が私にとって、少しに見えて大きな変化でした。

自分の成長を妨げていた無意識の言葉を、意識できた瞬間

このきっかけをくれたのは、5期の企画生として通い始めたBUKATSUDO講座「企画でメシを食っていく(通称:企画メシ)」の第1回目に行われた「言葉の企画」です。


電通のコピーライターである阿部 広太郎さんが主宰となり、現場の第一線で活躍するゲスト講師の方々から、さまざまな「企画」の技術を学んでいく全12回の講座。事前に講師の方から課題が出され、各々考えた企画を提出。それを当日、講師の方に講評していただくという、企画を学びたい方にはすごく刺激になる貴重な時間。

第1回目は主宰の阿部さんによる「言葉の企画」。その課題は

この企画メシ2019「言葉の企画」の時間に出来る、一生忘れられない経験を企画してください。

これを受け、32人の企画生それぞれが考えてきた企画の中から、最終的に「どの企画をやってみたいか」みんなで1票ずつ投票。そこで選ばれたのが芝山さん(@Daisukedon0808)の企画「言葉のお葬式」でした。

一生忘れられない経験って何だろう。人生を振り返り、鮮明に覚えている経験の一つが「別れ」。つまり「お葬式」。「言葉の企画+お葬式」=「言葉のお葬式」。自分の成長を妨げる言葉のお葬式をしてお別れしよう。

この企画がきっかけで、お別れしたのが「自分には無理です」でした。お別れしたはずが、次の日、早くも言ってしまうという失態。しかし今までは素通りだった「自分に呪いをかける言葉」に気付けるって私にはすごく大きな出来事でした。

おそらく自分の心の中だけで宣言してたら、三日坊主で終わってしまい、きっと消えてなくなる。しかしワクワクと不安で迎えた「企画メシ」のスタートを切ったあの時間、そして企画を学びたい、自分を変えたいという強い想いを持って集まった同志たちがいるあの場所だからこその宣言ってずっと心にあり続ける。

きっとまた道のどこかで再会するだろうけど「またお会いしましたね。今まであなたが誘導してくれた道を進んでいましたが、今回は新しい道に行ってみますね。ちょいと先を急ぎます。」と挨拶ができる。

いつかその言葉と出会わずとも自らの足で進んでいることを信じて。そんなきっかけを作ってくれた「企画メシ」での初回の時間は一生忘れられないと思います。

人は簡単には変われないけれど、きっかけを与えることはできる。そのきっかけが、その人の「気付き」→「行動」に代わり、より幸せな方向へ後押しできるかもしれない。「言葉のお葬式」のように、そんなきっかけと矢印をプレゼントできる素敵な「企画」ができるようにこれから半年間頑張ります。


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