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DAY:5 海を諦められない
予定が潰れる!?
正直、今日は書くことが少ないかもしれない。
夜中、何度も目が覚めた。外では激しい雨が降り続け、その音がまるで太鼓のように響いていた。眠りが浅かったせいか、朝5時半に起きたときも体はどこか重かった。
雨音とともに瞑想
いつものように瞑想を始める。
まずは体のスキャン。指先から足の先まで意識を巡らせ、今の自分の状態を知る。雨音をしっかりと聞きながら、それを体の一部のように感じる。余計な考えが浮かんできたら、「あ、考えてるな」と認識し否定はせず思考のリセット。
次に、体をほぐす。腰、肩、足首、背中、指先まで丁寧に。眠っている体を優しく起こす。
それから3日前に試したチャクラ瞑想。第1チャクラから第7チャクラまでのエネルギーを整える。しかし、前回のように集中しすぎて体がビリビリ痺れる感覚には至らなかった。早く同じ境地にたどり着きたい気持ちが先走り、逆に呼吸に集中できなかったのだ。また同じ失敗をしてしまったのだ。
少し悔しかったが、それでも最高の目覚めだった。雨音をBGMにする瞑想も、なかなか風情があって良い。
突然の晴天、そして海へ
朝の予定はサーフィン。しかし、雨では無理。
「どうしよう?」と考えていると、突然、雲が消え、青空が広がった。やっぱり持ってる。
いざ、クタの海へ!
滞在しているのはウブドの北部。クタまではバイクで1時間半、約50kmの距離。
バイク専用の高速道路もあり、400円程度で乗れる。しかし、事前にカードを購入しないと通行できない仕組みで、インター直前で足止めをくらう。後ろからきた気のいいお兄さんが、インターの責任者に話をつけてくれ「自分のカードで通行させてあげて」と言ってくれた。
責任者は渋々OKを出してくれたが、通行料金通常より多く取られた。別にいいけどここって日本じゃないんだなぁと実感した。
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インドネシアの道路はカオスだ。車線を守る車など存在せず、バイクは右から左から縦横無尽。二人乗り、三人乗りは当たり前。交通ルールの概念が日本とは違う。気を張りっぱなしの運転に肩がガチガチに凝る。
道中履いているサンダルが吹き飛んで行ったり、道を間違えひかるさんとはぐれたり、たくさんのハプニングを乗り越えながらやっとの思いで海に到着。
しかし、見た瞬間、絶望。
波が高すぎる。サーファーたちも次々と海から上がってくるレベル。「命>楽しさ」の判断を下し、泣く泣く断念。
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ショッピングとジェラート
近くのショッピングセンターでハンバーガーを食べ、さらに3階建てのお土産センターへ。日本のスポンサー様やお世話になっている人たちへ、計15人分のお土産を購入。総額13,000円ほど。ルアクコーヒーが少し高かったが、それ以外は驚くほど安かった。
その後、ジェラートを食べに行く。30種類以上のフレーバーがあり、試食もOK。大きなサイズで200円!
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ピスタチオとオレオを選んだが、「1つはスッキリしたフルーツ系にすればよかった」と少し後悔。でも、どちらも絶品。ピスタチオはナッツがゴロゴロ、食感も楽しい。オレオはチョコベースで、ザクザク食感が新鮮だった。
どうしても海に入りたい
それでも海への未練が消えない。
現地のひかるさんに「いつも凪いでいる海」を教えてもらい、案内してもらった。
日本でいうとこのデカめの『AEON』のような施設内を抜けて海まで直通のルートがある。その中にイベントスペースがあり、バリの美女が並んでいた。
美人大好き齋藤は一直線にBB(バリ美人)の元へ。
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施設を抜けると水平線が広がる。
そこは、海の中にブランコがあり、まさに“映えスポット”。
しかし、周囲の視線などお構いなしに、ブランコを輪くぐりし、全力で泳ぐ。「いい意味で誰も他人に興味がない」という雰囲気が心地よい。
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泳いでる観光客はいなかった。
まやの弟は、ビーチで逆立ちの練習。小学1年生で補助倒立ができるとはすごい。しかも、諦めない精神が素晴らしい。本人が飽きるまで付き合うが、彼らは「もう飽きた」と素直に言うので、無駄な時間が生まれない。将来自分の子どもにもこの能力を身につけてほしい。
海から上がり帰ろうとしていた時、中国人観光客の二人組が声をかけてくれた。
グレープフルーツのおすそ分けだった。日本にいた時の自分はそんなもの食べられるわけがなかったであろう。
しかしここはバリ食べるしかない。
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1時間かけて帰宅
語らう夜
ホテルに戻り、夕食はナシゴレンとトマトソースパスタ。どちらも絶品。
食事の間、周囲の人々現地の方と夫婦観について話す。
「日本の結婚という制度に納得がいかない。紙を出さなきゃ一緒にいられないなんて、おかしくない?」
そんな考えを聞き、ハッとした。確かに、深く考えたことがなかった。
また、飲み会でパートナーの悪口を言う文化についても話題に。
「周りに合わせないと浮いてしまう現実が嫌だ」という意見に共感。
自分はどんな家庭を築きたいのか、考えさせられる夜だった。
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日焼けと運転でヘトヘト
バリおやすみ。