【大西一郎 ある視点】第25回「なにわの迷宮」
子供の頃、ファミコンが大好きだった。私が小学校高学年の頃、スーパーファミコンが発売され、それまでのファミコンとは全く違う、画面や音の美しさにものすごく驚き、感動した。
高校生ぐらいの時にプレイステーションが発売され、それはそれで感動したのだけれど、ファミコンがスーパーファミコンになったときの衝撃は超えなかったし、段々ゲームが複雑で面倒になり、大人になる頃にはゲームそのものに興味がなくなった。
私の中でゲームは2000年前後で時代が止まっており、いまだにプレステ2の画面の美しさに感動する。
なにわ健康ランド湯〜トピアに初めて呼んで頂いた日、自分の出番を全て終えて、お風呂に入らせて頂いた。浴室内の、ぬるめの気泡風呂にぼーっと浸かって、壁を見ていたら、その壁が突然開いて、中から人が出てきた。私が壁だと思っていたのは、低温サウナの入口の扉だった。
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