あの日確かに13人はそこに居た。
SEEDs24h。あなたは知っているだろうか。
もうすぐ一年経つ2018年8月25日にあった24時間イベントだ。
何を今更。と思うかも知れない、自分でもそう思う。なんで一年前に書かなかったの?って思う。でも今書き残したいから書きます。
SEEDs24hと、それからのSEEDs箱推しファンのお話です。
にじさんじSEEDs
SEEDs24hを成したにじさんじSEEDs一期生の13人。
彼女達にハマったことがVtuber界隈に足を踏み入れるきっかけだった。
2017年末辺りからふんわりと界隈を眺めていたけれど、ちゃんと見て推して配信を見たりするようになったのは、彼女達が初めてだった。
実のところ、先に界隈に足を踏み入れていた友人から、にじさんじ中心にオススメされて気になったりもしていた。
ただ、初めてちゃんと知ろうとするきっかけになったのはこのツイート。
好きなゲームOverwatch × 気になっているVtuber = ヤバい
どこから流れてきたのかは忘れたが、きっとOverwatch界隈やesports界隈、あるいは友人からだろう。
これは友人と一緒に観れるし、好きなゲームだし観るしか無いでしょ!
そんな決意をして、友人に「出るメンバーのオススメあります??」と聞いたら、SEEDsのチャイカさんが勇気ちひろちゃんの誕生日会に呼ばれた際に語ったメンバーの各オススメ配信をオススメされた。
そのオススメ動画と各メンバーの自己紹介+1,2個のアーカイブを観て準備は万端。準備でSEEDsのメンバーを知っていくと、みんな個性的でとっても仲が良くて、何か良いなぁと。
当日の配信が始まると、皆思い思いのヒーローを選んで楽しんだり、おふざけし合ったり、慣れてるメンバーが初心者のメンバーをサポートしたり。
Overwatchってやっぱ良いゲームだな、楽しそうに遊んでくれてありがとうって気持ちになって。気付いたら好きになっていた。
もう、そこからは怒濤の流れ。
・4人で実質オバウォ(ねこ)? (社さん、緑仙、ゆずちゃん、アズマさん)
→ OWに参加出来なかったメンバーによるコラボ。煽り合いながらゲームをしているのが最高に楽しい。
・『OTN3』OTNコラボ+クレア!たんと張れ電気柵! (クレアさん)
→ にじさんじ一清楚と噂のクレアさんがOTN組とコラボ。
・勝くんからOD組を知る。 (コウくん、霞ちゃん)
→ OTN組に対してOD(おなえどし)組の良さ。また違う仲良しで好き
・SEEDs24hに備えて京子ちゃん
→ スーパーポジティブ&意外とクレイジーギャル。この頃はコラボが少なかったけど、この後から徐々に頭角を表していった。
もう、これだけで13人。OWの時と同じく全員知りつつ配信をリアタイする日々。また、全員フォローしたりコメント打ったりしたいのでV関連のTwitterアカウントを作ったり、Youtubeアカウントを作ったり。ここまで1週間経っていないので本当に怒濤の流れ。
みんな仲がいいから、一人知れば全員をもっと好きになることの連続。唐突にコラボもするから嬉しい悲鳴を上げていた。
結果としてOTN組(社築,花畑チャイカ,名伽尾アズマによるユニット)推しの箱推しになっていた。
そんな嬉しくも忙しい日々を送っているといつのまにか8月25日。SEEDs24h当日だった。
SEEDs24h
正式名称はSEEDs全員集合!!!24時間生配信
彼女達13人だけでリレー形式の配信を24時間配信しようという企画。
チャンネル登録者2万人行ったし、夏だし、と緑仙が発案・企画を、諸々の進行サポートにドーラ様とアズマさんが入り、他メンバーも様々な所で企画を支えた。
当時、デビューしてまだ二ヶ月。そんな中たった13人で準備も広報も企画も配信も全て行ったSEEDs24h。当時先輩に絡みにいけない立場とチャレンジ生扱いでありながらにじさんじ公式チャンネルを借りる事が出来たこと。今振り返ってもとんでもない企画だ。
メイン配信と楽屋裏のバックステージ配信の2つがあり、当時エナジードリンクを何本も買い込み、それを24時間通しで2窓視聴した。
今はもう全てを観る事は出来ないけれど、良ければ観てほしい。
SEEDs24h前半戦
海夜叉神様お手製のハイクオリティOPムービーに始まり、全員軽く自己紹介をして始まる24時間配信。13人を画面上で動かしたらカクカクになったり、一斉に喋ると案の定音声はガビガビになる。なんてトラブルも生放送ならではで、面白かった。
メイン配信は、定番のバラエティ企画をパロディしたり、深夜帯はゆったりトーク中心の企画をしたり、メンバーの看板企画をスペシャル編として持ち込んだり、朝方は体操や料理配信をしたり。
