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命は太陽の光のように
緩和ケアの認定看護師をしている僕は、今まで多くの方の最期の瞬間に立ち会ってきました。
涙を流して声をかけ続けるご家族のそばで、だまって一緒に看取りをすることも珍しくありません。
この場面で僕がよく思い出す言葉があります。
「人の命は太陽の光に似ている」
これは僕が認定看護師になるための学校で、先生が教えてくれた言葉です。
太陽が登る時、実際に姿をあらわす少し前からあたりを照らしていきます。
それは生命の誕生を待つ時に、みんなの心が明るくなるように。
地球を照らした太陽は、沈んだ後もほのかな明るさを残します。
命が終わった後に、残された人をあたたかく包んでくれるように。
最期の瞬間を看取るご家族は、大切な人からの優しいあたたかさを受け取っているように見えることがあります。
人の命はそこで終わったとしても、残された人たちの心にあたたかく存在し続けるのかもしれません。