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「DXROBO UNIVERSE」を理解(わか)ってしまった。


正義のロードをイマジネーション!(時候の挨拶)

DX朱上UNIVERSEです。



ここが僕らの〜♪

DXROBO UNIVERSE!!!!

ついに登場……!!!!!!!!!!!!!!


今年8月、突如解禁され世間をザワつかせた衝撃の新シリーズ。
それがDXROBO UNIVERSEである。

皆さんはご存知であろうか?

何を隠そうこのシリーズ、
過去戦隊の1号ロボを共通規格のフレームを核として立体化し、本家をモチーフとした変形合体をこなしつつ、規格を共通化することによる各部パーツの付け替え遊びを主軸に据えているというゴツ盛りレジェンドアイテムなのである。


コンセプトだけ聞けばかなり面白そうではあるが、商品画像を見る限りは

本家とは似ても似つかないルックスの炎神と、アレンジ効きまくりなプロポーションのエンジンオー、どう考えても本家の合体ギミックからはかけ離れているトッキュウオーと、

外見的にかなり引っかかる点が多く、


また、メインであるはずの組み替えギミックも、「いやまあこんなんできても別に」という感想を抱く方も多数いたようで、

全体的に

「そこはかとない地雷っぽさを感じざるを得なかった」

というのが正直なところだ。



そんな衝撃の解禁から早2ヶ月ほど。
特撮ファンを「えぇ…なんこれ……」の渦に巻き込んだDXROBO UNIVERSEの第1弾がついに、今月19日にリリースされたわけである。


で、今回はもう開けて遊んでます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


「ひとしきり触り終わった後」ということになるわけだが…
今回はかなり特殊な商品のため、所謂開封レビューのような形式ではなく、触った上での「感想」をメインにして書いていきたい。


ということで、

商品概要については下記の変形動画をサラッと見ておいてくれよな!!!!!!!!!!!!!

パッケージ単体でのメインギミックはこれらの変形合体。
それに加えて共通素体による商品間での組み替え遊びが加わってくるようなイメージである。

それを踏まえた上で、僕が感じたことを書き連ねていこう。



1.各ロボの所感


同じDXROBO UNIVERSEに名を連ねるアイテムとはいえ、「エンジンオー」と「トッキュウオー」は元来全く別の戦隊のロボ。

それぞれに全く違ったプレイ感があるため、個別に感想を書き出していく。


・エンジンオー

記念すべきシリーズナンバー1であるエンジンオー。
その特徴はやはり「本家を可能な限り踏襲した変形ギミック」にあるだろう。

多少の組み替えや簡略化はあるものの、基本的には丁寧に本家の合体をなぞっていくように作られている。

特徴的な積み上がっていく合体シークエンスは(スライドでの合体からジョイントで縦に嵌める方式に変わっているが)健在であるし、なにより僕はスピードルの「ガバッと車体後方が開いて腕が形成される」変形が再現されていることがめちゃくちゃデカいと思っている。

なんならこの動きを再現するためだけにDXROBO UNIVERSE素体そのものに肩が後方へ収納されるギミックが標準搭載されているのだから、いかにこのシークエンスが重視されているかは明白だ。


さすがに「エンジンオーそのまま」とまではいかないが、その面影を強く感じる遊び心地になっているのが素晴らしい。
それが2024年のいま、実売5000円を切る安価さで実現できていることこそが最も評価されるべきポイントではなかろうか。




そして、各炎神がしっかりとコロ走行できるという点も非常に好印象だ。


エンジンオーに限っては、「とりあえず分離状態でメカっぽい形にしておけますよ」的なことではなく、ミニカーとしてちゃんと成り立つようにできている。

特にスピードルは現行作品である爆上戦隊ブンブンジャーに炎神キャスト(手のひらサイズ)の状態で登場し印象的に活躍していたこともあって、放送期間中に「スピードルのしっかりとしたおもちゃ」が手に入ることが如何にありがたいか。

それこそ手元にあるブンブンカーと一緒にゴロゴロ転がして遊んでもめちゃくちゃ楽しい。




・トッキュウオー


エンジンオーに続くナンバー2、トッキュウオー。

これに関してはもう、満場一致でプロポーションが魅力だと断言できるだろう。

比較してみれば、今回のDXROBO UNIVERSE版がいかに自然なプロポーションかは一目瞭然だ。(勿論、当時品の玩具然としたスタイルもこれはこれで何者にも代え難い魅力がある。)


