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模型の関節のゆるみを改善する「ジョイントガード」というお悩み改善ツールがリニューアル
ディズニー万歳。
今さらですが、今年に入ってディズニープラスの『STAR WARS』のスピンオフシリーズを観はじめました。
ワタクシ、幼少期初めて劇場で見た映画がエピソード4で、冒頭のスターデストロイヤーで頭をぶん殴られた子供のひとり。
スピンオフは何から観ていいか分からず、とりあえず知っているキャラクターが出てくる「オビ=ワン・ケノービ」を観て、映像のクオリティと作話の丁寧さに感動し、その後「マンダロリアン」「ボバ・フェット」と立て続けに全話を踏破。
ボバ・フェットなんて、自分の中ではもう何十年もエピソード5でサルラックに喰われてとっくに死んでたサブキャラなのに、これがまさかの「マンダロリアン」作中でがっつり割り込んでくるという渋い演出、更には次作に繋がっていく、成長したジェダイのアソーカをも話に突っ込んできては、もう目が泳ぐというか、贅沢かつかゆいところに手が届きすぎる作劇なわけです。
まさしくディズニー万歳。
こんなの永久にスピンオフを作り続けることができる仕組みじゃないですか。ぜひ私の為だけでいいので、これからもこういうお金の使い方をしていただきたいものです 笑
かゆいところといえば。
失礼しました本題です。
かゆいところといえば、模型のお悩み改善アイテム。
緩んだ関節のせいでポージングが決まらなくなったキャラクター模型や、フィギュア等の関節を無理なく改善する「ジョイントガード」という製品をご存知でしょうか?
これはGPARTSが輸入代理店を務める「GUNPRIMER」というメーカーの製品で大ヒット商品のひとつ。
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実はこの製品、しばらく生産がストップしていましたが、素材と機能の一部をリニューアルして名前に「R」が付いて再登場となりました。
ここでご存知ない方のために簡単にジョイントガードRをご説明させていただきます。
通常、動く関節のあるキャラクター模型などは、動かしたり取り外したりすることで接合部が徐々に劣化して緩んでいきます。
このゆるみを放置すると、自重に耐え切れずひっくり返ってしまったり、ポーズを付けて飾っていたのに、いつの間にかダラケてしまったりしますよね。
こういった対策には通常、瞬間接着剤を盛ったりしてたわけなんですが、加減が難しい。盛り過ぎて関節がはまらなくなったり、盛りが少ないと何度も繰り返して固めなければならなかったりと、実にストレスフルでデリケートな作業を強いられます。これが、この「ジョイントガード」を使えば解決します。
コストパフォーマンスの高さ
ジョイントガードR、たかがテープと侮るなかれ。
このテープ、ただのテープじゃありません。幅1.5mm~2.5mm、長さ4mm~14mmまでの様々なサイズの短冊状にカットされたテープが、1シートに合計1054枚も掲載されています。なので、1シートだけで何十体のガンプラの関節補強ができるのでコスパが非常に高い製品なんです。
リニューアル後も考えられた機能性
リニューアル前の製品も、実によく考えられていましたが、リニューアルによってさらに利便性がUPしたのが、貼り付け時の追従性。
以前の「ジョイントガード」は通常のテープの表面にポリプロピレンをコーティングし、可動部に差し込んだ際に伸びて簡単に引きちぎれたりしないような工夫がしてありました。
今回のリニューアルでは、差し込んだりはめ込んだ際の強度UPのために、素材がPET製に変更されました。これにより寿命がUP。
また、軸棒やボールジョイントに曲げて追従しやすくするために、各テープに折れ線が追加されています。これにより貼りやすさUP。
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以前作ったグラグラ模型に実際に試してみましたが、小さい模型には1関節に1枚で十分効果がありました。商品画像にあるように、2枚クロスで貼るのは大きいキットの場合になると思います。
旧ブログでも書きましたが、パテを使って改造したことにより重くなった武器や頭部などを支えたりが実に簡単です。
また、普段は動いてほしくても、動かない様にして展示したい場合などもありますよね。
そんな時も、ジョイントガードにはテープが沢山掲載されていますので、都合にあわせて貼ったり剥がしたりして使うこともでき、瞬着補強より柔軟に問題解決ができるアイテムなのです。
丁寧な製品作りと目線の大切さ
冒頭のスターウォーズのスピンオフの話なんですが、個人的に好きなのは『ローグ・ワン』です。これも観た方はご存知だと思うんですが、実に丁寧に作られていて、シリーズの中でも輝きが強い屈指の名作です。
今や、様々なメーカーさんから模型用品が次々とリリースされていますが、そういった沢山の製品の中においても「本当に良いもの」というのはどこか光るものがあるわけです。
これだけものが溢れた時代の新しい製品には、当然、新しいアイデアや使いやすさだけではなく、持続して使うユーザー目線や、価格とのバランスが絶妙であったりなど、様々なポイントが併せて押さえられていることが大事になってきます。もっと言うと、製品の個性(キャラクター)を大切にしていることも、そこには含まれます。
スターウォーズのスピンオフはどれも丁寧な作品作りなんですが、それはブランドとして当然押さえた上で、「こういうものが観たかった」というユーザーの期待に応えつつ、それを更に凌駕してくるパワーもあるわけです。
ディズニーは資本力が強すぎて経営の仕方なんて全く参考になりませんが、我々が参考にすべきなのは、やっぱりその丁寧に作る姿勢なんだと改めて感じました。
そんなわけでリニューアルされたジョイントガードR、ご存知なかった方も是非一度お試しくださいね。