リーダーシップ進化論

 本書は人類史以前から現代にいたる過程の「リーダーシップ」についてまとめた本である。リーダーシップということで、組織にはリーダーとそれにフォローするメンバーが存在する。
ここで大事なことばは「自己組織化」=「成り行き」=「繰り返されてしまう悲惨な歴史を動かしている規則」、、、それにあらがうことがリーダーの責務である。ひとりひとりが集まると(自己組織化によって)複雑な組織が現われてくる=「創発(emergence)」=群れ。私たちはひとりひとりがこの社会的な創発を形作る原因(規則)がなんであるかを深く知ろうとしなければ、それぞれは害悪となってしまう。本書はその害悪を引き起こす(自然的な現象である)「自己組織化」を「時代とともに」理解しようとする啓蒙の書である。

①人類以前のリーダーシップ:家族型
もっとも原始的な組織である。家族型組織のリーダーは組織のメンバーと血縁距離が近いか、またはメンバーを家族や親友のように存在である。

②旧石器時代以降:学習型
学習型リーダーとは、メンバーの経験が世代を超えて共有され且つ組織の財産としてつみあがることを促す存在である。
※旧リーダーシップの家族型を破壊したというわけでは無い。

③農耕以降:順位型
順位型のリーダーとは、メンバー間の争いを調整しつつ、厳格な順位による指揮命令系統を確立し、組織を維持する存在委である。
※同様に以前のリーダーシップ形態を破壊を破壊したわけでは無い。

④四大文明以降:専門型
四大文明における組織は専門型であると考えられる。専門型組織を率いるリーダーとは、組織のメンバーを多様な専門性に分化させ、多数の専門集団間の利害を調整する存在である。
※略

⑤ルネサンス以降:扇動型
メンバーに対してビジョンを示し、組織の行動に正義と自尊につながる目的を与える存在である

⑥インターネット以降:周辺型
権力者のビジョンに疑いを投げかけ、弱者の立場から代替案を提示し、それを進める存在である。ジョンレノンや宇沢である。

リーダーとは

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