少年よ、クソデカ下駄を履け!!!!!【#21】
シュッゴーーーーッド!!!!!(時候の挨拶)
朱上言です。
キングコーカサスカブトの話、するぜ〜〜!!!!!!!!
いや、マジで待ってたよ。マジで。
DXオージャクラウンランスの箱絵でキングコーカサスカブトやゴッドキングオージャーの存在が解禁されてからというもの、ずっと「今日解禁か…?」「まだか…」を繰り返していた半月ほど。
思いっきり玩具情報が載ってるてれびくんの発売日(7/28)にすら解禁されないという謎采配のせいでかなり焦らされたが、やっとこさ大っぴらに触れていけるというものだ。(※たぶん7/28に解禁されなかったのはガッチャード玩具の情報と話題を食い合ってしまわないようにすることが目的だったんだと思う)
いや〜〜〜!!!
見た目はギミックは概ね箱絵から想像できたけど、仕様はどんなもんなのかな〜!!!!
と思って見てみたら、
いちまんいっせんえ
ん!?!?!?!?
解禁から1週間も経たずに発売!?!?!?
既にパンチありまくりのこのロボ、早速情報を確認しながら解説していこう。
DXキングコーカサスカブト ガーディアンウエポンヘラクレスアックスセット
満を辞して登場したキングオージャー第3のロボである。
(※プレバンのキングオージャーZEROを含めるなら4体目)
昨年12月に王様戦隊キングオージャーのティザービジュアルが解禁されてから約7ヶ月。
もうこの頃から写り続けていた明らかに変形しそうな城がいよいよ起動するわけだ。
ウルトラマントリガーのナースデッセイ号なんかもそうだが、「劇中で印象的に映り続けていたアイテムがついに立体する」みたいな文脈にめちゃくちゃ弱い。
見えていた以上の隠し球があることも多いしね。
常に映り続けてきた基地形態のコーカサスカブト城に加え、
シュゴッド状態であるゴッドコーカサスカブト、そしてロボモードであるキングコーカサスカブトへの3段変形がこの商品単体のメインギミックだ。(メカ状態が『ゴッド』でロボ状態が『キング』なのちょっとわかりにくくない?)
シュゴッドとしては初の3モード変形である。
同じく単体変形仕様であるDXタランチュラナイトがロボ⇄シュゴッドの完全変形を売りとしていたのに対し、こちらはほんの少し差し替えがあるものの更に1モード多く変形できるのが差別化点だろうか。
各モードを詳しくみていこう。
まずはコーカサスカブト城形態。
言うて両手足をまっすぐ横に広げただけなのだが、ちゃんと城に見えるのがすごい。
というか本編で「城」として刷り込まれ続けてきたので多少見た目に無理があってもスッと入ってくる。
「城を再現したモード」というよりは「本編で城としてお出しされたものの立体」なのが強いのだ。
本編CGでは肩と腿の間の隙間は埋められているので少し見た目に乖離があるだろうか。
しかし、そんな細かいことを完全に無視できるくらい「コーカサスカブト城が手元にやってくる」という事実の嬉しさがエグいので実質欠点はないね。(盲目オタク)
バンマニ曰く、ミニプラと並べると本編と同じスケールで遊べるので、「DXキングオージャーは持っていないけどミニプラはある」という人はジオラマとして手に取る選択次もあるかもしれない。
そしてシュゴッド形態。
ゴッドコーカサスカブト。
これまでのシュゴッドは常にモチーフの虫を再現する方向で努力しているイメージがあったが、
今回は再現を度外視して重戦車的なイメージを配合することで、城やロボの状態で必須となる各部のボリュームを保ちつつメカとして成り立たせている。
シュゴッドとしては邪道ながら普通にビークルとしてめちゃくちゃかっこいいのが凄い。
個人的にはコーカサスのツノが砲塔のように造形されているのがお気に入り。
合体ギミックの恩恵で羽がちゃんと開けるのも嬉しいね。
城やシュゴッドの状態で正面に来るコーカサスの羽部分には銀のメッキが施されており、そのパイプ状の造形と併せて非常にスチームパンクな雰囲気が漂っている。ステキ。
そしてロボへ変形、キングコーカサスカブト!
