きみもブンブンジャー玩具が欲しくなる!【#05】
ブンブンブーーーン!!!!!!!(時候の挨拶)
朱上言(すがみ げん)です。
ブンブンジャー玩具が解禁されたぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
新戦隊の玩具だぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!
待ちに待った情報解禁!
今年は例年に比べてかなり遅かったのでかなり焦らされた。
本来なら「各玩具の詳細に触れながら解説や所感を!」とつらつら書いていくところなのだが、
新戦隊の玩具ということもあってみんなそれなりに情報を追って詳細を確認していると思うし、なにより色んなYouTuberさん達が動画にて解禁情報の整理を行なってくれているので、
今回、僕はもう少し踏み込んで
「ブンブンジャー玩具の魅力とは何か?」
というところを語っていきたいと思う。
(ちなみに、今回はほぼブンブンチェンジャーとブンブンジャーロボのみに絞って話していくので、それらの最低限の情報さえ押さえておいて貰えれば大丈夫だぜ!)
「爆上戦隊ブンブンジャー」の玩具は何がすごいの?
さて、今回のブンブン玩具、
シリーズとしては一体どのようなところに強みがあるのか、というと
それはもう、まず1つの単語から叫ばねばならなくなるだろう。
それこそが……
これ!!!!!!!!!!!
今年の玩具は「安い」のだ。
メイン変身アイテムのブンブンチェンジャーが3300円、1号ロボのブンブンジャーロボが7480円である。
これはマジで安い。
安い。安いのだが、
なりきりとロボでそれぞれの「安さ」のベクトルが違っているので、
一つずつ順を追って解説していこう。
まずはDXブンブンチェンジャーから。
DXブンブンチェンジャー
その破格さをよりわかりやすくするために、
直近5年の戦隊で比較してみよう。
比較してみるとガチで安いな!?
なんかズルしてるんじゃないの?ってくらい安いぞ。
近年の戦隊玩具は高額化の一途を辿っていたのだが、ここにきて何を血迷ったのか突然平成みたいな値段に設定されている。
勿論、それぞれ玩具としての仕様やシリーズごとのコンセプトが違いすぎるので単純に値段だけを比べて優劣をつけられるわけではないのだが、
「手に取るまでのハードル」という要素だけで考えれば他の追随を許さないレベルで優れていると言えるだろう。
それだけ「安さ」というのは求心力になり得るものなのだ。
税込3300円ということで、量販店での実売はおおよそ2700〜3000円くらいだろうか。
通年遊べるメイン玩具がチェーン店の焼肉食べ放題みたいな値段で買えるのは流石にお得がすぎる。
と、安さばかり推していると「でも安いから全体的にサッパリしてるんでしょ?」と思われてしまうかもしれないが、決してそんなことはない。
「そんなことはない」どころか、例年の玩具に負けず劣らずの高クオリティさを誇っているとすら言えるだろう。
手でしっかりと握れるほどの存在感のあるサイズに加え、正面から見える水色、白、銀は全て塗装仕上げというリッチさ。
勿論見た目だけではなく、「ペダル操作によるメーター可動」「下部のタイヤ回転」「マフラーの発光」とギミックも盛り盛りで非常にエンタメ性に溢れている。
しかも個別認識機能搭載だ。
このブンブンチェンジャー、凄まじいのは「ただ個別認識ができるだけの玩具」ではないところである。
普通、“コレクションアイテムと個別認識を伴うシリーズ”では「チェンジャーに小物を装填して変身」という方式を取るのがお決まりなのだが、
その場合、レッドにはレッド用のアイテムというように各メンバーに変身するための小物が個別に分かれているので、
全員に変身するためには自ずと人数分のコレクションアイテムを集めることが必須になっている。
逆に“小物を伴わないシリーズ”ではメインの変身アイテム単体で全員分の変身が行えるので単体のプレイバリューは高いのだが、
やはり通年で出していく小物がない分全体的にさっぱりとした展開になってしまいがちである。
どちらも一長一短なのだが、
そんな中でブンブンチェンジャーはどうなのかというと、なんとその2つの良いところだけを併せ持ったような仕上がりになっており、
ブンブンカーの個別認識を連動音声を「名称の読み上げ」「ロボの合体音」に絞ることで、メインとなる変身周りの遊びは全てブンブンチェンジャー単体のみで完結するようになっているのだ。
これによって、
「チェンジャーは欲しいけど何個も何個も小物を集めないと全員に変身できないのはハードルが高い」という人も「単体完結だと集め甲斐がない」という人も、どちらも十分満足できるようになっている。
これは今まで意外とありそうでなかなかなかった仕様だ。
ちなみに「そもそもなぜこんなに安くなっているか」という謎の真相もこの仕様に隠れていると僕は思っており……
例えば、今回と同じようにコレクションアイテムの定価設定が1500円前後であったルパパトのメイン変身アイテム、VSチェンジャーで考えてみると、
定価の内訳はこのようになっている。
VSチェンジャー本体はおおよそ3000円ほどという計算になるわけだ。
これをブンブンチェンジャーとブンブンカーにも当てはめて考えてみると…
合計額がなんだか「最近の戦隊のメイン変身アイテムっぽい妥当な感じの値段」に…!