バックステージ配信も、普段表での交流が少ないメンバーが交流して今度こういうことしたいね〜って話したり、メイン配信へ行くメンバーを見送ったり、SEEDsブサイクでは女性メンバーがバックステージに集まってオーディオコメンタリー的なものになったり。
また、各企画の合間にバックステージで時報として毎回違う絵とメンバーが録った音声を流していた。
前半戦だけでもうめちゃくちゃなボリュームだった。
恐らく自分から積極的に皆と交流を持てていなかったクレアさんがとってもはしゃいでいたのが印象的で、前半のバックステージにかなりの時間居て楽しそうにしていたこと。
また、SEEDsブサイクの罰ゲームとして走ることになったコウくんが、迫真の通話を披露した後に緑仙がTwitterで台本ってバラして通話に戻ってきたり、深夜テンションの緑仙が謎のサンプリング曲を流したりしていたのも面白かった。
SEEDs24h後半戦
後半戦は、おはよう子どもたちという企画から。
中学生三人を緑仙、チャイカさん、アズマさんがあの手この手(ノープラン)で起こしていくという企画。
他にもスピンオフ企画を中心に、アカペラで歌ったり、自作音源(肉声サンプリング)でカラオケをしたり、自分たちで作った爆笑動画を流していく笑ってはいけないにじさんじSEEDs等、後半戦も盛り沢山。
バックステージは、前半と違ってほとんど担当の決まっていないFREE状態。
昼間はコウくんや京子ちゃんが中心に年長層というより学生層が揃った結果、化学反応を起こしたのか伝説のバンドBACKSTAGEsが爆誕(その後解散)したり、買い出しで外に出た仕事中の社さんが臨時参戦したり、夕方にはアズマさんやチャイカさんを中心とした年長組が、昨晩徹夜したフラフラのテンションで無限に茶番を繰り広げたり。こちらも目が(耳が)離せない配信となっていた。
なお、後半戦に体調不良によりラスト三時間の企画以外は欠席になった海夜叉様と、休日にも関わらず出勤することになった社さんは不在。
人生で一番笑ったかもしれない、笑ってはいけないにじさんじSEEDsから、皆の感想を話していく閉会式になった後、ドーラ様が緑仙へ手紙を書こうと思ったけど書く時間がなかったから、とその場で言葉を考えて話していく。
一番メンバー想いのドーラ様が、リーダーっぽく扱われる事が多かったSEEDs、そんなドーラ様から涙ぐみながら贈られるメッセージ。
この界隈、一年後どうなってるかなんて分からないのに、来年もやろうって言ってくれたこと、この企画をきっかけに全員のチャンネル登録者が1万人を突破したこと、全員で喋ることが本当に貴重だったこと。
色々相まって本当に良かったなって思った
当時のにじさんじ公式チャンネル一番最新の動画は、にじさんじ一期生全員で歌ったMr.Musicだった。
皆で歌ってほしいな、でも社さん居ないんだよな…って悲しくなっていると、ちょっとごたごたしながら流れ始めるエンディングのConnecting。
聞いていると、社さんが歌っている!これは全員だ!!
もう駄目だった。涙腺が決壊して大号泣して、ボロボロと涙が流れていった。最近では泣く事自体めっきり減ってしまっていて、思い返せば泣くこと自体が10年ぶりだった。
全員揃いそうで揃わなくて、最後の最後に歌で揃う。
そんなんズルじゃん、ズルいよ。でも、最高だった。
最高の13人による最高の企画、それがSEEDs24hだった。
それから…
SEEDs24hに備える最中にSEEDs二期生がデビューしたり、ゲーマーズ三期生がデビューしたり、色々あった。
追えば追う程周りと交流が増え、推すメンバーも沢山増えていった。
その後も人数の増えたSEEDs二期生も交えてSEEDs内で大規模コラボをしたり、他にじさんじグループや、他のVTuberさんとも沢山交流が増えて、メンバー発信の思いつきを沢山形にして配信で見せてくれた。
劇場型配信、悪ノリコラボ、アズゆず、SEEDsシェアハウス、SEEDsマフィア、朗読などなど…。大きな企画の中心にはSEEDsが居ることが多かった様に思えた。
卒業と、統合。
状況が変わり始めたのは11月。
にじさんじゲーマーズの笹木の卒業。いつまでも居ると思っていただけに凄くショックで、頑張って見送ったけれど数日体調を崩した。(結果帰っては来たんだけれども)
それから12月。にじさんじ一期生二期生、ゲーマーズ、SEEDsと分かれていたにじさんじが統合されること。
12月末にSEEDs二期生出身の鳴門こがねさんの卒業。
激動の年末だった。
悲しくて不安でどうなるんだろう、そんな気持ちを当時にじさんじ内で大流行だったMinecraft配信を追いまくることで癒していた気がする。
海夜叉様が12月から毎日続けていたスマブラの毎日キャラクター解説動画。とっても大変だし、現に普段の活動にも少し支障が出ていたし、収益化できる動画じゃないので悩んでいた。一ヶ月経った1月、その投稿の中止を宣言して、これからは自由に!といった矢先の1月後半に入れ替わりに顕現した黄泉波咲夜という鬼。
