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きっとそれは、どこかの誰かのパーティー #バーチャフリーク

2021/12/03 新木場ageHaで最後のVIRTUAFREAKが行われた。
今回はこのイベントを、WATERフロア中心に観た感想を少し書いていきたいと思います。

はじめに

私は今回、WATERフロアで開催される『SUPERCHAT(通称スパチャDJ)』のサポートスタッフをさせて頂いた為、基本WATER中心のバチャフリとなります。
(裏話とかは何もありません。)

あれも現場、これも現場

さて、WATERフロアがオープンするとなだれ込んで来る人達、そして始まるトップバッターのDJ yuzenさん。

yuzenさんはスパチャDJ主催TAKUYAさんの地元、福岡出身のDJさんでエンタス主催のコンピアルバム『エンタスアルバム』にはトラックメイカーとしても参加しており関わりが深い。
その期待に応えるかの様に一番最初の曲は
Dreaming In The Night / yuzen × 焔魔るり

その後も多彩な選曲とカッコイイMCを交えてフロアの流れを生み出して皆楽しませて行くのは本当に流石でした。

ボカロの曲が流れてはボカロが好きな人が最前へすっ飛んでいき、アニソンが流れてはアニソンが好きな人が最前へ…等、そんな様子が本当に久々に人が沢山の現場だ~!って感じで嬉しくなったのを良く覚えてます。

そうこうしている間に次のミディさんのお時間に…。
しかし、少々トラブルにより登場が遅れる形に。

そんな時、フロアから「ミディさ~ん」とか「がんばれ~!」みたいな声が挙がったり、yuzenさんが「みんな、これがライブだよ…!」なんてMCを入れてくれたり。

ここ最近まで現場で声が出せなくて、そもそもライブも少なかったので久しく忘れていた感覚でした。
Vtuberさんのライブでトラブルがあったとき、優しく応援しながら待ったりしたっけ、なんて。
変な話ですが、こんな光景を観て「ああ、懐かしいな…」と思っていました。それと同時に「戻ってきたんだな…」という気持ちも。

さて、無事にミディさんのDJタイムが始まるとバチャフリに縁のあるVtuberさんのアンセムVtuber楽曲原曲とRemixを織り交ぜつつ、自身が作曲した曲を流していきフロアをロック。
ミディさんが、バチャフリのミディさんをしている!と大はしゃぎしながら楽しんでいました。

ひとつの悪巧み

WATERフロアもいよいよ中盤。
続いてのActはDJ Hylenさんの時間。

WATERフロアを取り囲む様に設置された巨大なスピーカーから鳴るHylenさん得意のBass Musicなサウンドにフロアは大盛り上がりでした。そんな最中ひとつのツイートが…。

そして始まるDJ Hylen & MC はしやんによるスペシャルAct。
最初からWATERフロアに居た人達、噂を聞きつけて来た人達、音に惹かれて来た人達。
あっというまにいっぱいになったWATERフロア。その時間WATERフロアに来た人達だけが聞くことの出来たexclusiveな時間でした。

このパーティーに二人が揃ったからこそ出来たスペシャルな時間であって、悪巧みであって、最高のパーティーでした。
ほんとに楽しかったですね。

BOOGEY VOXXとエンタス

最高のパーティーもいよいよ折返し。
引き継ぐのは最高のアンデッドユニットBOOGEY VOXX 通称ぶぎぼ
二人の今回のライブの話の前に、少しだけ彼等の紹介をさせて欲しい。

二人は2020年2月末に活動を開始し、難しい情勢の中でも毎週cover楽曲をリリースしたりデビュー2ヶ月程でオリジナル楽曲をリリースしたり、オンラインイベントに出演してライブをしたり。
とにかく世の中の暗い空気なんてぶっ飛ばしてしまうくらい凄いパワフルな活動を続けてきた。

二人がSUPERCHAT、引いてはエンタスさんと交差することになったのは2020年7月、エンタス的HIPHOP中心の音楽イベントの『ENTAS411

ENTAS411

オンラインイベントでの出演を重ねながら、ENTAS411が初の現地ライブだった。
初の現地ライブ、盛り上がるか…?なんて心配も吹っ飛ぶ位、めちゃめちゃ盛り上がったイベントでした。

その後もエンタスさんとの縁は続き、今回バチャフリ開催地ageHaで同じく開催された『秋の宴2020』にSUPERCHATチームとして出演し、その後の宴シリーズも皆勤賞で出演。幾度となくageHaに爪痕を残してきた。

