HCD基礎検定を受験してみて

NPO法人人間中心設計推進機構(HCD-Net)が企画したHCD基礎検定を受験しましたので、受験してみての感想や今後受けられるかたへの参考になればと思いこの記事を書いてみます。

NPO法人人間中心設計推進機構(HCD-Net)からは実践をもとにした人間中心設計スペシャリストや人間中心設計専門家などの資格がありますが、こちらはHCDに関する基礎知識体系を問われるかたちの形式です。

HCD 基礎検定は,HCDの専門家やUI/UXデザイナーと効果的・効率的に協業・共創を進めたい人や,自らの業務に人間中心デザインの考え方と知識を活かしたい人のために,HCDとは何かを理解し自分にとっての必要性,取り組む意義を理解する学びと気づきの場でもあります。

現在、いろいろな企業や団体でHCD専門家やUXデザイナーらが活躍されています。専門家は実務経験を通したコンピタンスの獲得をもとに認定されます。一方で、HCD基礎検定は、HCD実践のベースとなる基礎知識やマインドの獲得で認定されます。

HCDに関する共通言語、マインドがあることにより、顧客理解など実践の場における専門家やデザイナーとの協業、共創がより効果的、効率的になります。

公式Webサイト「HCD基礎検定の位置づけ」より

受験にむけてどのようなことをしたか

受験を申し込むと受験システムの情報が共有され、アクセスすると検定の範囲のテキストと講習動画を閲覧することができます。
自分はこの公式のテキストをもとに準備を進めていきましたが、受験後ふりかえってみてもこの内容をインプットすることで合格レベルには達することができることができると思いました。

一方でHCDの理解を深めて、知った状態から前後の文脈までを詳細に学ぶために以下の書籍を事前に購入し、受験に備えました。

  1. 人間中心設計の基礎 HCDライブラリー第1巻

  2. 人間中心設計入門 (HCDライブラリー)

  3. 情報デザインの教室

書籍をすべて読み解くには時間がかかるかと思いますが、HCD基礎検定からさらに人間中心設計スペシャリストなどの実践資格を目指すのであれば、このあたりもインプットしておくと実際のプロジェクトに活用できるマインドセット・知識を得ることができると思います。

受験を終えてみて

ボリューム的には1問1分くらいのペースで回答できれば時間内に終えることができる量ですので、落ち着いて聞かれていることに対して回答できればタイムマネジメントとしては問題なく終えることができます。

自分としては、一部を実務として取り入れるような段階だったため、改めて基礎から体系的に学べる機会としてとても受けてみてよかった検定だと思いました。

また受験テキストだけでHCDを理解したとなるのではなく、あくまで入り口として捉え、さきほどの書籍やUXデザインの教科書などと合わせて理解を深めることで実務に役立てる知識がつくのではないかと思います。

これから人間中心設計を学習していきたい、実務でとりいれていきたい方の入り口としては、ハードルは高くなく初めてに受けても良い検定かと思いました。

ぜひ今後、受験を検討しているかたの参考になればと思います。

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