先ほど「なんかズルしてるんじゃないかってくらい安い」と書いたが、
実際、ブンブンチェンジャーは
本来小物をつける前提の価格設定のものを単体で売っているから安いのではなかろうか?
と僕は思う。
そう、ズルをしているのだ。
わかりやすく言えば、デザイアドライバーのライドルベースを年間のメインアイテムとして配置しているようなものということである。
そりゃ安いわ…!
間違いなくズルではあるのだが、
結果、安い上に単体でも連動でもしっかり遊べる超ワガママな最高アイテムが出力されているので凄まじい。
続いてはブンブンジャーロボ。
DXブンブンジャーロボ
こちらもチェンジャー同様過去5年間における同枠の玩具で比較してみよう。
「お……おぉ………?うーん…?
安い……のか………?」
と、思ったそこのあなた!
正解!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
先ほどチェンジャーと合わせて「安い」と言ったが、
7480円・税抜6800円という価格は、実は少し前の戦隊ロボで言えば安めでこそあるものの割とスタンダードな価格感である。
というのも、今回のブンブンジャーロボはゴリゴリの可動化路線であったキングオージャーやドンオニタイジンからの流れを一度絶ち、ギミックに全振りして可動をほぼ全て廃しているので、
過去2年と比べると安くなっていて然るべきなのだ。
実際、
・全高が同じくらい
・ギミック重視でフル可動ではない従来の戦隊ロボ
という前提条件が一致するDXゼンカイオーと定価は全く同じになっている。
正直、額面だけで言えば飛び抜けて安いわけではなく、
あくまでも「過去2年の可動化路線で高額化していた1号ロボたちに比べると相対的に安く見える」というだけでしかない。
しかし、そういった
「なんとなく前に比べて安いような気がする」
という、
一見なんでもないような印象こそが非常に大事だ。
DXドンオニタイジンの解禁時、そのサイズやプロポーションへの驚きと賛美が溢れる中で定価9350円というデラックスな価格設定もまた多くの人の印象に刻まれているはずであるし、
DXキングオージャーについては従来のロボサイズに戻しつつ定価は据え置きだったため、結果的に割高な印象を持った人も多い。
みんな思ってたっしょ、「可動するようになったけどその分高くなったね!」ってさ!
そういった意味では、
9350円 → 9350円 → 7480円
という並びは間違いなくお得感を生みプラスに働くはずだ。
DXブンブンジャーロボはそういった前振りが効いているからこその割安感を持っていると言えるだろう。
また、そういった相対的な割安感だけではなく、単純に玩具としてのコスパ的な面でも非常に優れており、
前提としてDX版のブンブンカーが1台1400円という価格設定である中、それを2台付属させながらも税抜き定価6800円に抑えている点にかなり努力を感じられる。
ロボのほとんどを構成するブンブントレーラーが実質4000円相当で実現されているというのは驚きだ。
「くっつき合体の素体となるロボ」という意味で、ブンブントレーラーは性質的に非常にキシリュウオーと似通っているが、あちらの定価が5200円であったことを考えると4000円相当という設定の“気合い”が伝わる。
そういったそもそものお手頃さに加えて、
ゲート変形からのスプリング展開などギミックへの期待度も非常に高く、高クオリティにまとまっているブンブンジャーロボだが、
それらのギミック的な強みに加えて、実は
まだ伏せられている仕様が存在しており、その仕様が価格に対するプレイバリューの高さに寄与するであろうこと
も決して取りこぼしてはならない重要な要素だと言えるだろう。
「伏せられている情報ってなに?」「なぜ伏せられているとわかるの?」と思った皆さんは是非一度近くのイオンに足を運んでみてほしい。
現在、イオン系列の店舗のおもちゃ売り場ではダミーのパッケージを陳列しての予約受付を行なっているのだが、そこに置いてあるDXブンブンジャーロボのパッケージが明らかに異様な状態になっているのだ。
な、なんか隠されてるーーーッ!!!!!
こんな力技をかましてまで一体何を隠しているのだろうか。
ここからはインターネットをサーフィンしようぜ!!!!!!!!!!!!!!!