以前の記事でも一度書いたことがあるのだが、スーパー戦隊のロボというのは劇中スーツのプロポーションの再現を強く意識した立体物というのが非常に少ない。というかほぼ無い。

それこそトッキュウオーといえば過去に展開されていたハイエイジ向けシリーズ「戦隊職人」にて豪華版がリリースされたことがあったが、これは当時のDX版をベースとして合金パーツが追加されたものであり、プロポーションに関してはDXのそれを完全にそのまま引き継いでいた。

戦隊ロボの本文はやはり合体ギミックであるため、そこを重視してしまうとどうしてもプロポーションは二の次三の次になってしまうことは仕方ないと言えるのだが、今回のDXROBO UNIVERSE版は「プロポーションの良い共通素体がベース」「合体ギミックの再現度はある程度落ちることが前提」という前提があるために、合体のシークエンスをガッツリ改変して完成後のプロポーションを重視するといった方向に舵を切れるほどの自由度を備えているわけである。

そしてこのプロポーション全振りの仕様は、「ブンブンジャー本編に登場したロボ」として見た時にも非常に上手く機能している。

前作キングオージャーに始まり、先述のエンジンオー、そしてトッキュウオーと、現行作品にレジェンド戦隊のロボが客演する流れが来ているわけだが、前者2つはスーツが現存していないのか、どちらもフルCGでの登場であったのに対し、
トッキュウオーだけはなんとCGではなく当時のスーツがそのまま使用されるというサプライズが行われたのである。

「客演ロボの流れの中で唯一スーツで登場したトッキュウオーが、DXROBO UNIVERSEではスーツに寄せた解釈で立体化される」

という、偶然としてはあまりにも出来すぎているこの現象。

エンジンオーの項でも触れたが、やはりリアルタイム性との噛み合わせがあまりにも良すぎる。

合体ギミックも大胆な省略と再解釈のオンパレードでこそあるが、各所をパチパチと組み替えていく変形シークエンスは特有の楽しさがあり、決して「廉価版のしょうもない合体」ではないのが嬉しいところだ。



2.「UNIVERSE」とは何ぞや


さて、ここまで各ロボの良いと思った点を挙げてきたわけだが……

読んでいて気付いた方はいるだろうか?





「組み替えギミック」についてほとんど言及していないことに。




そう、冒頭でも触れたようにこのDXROBO UNIVERSEは「共通規格による組み替え」が主軸となっているのだが、僕は今回個人的に感じた良い点としてその組み替えを挙げていない。

先述の通り、解禁時のファンの反応としても「いや…組み替えできたところで…別に…」というような反応も見受けられた。

そこから転じて、このシリーズに対して

「『組み替え』というよくわからんところを強みにした、すぐ死にそうなポッと出の謎シリーズ」


と捉えている人もいるのかもしれないのだが、僕は案外そうは思っていない。



それは「組み替え」という特性が、

この商品の持つ独自性から発生する一つの要素でしかないから

である。



先述したように、今回の2種だけでも
当時の合体を再現することに力を入れていたり、ビークルでの遊びが強化されていたり、
はたまたプロポーションに全振りしてみたり、
それらを5000円を切る安価で手に取れたりと、各ロボに組み換えにとどまらないさまざまな強みが存在する。

また、第3弾のゴーカイオーが年末に発売を控えているわけだが、
こちらに関しては今回の2点より明らかに独自解釈の色が強くなっているのだ。

・胸のエンブレムがマストを貫通してアーマー全体にデザインされている
・腰回りの金ラインが突き出している
・レーサーのタイヤが上腕部に移動せず肩アーマーと一体化している
・足回りが強いくびれのあるデザインにアレンジされている


ここまでの強烈な再解釈は他にはない特徴だと言えるだろう。

そして、そんなゴーカイオーもブンブンジャーのFINAL LAPに登場することが示唆されており、結果的に3種全てが現行作品に登場を果たすこととなりそうである。


作品とリアルタイムで連動していることにより、DXROBO UNIVERSEは現行作品を楽しむためのアイテムとしても強く機能する。


そう、「組み替え可能な共通素体ロボ」という一点から、DXROBO UNIVERSEはこのような性質のアイテムとして捉えられてしまいがちなのだが,



もっと広く見てみると、

共通素体を「核」として、各ロボごとに様々な方向に強みを伸ばしていくことができる非常にマルチな能力を持ったシリーズである

という特性が見えてくる。


要するにこれが「UNIVERSE」っつーことよォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

(めちゃくちゃアホな画像)


