飛翔【大西一郎『ある視点』第34回】
まずは「ぺいちこ」の説明からしなければならない。ぺいちこは、元おふろの国の熱波師、現在休業中のOL「宮川はなこ」と、この月刊サウナに連載を持ち、粘土人形を作る「サウナのサチコ」と、おふろの国リラクゼーションケアケアの歌う店長、私「大西一郎」の3人のことだ。去年、なにわ健康ランド湯〜トピアに、同じ日に呼んで頂いたことをきっかけに、急に仲良くなった。
ちょうどその頃、サチコが音声配信をやってみたいと言い出して、何の媒体でやるかとか、せっかくだから3人でやろうとか、とにかくノリで、初期には、インスタライブでサチコが私とはなこに粘土の作り方を教えるとか、そんな謎の構想もあったが、結局X(旧ツイッター)のスペース機能を使って、電話ですればいいようなどうでもいい話を、ラジオ感覚で垂れ流そうということになった。
それでそのスペースのタイトルを付けようということで、サチコのあだ名、「サチペソ」の「ぺ」、一郎の「いち」、はなこの「こ」を取って「ぺいちこラジオ」とはなこが適当に名付けた。
とくに、他人にお聞かせしなければいけないようなお話など何もないのだけれど、第一回目が始まる前にはなこは、「私BTSについて語る!」と息巻いていたが、結局なぜか、ザ・グランドスパ南大門の相澤さんが素敵だという話を延々して終わった。
「ぺいちこラジオ」は今も、毎月第1火曜日の午後8時から、たまに都合で日がずれたり、誰か欠席したりしながら、毎月続いている。 3人とも「おふろの国」と縁が深いが、私にとってはなことサチコは、一緒に働いている人ではなく、普段やっていることは全然違うので、距離感がとても心地よい。
ある時、なにわ健康ランド湯〜トピアの、37周年の創業祭に、来てほしいアウフギーサーの名前を投票するという、「推しギーサー」アンケートが始まった。私はそんなことは知らなかったが、人づてに、その投票にぺいちこの名前が入っていると聞いた。
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