まずは先日テレマガネットにて更新されたDXブンブンジャーロボのレビュー記事。
静止画でじっくりと現物を見られる非常にありがたい記事なのだが、その中に明らかに引っかかる部分が存在した。
それが序盤のセット内容紹介の部分である。
バンマニレビューなどで見慣れた3台のブンブンカーの中に見知らぬ影。
ブンボット……?
ブンボットって何……?
名前的に戦隊をサポートするバディメカ的な立ち位置なのだろうか…?
テレマガネットにはこの「ブンボット」が付属する、という以上の情報はない。
続いてあみあみの予約ページを見てみよう。
https://www.amiami.jp/top/detail/detail?gcode=FIGURE-163713&page=top
商品詳細の欄にこのような記述がある。
バイザーパーツ…?
ブンブンさんモード……!?
初出の単語が2つも出てきたぜ……?
さらに、少し前に公開されていたてれびくんの次号予告ページも見てみる。
ブンブン玩具の解禁前は「この付録がコレクションアイテムなのか…?」とワクワクしたものだが、解禁後に見ると「なるほど、ブンブントレーラーを模したブンブンカーも出るんだなぁ」というくらいの情報でしかない。
楽しみだけど特別目新しい情報というわけでもないのだ。
ほら、このロボのシルエットだってもうブンブンジャーロボが解禁された今となっては伏せる意味も……
ってあれ…?
このブンブンジャーロボ、腕にブンブンカー装備してなくね……?
現状、おもちゃ情報にて解禁されているブンブンジャーロボの各形態においてブンブンカーを装備していない状態というのは一切存在していない。
じゃあこのシルエット…誰だ…?
ここまでの情報をまとめてみるとこのようになる。
それって要するにこういうことだよね?
DXブンブンジャーロボってギミックつよつよな上にトレーラー単体でのロボ形態も楽しめるんだ!?
しかもその単体形態(※ブンブンさん)は「日常パートで活躍する」と来たもんだ。
ビークル、合体形態に加えて更に「キャラクターフィギュア」としても遊べる。というのはデカい、相当デカい。
直近で言うならばゼンカイオーやドンオニタイジンの個別メカ状態が、同時に「戦隊ヒーローのフィギュア」を兼ねていたことにより付加価値を産んでいたのと同じような方式だと言えるだろう。
日常パートで活躍するモードと巨大専用のロボモードを兼ね備えている、という意味では、
より厳密にはデータスハイパーが近い。
データスと同じような文脈を1号ロボでやっているイメージだ。
もちろん、付属のブンブンカーをチェンジャーに連動させたり、チェンジャーをロボにセットすることで必殺技が発動できたりと、なりきりを絡めた遊びもばっちりだ。
これで税抜き6800円ならめっちゃお得じゃん…!
ここまで書いた2種のアイテムについての情報をまとめるとこのようになる。
先述したようにどちらも「手に取るハードルが低い(安い)」という強みを持っており、さらに「安いだけじゃなくしっかり遊べる」という点もまた共通した特徴だと言えるだろう。
この辺りから今回のブンブンジャー玩具のコンセプトが感じられる。
というか開発者ブログでもその旨は明言されていた。
ものすごく根本的な話になってしまうが、玩具というのはとにかく手に取ってもらえないことには始まらない。
そういう意味で、非常に手に取りやすい価格の玩具がなりきり・ロボ双方のメインアイテムとして据えられていることは間違いなく今作特有の強みだと言えるはずだ。
また、ブンブンジャーは個別認識や他アイテムとの連動、ブンブンジャーロボは各ブンブンカーとの派生合体や共通ジョイントによる高い拡張性によって遊びの「先」がグッと広く取られていることもまた魅力的である。
買いやすいけどただ安いだけじゃなくてめちゃくちゃ遊べる、しかも今後どんどん遊びが広がっていく。
というのがブンブンジャー玩具の凄さ、魅力であると言えるだろう。
普段は戦隊玩具まで買っていないという人でも気軽に触れてもらえるようなシリーズになったら嬉しいなと思う。
ということで、今回の記事はここまで!
本当は【1.解禁情報の整理】→【2.安さについて(※今回話したところ)】→【3.個人的な感想】という三章構成の記事になる予定だったのだが、2の内容だけで6000文字くらいになってしまったのでその他の要素は泣く泣く切り落とした(投稿までやたら期間が開いたのはこのせい)
今回は本当にほんの一部しか語れていないので発売までにもう1記事くらいブンブン玩具についてしゃべる記事は上げたいところだ。
ここまで読んでいただいてありがとうございました!
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