若干冗談じみてしまっているかもしれないが、かなり大マジに「ユニバース」の名を冠するに恥じない、別格の拡張性と可能性を秘めた魅力的なシリーズであると思う。


あくまで妄想でしかないものの、極論「アーマーだけのセット」なんかを発売すれば、合体再現が難しかったり、昔すぎて単体で発売するには厳しいようなロボたちも現代の規格で安価に入手することが可能になるだろうし、

それこそビュンディーのような「DXROBO UNIVERSE規格の新規ロボ」を発売し、より換装に特化することによって「過去ロボとの連動を主軸に据えた現行アイテム」としての展開なんかもできるかもしれない。
ゴーカイオーの大いなる力のような感じだ。(ユニバースオーみたいなオリジナルロボを出してくれたっていい)

来年、2025年はスーパー戦隊の放送開始から50周年の記念すべき年。戦隊としてのナンバーもピッタリ50組目になる。

過去最大のアニバーサリーイヤーを目前に発足したこのシリーズ、そしてこの拡張性。

どうだい、なんだかワクワクしてくるだろう?


正直、僕も最初はこの玩具に対して「組み替えがメインになってるせいで微妙な感じになっちゃってる変な玩具」と若干ナメていた部分があり……

しかし手に取ってみるとその無限の可能性にすっかり魅せられてしまった。

俺たちは今、可能性を手に取っている。


強烈にワクワクさせてくれる玩具だ。
実売4000円強で手に取れるユニバース。
かなりハードルは高く感じられてしまうかもしれないが、刺さる部分を見つけられる人は是非手に取って欲しい。



3.気になった点についてこまごま


さて、ひとしきり言いたいことは言ったので、ここからは特に流れとか関係なく気になった点をダラっと書いて終わりにしようと思う。


・価格について


このDXROBO UNIVERSE、先ほどもさらっと触れたが価格が非常にリーズナブルに抑えられているという点が特徴的だ。

現状シリーズ内のすべてのロボが一律5280円(税抜4800円)となっており、これは量販店や通販なんかの値引き込みで大体4500〜5000円くらいになってくる価格である。

「いや、安価っていうけど普通に廉価版ロボとしては高いでしょ」


という意見もあるかもしれないし、僕も実際レジェンドライダー変身ベルトのようなプレイ感を想像していたので、「3000〜4000円くらいじゃないと厳しいのでは…?」とか思っていたのだが、実物を触るとその認識は誤りであったと気付かされる。

というのも、プレイ感は「廉価版」と言うには明らかに高級感がある…というか、普通のDX戦隊ロボとしてありえるくらいのガッチリ感で仕上がっているのだ。

そうなってくると、「廉価版としては高い」という認識から「DXロボとしては相当安い」という認識にガラッと変わってくるわけだ。

というか、よくよく考えたらそれも当たり前で、なんせこの素体を丸々そのまま使用して現行2号ロボのビュンビュンマッハーロボが普通に存在している。

そりゃDXクラス、というか

「DXROBO」 UNIVERSEだから当たり前っちゃ当たり前か。


つまり何が言いたいかというと、この玩具はチープトイではなく、立派なDXロボとして捉えて差し支えないものである、ということだ。


ちなみに、「DXロボ」の基準となってくると、税込5280円という値段がどのくらい安いのかというと、

これを下回る価格のロボは過去10年でDXキシリュウネプチューンしか存在しない

というレベルである。


「組み替えがメインなら複数買って1万近くなるような値段設定はダメでしょ」というような声も見かけたが、先述の通りそれぞれが全く違った個性を持った玩具となっているため、組み替えだけに拘らずグッときたロボを1個摘んでみるという買い方が一番おすすめだ。



・造形について

序盤でも少し触れたが、とくに苦言を呈されている印象が強いのはエンジンオーのプロポーションと造形だ。


確かに本家とは似ても似つかないプロポーションだとは思う。

細すぎる腰(べアールV)、鋭すぎるスピードルの目つき。
パッと見で拒否感を感じてしまう人がいるのも頷ける。

というか、僕自身ゴーオンジャー世代で当時品のDXの印象が強かったので、この造形に目が慣れるまでは相当時間がかかった。


とはいえ、この造形は決して「適当に作っているから」ではないと僕は考えている。


ここからは予想というか、考察の話になってしまうのだが、
この強烈なアレンジは今後のシリーズの方向性を決めるための様子見の役割を持っているのではないだろうか?


