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つぶピー
お菓子で◯◯ピーと言えば、大多数が柿ピーと答えると思うのだけど、私はつぶピー派である。
とか言いつつ、恥ずかしながら私はつぶピーという存在を半年前まで知らなかった。
おじいちゃんが亡くなった時に棺に何を入れようか、何をお供えしようかという話になり、初めてその存在を知った。そして、おじいちゃんが入れ歯になるまでつぶピーが大好物だったことも、その時はじめて知った。
そういえば私が物心ついたときには、もうおじいちゃんは入れ歯ユーザーだった。
おじいちゃんの祭壇につぶピーを供え、目の前でおじいちゃんとつぶピーを食べる。生きている時には多分一度もできなかったけれど、今だからできること。
でも、もっと柔らかいものでいいから、別に美味しいものじゃなくていいから、生きているおじいちゃんと一緒にゲラゲラ笑いながら何かを食べたいなとおもう。
孫の私はおじいちゃんに外見こそ1箇所たりとも似ていないのだけど、収集癖があるところとか、ちょっとケチなところとか、ゲラなところはそっくりだ。
長所も短所もおじいちゃんからも貰っている、と思えば自分のことも好きになれそうな気がする。
でもまたしばらくしたら、そんな大事なことも忘れて自分の短所をクヨクヨ考えていそうだ。楽天家なところまで似たかったものだ。
今日おやつにつぶピーを平らげてしまったので、また買いに行かなければならぬ。
おじいちゃんが大好きだった自転車で行こうかと思ったけれど、あいにくサドルを盗まれてしまっているので、徒歩で行くしかない。
サドル泥棒、ゆるすまじ。