チェロのメモ 2020/08/29

前回テンポがちゃんと取れなかったのを反省して、気をつけて事前に練習したが、実際先生の前でやってみたら全然ダメだった。先生とやると足でリズムをとってくれたりするのでなるほどとわかるのだが、自分で足でやろうとすると、作業がひとつ増えて弾けなくなる。そんなことを思っていたら「ここにメトロノームあるから使ってねー」と言われて軽く衝撃を受ける。顧客が本当に必要だったもの…。あと、お手本CDがあるのを完全に忘れていたので、それも聞けばいいのだと思った。楽譜からもちゃんと読み取れるようにしよう。
間が空いた影響(先週のように間が空くと基礎練習が多めになる)でできてなかった曲(エーデルワイス)のエクササイズ。曲のエクササイズは、一部を簡単な動きに還元して練習したりする。二種類やったのだが、どちらも指先の微妙な動作を伴うもので、なかなか苦労した。ひとつが移弦をして戻ったときに同じ音を弾くというやつで、以前「指残し」という名前だと書いた。レの弦の4(小指)を押さえたままラの弦の2(中指)を押さえるわけだが、自分が人差し指と中指を動かしているところを先生が中指だけええんよとサッと動かす。なるほどと思ってやってみるがまったくできない。ふつうの人は日常、中指だけ動かすみたいなことをしないわけで、どうしても他の指に影響が出てしまう。合理的・効率的な動きではあるが、身体はそこまで最適化されていない。楽器あるある(PCのキーボードも本気で効率的な打鍵をしようとするとこうなると思う)。
もうひとつも移弦だが、同じ指で移弦する場合の弾き方。同じ指で押さえるならば、そのまま寝かせるようにスライドしてやればいいとのこと。そうすれば指がずれて音を外すということがなくなる。そうかとやってみる(これもレ弦⇄ラ弦の動き)が、やっぱり簡単にはいかない。ただ単に寝かすと、ラ弦で指の腹あたりに当たることになり、力が入らず音が外れる(点より面になる)。なのでイメージとして縦にも捻るようにする。これも案外むずかしくて、とくに戻ってくるときに元の位置からずれてたりするのである。いろいろ原因がありそうだが、以前からふつうに移弦したときのずれに苦戦していたのもあって、微調整する癖がついている気がする。最近は音程が安定してきてはいるが、慣れない動きをすると途端にそのようなミクロな動きを意識せざるをえなくなる。まあ、ある意味ではいいことなのだろうが、これからは動きと動き、癖と癖の調停が重要になってくるのかもしれない。ここはひとつ、成長しているのだと思っておこう。