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動力パイプのパーティングライン綺麗に処理する問題(1)
急激に春化(そんな言葉はない)が進みまして、その結果桜も満開になったかと思うとあっという間に散り始めましたが、この時間の経過するスピードに対し、模型製作スピードの遅いこと遅いこと。
何でこんなに遅いかという話は、あと数年経ったら笑って話せると思うのでスルーします。
■ガンプラだけじゃない動力パイプの処理問題
物凄いスピードで走るスピーダーバイクをのんびりダラダラと作っているわけですが、今回は本体各部に配置された動力パイプのパーティングラインの処理を施すのにはどのツールが最適かを検証しつつ作業してみました。
動力パイプはザクだけにあるわけじゃない。
因みに上の公式リンクのスピーダーバイクは、Disney+で公開中のスピンオフ、『ボバ・フェット』で登場するタイプのひとつ。
このタイプにもよく見ると本体下部に大小さまざまな動力パイプが走っているのが分かります。
『帝国の逆襲』に登場する今回のスピーダーバイクの動力パイプは、どちらかというと非常に古典的なタイプ。
![](https://assets.st-note.com/img/1712993240627-pjohI8nRPh.jpg?width=1200)
これの解決策はいくつかありますが、おすすめは特にないです 笑
スプリングに置き換え
各社から出ている金属製スプリングパイプに置き換えるのが楽そうですが、実は中に芯となるアルミ線などを入れて、曲げて形を固定するというやや面倒なプロセスが発生します。更に、本体に固定するにも、穴を開けて瞬着固定しなきゃいけないとか、色々あるわけです。
因みに、今回のように比較的曲がり方が激しいパイプを置き換える場合のおすすめはこちら。
どのスプリングも同じだと思ったら大間違いで、ハイキューパーツの精密スプリングは他社製品と比較して大変柔らかく、曲げる作業がとても楽にできます。
2. ヤスリでパーティングライン処理
結局今回は、スプリング置き換えは行わず、敢えてこの方法をセレクトします。
ヤスリといっても色々あってどれを使えば楽なのか。パイプ形状とサイズから、いくつかのツールをピックアップしてみましょう。
ひとつめは魚地球ヤスリ。
このシリーズ、形状様々で大変かゆいところに手が届くんですが、今回は中でも『三角』か『半丸』がおすすめかなと。
ふたつ目は新しい製品「沼ヤスリ22°」。
思いっきりデザインナイフのようですが、正直この形までは必要ない気がするものの、刃の部分が長く、ロールを削りやすそうなのでセレクト。
みっつ目、こちら『ダイヤフィニッシュ』も比較的新しく、人気のある製品の一つ。
形的には先程の「沼ヤスリ22°」と似てますが、果たして今回は一抜けできるでしょうか。
そして最後のエントリーはこの「両刃スリ込ヤスリ」。
ガラスを切るのに使われていたという古の万能ツール、刃の形状が今回の処理には向いているんではないかとふと思ったので、気まぐれに入れてみました。
さて、こんなパーティングライン、いったいどれを使って処理するのが最も早く、最適な処理が可能でしょうか。各馬いよいよ出走です。
![](https://assets.st-note.com/img/1712995944295-8Hf2Shq7Vp.jpg?width=1200)
■結論。最新ツールが最適とは限らない
結論から言ってしまうと、一着は『両刃スリ込ヤスリ』でした 笑
どれも実際に使ってみた結果なんですが、その前に今回のこのキットのプラスチックが比較的柔らかいという特徴を押さえておかねばならなかったのです。
下の画像はGUNPRIMERのスポンジヤスリ「サンドループフレックス#400」を使用してパーティングラインを軽く均した状態。
![](https://assets.st-note.com/img/1712996029373-NWEndqJYqT.jpg?width=1200)
海外製のプラには多いこの柔軟性の高いプラスチック、加工がしやすい代わりに、研磨すると毛羽立ちやすい特徴があります。エバーグリーンのプラ材各種も、このキット同様、やや柔らかいのは海外製プラの特徴でしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1712996334939-CsUFAeLfog.jpg?width=1200)
このプラスチックに対し、複目(ヤスリの目が交差するように立ててあり、斬れ味がよい)の魚地球や、ダイヤモンドヤスリの『沼ヤスリ22°』や『ダイヤフィニッシュ』で処理を行うと、処理部がどうしても毛羽立ってしまい、きれいに処理できません。
これに対し単目の『両刃スリ込ヤスリ』を使うとあっという間に綺麗に処理でき、ほぼ毛羽立ちませんでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1712996450778-QCBOo8jzw6.jpg?width=1200)
ただ、斬れ味重視の単目ヤスリの場合「筋」を処理するのは綺麗にできますが、パーティングライン全体を均すのにはあまり向いていません。曲面処理にまずスポンジヤスリを使用せざるを得ないので、出来るだけ目の細かいスポンジで処理する方がいいですね。
道具選びは難しい。やってみて初めて最適な道具が分かる事もあります。
・・・とこんな役に立たないことをダラダラ考えながら書いてたら、あらもう夜じゃないですか。そろそろ作業もお開きにしないとですね 笑
追記
実は記事公開後、別のヤスリで毛羽立ちを抑えることを発見してしまいました。「動力パイプのパーティングライン綺麗に処理する問題(2)」に続きます。