このように、年内発売の3種はそれぞれ全く違う方向性でデザインされており、
どれがウケるかで今後の方向性を決めていくことが目的なのではないかと思うのである。


もっと細かく言えば、トッキュウオーの「スーツらしさ」、ゴーカイオーの「独自解釈」という個性に対して、エンジンオーの主題は「アニメっぽさ」なのではないかと僕は解釈している。

細い腰と鋭い目つきは、ロボットアニメのような実写から逸脱したデフォルメの結果のように感じるのだ。

そもそもが相当実験的なシリーズ。
このような「表現の幅」を持たせることで、顧客がどのようなものを求めているか探っているのかもしれない。

結果、トッキュウオーのスーツっぽさが比較的ウケているわけだから、今後は「当時品から、よりスーツらしさに寄せた解釈」がDXROBO UNIVERSEの方向性として主流になっていく可能性もある。

わからんけど、あくまで予想だけど。




・ポロリについて


めちゃくちゃ細かい話題だが、これまたネットで見かけた意見として「ポロリがすごくてガッカリ」というようなものがあった。

コンセプト上、素体にH字のジョイントを使ってアーマーを嵌め込んでいく構造になっている当シリーズ。
結論から言えば、正直ポロリはする。

しかしこの辺りの捉え方というのは非常に難しいところだ。

というのも、この商品に伴うポロリの是非を問う上で、「どこまでを許容できないポロリとするのか?」という問題が付きまとうからである。

1点を例に挙げてみよう。

個人的に最もポロリの波動を感じたのはエンジンオーの肩パーツだ。

大型のアーマーながら肩の根元で接続されているので、先端部分に力がかかるとポロッと取れてしまうようになっている。

しかし、

何処にどう力がかかるとパーツが外れるかわかっているなら、外れないように動かせば良いだけでは?

とも言えるわけである。

スピードルからの変形時は肩アーマーに極力触れず腕の方を触ればポロリはしない。


そう、この「触る場所を考えればポロリはしない」をどう解釈するかが人によりすぎるので、DXROBO UNIVERSEの「ポロリ」の是非を個人の酌量で言い切ってしまうのはかなり難しい。


僕個人の意見で言えば、許容できないポロリというのは「どう動かしても外れてしまう」や「触る場所に気を遣っていても運が悪いと外れてしまう」というような、触る人間の注意から逸脱した範疇で起こるものの話になってくると思うのだが、

しかし、人によっては「どこを触ってもポロリせず、何も考えずガシガシ動かせるべきである」という意見もきっとあるだろうし、ここの許容範囲というのは皆が思っている以上に個人差を伴う。

注意して触ることそのものにストレスを感じる人も少なくないはずだし。


少なくとも、僕は

「接続されている場所をちゃんと理解して、外れる方向に力をかけないように触れば普通に気持ち良くガシガシ遊べる」

と感じた。

あくまで個人の感想として受け取って欲しい。




4.まとめ


ということで、今回はDXROBO UNIVERSEについて思ったことをダラダラと書き出してみた。

一見「とんでもないイロモノ」「自分には関係のないチープトイ」と思われてしまいかねないアイテムなのだが、意外にもしっかりとした作りになっている上、その拡張性を存分に発揮し多方面へのアプローチが行われている。

間違いなく非常に大きな可能性を秘めたシリーズだと思う。

「ブンブンジャーロボと並べたい」「プロポーションの良さに惹かれる」「当時遊んでいたので思い入れがある」等、様々なニーズに対応できることこそがこの商品最大の強み。

Amazonなんかのウェブ通販では軒並み4500円ほどで購入することができ、この「高額になりがちなDXロボの中では比較的手に取りやすい価格」というのもポイントだ。


グッとくる部分が少しでもあった人は是非手に取ってみて欲しい。



君もユニバースに飛び込もう
ぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ということで、今回の記事はここまで。

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