古き良き箱ロボだ〜!!!!!
めちゃくちゃ安心感のあるプロポーションをしている。
くびれも何もあったもんじゃない箱感マックスの体型…!ずんぐりむっくりのパワフルさに垂涎モノのロマンを感じる。
「これ僕らはロマンに感じるだろうけど、ちびっ子からしたらどうなんだろうか……」という何様すぎる不安を抱いてしまうほどにはオールドファンに刺さるルックスだ。
そして胸に輝くメッキ!
胸にデカデカと金メッキを持ってくる仕様はゴッドホッパーの時すでにやっているのだが、
今回は赤色の塗装が乗っていたり、キングオージャーのエンブレムが彫られていたりと全体的に情報量が増えているためより高級感を感じられる。
実質的な基地ロボということもあって体躯も相当なモノであり、ツノを含めて全高約38cmというなかなかのサイズを誇っている。
頭や肩の位置はそこまで圧倒的に違うというほどでないが、各部の「太さ」がガチで別格だし、
なにより角のボリュームがエグいので、手に取った時のボリューム感は見た目以上のものがあるだろう。
"全高38cm"と聞くとどうしても昨年のドンオニタイジンの全高36cmを想像してしまう人も多いだろうが、先述の通り「ツノを含めて」なので実際のサイズ感は多分このくらい。頭の部分の高さで20センチ台後半くらいくらいだろうか。
キングオージャーのロボシリーズの共通スケールから逸脱しない範囲で豪華なボリューム感を出そうという工夫が大ボリュームのツノに現れているのかもしれない。
商品名を見るとわかるように「DXキングコーカサスカブト "ガーディアンウエポン ヘラクレスアックスセット"」と、今回はデフォルトでガーディアンとのセット仕様になっている。
とはいえガーディアンヘラクレスはコーカサスの変形とは全く絡まず、
あくまでもロボモードで武器として持たせるのみ。
どちらかというとタランチュラナイトの地底ガーディアンウエポンセットに近い構成のパッケージと言えるだろう。
そのため、今回の定価11000円という一見強気に見える設定は、
基地ポジジョンの大型ロボという特性に加えて「通常1500円換算のガーディアンとのセット箱になっているから」という理由があるのだ。
実際、税抜き定価10000円からガーディアンの共通価格1500円分を抜くと8500円となり、
ロボ本体だけでいえばDXキングオージャーと同額ということになる。
先述したサイズも合わせて考えるとわりと妥当な金額だなと思う。
さて、今回のキングコーカサスカブト、
キングオージャーのロボシリーズでありながら可動がオミットされているという大胆な仕様となっている。
可動は肩ロールと二の腕ロールのみ。
かなり男らしい仕様だが、それゆえに
満を侍して登場する基地形態、
ビークル然としたメカ形態、
箱感溢れるレトロなロボ形態、
そして素立ち肩と可動のみで勝負する男らしい仕様。
あまりにも、あまりにも戦隊ロボだ。
ここまでの1号、2号ロボが徹底的と言えるほどに可動路線を貫いていたため、ここにきてここまで露骨にクラシックなロボがお出しされるのはかなり意外性がある。
しかし、ここまでの流れを断ち切ってまで可動を捨てる方向に舵を切るだけの絶対的な持ち味が存在するのだ。
そう、それこそが
シュゴッド20体全合体
ゴッドキングオージャーである!!!!!
なんだコイツーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エクストリームキングオージャーを素体とし、キングコーカサスカブトがほぼ丸ごと全部ゲタになって合体している。
そりゃシュゴッド19体分の重量を支える土台に可動は仕込めませんわ……。
と、半ば無理やり納得させられてしまうパワーがある。
これまでの合体でほぼ全ての追加パーツをキングオージャーの上半身に盛っていたことへの盛大な答え合わせと言わんばかりの超絶ゲタ合体。
レジェンドキングオージャーやエクストリームキングオージャーの解禁時に「下駄が欲しいなぁ」という声を一定数見かけたので、
ひと目見て「コレコレコレェ!」となった人はかなり多いのではないだろうか。
しかし大型枠のロボををこんなにまるまるゲタにするとはなんと贅沢な……と一瞬思ってしまうが、
そういやエンジンオーG12もサムライハオーも最終ロボは結構ガッツリ土台になってんだよな……。
ある意味その辺りの「全合体」へ回帰していると言えるのかもしれない。
各部の特徴に少しだけ触れていこう。
まずは頭部だが、エクストリームのようにキングオージャーの頭部(パピヨンについてるやつ)にメットを被せるのではなく、コーカサスの角パーツにキングオージャーと同じ造形の頭部が備え付けられている。
つまりわざわざパピヨンと同じ顔が新規造形で作られているということだ。
このあたりは先ほど画像を引用した下記の開発者ブログでも触れられているが、やはり意図して「キングオージャーの顔を使い続ける」方針をとっているようだ。
合体ロボの「顔」に愛着を持ってもらうことはドンオニタイジンのタイミングからかなり模索されているようなので、これもそういった課題に対する一つのアンサーなのだろう。
キングオージャー→レジェンドキングオージャー→エクストリームキングオージャー→ゴッドキングオージャーと4段階も進化して一度も"顔面"が変わっていないというのは、長年にわたる戦隊ロボの歴史の中でもなかなか珍しい例かもしれない。
そして胸部。
ロボットの「個性」を顔以上に表すと言っても過言ではないのが胸部だ。
しかし、レジェンドキングオージャーの時点でメッキ仕様の豪華なアーマーパーツが装備されていたため、「これ以上豪華にするのは難しいのでは…?」と思っていたのだが、
ゴッドキングオージャーでは金色メッキのホッパーアーマーの上にさらに銀色メッキを施した羽パーツを配置するというまさかの追いメッキ方式(?)でさらなる豪華さを演出。
さらに、全面全てが金色メッキだった派手派手な状態から、
コーカサスの羽の上品な金塗装や正面に入る黒なんかの緩急によって絢爛ながら威厳溢れる迫力のあるデザインへと着地している。
バッタの開きが正面に来るよりは広げた羽根が胸飾りになっている方が納得感あるよね。(もちろんホッパーアーマーもめちゃくちゃカッコいいけど)
そして見よ、このゴッド・下駄。
キングコーカサスカブトの頭と背中以外をほぼ全て下駄として処理している。
やりたい放題かよ。
ガーディアンも迎え入れることで極限まで膨れ上がった上半身武装を全て受け止める必要があるため、これだけのパワープレイが必要になるわけだ。
しかし、特徴的なツノとメッキが施された羽根パーツを頭〜胸に移動させ、無骨なボディ部分は全て下駄に持っていくというのはかなり素晴らしいバランス感覚だと思う。無駄がない。
エクストリームキングオージャーが登場した頃にバンマニでこのような発言があったが、
まさか
「立ってるのが奇跡」
ではなく
「(デカい下駄を履く前提の上半身武装なのにキングオージャーの足そのままで)立ってるのが奇跡」
だったとは……。
各所で言われているが、キングオージャーのロボシリーズは20体合体をゴールとして計算されていたそうで、ついにその完成形が手に入ると思うとワクワクが止まらないぜ。
ということで、今回はDXキングコーカサスカブトとゴッドキングオージャーについて軽く攫ってみた。
戦隊史上初めての20体合体。
余剰なしの全合体自体も(エンヤライドンを使っていないトラドラオニタイジン極を厳密には全合体ではないと仮定するならば)サムライハオー以来約14年ぶりとなる。
あまりにも、あまりにも「歴史が動く瞬間」すぎる。
乗るしかない、このビッグウェーブに!
ということで今回の日記はここまで。
ここまで読んでいただいてありがとうございました!
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是非是非!
それでは、また。