そんな二人組のBOOGEY VOXXが、今回エンタスのSUPERCHATを背負ってバチャフリに出演することとなった訳だ。

WATERの台風

いよいよBOOGEY VOXXの出番になるかならないか、という時間。
WATERフロアへドッと人が押し寄せてきたのを覚えています。

開幕1stアルバム表題曲の『Bang!!』からバチバチに盛り上げていく二人。
それに呼応するかの様に飛んで跳ねて腕を振り上げて盛り上がるフロアの『生きてるみんな
そんな様子を少し離れた所から観ていたのですが、人で満ちたWATERフロアの真ん中。プールがある箇所だけぽっかりと穴が空いていて、ぶぎぼの勢い相まってさながら台風の様だな…と思っていました。

途中アソブカイの皆も登場して、ふざけた自己紹介も交えつつ『#アソブカイ』を歌っていく様子に皆ゲラゲラ笑いつつ盛り上がっていくのが、現場でも配信ライブでもいつもの配信でもTwitterでも観ていたあの空気がそのまま、いや更に最高になっていて。
今まで観ていた彼等だ~ってちょっと泣けちゃいました。

いよいよぶぎぼのActも終盤、あの曲をやらない訳がない!
ラストに1stシングルである『D.I.Y.』を持ってきてフロアのテンションは最高潮。ほんとにあの瞬間WATERフロアが宇宙一盛り上がってたと思います、マジで。
WATERフロアから溢れてバーカンも人でいっぱいだったんですよね、ほんと最高。

終わらないでって思う気持ちと、最高だなって気持ちで笑顔で泣いてしまう感覚。個人的にはそれが最高のライブだと思ってます、それがここにはありました。

異様だけど、最高

BOOGEY VOXXが終わると、フロアを埋め尽くしていた人達が休息を求めるようにぞろぞろと出ていきます。

そんな中始まるSHINJYUKUPIENさんのDJタイム。
時刻は3時を回り深い時間、いよいよ後半戦というところで選んだ曲はChillいライン。
いつもスパチャDJで、皆には刺さらなくとも誰かには深く刺さるラインでフロアを盛り上げてきた(と思ってる)SHINJYUKUPIENさんの選曲。
その音楽を聞きつけてフロアを出た一団からUターンして戻ってきた人達が居て。
よく見ると皆、いつもクラブで遊んでいる友達ばっかりでめちゃめちゃ笑っちゃったのを覚えてます。
私が待機していたのがWATERフロアの入り口、階段横だったので指を差しながら階段を駆け登ってくる友達が良く見えました。

人もまばらな深夜のWATERフロアで盛り上がり、時に膝をついて終わり、時に良い曲が流れてどうしようって顔でこちらを見てくるオタク達。
そんな様子が本当にいつも通りで、クラブで、エンタスで。
傍から観ればちょっと異様なんだけど、最高の空間がそこには在りました。

その頃にはサポートスタッフの仕事も一段落していて、時々フロアに飛び出してはブースのSHINJYUKUPIENさんに最高~~~!って拍手をして盛り上がれたの、本当にとっても楽しかったです。
ESCOBAR DANCE、とっても良かった。

色んなVIRTUAFREAK

SHINJYUKUPIENさんからDJ WILDPARTYさんに手番が交代した頃。
スタッフのお仕事が一段落、ということで他のフロアに遊びに行ったり色んな方に会ったりしていました。

PSYQUIさんがレーザー飛び交うARENAで硬い音を鳴らしていたり、yosumiさんが人が溢れたISLANDで歌っている様子、osirasekitaさんがバチバチにboxを熱狂させている様子。
そんな様子を観つつ、野外バーカウンターの辺りで色んな人とお酒を飲んだり話をしたりして。
WATERに居る間も色んな所でVIRTUAFREAKが行われていたんだな~と、ようやく実感していました。

WATERから漏れ聞こえるワイパさんの曲に、良いな~なんて思いつつ過ごすのもクラブという感じで大事な時間だと思いました。

久しぶりに会う友達とか、初めてリアルで会う方々とか沢山居たからね。
全部ありました、あの日のageHaには。

そうこうしている間にBOXの方から『Step up Sper Star!!(TAMU Remix)』のイントロが聴こえてきて、話をしていた友達に「あ!SSS TAMU Remixだ!!TAMUさん始まったかも!!」と言い残してBOXの前方へワープしました。ごめんね、オタクなので


BOXフロアへ入ると、目に入るのは大きな布スクリーン。
行けなかったあの夏のバチャフリの、あのスクリーンだ!とテンションが上がっていると、聴こえてくる推しの曲。
ナイトシングスだ!)と思うのが先か「あ!!!」と声が出たのが先か、それとも指差しが先か、それとも同時か。
前の方にごめんなさいと思いつつ最前に向かうと、周りはいつもエンタスに居るオタク達ばかりで何だか笑っちゃったのを覚えてます。

