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ファンテック 垂直スクレーパーの使い処

年度末ですね。色んな方や企業さんにとって区切りになるこの季節ですが、そんな3/30(土)の臨時休業の日の朝からnote書いてます。

■本日は臨時休業いたします

わざわざ小見出し書くことでもないんですが、話の流れですしライブ感があっていいので書きます。本日3/30(土)はやらなきゃいけないことが溜まってまして止むを得ず業務をお休みさせていただきます。

その代わり期間限定クーポン配布してますので是非お越しください

■必要な工具の条件

さて、私共モデラーにとって必要な工具とはどんな工具かというと、個人的には以下のような条件が必須と考えてます。

  • 使い道がはっきりしていること

  • 確実にその使い道で良い成果を出してくれること

  • 長く(2年以上)使えればもちろん申し分なし

  • そこそこカッコイイこと

機能はシンプルでいいんですが、やはり使い処というのがはっきりしていることは大事で、数多くツールを抱えてしまうと

「この作業は、どのツールを使うと一番効率的なのか」

というシーンが意外に多くなります。似たような機能の類似ツールが増えたこともありますが、そういったツールの違いをきちんと把握しておかなくては、使い分けも上手くいきません。

■数十年前のキットで最新商品を活用する

今回は最近発売されたばかりの「ファンテック  垂直スクレーパー」という、割とどこかで見たことがある気がするこのツールを、mpcスピーダーバイクで使ってみましょう。

先端の形状は「平刃」と呼ばれるものですが、一見のみのような見た目なのに、よく見ると刃先が山形をしており、何かが違う匂いがします。

垂直スクレーパーの先端形状

まずはパッケージに書かれている、スクレーパーとしての使い方ですが、どんな箇所に最適なのか。

スピーダーバイクは古いキットなので、こういったツールの使い処があちこちにありそうです。
でも、単純にヤスリを使った方が楽そうな箇所や、逆に作業する面積が多い部位だと、あまり効果があるように思えません。

■使う箇所にピンとくる勘を鍛えよう

ポイントは先端の細さ(刃幅2.34mm)と、強度の高い超硬製である点。

効果的な個所を発見

ありました、こんなところに押しピン跡 笑

バイクのノーズに当たる箇所ですが、良く見える場所です。
ご覧のように段差の内側で、ヤスリでは非常に削りにくい箇所にあります。

垂直スクレーパーで削ってみます

早速適用してみます。
刃幅が狭いスクレーパーなので、こういった部位に雑に使っても折れないだろう安心感があります。そして良く削れます。削りすぎに注意です。

10秒ほどの作業時間ですが、ピン跡は消えました。

処理最後に800番のサンドループフレックスを軽くかけた状態

傷がまだ多少残ってますが、これは最後に「GUNPRIMER - サンドループ FLEX(フレックス)【#800】(3枚入)」を小さくカットして簡単に研磨した状態。

ファンテックからは様々な形状のスクレーパーがリリースされていますが、どれも基本的に刃はスティック状のサイドについています。

三角形状の面出しスクレーパー

ご覧の通りこのツールでは、先程のような奥まった箇所の押しピン跡はどうやっても消せません。

こういう使い処とほかのツールとの違いを見つけるのも、新しいツールを使う面白さです。

今後は、そんな「道具と使い処を繋げるシナプス」を刺激するツールが、模型製作をする人間にとって必要なツールになっていくのかもしれませんね。


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