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一生乗りたくない乗り物の模型を作る
■スピーダーバイク怖い
以前、Disney+でスターウォーズのスピンオフをよく観てると書きましたが、スピンオフ中でも人気のある「マンダロリアン」の作中でもこのスピーダーバイクが登場します。
スピーダーバイクは比較的認知度の高いビークルですが、映画ではエピソード6のエンドアの森で活躍した以外目にすることがなかったわけです。
活躍といっても、実際にはものすごいスピードで大木に激突して大破するとか、吹き飛ばされて絶命するとか、思わず目を瞑る惨劇が繰り広げられるわけで、怖くて乗らなくていいなら一生乗りたくない乗り物のひとつですわね。
「マンダロリアン」はエピソード6後、帝国軍が解体された後の世界の話で、残党のスカウトトルーパーが乗って登場します。これ以外にもスピンオフを観ていると、様々なスピーダーバイクが数多く登場します。
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■パーツが合わないのは当たり前
今回作例に加えるこのmpcのスピーダーバイクはノンスケールですが、最近発売されたバンダイの製品よりかなり大きく、1/8サイズくらいのかなり大型のモデルで、本体の全長は30cmくらいになりそう。
組み始めはまずエンジンからなんですが、案の定色々パーツが合いません。でも、最新ツールが揃っている環境ならもはやどうということはありません。むしろ最新ツールの真価がこれでわかるというもの。
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平面のパーツ設置個所に対して、これくらいずれている部品の接着部の整面にはGUNPRIMER サンドループ フラット スターターセットを使用。
ただ、ハイスペックなツールが増えたのに、そのパワーを発揮できるキットがむしろ少なくなって、バチピタキットばかりになってしまったのはなんだか皮肉です。
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このサンドループフラットは、実際に使ってみると非常に長寿命で、目詰まりが少ないのが特徴です。使い始めの感覚はかなり長く維持できるツールです。
ただし、私は最近のツールの良し悪しは、最初に使った時の使用感をがどれくらい維持できるかという「品質維持力」だけではなく、一つの模型を完成させるまでのストレスを他と比べてどれくらい減らせるかという「ストレス軽減力」も大事な基準なのかなと思ったりします。
ただ、道具は使う人によって異なる感覚を持たれるのが常ですから、客観的にそれを比べて判断するのは本当に難しい。模型は実にパーソナルな趣味ですが、それに使用するツールをどう判断するかは、これもある意味一人一人に基準があるといっていいのかもしれません。
合わせてみると、やっぱりことごとく合わないパーツたち。
いいよいいよ、大丈夫。今はすごいツールがあるからね。そんなことを考えながら、今日はマンダロリアンのサントラを流しつつゴリゴリ削る作業を続けましょう。