そろそろ法則に縛られるのやめましょう。
■私、GPARTSという模型用品の通販の会社をやっております。
タイトルは第8作「男はつらいよ 寅次郎恋歌」をリスペクトしておりますが、この8作目から「〇〇篇」という法則に則った形式から、作品内容に沿ったサブタイトルに変わるんですね。
「〇〇篇」よりこっちの方が「男はつらいよ」っぽくていい気がします。「恋歌」、「男はつらいよ」は、どれもほぼ恋物語といっていいので、サブタイトル的にはどの作品に付けてもいいような気がしますが、そんなわけで今回はネットショップにおける法則の変化とか書いてみようとか思います。
■二八の法則の崩壊
お店の新規顧客とリピーターさんの割合や、その売り上げの割合、また製品の2割が8割の売り上げを出しているとか、2割に当たる仕事が8割の効果を出しているとか、色んな法則が当てはまるといわれてきたこの「二八の法則」、もしくは「2:8の法則」なんて言われるこの法則、小売りをやっている方ならご存知と思います。
最近これがどうも崩れつつあるんじゃないか?もしくはすでに壊れていると感じている方も多いんじゃないでしょうか。
確かに、以前は当たり前だったこういった法則も、あまりに早い時代の変化と、短命になった商品寿命などのせいで大きく変わりつつあるようです。
細かいデータなどは勿論出せませんが、どの業界も製品が沢山出すぎで新陳代謝が激しく、古い商品は途端に動かなくなる時代です。当然、そういう動きの悪さを改善するためにさらに新しい商品を増やす、なんていう循環も現状に拍車をかけていますね。
そのせいで、ショップは確実な目利きが必要になったことと、似たような製品の中から、自店舗のお客様に合った取捨選択をするために、店舗の在り方の見直しが必要になりました。でなければ、今後どういった商品に力を入れて入れていけばいいか分からなくなり、挙句迷走して自爆してしまう。これはどこの店舗さんにしても同じではないでしょうか。
変化がはげしく、法則が壊れつつある状況をまず自分に納得させて、次の一手は何だろうと考える必要があるんですね。
■ショップの姿勢はすぐには伝わらない
そこで「商品愛」の話です。
でも、どんなにその商品のことが好きで好きでたまらなくても、売れなきゃ意味がありません。売れない商品はいずれ憎らしくなります。
では愛する商品を買っていただくにどうするか。それはそういう商品愛を分かっていただけるお客様に、まずその商品を知っていただける土壌づくりが必要です。
そのために、GPARTSではこれまでX(旧twitter)で商品解説を含めた入荷案内を10年以上続けていました。これはほぼ毎日入荷する商品の大半についてです。
ですが、昨年からこのXの頻繁な更新をやめて、メルマガ配信とこのnote(ブログ)の更新にシフトしました。
実は結論から言いますと、仕事の仕方を変えても売り上げ的にはほとんど変わっていません。むしろ、より販促内容だけの情報発信から、ショップの在り様を伝えるコンテンツに変わってきたことにより、違う角度からのお客様が少しづつ増えてきたと感じます。
■他人の法則に乗り続けるな
Xの宣伝効果は表示のアルゴリズムなどにどうしても左右されてしまいます。ユーザー数が増え、ポストの流れる速度も10年前の比ではないでしょう。
そしてまたその法則がいつ、どのように変わるかも分かりません。その法則の波に常にうまく乗っていかなければ、いずれいい効果を生むことができなくなるはずです。それは、これから先の仕事の仕方を考えても、あまりGPARTS向きではないなと感じました。そこで10年以上続けた作業に替え、違うことに力を注いで効果測定をしていこうと考えたのが現段階です。
では「商品愛」を伝えるのに、なぜ販促方法や情報発信の仕方を変えるかといいますと、まずはこれまでの法則に縛られない、そういうショップの姿勢を理解して頂けるファンの方を増やす必要があるからです。これはすごく時間と手間ががかる仕事ですが、現状を変えるには必要です。
その効果か分かりませんが、今年の後半からのショップのお客様の新規顧客:リピート顧客の割合を見ると、ついに新規顧客が半数以上を占めるに至りました。良い変化なのか、悪い変化なのかはまだ分かりません。
時代の変化と法則の崩壊、どちらも把握して仕事ができればそりゃスゴイんでしょうけど、こちとらしがない零細企業 笑 でも、だからこそ小回りが利く経営が可能なはず。勝手に自分を枠にはめて無理がきかなくなるより、可能性を信じて愛のある自由な選択をしませんか?
そういえば、世の中の2割は大企業で、8割は中小零細などとも言われます。
そして本当かどうかは分かりませんが、その2割の大企業が8割のお金を作ってるなんていう法則も言われていた気がします。でもそう考えてくると、今はこんな時代です。大企業さんはむしろもっと考える要素も多くて、そりゃもう大変なんでしょうねぇ。どこも既存の法則なんかに縛られないで、柔軟に、そして自由に頑張ってください。泣くんじゃねぇ、これが幸せなのかもしれないんだよ!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?