その後もVirtuaREALのTAMUさんのDJを皆で聞いて、めちゃめちゃ盛り上がって、TAMUさんもスクリーン前のステージに立って笑顔で皆煽ってくれたりして。
めちゃめちゃVクラだ~~~!!って、前は当たり前だった光景がとってもとっても嬉しくて、最高に楽しんでました。


そして、物語は続いていく

そうこう楽しんでいる間にWATERフロアはトリのDJ TAKUYA the bringerことTAKUYAさんのDJタイムに。

エンタスに関わり深い曲、TAKUYAさんが大好きな曲、蟹亀周りのみんなの曲。ついついフルで流しちゃう!なんて話ながらたっぷり、流していました。

この1年半ほど、エンタスとTAKUYAさんは色んな形でイベントをしたり、取り組みをしたりして頑張ってきました。
現地イベントを配信したり、VMDJでVirtualMusicを紹介していったり、エンタスアルバムを作ったり、RAID DJイベントをしたり、全国Vイベをやったり。

流した曲にはそんな歩みが含められていた気がしました。
時刻は5時も過ぎて、段々と空が明るくなる中TAKUYAさんが流す曲全てに特大のLOVERESPECTが込められていて。
エンタスとTAKUYAさんのDJ、大好きだな~ってボロボロ泣いちゃいました。悲しいとか、嬉しいとかじゃなくて、ただただ胸がいっぱいで。

バーチャフリークが始まった地はエンタスで。
先に考えていたかどうかは分からないですが、確かに影響を受けてSUPERCHATが始まったのだと私は考えています。

TAKUYAさんは、きっと始まった物語をずっと続けてきて。
だから今ここでDJをしていて。
エンタスとバーチャフリークが関わる物語のひとつの終わりが、きっとここだったんだと思いました。

でも、TAKUYAさんの、SUPERCHATの、エンタスの物語は続いていくし、自分達も物語を始めて、気持ちを継いで、続けていこうねって気持ちが沢山伝わってくる選曲が大きすぎて、またボロ泣きしてました。


夜が明ける

すっかり明るくなったWATERフロアを後にARENAへ向かうと、聞こえる『Hello, Morning

ああ、ラストダンスの夜が明けたんだ…って少ししんみりしちゃいました。
そんなことを考えている間に最後の曲は『Up-to-date

よく聞くといつものUp-to-dateじゃない!と思って、バチャフリを代表するようなUp-to-dateも変わっていくんだ、と思って。なんだかまた泣けちゃいました。
終わるけど終わるんじゃなくて、形を変えて、きっとVirtualMusicに熱狂するFREAK達に残っていくんだって、思いました。

ありがとうバーチャフリーク、寂しくなるけど、楽しかった。

きっとそれは、どこかの誰かのパーティー

以前、VIRTUAFREAKを始めた一人である飯寄さんのインタビュー記事を読んだ。
読むと、ビジネスとかじゃなくて『リアルイベントがまだ少ないので』という熱意で始まったパーティーなんだって分かりました。
パーティーを続けるに連れて、パーティーを楽しむ仲間が増えて、シーンも大きくなって、パーティーも大きくなって。

ここからはただの与太話です。
段々と『VIRTUAFREAK』が、FREAK達によるパーティーから大きなフェスになり始めた頃。
各地で沢山イベントが増え、現地だけでなく配信やVRChatに至るまで様々な場所で様々なイベントが増えていきました。
きっと、偶々一番に声をあげて動いて開催したから、先頭に立っていて。
でもバチャフリが年1の大きなフェスかと言うと、ハイペースで開催されていた2019年頃のパーティーの方がイメージに合う気がしていました。

だから今回、これを最後。として
大きなageHaという箱で華々しく終わろうって皆の期待に応えるのは、バーチャフリークさんなりの大きなありがとうだと思いました。

でも、先頭に立って始めたからこそ今SUPERCHATさんを始め全国各地に色んなクラブイベントがあるし、Vtuberさんが出演するクラブイベントだって沢山増えています。
そのそれぞれがきっと、どこかのクラブで、それとも居酒屋で。
誰かがやってみようぜ、と始めたパーティーなんじゃないかって思ってます。

私はエンタスでクラブイベントを知って、エンタス経由でバーチャフリークを知った口です。
バチャフリよりはバチャフリに影響を受けた人達に影響を受けたことの方が多くて、ただそれでも自分も何かやりたい!と強い気持ちを持っているので確かにバチャフリの意思は続いているんだと思います。

ありがとうバチャフリ、ありがとうエンタス。
何より楽しくて、何より救われた一晩でした。

またどこかのパーティーで皆と会えると良いですね。

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すいま
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