始まる過去の物語と、少なくなる普段の海夜叉様の活動。海夜叉様だから大丈夫だと思ってた。春新衣装のシルエットにも居たし、大丈夫大丈夫。しかし、物語は思わぬ形で結末を迎え、海夜叉様は1000年前に帰らねばならなくなり、2019年4月9日に卒業。
最後までいつもの調子で、裏話をバラしちゃったりそこだけで新衣装を披露したり、笑顔で過去に戻っていった。
いつも通りだったこと、1000年前に行ってしまったらもう会えないこと、笹木の様にいつか帰ってくるなんてこともないこと。全部全部辛くて、この世の終わりかと思った。笹木も推していたけど、最推しグループはやっぱりSEEDsの13人だったから、辛さの次元が違った。
悲しみが癒えない中、5月7日にゆずちゃんが卒業するとの報せ。
もう、駄目だった。いつも通りの配信をするゆずちゃんを見送ったけど、推しがどんどん欠けていくのがどうにも辛かった。
見送った矢先の5月8日の0時に動画とアーカイブが全て消えて、今までのコラボもSEEDs24hも欠けてしまったことを理解して、悲しかった。
また、5月9日に海夜叉様のチャンネルの動画とアーカイブも消えてしまったこと。それも同じく辛かった…。
この頃から、どうしても悲しくて推しの配信があまり見れなくなってしまった。どうしても卒業してしまったメンバーが過ってしまって、何か駄目になってしまった。
そして5月15日、最推しSEEDsの中でも最推しのOTN組のアズマさんが5月31日に卒業するとの報せ。
これまで、SEEDsが皆で企画をやる時には必ずアズマさんが居た。持ち前の行動力と明るさ、細やかな気遣いでメンバーを巻き込み続けたからだと思う。OTN組でも酔ってもあまり変わらず、OTN組の良心や最後の砦と称されたりもした。現に普段しっかり者の社さんが酔い潰れた際も、しっかりと場を回していた様に感じる。
勿論、大好きだった。普段ガチ恋しない質だけど、いくらかはそうなってたかも知れないし、いっつも明るいしマイペースだから、ずっとずっと居てくれると思っていた。
でも、やっぱりアズマさんはアズマさんで、卒業までの二週間ちょっとの間ににじさんじドリクラーズコラボ、OTN組コラボや、その他コラボの配信を怒涛のペースで行ってくれた。(なんとOTN組だけでも5回)
卒業理由も海外に移住する為とのことで、何か元気でやってそうだなって思えたし、最後の配信もいつも通り過ぎて逆にリスナーが「それでいいのか!?」と心配するような始末。
そして配信も終わり何とか笑顔で見送った…と思ったのも束の間、6月1日に始まる通称ド葛本社オルタの配信に現れるアズマさん。
もうほんとに最高だった。どこかで元気でやってそう感が半端なかった。いつかひょっこり帰ってくるでしょ感もあった。から、心無しか気分もあんまり沈まなかったような気がする。
でもやっぱりSEEDs一期生は13人でSEEDs一期生だから、寂しかった。
去年からずっと、今年もSEEDs24hあるんじゃないかって夢に見ていたから、もう叶わないなって思って、応援したいけれど推し達と一緒に未来に進めなくなってしまった。
最後に
今はあんまりにじさんじを追うことは出来なくなっちゃったけど、新人さんは一応チェックしてるし時々見れる配信は見たりしている。
緑仙やゆめお中心に相変わらず大きい企画をやってたり、じわじわとりつきんの良さが伝わって伸びてたり、しずくちゃんが復帰したり、新人さんのデビューペースは早いものの2,3人グループで出る様になってからユニットで仲良し感があるのも好きだ。
結局のところ少しSEEDsから離れてしまったけれど、確かに去年の8月にSEEDs24hという最高のイベントはあったし、そこには13人が居たんだ。って所を話したかったんだけど、そんなことを書いてる間に一周年記念楽曲Virtual to LIVEの動画が上がっていて、観て、それが映像に見えて泣いてしまった。
卒業した人も、今はもう全て見れなくなった配信も全部全部含めてにじさんじで、ライバーとリスナーそれぞれの描いてきた歩んできた生き方がそこにはあるんだってこと。曲とムービーで見せられた。
やっぱりにじさんじって最高だなって。
これからも沢山デビューするだろうし、もしかしたら少しずつ卒業するライバーさんも居るのかも知れない。けど、全部消えないなら本当に救われるなって思った。
この動画を観るまで、皆少しずつ忘れて消えていってしまうのが辛かったけど、卒業した皆をこれからも忘れることはないし、アーカイブが消えてしまってもずっとずっと残ってる。去年のあの夏SEEDs24hがあったことは絶対に忘れないって思った。
SEEDs一期生出身の皆がずっと大好きです。