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プロダクトの質とスピードを支えるNutmegの開発価値観

Nutmeg VPoE の柳ゴロウです。

スタートアップに参画してくれるエンジニアを探すのが大変だったので、一時期副業で開発を手伝ってもらっていました。

非常に助かっていたのですが、現在開発部門では副業の受け入れは一旦ストップさせていただき、フルタイムのエンジニアのみで開発を行っています。

本日は、戦力を絞ってでもフルタイムのエンジニアだけで開発を行っている理由を、Nutmegの開発価値観に照らしながら説明したいと思います。


なぜ現在副業の受け入れを中断しているのか

前提として、以前副業をお願いした皆様はすべからく優秀なエンジニアです。

長い間一緒に仕事をした経験があり、実力も十分。

Nutmegの tech stack になじみがなくても、時間をかけずに立ち上がってくれました。

出だしはとてもスムーズだったのです。

では、なぜ副業の受け入れを中断するに至ったのか。

(理由1)時間がかかるほど、当初のスコープからずれていく

副業で使える時間は一ヶ月あたり 16 ~ 20 時間くらいとしましょう。

大体フルタイムエンジニアの2〜3日分くらいです。

単純計算で、フルタイムで対応すれば1週間かけて実装できるものに2ヶ月超かかり、1ヶ月かかるものには半年以上かかる計算になります。

毎週週末に作業していただく場合には、作業と作業の間に1週間開いてしまうので、前回までの作業を思い出すところから始めることになり、さらに時間がかかってしまいます。

我々の開発は、実際に利用いただくユーザーの顔が見えてから作り始めるものが多く、数ヶ月かかってしまうと、ビジネスチャンスを失ってしまう可能性があります。

一方で、フルタイムで時間を確保できれば、ユーザーとコミュニケーションをとりながら正しい処理を即時に判断でき、集中して実装することができるので効率的です。

(理由2)気軽に出してみて、試してもらうのが我々の常套手段

Nutmeg は 完成度が50%の段階で「試しに作ってもらう」ことを重要視しています。

我々がいくら練りこんでサービスを作っても、実際のユーザーの期待を外してしまう場合があります。そうなると有効に活用してもらえず、結果として無駄な開発になってしまいます。

そのような悲劇を避けるために、我々は「何か動くものを作って、実際に触ってもらう」ことを重要視しています。

作る社内・社外のフィードバックをもらう方針を修正する

  • 作る社内

  • 社外のフィードバックをもらう

  • 方針を修正する

というサイクルを回していきます。

このサイクルの一回転を早く回すと、ユーザーの機能に対する関心度が高いうちに、有益なフィードバックがもらえます。

この「ドラフトファースト」の考え方は、Nutmegの開発における重要な要素です。

(理由3)コードもどんどん変わっていく

我々のサービスは発展途上にあり、コードのあらゆる部分が日々変化していきます。

開発用の branch を作成して、機能開発を進めていただいたとしても、main branch との差分が大量に発生し、マージ作業にとても時間がかかるか、最悪、一旦開発していただいた部分を破棄して、新たに実装し直してもらうこともあり得ます。

せっかく作って、「よし、これでできた」というものを、マージできないので、作り直し、というのは悲しいですよね。

(理由3) AWS の権限

我々のサービスは AWS を使っています。

運用の手間をできるだけ下げるために、利用できるフルマネージドのサービスは積極的に使っています。

従って、何か新しい機能を加えるたびに AWS の設定を変更することが多いです。

副業で参画してくださっている方には、我々と同じ権限をお渡ししていません。これは、当社からすると、内部統制として重要であると同時に、副業で参画してくださっている方を、万が一の事故から守る意味もあります。

結果的に、副業で参画してくださっている方の代わりに、我々フルタイムエンジニアが設定することになります。

エンジニアリングでは、試行錯誤している中で、よりベターな解決方法を思いつくことが多々あります。代行するということは、そのチャンスを奪ってしまうということになり、せっかくの成長のチャンスを逃してしまうことになります。

(まとめ)すべてはエンジニアのやりがいと成長のために

Nutmeg の開発チームは、UI 担当、バックエンド担当、インフラ担当などの役割分担をしていません。

エンジニア1人1人に、機能単位で担当が割り振られ、その機能を実現するために必要なことはすべてやります。

かつ、エンジニア自身がビジネス側と密接に連携して、少しずつ、よりよい機能にしていきます。

もちろん大変な面もありますが、ビジネスサイドからインフラまですべてを一気通貫して経験できることは、スタートアップで働く醍醐味であり、やりがいでもあります。

Nutmegのチャレンジングな開発環境、ドラフトファーストという開発価値観やスピード感あふれる開発サイクルは、着実にエンジニアとしての経験を高め、技術力にもつながるでしょう。

ーというわけで、我々はフルタイムで取り組んでくれるエンジニアを熱望しています!

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